埼玉県

ロッテ おかしの学校

お菓子メーカー・ロッテの主要工場である、ロッテ浦和工場。工場見学スポットとして有名で雑誌やメディアでも取り上げられるなど、これまでもたくさんの人々が訪れてきました。そんなロッテ浦和工場の見学施設が「おかしの学校」の名称でリニューアルオープンしました。

人気の工場見学がリニューアル!「ロッテ おかしの学校」に行ってみた

長年多くの人たちから愛されてきた見学施設が“食について楽しく学べる場”としてリニューアルオープンしました。


日本が誇る菓子メーカー

ロッテコアラのマーチ♪やっぱこれだね〜ロッテのトッポ♪チョコレート〜ロッテ♪

老若男女、誰もが知ってるお菓子たち。製造・販売をしているのは、ご存知の通り「ロッテ」。1948年に創業してから今年で74周年の日本が誇る老舗菓子メーカーです。

今回は、主要工場である「ロッテ浦和工場」の見学施設が大幅リニューアルされたということで行ってきました。

とっても大きな工場です!見慣れた商品のロゴがチラリ。

武蔵浦和駅から徒歩で約5分、可愛らしい看板が目印です。

おかしの学校が開校!

ところで「ロッテ」という社名の由来はご存知でしょうか? これはドイツの文豪ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」に登場するヒロイン「シャルロッテ」にちなんでつけられたものです。

そうした歴史を学べるのが、ロッテの主要工場である「ロッテ浦和工場」です。工場見学スポットとして有名で、テレビや雑誌などで取り上げられるなど多くの人たちが訪れてきました。

今年、そんな浦和工場の見学施設が「ロッテ おかしの学校」としてリニューアルオープンしました。さっそく入ってみましょう!

カラフルな門をくぐります。

工場の敷地内には、すでに甘い香りが漂っています。さすがはお菓子工場です。

ロビーに入るとお菓子の世界が広がっています。お馴染みの商品をモチーフにしたアイテムがずらり。かわいいパイの実の椅子や、

こちらはガーナミルクチョコレート。

雪見だいふくもありました!どれも再現度が高い。

こんなトリックアートを使ったフォトスポットも。映える仕掛けがあちこちにあるのでおもしろい写真がたくさん撮れますよ。

さて、奥に進むと何やら雰囲気のある扉が。

開けるとそこは、おかしの学校の世界観を表現した「おかしな教室」です!ステンドグラスやレンガの壁など細部にこだわりが感じられる空間となっています。

チャイムが鳴ったら授業が始まります。

本日アテンドしてくれる、林田さんと松田さん。

松田さんが手をかざすと、

まるで魔法を使ったように、黒板モニターの表示が変わりました。おかしの学校は各所にデジタル技術が活用されているのが特徴のひとつなのです。

「パイの実帽子」を渡されました。説明を聞きながら組み立てましょう。

キュートなパイの実の帽子が完成です。教科書も受け取ったら準備万端。教科書にはクイズが書かれているので、見学しながら答えを見つけるのがミッションとなっています。

実際に被ってみると意外とオシャレかも!?社会科見学で訪れた子供達がみんなでパイの実帽子を被る姿は、想像するだけで愛らしいですね。

秘密がここに!工場内部に潜入

見学コースは、当日の工場の稼働状況に応じて「パイの実コース」か「ガーナチョコレートコース」のどちらかに決まります。どっちになるかは運次第。

さっそく、パイの実コースを見学させていただきます!

ここでもデジタル技術を駆使して製造工程が説明されます。映像を使うことで、複雑な工程や専門的な話も非常にわかりやすくなっています。教科書に書かれたクイズのヒントが隠されているとのことなので聞き逃しのないように注意しましょう。

こちらにはパイの実を模して作られた本物そっくりのサンプルがずらっと並んでいます。時間をかけて焼かれるパイの実の工程を再現したもの。一枚のパイ生地を無駄なく使うために六角形に切られていることを知って「なるほど」となりました。

近くで見ても本物そっくり。このパイの実のサンプルを白丸に置くと、

置かれたパイの実を認識してコンテンツが再生されました。パイの実のパイ生地がサクサクふわふわにできている秘密を解説してくれます。

「おかしなカメラ」と名付けられたカメラでは、目で直接は見えないチョコレートを注入する製造工程を見せてくれます。時間をかけて焼くことで膨らんでくると、いつものパイの実の見た目になってきました。

