台湾で「伝説の童貞」になったから、現地でYouTuberに挑んできた
東大生で童貞の高野りょーすけが、渋谷のハロウィンに童貞と書いたTシャツを着て行ったところ、台湾のメディアやテレビでも放送されたので、「台湾に童貞Tシャツを着て行ったらどうなるか」を検証してきました。九份や101等の台湾の人気観光地を回りながら自分の人気を確かめつつ、台湾の人気Youtuber三原さんに挑みます。
童貞による伝説のツアーは、北投温泉へ
このあたりで、若いカップルに「えっ!?掲示板で見た童貞男さんですよね!?」みたいに話かけられました
なのに「写真撮りましょうか」と尋ねたら、「ははは、結構です」と逃げられる‥‥‥
ふはは。恥ずかしがり屋さんだなあ
僕みたいなスターも人間の血がかよった童貞なんだから、緊張することないのに
スターとて休息は大事、温泉に入ってリフレッシュといきましょう。ちなみに今日も空のケースを持っているのは、僕のファンのひとたちが僕を見つけやすくするためです
こちらの温泉、ふだん撮影は禁止なのですが、オーナーさんに僕が載った台湾の新聞を見せて
「僕、童貞のスター、この湯の素晴らしさ伝えたい」といったところ「はあ〜君か、ここからならイイヨ」といわれて撮らせていただきました
ほどよくぬめりのある、よき湯です
温泉からあがると3人組の方たちに声をかけられ、談笑。
その後、ふとLINEをみると
女性から「トイレに入ってビデオ通話でHしよう」というお誘いが。
しかし、ここで一発(気を)抜いてしまうと、明日三原さんを粉々にする力が削がれてしまいます
たまっている部分もあり抜いてしまいたいですが、ツアーを続行。
電車に乗っていると、例のごとくファンの方たちに話しかけられて
地元で一番旨いといわれる、魯肉飯のお店に案内していただきました。スターで良かった
魯肉飯は、豚肉と甘辛いタレを一緒くたにした、台湾名物のぶっかけご飯。
口にした瞬間「あっ、人生で食べた旨いものトップ5に入るやつだ」と思いました
気分が最高になったまま、ファンの方といっしょに艋舺龍山寺。
古き良き、由緒正しきといったお寺。
「童貞サン、ここ、恋の神様イマス。願い、デキル」
「恋の神様?」
「2つの石を持ちながら祈ってくだサイ。そのあと、石を手から落としマス」
「このヨウに、2つともオモテかウラだと、願い、ダメ」
「1つがオモテ、1つがウラなら、願いカナウ。やってミテ」
(ここの人たちの願いごとが、ぜんぶ叶いますように)
「両方ウラ‥‥だめじゃないですか」
「童貞サン、もういちど、心の中で祈ってミテ。童貞サンのほんとの、願いヲ、祈ってミテ」
「‥‥」
(貧乳の美人に罵られたい‥‥‥!)
西門町に来ました
日本でいう渋谷や原宿といったところ。たくさんの若い衆であふれてます
かくいう僕がここへ来たのは、SHIRYOUKO STUDIO さんを偵察するため。
いまはYouTuberの方がモバイルゲームの実況プレイをしてますが、
こちらはどうやら三原さんの所属先、つまりは相手の親玉というわけです
渋谷のスクランブル交差点にあたり、スタジオの賃料は死ぬほど高いはず‥‥
がっぽり稼いでるのでしょうか‥‥‥ゆるせない‥‥‥
三原さんに会うのは明日ですが、ここに爆竹を投げつけましょうか‥‥
否。
僕は伝説のスター。台湾の人々からの期待を、背負って立つ男
正々堂々、相手の土俵で勝負せねばなりません
さて、どうしたらこのスタジオを征服できるか‥‥‥
まあ、でも問題ないですね。いってるそばからファンが集まってきましたし
ちなみにこのあとめちゃくちゃ右手にキスされました
僕みたいなものは、街中にいるだけで、
「日本の童貞さあ〜〜〜〜〜ん!」ってな感じで人が集まるんですよ
こういう人のことをスターと呼びます。三原さん、見てます?
ファンたちと交流したりしていると
僕の人気っぷりに目をつけられ、ゲーム実況に参加させていただくことに(履歴は消えましたがコメント欄が「童貞?」「童貞!」「童貞!!?????」みたいな感じになってた)。
実況が終わると、SHIRYOUKO STUDIO さんに呼び出されました
‥‥‥さてさて
僕が三原さんを超えるスターになったことを説明して、さくっと仕留めてきましょう
「高野さん、はじめまして!SHIRYOUKO STUDIO の亀貝です!日本から来ていただいてありがとうございます!
