オープン前から界隈を賑わせていた24時間営業のサウナ施設『サウナ東京』
オープン前のレセプションには、募集枠の200人に対し2,000人の応募が集まったそうです。なんと倍率10倍!

その大胆なネーミングからも「日本のサウナ文化を世界へ!」という気概を感じますが、実際どんな感じなの…?

というわけで、サウナに行きすぎて気付けば辛口サウナーとなってしまった筆者、早速潜入してきました!

結論、抜け目がまったくなさすぎて、「とりあえず東京のサウナならここ行っとけばOK」な場所になる予感がしかなかったです。

40平米サウナに半個室、カラカラ系…趣が異なる5つのサウナ

サウナー人口が増えたことで、すべての人に合わせたサウナを作るのが困難となっている昨今。

「俺たちのサウナが合うヤツだけ来いや!」という灼熱サウナやおしゃれサウナもあるなかで、『サウナ東京』は…マジで全網羅してきた。

なんたって、嗜好もストーブの仕様も違うサウナが5つ、温度の違う水風呂が3つもあるんです。「『どのサウナも合わなかった』とは言わせまい」という製作サイドの気合いを感じました。

おまけに24時間営業で1時間1,500円、3時間 2.500円。これがいかに安すぎるかが、後述のサウナ紹介でおわかりいただけるかと思います。

1.都内最大級! オートロウリュサウナ「蒸喜乱舞」

まず、『サウナ東京』の目玉となるのがオートロウリュサウナ「蒸喜乱舞」。都内最大級の大きさを誇るメインサウナです。

40人が収容できるという40平米サウナに勢いよく降り注ぐ1.7リットルの水の滝は圧巻! 舞台照明にも使用されているDMX装置を活用し、照明・サウンド・ロウリュを自動制御してくれるそうで、エンタメ性も抜群です。アウフグースがとても映えそう!

中央に配置されたIkiストーブに加え、背面にもボナストーブが内蔵されたWストーブ仕様なので、全方位からあたためられつつ、座面には熱を感じにくいアバチ材が使用されているので、快適に過ごせます。

2.半個室が嬉しいメディテーションサウナ「瞑想」

…かと思えば、プライベートサウナ気分が楽しめる半個室スタイルのサウナも!

個人的にはここがもっとも熱いように感じました。それもそのはず、ベンチにヒーターが内蔵されているボナサウナだからです。

備え付けの冷水シャワーはひとり1本ずつ完備。お好きなタイミングで脳天からバシャァ!とかけてクールダウンすることができます。

っていうかこのシャワーがあれば、永遠にサウナにいられるのでは?

3.セルフロウリュができるケロサウナ「手酌蒸気」

そしてサウナーたちもザワつく、国内ではとっても珍しいケロサウナ

最高級の木材「ケロ」を壁からベンチから床まで全体にたっぷり使用しており、扉を開けた瞬間、ケロの香りがブワッと広がります。

フィンランドでは「持っているだけでステータス」と言われる高級サウナがまさか赤坂で味わえるとは、現地の人も夢にも思わないことでしょう…。

わたしが訪れたときにはケロが新鮮すぎて樹液が出ておりました。どんなサウナに育っていくのか見守るのも楽しみですね…!

セルフロウリュに使うのもお湯なので、ストーブが冷えないのも高ポイント。総合的にバランスが良くて、個人的には1番好きなサウナです。

4.カラカラ系スーパードライサウナ「昭和遠赤」

そして、ここから紹介する2つのサウナは、日本が生み出した伝統的なスタイルに着目。まずは、超高音の遠赤外線サウナ、いわゆる昔懐かしい「昭和のカラカラ系高温サウナ」です。

北欧のストーブやサウナを輸入する流れが多いなかで、「あえて」日本のオールドサウナを追求したのは一周まわって新しい!