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普段食べているお菓子が作られる工程を間近で見られる感動はもちろん、製造の詳しい解説は大人でも勉強になることばかり。ただ楽しむだけではなく、ちゃんと食について学べる、まさに「おかしの学校」です。

続いて、今回は取材ということで特別にガーナチョコレートコースも見学させていただけることに。

ガーナチョコレートは、くちどけなめらかさを出すためにカカオ豆を小さな粒になるまで何度も砕いて、練り上げます。ひとつのお菓子が完成するまでに、本当にたくさんの工程があるんですね。

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まるで滝のように大量のチョコレートが流れています。この時点で美味しそう。

チョコレートが型に流し込まれる様子をイラストで解説してくれるので、とてもわかりやすい。

溶けたチョコレートが流れる映像に手をかざすと、

チョコがせき止められてクイズのヒントが出現。体験型のコンテンツで、食について楽しみながら学習していけます。

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お店で見かけるパッケージに梱包されました。赤い箱のガーナチョコレートは全てここ浦和工場で作られているんだそうです。

見学が終わると、おかしな教室に戻ってクイズの答え合わせ。全部正解できたかな?

単なる見学で終わらせない

おかしの教室には、他にも見逃せないコンテンツが。

こちらの壁には海外で販売されている商品のパッケージが展示されています。

日本語以外のデザインはなんだか新鮮です。海外でも日本のお菓子が食べられているとは驚きですね。

壁に設置されているモニターには、「ロッテのSDGs」「ロッテのおかしヒストリー」「ロッテおかし大百科」など、ロッテのお菓子について学べるここだけのコンテンツが満載です。

コアラのマーチの絵柄が300種類以上もあるなんて知ってましたか?友達につい自慢したくなってしまうようなおもしろい情報がたくさん収録されていました。

今回、大幅リニューアルで生まれた、ロッテ おかしの学校。背景には、ロッテの「ロッテノベーション」という取り組みがあります。

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元々ロッテはチューイングガムの製造販売から始まった歴史があるので、その研究で得た「噛むこと」への知見や技術を活かすことで、キシリトールガムの「歯を丈夫で健康に保つ」という新たな価値観を生み出しました。そうした、お菓子が持つ価値で課題の解決に貢献しようとする取り組みを「ロッテノベーション」として推進しているのです。

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「ロッテ おかしの学校」も、正しい食に関する知識や理解を深める食育活動の一環で「体験型食育施設」としてリニューアルされたというわけです。お菓子を通して社会の力になるなんて、なんだかとっても夢がありますよね。

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広報担当の方に、おかしってどういう存在だと考えていますか?と質問したところ、「お菓子は心の栄養じゃないかな」と話してくれました。お菓子から生まれるコミュニケーションや、仕事の合間に食べてほっとする瞬間。子供から大人まで、みんなの日常に花を添えるような存在。確かに、心の栄養になっているなあと感じます。

今回の工場見学で、世代そして国境を超えて愛されているロッテのお菓子の、新たな魅力に気づかされました。

最後には、なんと参加した方一人ひとりにおみやげが!学んだあとに食べると、いつもより味わい深さを感じました。

大人気で予約を取るのが大変とのことですが、ぜひチャンスがあれば皆さんも足を運んでみてください。また、手軽に工場見学を体験できるように「バーチャル工場見学」という特設サイトも用意されているので、遠くに住んでいる方などはこちらもおすすめです。

バーチャル工場見学:https://www.lotte.co.jp/entertainment/factory/

「ロッテ おかしの学校」施設詳細・アクセス

所在地:埼玉県さいたま市南区沼影3丁目1-1 ロッテ浦和工場内

参加費 :無料(完全予約制)

休館日 :土日/祝日/お盆休み/年末年始/工場メンテナンス日

【予約】

◆一般のお客様はWEBでのご予約をお願いいたします

WEB:https://www.lotte.co.jp/kengaku/

◆学校団体様のみお電話でのご予約をお願いいたします

TEL:048-837-0337 (受付時間は開館日の10:00~16:00)

 

取材・執筆:セキヒカル