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2024年5月、惜しまれながらも閉店した座間市の人気銭湯『亀の湯』。

2025年2月24日オープン
そんな「亀の湯」をリノベーションし、新たに誕生したサウナ施設。それがここ『しずの湯』です!
「閉店を余儀なくされた銭湯を救いたい」
「銭湯文化を残したい」
そんな想いから亀の湯をリノベーション。男性専用のサウナ施設(※毎月レディースデー開催予定)として生まれ変わりました!
ありそうでなかった銭湯空間をまるっと生かしたサウナ施設。一体どんなスポットになっているのか、しずの湯のならではの魅力をみなさんにレポートします!
目次
1.銭湯をリノベーションしてサウナ施設へ「銭湯」ならではの魅力
そもそもなぜ、銭湯をリノベしてサウナ施設に?まずは、そんな疑問をしずの湯代表の大澤さんにぶつけてみました!
しずの湯をオープンさせた経緯をぜひ教えてください!
日本独自の「銭湯文化」を残したかったのが大きいです。
銭湯は、自宅の浴室ではなかなか味わうことができない「癒し」「非日常感」をくれる魅力的な場所です。にもかかわらず、年間200件のペースで銭湯が閉鎖している現状に課題を感じました。
そこで銭湯の持つ魅力を感じられるサウナ施設をつくることで、「銭湯文化」を残したいと考えたんです。
すてきですね……!オープンしてからの反響はいかがですか?
「銭湯らしさが残っているのがいい」「サウナのクオリティがいい」といった声をいただきますね!


湯船の用意もあるのがうれしい!
たしかに、開放感たっぷりの浴槽、高くて気持ちいい天井は”銭湯ならでは”ですよね!
新たに施設を作ろうとしても、ここまで高い天井の浴室を作るのは難しいです。こういった空間でサウナを楽しめるのも、しずの湯の魅力ですね。
また、「銭湯」といえば「タイル」。そこでタイルの色使いにはかなりこだわりました!
日本を代表する美しい景勝地「浄土ヶ浜」(岩手県宮古市)からインスピレーションを受けています。


明治時代に西洋から入ってきた「タイル」。腐食しない・衛生的にいいという理由からいち早く導入されたのが銭湯だった歴史があるそう
浴槽のタイルは青い海、浴槽から上に伸びる緑タイルは木、白タイルは岩肌をイメージしています。自然風景を思わせる色使いで、毎日の中にある非日常を味わってもらいたかったんです。
浴室では、そういったこだわりにも注目してもらいたいですね!


床タイルは亀の湯当時のものをそのまま使用!
浴室に入った瞬間、深呼吸したくなるような心地よさがあります!清潔感もたっぷりでなんだか心が浄化された気分です。
2.最大23名収容!”誰もが平等に楽しめる”サウナ室が誕生
サウナ室は、脱衣所だったスペースをフルリノベーション。「熱い」「広い」「快適」、サウナに求めるものすべてが揃っています!
サウナストーブには、SAWO最新の大型ストーブを2基導入。入った瞬間からガツンとパワフルな熱を感じます。室温は95度ほど。
20分に一度のオートロウリュのおかげでどこに座っても心地いい熱を楽しむことができるのも、サウナへのこだわりを感じるポイント。
サウナストーブ2基だけとは思えないほど、しっかり熱が伝わってくるサウナ室ですね!めちゃくちゃ気持ちいいです。


国産杉を使った座面。座り心地もよかった!
サウナ室のテーマは「洞窟」です。
天井はあえて低めに設定することで、没入感とより熱を感じられる設計にしました。とくに3段目はわざと天井の構造を変えているので、より熱さを体感できるスポットになっていますよ。
照明も落ち着いていて、自分と向き合える静かな空間もまさに洞窟という感じです。広さが確保されているのも、うれしいです!