日本は元来、外から入ってきたものをアレンジするのが得意。そんなガラパゴス的に発展したサウナが「昭和のカラカラ系高温サウナ」なのです。

湿度はほとんど感じず、とにかく熱い。お世辞にも入りやすいとは言えないけれど…これがまた、いいんですよねぇ。

どんな輸入品だろうが俺色に染めていく我らが日本が誇るドライサウナ。最近流行りのしっとりサウナが好みではない人こそ満足できると思います。

5.江戸時代に大流行!? 新感覚スチームサウナ「戸棚蒸風呂」

続いては…江戸時代に大流行したという「戸棚蒸風呂」。

上半身は湯気、下半身はあさめの湯という、日本古来の入浴方法を現代版にアレンジしたそう。当時は水が貴重だったため、足はお湯に、上半身は蒸気であたためるのがスタンダードだったのだとか。

わたしはお風呂に浸かるのが好きなのですが、ずっと入っていると熱いし、かといって出ると寒いしで、湯船に腰掛けたり入ったりを繰り返しがち。でも、これは腰掛けていても上半身が冷えないので、なんとも画期的なアイデアだなと思いました。

お風呂とスチームサウナのいいとこ取りをしたようなサウナ。熱すぎるのが苦手な人にはもってこいです。

「8度」「15度」「20度」でカスタムできる3つの水風呂

そして、『サウナ東京』の特筆すべきポイントは、水風呂が温度別に3種類あるところ! 8度の「凍」、15度の「冷」、そして20度の「涼」。

「水風呂は苦手」「シングルじゃないと水風呂じゃねぇ」「冷えすぎたらサウナ体験が台無しだろ!」などなど、初心者からこだわりの強いサウナーたちまで、すべてのニーズを満たしてくれます。合計20名が入浴できるので、水風呂の取り合いも起きずに平和も保てる。

なかでもわたしのお気に入りの組み合わせは、8度の「凍」で一気に身体を冷やしたあとに、20度の「涼」でバイブラに身を任せること!

体感温度がバグるので、「あれぇ? 20度ってあったか〜い!」という状態になり、温水気分で心地よく過ごせてしまいます。お試しあれ。

さらに!水風呂な苦手な人のために、0度と10度の2種類のクールルームも完備。抜かりねぇ…抜かりなさすぎる…。

これを俺たちは待っていた!約60人がくつろげるととのいスペース

見た瞬間、「これだよこれぇ!!!」となりました。えっ、なりましたよね?

これまで何度「早く椅子空かねぇかなぁ」と寝そべる民たちに無言の圧力をかけてきたことでしょう。何度仕方なくお風呂の椅子を引っ張り出してきて腰掛けてきたことでしょう。

しかし、『サウナ東京』ならもう、そんな惨めな想いはさせない。アディロンダックチェアや、寝転べる畳ベッド、ととのい椅子など、お好きな場所で心ゆくまで休憩できます。

さらに、ととのいスペースにはドリンクバーカウンターも。デトックスウォーターやオロポをいただけます。導線が完璧だァ!

最後の〆は不感温度の特濃炭酸泉でキマり!

思い思いのサウナ時間を過ごしたら、最後に浸かってほしいのはこちらの特濃炭酸泉。高濃度かつ、人間の体温に限りなく近い36.5度という絶妙な温度で、水と一体となる心地よい感覚が味わえます。

ぬる〜い不感湯は副交感神経を優位にしてくれるので、極上のリラックス効果があるんですね…。まさに〆としてふさわしい。

全長5.4メートルの大きな浴槽の前に、85インチの大型テレビも設置されているので、時を忘れて浸かってしまいそう。出るのが大変名残惜しかったです…!

自分の好みに合わせてサウナ時間をカスタムしよう!

▲バチバチに決まった人の図

5つのサウナと3つの水風呂、2つのクールルームを掛け合わせる…となると、いったい何通りのサウナ時間が楽しめるのでしょうか…?

わたしには計算できないよ。とにかく、何度訪れても、毎回新しい発見があることは間違いありません。ぜひ、自分のお気に入りのルーティンを見つけてほしい。

なお、本施設は基本的には男性専用施設ですが、レディースナイトを月イチで開催予定とのこと。今後は地下に食堂のオープンも予定しているので、ぜひ一度は訪れていただきたいです!

『サウナ東京』施設詳細

・住所:〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目13-4(赤坂見附駅徒歩5分、溜池山王駅徒歩8分)
・営業時間:10:00~翌9:00
・利用料金:1時間1,500円/3時間2,500円(3時間以降は1時間ごとに1,000円)

HP:https://sauna-tokyo.jp/
Twitter:https://twitter.com/SaunaTokyo2

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