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お疲れさまです! サウナ大好きライターの田中嘉人です。
東京のサウナ密集地帯のひとつといえば、やはり上野ですよね。上野界隈は北欧、サウナセンター、サウナリゾートオリエンタル上野などが有名です。
そして、2020年2月に新たにサウナを楽しめる施設がオープンしました!
それが「Smart Stay SHIZUKU 上野駅前」(以下、SHIZUKU)!
上野駅からは徒歩3分。上野四丁目の交差点に面しているので、この大きな看板になんとなく見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
厳密にいうと、サウナではなくカプセルホテルなのですが、24時間いつでも利用できるので小一時間予定が空いてしまったときや終電を逃してしまったときに立ち寄る施設としてはめちゃくちゃオススメ!
なんと言っても明るい! しかも大浴場やサウナだけではなく、レストラン、4000冊以上の雑誌やマンガ、コワーキングスペース、女性専用エリアなども用意されているため、ありとあらゆるシーンで気軽に利用ができます。
ということで、これまではレジェンド級のサウナの陰に隠れてしまい、フォーカスされる機会の少なかったSHIZUKUの全貌を紹介していきたいと思います。
1時間800円のショートステイで満喫できるのか検証してみた
SHIZUKUの特徴は、入りやすさ!
看板はめちゃくちゃ目立つし、エントランスとフロントは建物の1Fにあるため、都内の老舗サウナ特有の「このビルで合ってるのかな?」「エレベーターで◯Fまで行って……」みたいなことはありません。
さらにSHIZUKUを語る上で無視できないのは、その圧倒的な手軽さとコストパフォーマンスの高さ。
24時間いつでも1時間800円から入浴できて、しかも館内着、ボディータオル。フェイスタオル、歯ブラシだけではなく、洗顔、化粧水、スタイリング剤なども全て利用可能です。すごいホスピタリティ!
しかし、「1時間という短い時間では、サウナを楽しめないのでは?」といった意見もなくはないと思います。そこで今回は本当に1時間のショートステイでサウナを満喫できるのか検証します!
B1Fは大浴場とサウナのフロア。大浴場のないビジネスホテルも多い中で、カプセルホテルの大浴場としては充分すぎる広さです。
入浴前に体を清めましょう。洗い場にはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープなどが完備されています。
大浴場は、身長177cmの小太りな中年でもゆったりと足を伸ばせます。気持ちいい……!!
体を拭いて、いよいよサウナです。サウナもコンパクトですが、
何とオートロウリュが完備! 贅沢!
「カプセルホテルのサウナだから」と甘く見ていましたが、とんでもない。コンパクトゆえにロウリュの熱気がダイレクトに感じられます。即汗(そっかん)です。
設定温度は95度弱なので、そこまで高くはないのですが、湿度がすごいのでしょう。一気に体が熱くなりました。
サウナのあとはもちろん水風呂。水風呂はサウナの横に可愛らしく佇んでいますが……
水温は脅威の14度。キンッキンに冷えてます。完全に”決まる“やつです。サウナも水風呂も、完全にカプセルホテルのレベルを超えている気がします。
水風呂でクールダウンしたら、休憩イスで脈と呼吸を整えます。スペースが限られているのに、ちゃんとイスを用意してくれているありがたさ!
サウナ→水風呂→休憩を2回転して、フワフワしています。いや〜大満足!
着替えて水を飲みながら「もしサウナーのニーズを寸胴鍋で煮詰めていったら、SHUZUKUのサウナができるのでは?」などとグルグル考えていました。
何が言いたいかというと、「SHIZUKUはサウナも水風呂もクオリティが高いので、1時間でも充分に楽しめる」ということです!
上野で終電を逃してもSHIZUKUがあるから大丈夫
サウナ密集地帯の上野で確実に独自性を発揮しているSHIZUKU。サウナや水風呂をはじめ、各設備に並々ならぬこだわりを感じられます。
SHIZUKUのこだわりや老舗サウナに対する想いを、SHIZUKUを運営する大王興業の冨田さんに聞きました!
先に謝らせてください。カプセルホテルのサウナだと思って、完全に侮っていました。すみませんでした。
いえいえ(笑)。もともとはカプセルホテルがメインの宿泊に特化した施設で、サウナはあくまでも付帯設備ですからね。宿泊のお客さまのために必要最低限の設備しかないのですが、昼間のサウナ利用を始めたところありがたいことにご好評をいただいております。
確かに必要最低限の設備ではあるものの、それぞれに並々ならぬこだわりを感じるのですが……!
