長崎県

長崎バイオパーク

長崎バイオパークは動物を囲む柵や檻が少なく、非常に開放的な動物園です。充実したふれあいやエサやり体験を通じて人間と動物の共生や生命の関わり合いを学ぶことができます。

長崎バイオパークに行ってみた!癒しの動物に最接近のふれあい

長崎バイオパークには最上級のふれあいがありました。


アクセスは長崎市内から車でおよそ55分

長崎バイオパークは自然を活かした環境で、様々な動物と遊んで学んでふれあえる動物園です。

とにかく動物たちとの距離が近いので、まずは写真でその近さをご覧ください。

ダチョウの首の長さの圏内、

カピバラもこの至近距離、

カンガルーなんてもうこんな距離なんです!!

そんな長崎バイオパークの魅力をZOOメディアクリエイターの神近(カミチカ)さんに教えてもらいました!

すでにものすごく近い!!!

動物園の概念を覆す長崎バイオパーク

うぉお、なんか遺跡みたいですね。

バイオパークは南米の動物たちが多い動物園から始まったんですよ。それも、敷地内の大きな岩山がアンデス山脈のような景観だったことが構想のきっかけで、この階段にいたってはマチュピチュが意識されています。

「開園当初」というと、現在は南米以外の動物も多くいるのでしょうか?

それはもうたくさんいますよ。これからご案内する順路は全長2kmほどあるので、その間でたくさんの動物たちを見たり触ったりできます。なんと言ってもバイオパークには『檻』が全然ありませんから、動物と人間の距離の近さを体感していただけます。

檻がない!?なんだかちょっと怖い気もします。なにはともあれ百聞は一見にしかず。さっそく行きましょう!

長崎バイオパークには全然『檻』がない

ほら見てください。猿がいる小屋の周りは水堀になっているので、檻がなくても逃げ出さないんです。

なるほど、そういうことですか!ちなみにこの手前のパチンコみたいなものはなんですか?

こちらのガチャガチャのカプセルに動物のエサが入っていて、水堀の真ん中の猿にパチンコでエサやりをすることができるんですよ。

こうやって引いて・・・

それっ

ほら!うまく行きました!

水堀ならではのエサやりですね!難易度高そうですが、やみつきになりそうです!

バイオパークには猿の水堀以外にも檻がなくても飼育できる様々な工夫を凝らしています。こちらのコウモリもまた檻がないんですけどなんで逃げ出さないかわかります?

え!全く想像つかないです!「たまに飛んでくる」って書いてあることが気になって全く想像つかないです!

コウモリって飛び立つ場所から高さ的に一度下がってから、高くあがっていく軌道で上方向に飛んでいくんですよ。コウモリの種類に合わせて木の高さを飛び立てる位置より低く設定しているので、檻がなくても逃げないんです。でも、たまに飛んできます。

たまに飛んでくるんですね(笑)

きれいな色をしたインコがいますね!インコは放し飼いなんですか?

放し飼いというわけではないのですが、バイオパークのインコは散歩して展示場から出ていても、なにか問題がなければ自由にさせています。

コウモリみたいな習性を活かした工夫とかがなさそうですが、逃げ出したりしないのでしょうか?

放し飼いですが敷地の外に出て行ったりはしないですね。「逃げ出す」って基本的に何かストレスを感じて不満があるから逃げ出すんですよ。このインコもバイオパークの住み心地がいいから、あえて外に行ったりはしないんです。バイオパークはそうやって動物と人間が一緒に暮らしていても、動物がストレスじゃないということを体現したいんです。

なるほど、単に檻がないだけじゃなんですね。たしかに人間に例えてもバイオパークの住み心地に満足していればあえて危険を冒して外に出ようとはしませんね。

バイオパークの岩山はまるでアンデス山脈の景観

この岩山はもしかして基本構想のきっかけになったアンデス山脈ですか?

そうです。こちらは『ラマの岩山』と名付けていて、約40年前に基本構想監修者である故・近藤典生東京農業大学名誉教授の案で、当時の従業員が表土を手作業で全て剥がしたんです。

手作業でですか!?

普通の山々とそんなに変わらない姿だったんですけど、教授が「この山に大木が一本もないのは、表土が薄く木が根を深く張れないためであり、下には岩盤があるはずだ」と考えられ、岩盤を傷つけないために木々の伐採から掘削、運搬などの全てを手作業で行ったそうです。

ものすごいパワフルな開園秘話ですね!!

40年前にそれをやった教授はほんとすごいですよ。そうして表土を剥がした岩山がアンデス山脈のような景観だったので、ラマを据えて『ラマの岩山』としたんです。

ちょうど岩山の上にラマが出てきましたね。

これはもう長崎にいることを忘れるくらいアンデス山脈がありますね。アンデス山脈には行ったことありませんが、今度からアンデス山脈に行ったことあるか聞かれたら胸を張って「行ったことがある」と言えます!