いや〜〜〜〜すごいですね!ハロウィンで童貞が美女を引き寄せた件、台湾ですごく広まってましたよ!」
「ありがとうございます」
「ははは!いや〜本当にすごいです!台湾メディアが、みんな高野さんに注目していましたから!」
「そうですね、それがスターなので」
「おお!頼もしいです!」
「それで、どうですかね? 三原さんと弊社のPRは、順調ですかね?」
(どうしよ。わすれてた)
交通費も宿泊費も、ぜんぶ出していただいたんだった
「‥‥‥‥‥え、ええ‥‥‥はは、いやだなあ、そりゃあもう‥‥ふはは。なにいってるんですか亀貝さん、めちゃくちゃ死ぬほど順調ですよ」
「おお‥‥って死ぬほど?」
「ええもう、というか、死にます」
「ん?なにをされたんですか?」
「そりゃあもう、めちゃくちゃ、抜本的なことを」
「はあ‥‥」
「‥‥‥SHIRYOUKO STUDIO さんでは、動画を用いたマーケティングのお仕事をされてるとうかがったのですが」
「そうなんです。台湾や中国といった中華圏を舞台に、YouTuberの方々とタイアップした動画などでマーケティングをおこなっています。先ほどスタジオでやっていたゲームの実況プレイなどが、まさにそうですね」
「なるほど。日本にもあるYouTuber事務所のようなものですか」
「ええ、近いところがあると思います。ほかにも、ニコニコ超会議のようなイベントのマネジメント、それからキャスティングやPRも一手に引き受けておこなっているんですよ」
「YouTuberの事務所的にぼくらがやるのは、三原さんのような100倍伸びる人たちを厳選して伸ばしていくということです。元はといえば三原さんも、弊社代表が彼のライブを見て『この人は本気で台湾のアイドルになろうとしている』と思い、コンタクトを取ったんです。そこから三原さんが一層活躍していけるにはどうすればいいか、本物のスターとしてさらに成長するにはどうすればいいか、共同で考え、協力しています」
「本物の、スター‥‥‥?」
「はい。じつは今回の3日間にわたる台湾全国ツアーも、三原さんと弊社で主催したものなんです。いよいよ明日この近くでライブですね。いやあ、率直にいって三原さんはすごいですよ。本気で25歳から台湾でアイドルを目指しているんです。目標は台北アリーナ!応援してくださるファンの方も、どんどん増えておりまして」
「‥‥ちょっといいですか。質問なのですが、三原さんってどのくらい台湾で有名なんですか」
「え‥‥‥三原さんのことあまり知らずに、台湾来たんですか‥‥‥?」
「すみません、はい」
「‥‥‥ああ‥‥‥‥。この西門町は、日本でいう渋谷や原宿のようなところで‥‥。三原さんがここを歩けば、すぐファンの人に気づかれますよ‥‥‥」
「いや、だって、僕も気づかれましたし。さっき、右手にめちゃめちゃキスされましたし」
「‥‥」
「亀貝さん。ぼくこそが台湾のスターであることを、証明しましょうか。いまからこちらのスタジオに、バンバンお客さんを集めますので。SHIRYOUKO STUDIO さんにもわるくはない話かと」
「え‥‥なにするんですか?」
「立ってるだけです。スターなので、立ってさえすれば人が寄ってきますから」
「いや‥‥それは‥‥‥」
「亀貝さん」
ほらね。だからいったじゃないですか
どうです、三原さん‥‥‥
行くとこ行くとこに人が集まる、それがスターなんですよ
見てますか、三原さん
スタジオの近くで短剣のようなソフトクリームを購入。
これで250円ぐらい。食べ物も安いのが台湾のいいところ
つづいてのツアー先は、士林夜市
地元の人も観光客もかよう、台湾最大の夜市です。
お決まりのように駅でファンの人が出待ちしてました。ありがとうございます
ずらりと屋台が。
台湾の方々はほとんど家で料理しないため、毎日が外食だそう。
夜11時をすぎても、小さい子どもが歩いてます
ご家族で出店されてるところは、お子さんもガシガシ働く。
コーンやじゃがいも、ツナを合体させたもの。
はずれませんね
台湾名物の、臭豆腐。
はじめて食べる人にはきついようで、外国人からみた納豆みたいなものでしょうか。
もちろん店員さんは、ネットで僕のことを知ってたファンでした。
臭豆腐は文字どおり臭みがつよく、のどの奥まで硫黄と酢の匂いが貫通します。
奥まで並ぶこの行列は、士林夜市で有名な、巨大な唐揚げ屋さん。
どれくらい大きいかというと、このくらい。肉厚で香辛料もきき、おいしいです。
カキのチーズ焼き。これで250円ぐらい。とろっとろのチーズがクセになり、200個は食べれそうです
夜市の奥にいくと、レトロ感ある場所にでて、ダーツが当たれば
日本で見た気がするキャラクターの、ぬいぐるみも手に入りますし
ふつうに大きめのヘビもいます
で、食べ物やら雰囲気が最上級なのはもちろんですが、やはり僕はスターですので、
「童貞男さあ〜〜〜〜〜〜ん!」ってな感じに、台湾のファンから声かけられまくるんですね。
〆の魯肉飯。
最高です。いま僕は、最高の気分です
こんなにも街で話しかけられ、こんなにも歓迎されたことはない。
明日の三原さんのライブで、お客さんを根こそぎ僕にふり向かせよう‥‥‥‥
三原慧悟2日目
‥‥‥三原慧悟2日目 終了