サヲトメ(@saunawotome)です。

いよいよ夏が本気を出してきてましたね。

暑さからは逃れたい、でもサウナの熱さは大歓迎! そんなあなたにピッタリの、避暑地軽井沢で楽しむ極上サウナをご紹介します。

あの星野リゾートが運営する「星野温泉 トンボの湯」は、軽井沢星野エリアにある源泉かけ流しの立ち寄り湯。

絵画の中に入り込んだかのような、洗練された空間デザインの内湯と

自然の恵みを全身で感じることができる露天風呂、そして……

ジャズが流れるボナサウナでじっくり蒸されながら、豊かな自然を眺めて贅沢な気分に浸ることができます。

星野温泉 トンボの湯・支配人の柳さんと、スタッフの荒井さんのお話を交えてご紹介します。

本日はよろしくお願いします。早速ですが、「星野温泉 トンボの湯」が星野リゾート始まりの地とお聞きしました。

初代星野嘉助が、長野県佐久市で製糸業を営み、成功を収めました。二代目がその資産をもとに、軽井沢星野の地で材木業に着手しますが、大水害を経て温泉保養の重要性を認識し、温泉の掘削を始めました。

苦難の末に温泉を掘り当てて、大正4年に温泉事業が始まりました。

 

憧れの星野リゾートの原点を体験できるなんて、感無量です。早速体験してきます!

自然美と造形美がまぶしい内湯

浴室の扉を開けると、そこはまるでアート作品。息を呑むような光景が広がっています。

内湯の水深は男湯90センチ・女性85センチと深めに設計されており、湯舟の段差に腰かけると肩まで浸かる高さです。

水深が深いほど浸透圧が高まり、体に入る温泉成分が増えることが期待されます。また、浮力が増すことにより筋肉がほぐれ、リラックス効果がたかまるのだそうです。

噴出量毎分400リットルの源泉を贅沢にかけ流ししており、ややとろみがありながらもお肌がキュッキュと音を立てるような肌ざわり。

さっぱりタイプの化粧水を全身で浴びているような、ご褒美気分を味わいました。

ジャズが流れる大人空間・ボナサウナ

トンボの湯のサウナ室は、ベンチにヒーターが格納されているボナサウナ。

温度計の表示は81℃とマイルドな印象ですが、30分毎のオートロウリュで湿度が保たれておりしっかり発汗できます。

パワフルな熱さがお好きな方は、出入口と対面する2段目(画像右側)がおススメ。このベンチの下にヒーターがあるので、他の席よりも熱く感じられます。

BGMのジャズに耳を傾けながら、軽井沢の植物を眺める贅沢なひととき。

人間には、こういう時間が必要なんだよな……としみじみ感じさせてくれる、いいサウナです!

湧水の水風呂

水風呂はサウナの目の前という好立地!

水深は一番深いところに座っても胸下ほどの深さ。のびーっと平たくなって、湧水を全身で感じる気持ちよさは格別です。

湧水を使用しているため、通年約13℃の安定した水温を楽しむことができます。

冬の外気温が氷点下10℃になることもある軽井沢ですが、湧水の水風呂は凍ることはないのだそう。自然の力を感じますね。

季節を楽しむ外気浴スペースと露天風呂

水風呂の目の前に並ぶ木製ベンチで、軽井沢の澄んだ空気を感じながらの外気浴は至福のひととき。

天井に湯舟の水影が反射していて、眺めているとふわふわとした心地よさが増していきます。

荒井さんはサウナがお好きだそうですが、トンボの湯を利用される時はどのように過ごされていますか?

洗体後に温泉に浸かって体を暖めてから、サウナに入ります。泉質は「ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉」で保温効果が高いので、その後のサウナでもしっかり汗が出ます。水風呂に30秒~1分くらい入った後、自然を感じながら外気浴している瞬間がとても好きです。

温泉でブースト、芯まで温まれそうでいいですね! サウナ・水風呂・休憩スペースがすべて露天エリアに集約されているのも、サウナ好きにとっては嬉しいポイントですよね。

桜やもみじ、すももやシャクナゲなどの木々の彩りと、野鳥や昆虫たちの鳴き声。訪れる季節によって、様々な表情をみせてくれる露天風呂。

露天風呂の奥には上池があり、私が利用した日もトンボが2匹遊びに来ていました。

トンボの湯の名前の由来を教えていただけますか?

