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2023年12月末、埼玉県草加市にグランドオープンした『サウナヘヴン草加』。
大きな「SAUNA」の看板といい、入り口の雰囲気といい、日本のサウナ施設とはちょっとちがう……?
というのも、サウナヘヴンのコンセプトは「フィンランド式公衆サウナ」。
「本場フィンランドのサウナ文化を日本でも」という想いのもと、オープンしたサウナ専用施設なんです!
通常、男性専用施設ではありますが……
【レディースデイ開催】
— サウナヘヴン草加@サウナ店長ちくわ (@saunaheaven) February 1, 2024
2024.2.16 Fri 15時から
レディースデイ開催します
詳細はホームページにてhttps://t.co/wq14mB811b
そして、スペシャルなプレミアムタイムは当日21時より抽選予約制で受付開始です!
抽選応募フォームはこちら↓https://t.co/TIweRUtTo1
ご来店お待ちしてます!
店長 pic.twitter.com/awUneT5fe8
2月16日に開催された初レディースデーに、筆者参加してきました!
公衆フィンランド式サウナってどんな感じなんだろう?ということで、内部の様子をレポートしたいと思います。
目次
あたたかみがあって心地いい。受付と脱衣所
中に入ると木材でつくられた受付と、下足ロッカーが出現。コンパクトな中に「あたたかみ」を感じられてすてき。
受付では、利用方法・注意事項について丁寧にレクチャー。
ちなみにレディースデーは、浴室・サウナはすべて水着着用。外気浴ではポンチョなどの羽織ものが必要です!(男性は、外気浴利用時のみ水着・もしくはサウナパンツ着用)
脱衣時のロッカーはフィンランドでよく見かけるキュートなベンチ付きタイプ。
パウダースペースには、化粧水やボディソープ、ヘアオイルなどアメニティ類の用意が。
ドライヤーは3台。レディースデーは周りと支度のタイミングが被らないよう早めに行動するのがおすすめ!
準備を手を止めてついつい手に取ってしまうのが、机の下やラックに置かれたサウナ関係の本や雑誌たち。
サウナ前後にちょっと読んでいくと、サウナ愛がさらに深まりそう。なんだかとっても居心地いいなぁ……
それではいざ、浴室へ!
ウッド基調のあったかい脱衣所の雰囲気から一変して、コンクリート打ちっぱなしのクールな内観。ロッカー番号で割りふられた荷物置きがあるのも大変ありがたい!
シャワーブースで体を清めたら、さっそくサウナ室へ。
いざ天国へ!本場の「蒸気浴」を体感できるサウナ室
サウナ室の扉を開けてまず目の前に飛び込んでくるのが、METOS社「iki」ストーブ。搭載されるサウナストーンはなんと270キロ超え!!!
奥行きと高さのあるサウナ室に、しっかり蒸気を届けてくれます。
温度感、座り方、景色……好みや気分で過ごす場所を選べるのも、このサウナ室の魅力。
扉を入った右手には、座り心地ばつぐんのミニ3段タワー。
奥に進むと「寝サウナ」スポットも。
ストーブには日替わりハーブの入った鉄瓶が。個室サウナでもないのに香りを独り占めしているような、贅沢なスポットに仕上がっていました。
ただし、見かけによらず結構アツアツスポットなのでご注意を!
そしてそして、サウナヘヴン草加の名物といえば、こちらの「天国への階段」。
1段にひとりずつ腰掛けられるよう階段形式になった座面を登っていくと……
最上段からは、サウナ室全体を見渡せるまさに天国のような景色が。
座面はまるで「玉座」。
少し天井が高くなっており、上から、横から、背後からの輻射熱で完全にアチアチに仕上がれます。
席が空いた瞬間必ず誰かが座りにいく人気スポットではありますが、タイミングをみてぜひ一度体験してほしい!
そうそう、ちなみに「ロウリュ」は退出時にひとり一杯かけていくルール。
定期的にロウリュすることで蒸気が循環し、心地いい空間をこの場所にいるみんなでつくることができる。この精神も本場フィンランドのエッセンスを取り入れたものなんだとか。
ロウリュはサウナの魂。ロウリュされないとサウナ室の本領は発揮されません。もしも、ロウリュしてくれた人がいたら、心の中で感謝の言葉「キートス(Kiitos)」を唱えてあげてください。
日本独自の文化「水風呂」は冷え冷えの15度で
本場フィンランドになくて日本にあるもの。そう「水風呂」です!!!
「日本の良さも忘れてないよ」と言わんばかりに用意された水風呂は、しっかり冷えた15度ほど。
ついついドポンッと浸かりたくなる、気持ちいい広々タイプ!