サウナ室入り口
「銭湯ではみな平等」という言葉があります。そういった”銭湯ならではの文化”も引き継いでいきたくて、多くの方が同じ体験ができるよう、一度に23名収容できるサウナ室にしました。
「座りたいと思った場所に座れる」「自分の好きな温度帯を楽しめる」ストレスなくサウナを楽しめる環境は何よりも大切ですから。
3.5種類のととのいスペースから極楽浄土へ


井戸水を使用
サウナでしっかり蒸されたあとは、正面の水風呂へ!
浴槽は、亀の湯時代から使われていた浴槽をそのまま活かしたもの。こういう部分にもしっかり銭湯らしさが残っていてうれしい。


美しいタイル
水温は15度前後。温度は一緒ですが左右で深さが違うので、好みをチョイス!
休憩スポットはなんと驚異の5つ。ととのい難民知らずです。
中央の休憩スポットは、高い天井をぼ〜っと見上げながら、至福の時間を味わえる場所。
銭湯をリノベしたからこそ味わえる、他にはないここならではのととのいスポットです。
壁側の椅子は、水風呂から最短距離でととのえるスポット。
亀の湯当時、カランとして使われていたこちらも休憩用の椅子、荷物置きとして活用してOK!
亀の湯の男女サウナ室をそのまま「瞑想ルーム」として活かした、こちらのスポットにも注目。


男湯サウナ側
サウナストーブを目の前に休憩する、なんだか不思議な感覚が味わえます!
個人的に一番のお気に入りは、壁裏に隠されたひみつのととのいスポット。
亀の湯の銭湯絵の一部がそのまま残されていて、ノスタルジーな気分に浸りながら、まったり休憩できる場所です。浴室から一歩離れるので没入感がある!
どの休憩スポットも、サウナ→水風呂→休憩までの動線がとってもシンプルでいいですね!
しずの湯は”日常的に使ってもらえる場所”を目指しています。
毎日に使ってほしいからこそ、カラン・お風呂・サウナ・水風呂・休憩スペースはシンプルなものが一番だと思っているんです。
4.目指すのは「銭湯を救う存在になること」


亀の湯の煙突がそのままに
しずの湯は単なるサウナ施設ではなく、銭湯の魅力を感じながらサウナを楽しめる場所だということがよく分かりました!
日本において銭湯・入浴の文化とサウナは切り離せません。
これこそがフィンランドにはない「日本独自のサウナ文化」そのものじゃないかと思っているんです。
ここは、新たな「日本独自のサウナ文化」を発信していく場所になるんですね。しずの湯が目指すゴールを教えてください。
まずは、地域の人々にとって誇れる場所になることを目指しています。その上で、この銭湯リノベーションモデルを全国に広げ、日本独自のサウナ文化として確立させていきたいんです!
銭湯の廃業は、座間市や相模原市のような郊外が多いです。こういった活動が、これまで銭湯を守り抜いてきたオーナーさんたちの救いになれればと。
ここ相模原のしずの湯が、はじまりの一歩なんですね。これからのしずの湯、楽しみにしています!
「銭湯の雰囲気がすき」「銭湯文化はなくなって欲しくない」そんな方こそぜひしずの湯へ。
銭湯の魅力を五感で楽しみながら、ぜひ日本独自のサウナ文化のはじまりを肌で感じてみてください!
しずの湯 相模原 施設概要
※男性専用施設/毎月レディースデーを実施予定
HP:http://shizunoyu.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shizu_sagamihara/
X:https://x.com/shizu_zama
住所:神奈川県座間市相模が丘3丁目67-10
営業時間:
【月〜火】13:00 〜 23:30【水木金】13:00 〜 26:00
【土日祝】9:00〜26:00
料金:1,480円/2時間(※タオルレンタル込み)24時以降+500円
アクセス:「小田急相模原駅」より徒歩12分/無料駐車場8台/駐輪場設置
アメニティ:クレンジング・化粧水・乳液・シャンプー・リンス・ボディーソープ
取材・執筆:はせがわみき