そのウソ、つき通さないで後からバイオパークの紹介しておいてくださいね!

岩山のふもとに見えるのは愛くるしきミーアキャットでは!?

はい、ラマの岩山に住むミーアキャットです。この子たちもまた習性を活かして檻なしの飼育をしているんです。

結構チョロチョロとどこかに行ってしまいそうですが、どんな習性を利用して防いでいるんですか?

バイオパークのミーアキャットは2つの群れがいて、それぞれが対立関係にあるので、ひと組がいることでもうひと組がやってくるんです。そうやってお互いの群れがバイオパークに縄張を持つことで、外に出て行ったりはしないんですね。

なるほど、動物それぞれの習性によって様々でほんとに奥が深いですね・・・!!

檻がないと言っても、長崎県の人はこれが普通だからあまり特別感が伝わらないんですよ。

え!そうなんですか!?

ええ、長崎のひとが東京の動物園にいくと、檻の入口を探します。

おもしろいですね(笑)

そりゃ探しますよ!檻越しで見るように癖づいてないので、大きいケージがあったら入れると思っちゃうんです。

そんなこともあるように、東京の動物園とバイオパークは全然違いますね。自然を再現するんじゃなくて自然をそのまま活かしている動物園なんです。

食べ姿に癒されるエサやり体験

さっきのパチンコでエサを発射した猿みたいなエサやりって他の動物でもできるんですか?

パチンコはさっきのところだけですが、バイオパークはとても多くの種類の動物に手で直接エサやりをすることができます。

このキツネザルなんかも他の動物たちと同様に放し飼いで、ガチャガチャのカプセルからエサを取り出すとすぐに寄ってきます。エサあげてみます?

はい!ぜひ!

手を握って食べるのがめちゃくちゃ可愛いです!動物に手を握られるってめったにないのでなんだか不思議な気持ちもあります!

そうなんですよ、人懐っこくて可愛いんですよねえ。生息地のマダガスカルの一部ではキツネザルを食べる文化があって絶滅危惧種なんです。

それは悲しいですね・・・

フラミンゴもエサやりができるんですか??

そうですね、フラミンゴにも手で直接エサやりができますよ。

見ててくださいね。「ほらおいで〜」

・・・食べないですね。

・・・食べないですね。まあ、今はお腹いっぱいなんでしょう。

では、カンガルーにエサあげてみましょうか。

カンガルーって強烈なキックを受けるイメージがあるんですけど、手でエサやりなんて大丈夫なんですか?

このオオカンガルーはすごく大人しいですよ。カンガルー同士は喧嘩しますけどね。さあ、エサあげてみてください。

恐る恐るエサを差し出してみる

食べた・・・!!!

なんだその表情!!!可愛すぎるっっ!!!!!

大人しいでしょ?

カンガルーに対しての印象が180度変わりました・・・キャラクターにボクシンググローブとかつけたらいけないくらい癒し系じゃないですか。もう、ゾッコンです!

こちらはモルモットの仲間のマーラです。犬みたいな大きさとフォルムですけど、モルモットの仲間なんですよ。

たしかに、顔がモルモット感ありますね!

エサあげてみましょうか。

すごい食いつきいいですね!警戒心がぜんぜんなくてグイグイきます!

マーラは本来ひと懐っこくないのですが、バイオパークのマーラは慣れていてお腹がすいていると積極的にエサを取りにきます。

ほんとグイグイきますね

いやもうほんとグイグイと・・・

めっっちゃくちゃグイグイきますね!!!!!(可愛い・・・!!!)

次はダチョウですね。オスとメスが一匹づついるんですけど、オスの方が食べるのが下手で、間違えて手を噛んできたりもします。

それって大丈夫なんですか!?

けっこう安全で、噛まれても大丈夫ですよ。そんなに痛くないので。手を噛むのも稀なので、試してみてください。

ビビりながらそっと手を差し伸べる編集部

あ、もうダメですね、エントリーの角度からして全然ダメ

\ ガブッ /

#$%☆&*

どうでしたか?

神近さん、噛まれました。大丈夫ではありますが、それなりに痛かったです(笑)

あれ、そうでしたか(笑)

心を奪われる癒しのカピバラ天国

お次はカピバラをご紹介しますね。SNSなんかではこのカピバラがとても人気なんですよ。

バイオパークさんのTikTokってすごく人気ですよね!

気づいたら98万人の方にフォローいただいてました。

長崎県民より多いじゃないですか!