あ、わかりますか? 実はオープン前に社内会議でサウナの導入を検討していた時期もあったのですが、私が「ホテルならサウナがなきゃダメでしょ!」と強くプッシュしました。もう20年ぐらいハマっているので。
上野周辺は北欧さん、ドーミーインさん、センチュリオンホテルさん、鶯谷にはサウナセンターさんなどエリア全体でサウナのレベルが高いですからね。サウナーのみなさんの上野という地域への期待は大きいと思うので、中身にはこだわりました。
こだわりのポイントはどのあたりでしょうか?
特にセッティングですね。かなり高温多湿な状態にしています。サウナに入った瞬間に感じられるムワっとした暑さは湿度によるものです。温度は100度弱でそれほど高くはないのですが、定期的なオートロウリュで多湿な状態をキープしています。
だから、サウナから冷たい水風呂に入ったときにキュッと締まる感覚、「キレ」が味わえるわけです。よく「キレのあるダンス」「キレのある動き」みたいな言い方をしますが、数値化されるものではなく体感ですよね。そんな風に体感で満足できるサウナを目指しています。
参考にしたサウナはありますか?
錦糸町にあるニューウィングさんや草加健康センターさんなどの温度はそこまで高くないながらも、充分に熱さを感じられるサウナは大いに参考にさせていただきました。
個人的にターニングポイントになったのは10年ほど前に東京ドームの「Spa LaQua(スパ ラクーア)」さんでアウフグース後のサウナを経験したことです。
当時は今ほどアウフグースは流行っていなかったのですが、たまたま直後のサウナに入ったところものすごく湿度が高く、体の芯から温まって、しかもアロマのいい香りがして、すごく心地よかった。「自分でサウナをつくるなら、こういう感じにしたい」と思ったのを覚えています。
ファンの多い老舗サウナが多く点在している上野エリアへ出店することに抵抗はなかったですか?
それはなかったですね。「サウナで勝負」というタイプの施設ではないので。結果として今はサウナをきっかけに知ってくれた方が多いとは思いますが、他のサウナをライバル視はしていません。それどころか最近は北欧さんをはじめ近隣の施設さまとすごく仲良くさせていただいていて、イベントを一緒に開催しています。競合というよりも一緒に上野エリアを盛り上げる仲間ですね。
セールスポイントをひとつ挙げるとしたらどこですか?
やはり「手軽さ」ではないでしょうか。この辺りは駅近ですが、夜になると結構暗くなってしまうので、看板を大きくして、明るく入りやすいデザインと清潔感のある空間を意識しました。
このあたりに女性が入れるサウナが珍しいこともあって、カップルや女性同士の利用も非常に多いです。
24時間いつでも1時間から利用できるのもすごくいいですよね。全体的に明るくて清潔感があるので、女性のお客さまも多いのもすごく納得できます。ビギナーにもぜひおすすめしたいです。
かつて上野は“北の玄関口”と呼ばれていましたが、地方から旅行や出張で深夜バスを利用すると、早朝に到着してしばらく居場所がないじゃないですか。そんなときにお風呂に入って移動の疲れをとってもらえるように、予約なしでも1時間から利用いただけるコースを用意しています。
終電を逃してしまったときも助かりますよね。ネットカフェでもシャワーは利用できますが、足を伸ばせて入れるお風呂があると疲れの取れ方が違いますからね。
SHIZUKUは「Private “OASIS”」というコンセプトで運営しています。オアシスといえば砂漠の途中にある休憩スポットですよね。サウナや水風呂以外にも食事、漫画なども楽しめますし、コワーキングスペースとしてもご利用いただけます。老舗と比べたら歴史はまだ浅いけれど、SHIZUKUも東京観光・出張や帰省の中継地点としてこれから長く愛していただけたら嬉しいですね。
「ヒバやアロマを使用しサウナ室の香りにこだわっています」
現在の取り組みについてこう教えてくれた冨田さん。こうやってさまざまなチャレンジの過程を一緒に歩んでいけるのも、SHIZUKUのような新しい施設ならでは。今後、SHIZUKUからますます目が離せません!
いろいろお伝えしたいことはありますが、上野で終電を逃したらSHIZUKUで決まりです!
Smart Stay SHIZUKU 上野駅前
HP:https://shizuku-hotel.jp/uenoekimae/
住所:〒 110-0005 東京都台東区上野2-13-11
TEL : 03-6284-4414