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XR Communication Hub「 NEUU(ニュー)」

2022年11月1日に新宿西口にオープンしたXRをテーマにした常設施設。「FILM」「ART」とXRを掛け合わせ、新たなイノベーションを創出するXRコミュニケーションハブです。

最新XRを体験できる常設施設「NEUU」に行ってみた!

東京・西新宿にオープンした XR Communication Hub NEUUを取材。実際にXR作品を体験してきました!


近未来映画に登場しそうな格好で失礼します!

今回は11月1日に新宿西口にオープンしたXRをテーマにした常設施設「NEUU(ニュー)」にお邪魔しています!

西新宿は現在、5Gサービスの実装を進めているのですが、そのまちづくりの一貫として新たに誕生したのがこちらの施設。

そもそも「XR(クロスリアリティ)」とはなんぞやといいますと、

・AR(拡張現実)・・・現実世界に仮想世界を重ね合わせて体験できる技術

・VR(仮想現実)・・・仮想世界を現実のように体験できる技術

・MR(複合現実)・・・現実世界と仮想世界を融合させる技術

といった先端技術の総称で、現実と仮想の世界を融合し、現実にはないものを知覚できる技術のことだそう。

.なんだか難しそうですが百聞は一見に如かずということでさっそく体験しにいきましょう!

XR作品を体験してみた

ここ「NEUU」は

・XRを気軽に楽しめる「体験スペース

・最新のデバイスをレンタルして作品づくりができる「ワークスペース

・新製品やサービスを展示する「ショールーム

3つのゾーンで構成されており、こちらの広々としたスペースが「体験スペース」となっています。

常時4〜5作品取り揃えられているXR作品は、1作品600円〜1200円ほどで体験でき、上映時間も7〜14分と短めなので気軽に体験することができます!(3ヶ月に1度の更新を予定)

もちろん、初めての方でも安心して体験できるよう、スッタフが機材の装着からサポートしてくれますよ!

現在上映されている作品は、

・第76回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門「Venice Virtual Reality」でプレミア上映された、伊東ケイスケ監督による『Feather』

・第77回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門のコンペティション作品としてノミネートされた、伊東ケイスケ監督による『BEAT』

・カンヌ国際映画祭のXR部門「Cannes XR 2020」VEER FUTURE AWARDにノミネートされた、ゆはらかずき監督による『MOWB』

など、世界各国で高い評価を得た作品から厳選されたラインナップ!

この中から今回私は2作品を体験してきました!

提供写真 / 「Feather(伊東ケイスケ監督)」

まず体験したのは、こちらの「Feather」という作品。バレエダンサーを夢見る少女の物語です。

スッタフさんサポートのもと、ゴーグルを装着すると目の前に広がるバーチャル世界。

右手に掴んでいる機材がXR上では「Feather(羽)」となり、これを少女に手渡す動作をすることで物語は進んでいきます。

360°広がる映像の中、体験者の動きも映像とリンクするので、登場人物に近付いたり、後ろを振り向いてみたり、決められた映像だけでなく、作品内を自由に見て回れます……!

自分も登場人物として物語の中に入り込んだような、本当にそばで少女の成長を見守っているようなリアルな体験をすることができます!

XRは立った状態でも座った状態でも体験できるとのことなので、次は椅子に座って体験してみることにしました!

提供写真 / 「BEAT(伊東ケイスケ監督)」

2つ目に体験したのはこちらの『BEAT』という作品。可愛らしいロボットの物語です。

私が右手に持っている機材はブルブルと振動するようになっているのですが、その振動を体験者の心臓の鼓動に見立て、XR上でロボットのハートと連動させる動きをすることにより、ロボットに命が吹き込まれ、物語が展開していくというもの。

これ、自分の鼓動が目の前のロボットの鼓動と重なっていくような感覚になるので、ロボットが自分の分身のように思えてきてとっても愛おしくなるんです……!

また、エレベーターのように上下に動くストーリーとなっており、まるでテーマパークのアトラクションのように、本当に上や下に移動しているような気分にもなります。

どちらも通常の映画とは一線を画した作品で、映像が綺麗なのはもちろんのこと、羽が降ってきたり花火が上がったり、壮大で迫力のある仕掛けに終始ぐるぐると辺りを見渡してしまいました!

XRクリエイター向けのワークスペースも完備

続いて紹介する「ワークスペース」ですが、こちらはXRクリエイターに向けたコワーキングスペースとなっています。

5種類以上の最新デバイスをレンタルすることができるのですが、価格は1時間以内600円、3時間以内1200円、6時間以内1600円、1日だと2000円。

「デバイスが高価で最新機材を使った創作活動が難しい」というVRクリエイターにとって、とてもありがたい価格設定ではないでしょうか!

また、毎週土日には次世代のXRクリイターを輩出する「VRプロフェッショナルアカデミー」が開校されているほか、フランスや台湾などの世界的VRクリエイターとの交流会などを開催する予定とのこと。

最後に紹介するこちらの「ショールーム」では、XRに関わるデバイスやサービスが展示されています。

最新モデルを実際に手にとって試せるほか、将来的には販売も予定しているとのことです!

いかがでしたでしょうか?

今後「NEUU」では、クリエイターの支援や、XR映画祭「Beyond the Frame Festival」開催による発信機会の充実等によるXRプロジェクトの進化など、新宿エリアの魅力向上に資する取り組みを加速させていくんだそう。

子どもから大人、そしてクリエイターまで楽しめる「NEUU」に一度訪れてみてはいかがでしょうか?

XR Communication Hub「NEUU」施設詳細

公式HPhttps://neuu.jp/

〒160-0023

東京都新宿区西新宿1-5-11 新宿三葉ビル1階

TEL : 03-5990-5933

営業時間:9:00〜21:00 ※最終入場20:00

休館日:毎週火曜日・年末年始及び臨時休館

 

取材・執筆:のじさや