長崎県

九十九島動植物園森きらら

九十九島動植物園森きららは九十九島を眼下に望む高台にある動植物園です。子どもに大人気のキリンやビーバー、ライオンなど約64種(230点)を展示。ペンギン館には日本最大級の天井水槽や日本初の極浅水槽があります。

九十九島を眼下に望む動植物園「森きらら」に行ってみた

森きららは多様な植物やペンギンも見られる地域に根ざした動植物園でした。


佐世保駅から車で約15分。

九十九島動植物園森きららは九十九島を眼下に望む高台にある動植物園です。

ビーバーを見たり、

ラクダを見たり、

動物園なのにペンギンにも会えるんです!

そんな九十九島動植物園森きららの魅力を、担当の鶴田さんに教えてもらいました!

森きららと海きらら、セットでお得

森きららって、いつ開園したのでしょうか?

もともとは1961年に市営の亜熱帯動植物園として開園しました。

1961年ということは、60年もの歴史があるわけですね。

そうなんです!現在は市から委託を受けて第3セクターが運営する動植物園として、市民に親しまれています。

佐世保市内はもちろん、県内外の幼稚園や小学校のみなさんにも遠足でお越しいただいています。

なるほど。そういえば、森きららと似た名称の「海きらら」もありますよね?

海きららは水族館です。森きららと海きららの両方を訪れる方もよくいらっしゃいます。

遊覧船や水族館のチケットを購入日含め3日以内に持参すると割引料金で入園できるので、森きららとセットで楽しむのがおすすめですよ。

クジャクにラクダにシマウマも!多様な動物が見られる

さっそく動物を見て回りましょう。こちらはクジャクですかね?

インドクジャクです。春から夏にかけての繁殖期には、オスがメスに向けて、美しい飾り羽を広げて求愛します。

なるほど、羽を広げるのは求愛のポーズでしたか!美しい羽を見たい方は、春〜夏の時期に行くといいですね。

おお、ラクダだ!

これはヒトコブラクダです。紀元前3000年から家畜化され、野生種は絶滅しています。

北アフリカやアジア西部の砂漠地方で唯一の交通手段として、活躍しています。

人間の代わりに重い荷物を持つラクダって本当に偉いですよね。逆の立場だったらけっこう嫌ですもの・・・。

こちらはアフリカに分布しているチャップマンシマウマです。

縞模様がオシャレですね。あと、チャップマンシマウマって名前がかっこいい。

確かに。

白と黒の縞の間にある「影縞」と呼ばれる茶色がかった縞があるのが特徴です。敵をあざむくための模様だと言われています。

水中を優雅に泳ぐアメリカビーバー

こちらは?

アメリカビーバーです。

お、出てきた、出てきた。

アメリカビーバーは、ネズミの仲間で繁殖力が高いことで知られています。

それはめでたいですね。

鋭い歯も特徴で、固いコンクリートも削ってしまいます。

可愛い顔してそんなに強力なんですね!

おっと。ビーバーちゃんが水の中へ。

ビーバーはオールのような尾と水かきのついた手足を器用に使えるので、水中の生活にも適しているんです。

気持ちよさそう!

日中は寝ていることが多いですが、夕方になると水の中をゆったりと泳ぐ姿が見られます。

みなさん、ビーバー見るなら夕方ごろがおすすめです!

クマもいますね。

森きららにはツヨシとミミという二頭のニホンツキノワグマが暮らしています。

空中散歩をするテナガザル

この建物はなんですか?

フクロテナガザルのうんていです。

うんていですか!けっこうな高さですね。

地上から13mもあるんですよ。

危険なことはないんですか?

飼育スタッフが安全管理をしているので安心です。腕と足を器用に使って、あちらの池にある島まで渡っていきます。

フクロテナガザルは、冬は屋内にいるんですか?

サルたちは冬の時期は、だいたい室内の暖房で暖まっています。

そりゃあ、サルも寒いですよね。フクロテナガザル以外にどんなサルがいるんですか?

他にはワオキツネザル、ジェフロイクモザル、ニホンザル、コモンリスザル、シロテテナガザル、アジルテナガザルがいます。

ちなみにリスザルは柵なしで飼育しています。周りに池を作ることで、柵がなくても逃げ出さないんです。

クリスマスに活躍するローズマリー

動植物園というだけあって、園内には植物もたくさんありますね。

そうなんです。これはローズマリーです。

ローズマリーって、結構独特な香りがしますよね。

アロマとかによく使われてますよね。

森きららではローズマリーをあるイベントで使っています。何だかわかりますか?