よく風が抜ける外気浴スペースには、アディロンダックチェアがずらり。
風が抜けるたび、テントに吊るしてある風鈴がリーンとやさしく音を奏でてくれます。もう気持ち良すぎてフラフラ。
「フィンランド式公衆サウナ」と聞くとちょっと構えてしまう方もいるかもしれません。
実際体験してみて感じたことは、サウナヘヴン草加はフィンランドのサウナ文化のすばらしさ、そして日本の良さも取り入れた「日本人のためのフィンランド式公衆サウナ」なんだってこと。
心身ともに健やかになれるこの感覚、サウナを心から愛するすべての人に体験してほしい!!
サウナヘヴン草加が教えてくれる「オマ・ラウハ」の精神
こんなサウナ作ってくれた人の話、ぜったいに聞きたい!!
ということで、サウナヘヴン草加店長の岡見さんに施設のあれこれについて聞いてみました。
サウナヘヴンは「フィンランド式公衆浴場」コンセプトかと思うのですが、具体的にどういった部分に「フィンランド式」が取り入れられているんでしょうか?
一番は、サウナ室の空気の構造。つまりは給気・排気の部分ですね。
サウナ室のドア下10センチの空洞から、フレッシュエアーをサウナストーブの下に取り込んでいます。そこで定期的にロウリュを行うことで新鮮な空気を循環、排出することができるんです。
フィンランドサウナは「蒸気浴」がメインです。「蒸気」を作るために必要なのは「空気」。このサウナ室の構造そのものがフィンランド式を取り入れている部分ですね。
また、温度が高すぎると湿度を感じられないので、日々温度設定にはこだわりを持っています。
このサウナ室そのものがフィンランド式。蒸気をしっかり感じられる構造だからこそ、どこに座っても心地よい空間が作られているんですね!
ちなみに退出時のロウリュは、どういうきっかけで取り入れたんでしょうか?
ヘルシンキ最古の公衆サウナ『コティハルユサウナ』での体験がきっかけになってます。
コティハルユサウナでは、誰かがロウリュすると必ず「キートス(ありがとう)」って声をかけるんです。ロウリュってサウナ室を心地いい空間にする行為そのもので、本来「感謝」されるべきことなんですよね。
その価値観がとってもステキだなと感じて、当店では退出時にその場にいるみなさんに向けてロウリュしてもらっています。
サウナヘヴンは、フィンランドのサウナ文化や精神そのものを体験できる場所なんですね。
元々は、お風呂があってサウナがある……そんな日本らしいサウナ施設をつくろうと思っていました。
でもフィンランドの公衆サウナを実際に体験したら、このすばらしいサウナ文化を日本に持って帰りたいなと思ったんです。
岡見さんが思う、フィンランド公衆サウナの良さってなんなんでしょうか?
「オマ・ラウハ(oma rauha)」の精神が人々に根付いていることですかね。
「お互いを尊重する」「他者と自分の違いを認めていく」というような意味が込められた言葉なんですが、フィンランドの公衆サウナには「お互いを尊重して、共に心地いい空間をつくっていこう」という空気感があります。
それは決して施設側が誘導したルールではなく、それぞれの人間性でつくられているものなんですよね。
当店では、そんな「オマ・ラウハ」の精神を伝えていきたいと思っています。そしてフィンランドの人々の日常にサウナがあるように、当店も「日常の中にあるサウナ」として利用してもらえたらうれしいですね。
ロウリュをしてもらったら「キートス」と感謝を伝えるのは「一緒に心地いい空間を作っていこうぜ」という「オマ・ラウハ」の精神そのものなんですね……!わたしも大切にしていきます!!
最後に、今度新たにやっていきたいことを教えてください。
レディースデーは定期的に開催したいと思っています!
あとは、「サウナ寄席」というトークイベントも開催していく予定です。サウナに縁のある方をお招きして、サウナの良さ、文化を知ってもらえる場所をつくっていけたらと思っています。
本場フィンランドのサウナマインドと、日本の良さがミックスされたサウナヘヴン草加。日本のサウナ文化がここから変わっていく……そんな気配さえ感じました。
草加をサウナの街へ。キートス!
サウナヘヴン草加 施設情報
公式HP:https://sites.google.com/view/saunaheavensoka/
X:@saunaheaven
Instagram:@sauna__heaven
住所:住所:埼玉県草加市高砂1-10-45 高梨ビル1F
アクセス:「草加」駅東口より徒歩5分
営業時間:【平日】15:00〜23:00【土日】9:00〜23:00
利用料金:【2時間】1,500円【1.5時間】1,400円
※レディースデー【2.5時間】1,500円【2時間】1,400円
レンタル品:
タオルセット:300円
サウナパンツ200円
タトゥーカバーシール:300円(※利用方法はHPより)
施設アメニティ:シャンプー、リンス、ボディーソープ、化粧水など
取材・執筆:はせがわみき