トンボの湯ができる前、この辺りはグラウンドだったんです。そこで沢山のトンボが見られたことに由来しています。

トンボの湯でトンボが見られると、なんだか嬉しくなっちゃいますね! そういえば露天風呂に入っている際に、凄く風情のある蝉のような虫の音が聴こえたんですが、まだ蝉の時期には早い気が……。

エゾハルゼミ、という標高が高く寒い地域に生息する蝉が、この時期に鳴くんですよ。季節ごとにかわる鳥や虫の声に耳を傾けて、トンボの湯ならではの時間をお過ごしいただきたいです。

トンボが多くみられる秋には、もう一つお楽しみが。

毎年10月に開催されているりんご湯の開催中は、甘く爽やかな香りが内湯に広がります。

長野県は小諸の農家さんが育てたりんごの中でも、食用としては出荷されない様々な大きさのりんごが湯舟に浮かびます。イベントで使用したりんごはスタッフさんにより「堆肥(たいひ)」にされ、有効活用されました。

お子様の温泉デビューをサポートする「KIDSひとり温泉デビュー」など、魅力的なイベントを開催されていますよね。どうやって企画を考えているんですか?

運営に携わっているスタッフが考えています。お客様に一番近い分、ニーズも吸い上げやすいので、携わっているみんなから出てきたアイディアを形に変えています。

 

スタッフの皆さんが心を込めて企画されているイベント情報は、トンボの湯HPに掲載中です。お出かけ前に是非チェックしてみてください!

「飲む温泉」で水分補給もマスト!

トンボの湯は星野リゾートのなかでも、唯一飲泉ができる施設です。

北原白秋や与謝野晶子などの文人墨客も訪れたという星野温泉を、体に取り入れることができる……。なんだか文章力が上がりそうな予感! (※効能に文章力向上の記載はありません)

蛇口から流れ続ける飲泉を紙コップに入れていただくと、まろやかな口当たり。ほのかな塩味と鼻に抜ける温泉の香りが感じられます。常温よりもすこし暖かめの温度で、体に染み渡ります。

体の外側内側の両方から、大自然の恵みにあやかりましょう!

徒歩0分でいただくサウナ飯

サウナとお風呂を満喫したら、お腹がペコペコ。

湯上りはすぐお隣の「カフェ ハングリースポット」と「村民食堂」へ直行しましょう!

サウナ後におススメのメニューはありますか?

私のおすすめは、カフェ ハングリースポットの花豆ソフトと温泉卵プリンです。すっきりとした甘さの花豆ソフトと、温泉卵を使用した口当たりなめらかなプリンが絶品です!

しっかりお召し上がりになりたい方には、村民食堂の味噌山賊焼き定食がおすすめです。サクサクの衣をまとったジューシーな鶏むね肉は、ビールとも相性抜群です。

甘いとしょっぱいの無限ループができちゃいますね……(ごくり)。温泉からほど近くに食事できるところが多くあり、魅力的ですね。

トンボの湯一帯は、現代の宿場町をイメージして作られています。上田市の海野宿(うんのじゅく)は中央に川が流れ、温泉を起点とした街並みが広がっている様子から着想を得たそうです。

トンボの湯から緑豊かな渓流沿いを歩くと、16の店舗が軒を連ねる「ハレニレテラス」へと繋がっています。

取材に伺った際、ハレニレテラスでは、雨の日が楽しくなるイベント「軽井沢アンブレラスカイ 2022」を開催していました。(例年6月上旬~7月上旬に開催)100本を超えるカラフルな傘が、梅雨空に彩を添え、気分を晴れやかにしてくれました。

周辺の星野エリアには、「星のや軽井沢」をはじめとした宿泊施設のほか、「軽井沢高原教会」や「石の教会 内村鑑三記念堂」など、一日過ごせるスポットも充実しています。

現代の宿場町、「星野温泉 トンボの湯」を起点に、自然の恵みを感じる軽井沢旅行にお出かけしませんか?

※2023年1月10日~2023年3月24日は改修工事のため休館となっております。お出かけの際はご注意ください。(3月25日より営業再開予定)

「星野温泉 トンボの湯」施設概要

HP:https://www.hoshino-area.jp/archives/area/tonbo
住所:長野県北佐久郡軽井沢町星野
アクセス:https://www.hoshino-area.jp/access_transport 
営業時間:10:00~22:00(最終受付21:15)
利用料金:大人/1,350円 子供/800円(3歳~小学生)
※ゴールデンウィーク(4/29~5/8)、8月、年末年始は下記特別料金
大人1,550円 / 子供1,050円

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