え、何でしょう。

クリスマスの時期に、森きららのローズマリーを使ったクリスマスリース作り体験を開催しました。

えー、すごい!手作りのクリスマスリースが作れるんですね。

レッサーパンダも可愛いでしょ。

たまりませんね!

父のレン、母のミカン、子のカボスの3頭が森きららでは飼育されています。

クロハゲワシは、なんと日本ではここでしか見られないんです!

すごい!森きらら限定なんですね!

クロハゲワシは長崎県の離島、五島に迷い込んできたところを保護されたんです。翼を広げると2.5mにもなり、かなりの迫力です!

百獣の王が寝てる・・・。

アサヒというおじいちゃんライオンです。20歳を超えていて、人間でいうと100歳近いですね。

気持ちよさそうです。ずっと長生きしてほしいですね。

ここは?

対州馬(たいしゅうば)の運動場です。

対州馬(たいしゅうば)?

対馬にしか住んでいない馬なんです。昔から農耕馬として、人と一緒に暮らしてきました。荷物を運ぶので、脚はしっかりと筋肉が付いています。

これまたレアな動物なんですね。穏やかで優しそう。

森きららでは、ペンギンにも会える!

続いて、ペンギン館に行ってみましょう。

あれ、ペンギンって水族館にいるものでは・・・?

一般的にはそうですよね。でも森きららでは、ペンギンにも会えるんです!

ペンギンを眺める鶴田さんに愛を感じます。

もちろんですよ。水槽には約20羽のフンボルトペンギンがいます。

気持ちよさそうに泳いでますね。プールに日が差し込んでいるのもあって幻想的です。

可愛いでしょ。見てるだけで、幸せな気持ちになりますよ。

これは日本最大級の天井水槽なんです。他にも深さ4メートルの深水槽、日本初の極浅水槽などペンギンの魅力をたっぷりと楽しめます。

そういえば、フンボルトペンギンってどのような特徴があるのしょうか?

くちばしの付け根がピンク色で、胸に黒い線が1本あるのがフンボルトペンギンの特徴です。

なるほど。フンボルトペンギンという名前はよく聞きますが、特徴は初めて知りました。

あと、サボテンが生えるところに生息する温帯性のペンギンでもあります。

美しく咲き誇るバラも目玉のひとつ!

いろいろな花が咲いていますね。

森きららは動植物園なので、植物も見どころのひとつです。

バラが美しいですね。

バラ園は森きららの目玉でもあります。当園ではおよそ250品種、900株のバラを植栽しています。

バラ園でイベントをやることもあるんですよね。

春と秋の年2回、「ローズフェスティバル」を開催していて、市外からもたくさんのお客様が来園してくれます。

森きららは多様な植物やペンギンも見られる地域に根ざした動植物園でした

日本では森きららでしか見られないクロハゲワシや、対馬にしか住んでいない対州馬など、レアな動物をたくさん見ることができました。

年2回開催するローズフェスティバルや、日本最大級の天井水槽を持つペンギン館など森きららならではの魅力もあります。

海きららや遊覧船とセットで巡ることでお得な割引も適用されるので、長崎旅行の際には、ぜひプランに組み込んでみてください。

森きららでは、ローズフェスティバルのような季節のイベントも開催しているのでぜひ最新のイベント情報をチェックしてみてください!

九十九島動植物園森きらら 施設詳細

営業時間

・9:00~17:00(最終入園16:30)

※動物たちの収容時間は16:30(12月~2月は16:00)となります

 

休園日

なし(年中無休)

 

入園料

大人
(高校生以上)
小人
(4歳〜中学生)
シルバー
(70歳以上)
個人
(団体料金15名様〜)
830円
(670円)
210円
(170円)
670円
佐世保市民 630円 150円
(未就学児は無料)
420円
年間パスポート 2,100円 530円

※3歳以下のお客様は無料です

※団体料金は15名様以上でご利用いただけます

※70歳以上のお客様は身分証のご提示でシルバー割引料金を適用いたします

※佐世保市民のお客様は現住所がわかる身分証(免許証等)のご提示で割引料金を適用いたします

 

アクセス:長崎県佐世保市船越町2172

・車

佐世保中央ICより約10分

「西九州自動車道佐世保中央IC」出口の信号を右折→平瀬町交差点(米軍基地入口)を右折→SSKバイパスを直進→バス停「第4ドック前」通過後、はじめの信号を高架橋方向へ左斜め上→つきあたりの信号を左折し県道149号へ→上野の交差点(元町タクシー前)のT字路を右折→道なりで約1分

 

・バス

佐世保駅前→[動植物園経由下船越 / 展海峰行き30分]→動植物園前

※赤崎経由は動植物園前を通りません

取材・執筆:KOH