ほら、ここをマッサージするようにさすると気持ち良さそうにするんですよ。少し強めの力加減がおすすめです。

上手にマッサージすると気持ち良くてゴロンとひっくり返るんです。

可愛い・・・これはバスるはずですね・・・。

カピバラは本来もっと臆病なんですけど、この子たちはバイオパーク育ちなので人にも慣れていてのんびりしてます。

こちらはカピストーブです。今日はそんなに寒くないので一匹しかストーブに当たっていませんが、寒い日はストーブの周りに大集結してます。

見ているだけで癒されます・・・。

ストーブがあってカピバラが寄って、人間が寄ってくる。いいですよね。こんな感じでもっと人間と動物が触れ合える時間を増やしていきたいです。

すごく素敵なマインドですね。この記事を見た読者さんにもそんな動物との触れ合うきっかけを提供できたら嬉しいです。

それと、イベント時期よってはカピバラが露天風呂に入っているところも見れます。

カピバラが湯で癒されている光景なんて見ているこっちの方が癒されそうです・・・!!!

「ほら、あっちカメラのほう向いて」

ダメですね、向きません。

そのままで大丈夫です(笑)完全に気持ち良くなっちゃってますね!

それと、もちろんカピバラにもエサやりができますよ。

むしゃむしゃしてる姿がたまりません・・・!!!

この距離で見るこの口の形はもう反則ですよ・・・。もうここに住みたくなってきました。

多様な小動物にふれあえるペットアニマルワールド

こちらは別館になるんですけど、ペットで飼われているような小動物がたくさんいます。

ちょっと待ってください。早々に、なにかがいます(笑)

イグアナが落ちてますね。

なんでこんなところにいるんでしょうね〜

これ演出じゃないんですね!(笑)

こちらはオウムのダイちゃんです。芸達者なんですよ。

オウム返し意外にもなんかするんですか?

「ほら、ダイちゃん”バンザーイ”してほら”バンザーイ”って」

・・・しませんね。

・・・しませんね。

今日はちょっと気が乗らなかったみたいです。

他にもフクロウや、

モルモット、

猿や、

ウサギもいます。

この共生の樹を中心にいろんな小動物が屋内で放し飼いになっているので、バイオパークで雨が降ってきてもこちらで動物と触れ合うことができるんですよ。

共生の樹のあちこちに動物がいますね!別館でも放し飼いというところがバイオパークらしいですね!

この共生の樹で動物たちが一緒に暮らすことで、この世界の動物たちが地球上で一緒に生きていることをあらわしてるんです。

動物と人間が気持ち良く過ごせる動物園

しかし本当に檻や柵が少なかったです。動物を飼育しているというか、動物がここで暮らしているという印象でした。そんなバイオパークの特徴についてもう少し聞かせてください!

よその動物園では檻があるから動物ってそんなに怖くないじゃないですか。例えばバイオパークに来るお客さんはリスザルを「怖い」と思うんです。

たしかに、檻がないことで猿も怖いと思いましたし、動物のエサやりも初めは「恐る恐る」という感じでした。

その怖さはどこから来るかというと、人間と動物がその瞬間に対等な立場だから。それはいいことだと思います。対等な立場になってこそ思いやりが生まれて、相手がストレスを感じないようなアプローチを考える。ここに来ているうちに、お互い気持ちよく過ごせるようになる動物園がバイオパークです。

たしかに、体験取材をしてみて、怖いという感情の反面で動物が怖がらないように配慮する気持ちが生まれました。

長崎バイオパークには最上級のふれあいがありました

開園から40周年を迎えた長崎バイオパークには、動物たちのごく自然な暮らしがありました。

これを動物園と呼んでいいのか躊躇するほど、自然に近い環境で、まるで森の中を巡っているような感覚になります。

動物たちとの距離もとてもとても近く、バイオパークは最上級のふれあいを楽しめる癒しスポットでした。

動物以外にも、ザリガニ釣りや、いもほり、ブルーベリー狩りの収穫イベントもやっているので時期を合わせてお越しいただくと、ふれあいと合わせて二度おいしいバイオパークを楽しめますよ。

長崎バイオパークの施設情報

営業時間

10:00~17:00(入園締切16:00)

 

休園日

なし(年中無休)

※台風、大雪などの悪天候の場合は臨時休園する場合がございます

 

バイオパーク入園料

種別 大人 中高校生 3歳〜小学生
個人 1,700円 1,100円 800円
一般団体 1,530円 990円 720円
学習旅行 1,300円 880円 640円
幼稚園 / 保育園 遠足 850円 650円 400円

団体料金は15名以上で利用可能

 

バイオパーク+ペットアイマルワールドセット入園料

種別 大人 中高校生 3歳〜小学生
個人 2,000円 1,400円 1,100円
一般団体 1,800円 1,260円 990円
学習旅行 1,600円 1,120円 880円
幼稚園 / 保育園 遠足 1,000円 800円 550円

団体料金は15名以上で利用可能

 

アクセス:長崎県西海市西彼町中山郷2291-1

・車

長崎市から約55分

佐世保大塔インターを降りハウステンボス方面へ左折 → 指方インターで左折 → 西海パールライン → 大串インターで右折(国道206号線)

 

・電車/バス

長崎空港 →[リムジンバス長崎空港線11分] → 大村駅 → [大村線35分] → ハウステンボス → [無料シャトルバス45分] → 長崎バイオパーク

 

取材・執筆:KOH