ご当地サウナ委員会、九州支部のサヲトメ(@saunawotome)です。

温泉数全国2位ともいわれている鹿児島県で、素敵な施設を発見しました!

今回ご紹介する「天然温泉ぬくもりの湯」は、鹿児島県北西部に位置する出水市(いずみし)にある宿泊温浴施設。

出る水と書いて出水市。と、いうことは……

めっちゃ水でてるー!

天然地下水の水風呂から、毎分400リットルというとんでもない水量が放出されているんです!

昨年と一昨年に導入したオートロウリュで、絶妙な湿度が心地よいサウナ室や

広々外気浴スペースには、ととのうためのイスが沢山。

さらに、決まった曜日(水・土・日・祝・26日)には、男湯限定でアウフグースを受けられちゃう!

設備の端々に「サウナに全振り」している感が漂っているこの感じ……。間違いなくサウナ好きに刺さる、いい施設の予感がします!

ということで、ぬくもりの湯・代表取締役兼アウフギーサーの鳥羽ヨーヘイさんにお話を伺いながら、レポートをお届けいたします。

オートロウリュが絶妙!ファン多数のサウナ室

さっそくサウナから見ていきましょう。

おっと、見てくださいこの立地。水風呂がサウナのすぐ隣というベストポジションに鎮座しておられます。

サウナの入り口には、さりげなくサウナハット掛けが。こうしたハット置き場があると、水風呂・外気浴の際に持ち歩く必要がないので、ととのいタイムの快適さが全然違うんですよね。

男性サウナ室
ヴィヒタから漂ういい香り!

男性側90℃、女性側84℃にセッティングされたサウナ室には、座面が3段。男女ともに25名ほどが入れる大きさです。

男性側のオートロウリュは火曜・木曜・金曜に、女性側では毎日、12時から毎時00分に発動するオートロウリュ。

このオートロウリュが生み出す湿度と温度のバランスが絶妙で、いつまでも入っていられるような心地よさが感じられます。

ものの数分で腕や肩にたくさんの汗がでてくるので、「よく汗をかけたぞ!」っていう達成感も得られる満足度の高いサウナです!

毎分400リットル!振動を感じるダイナミック水風呂

しっかり汗をかいたら、お待ちかねの水風呂へ!九州一と言われる放水量のこの水風呂には、毎分400リットルもの地下水がドバドバと注がれています。

ドドドドドド…!!!」という音が響きわたるその様は、水風呂ではなくもはや滝。「明神の滝」と名付けられているのも納得です。

ご覧ください、この排水が追い付かないほどのオーバーフロー。天然地下水を「これでもか!」といわんばかりに使用した、贅沢すぎる水風呂です。

さらにこちらの水風呂、頭をしっかり流していれば潜水OK。出水のやわらかな天然地下水を全身で堪能できます!

水温は20℃だそうですが、滝からざぶざぶ注がれる地下水が生み出すうねりと水流で、体感は18℃ほどに感じられます。

女性側は毎分100リットル。男性側に比べると控えめに感じますが、それでも鹿児島県内一といわれる水量は迫力十分です。

昨年4月リニューアルの外気浴スペース

水風呂をあとにしたら、露天エリアの「リラックススペース」へ。

元々は歩行浴だった部分にウッドデッキをつくり、ととのいイスが並ぶリラックスペースとしてリニューアルしたのだそう。

さりげなく置いてある時計のおかげで、オートロウリュやアウフグースの時間もチェックできて嬉しいポイント。

イスの使用前後に水を掛けるための「洗い水」まであって、サウナ好きの動きを配慮した造りになっています!

あれ?男性側の露天エリアにあるこの丸い浴槽は……?

1人用の水風呂です。水温はここが一番冷たいかもしれませんね!

水風呂が二つもあるんですか!?

夏季には、露天風呂も水風呂に変わります。なので最大で3つの水風呂を楽しんでいただけます。

お風呂は深層風呂・リラックス風呂・電気風呂などがありますが、個人的おススメは「浮き風呂」。パワフルなジェット圧で、本当に体がしっかりと浮かびます。ぜひ入ってみてくださいね!

三者三様!アウフグース三銃士

左からノリエックスさん・GACK10さん・鳥羽ヨーヘイさん

水風呂と同じくらい、お客様のハートを掴んでいるのが、アウフグース。

担当するのは、鳥羽ヨーヘイさん・ノリエックスさん、GACK10さんの御三方です。通常は男性側だけのアウフグースを、今回特別に体験させていただきました!

鳥羽ヨーヘイさんは、鳥羽一郎さんの兄弟船をBGMに登場。

全身を大きくのびやかに使って放たれる風は、包み込むような優しさをまとっています。

ノリエックスさんは細やかで美しいタオルさばきが特徴的。回転技で魅せながら、爽快感あふれる風を届けてくれるテクニシャンです。

お二人のアウフグース後の水風呂と外気浴で、完全に仕上がりました!GACK10さんはどんなタイプのアウフギーサーなんですか?

自分はパワータイプで、思いっきり風を送るスタイルです。

GACK10は22歳と3人の中で一番若く、エネルギッシュですよ! 自分は彼と同い年の息子がおります……

なんと! 三者三様のアウフギーサーが集結しているんですね。温浴に親しみのある鹿児島県内でも、ここまでサウナに全振りしている施設さんは珍しいですよね?

はい。コロナ禍でもお客様に喜んでいただける方法を模索し、サウナ路線に舵を切り少しずつ設備を整えていきました。そのなかでも、アウフグースでぬくもりの湯を盛り上げていきたい一心で、ノリエックスやGACK10に協力をお願いしました。

ということは、もともとアウフギーサーだった訳ではなく、従業員さんがアウフグースをマスターしたということですか?

はい、私のアウフグースデビューは昨年3月でした。最初は鳥羽さんが、湯らっくすのアウフギーサーさんから基本的な技を教わってきたことがきっかけでした。

鳥羽さんに連れられて、湯らっくすで人生はじめてのアウフグースを体験しました。『これをぬくもりの湯でもやりたいんだ、一緒にやろう』って言われたときは、本当に自分にできるのかなって不安もありました。

営業終了後に練習を重ね、少しずつ技や体の動かし方を身に着けていったと話す皆さん。「どうしたらお客様に喜んでもらえるのか」を考えながら、サウナでぬくもりの湯を盛り上げる取り組みを強化し続けています。

施設の路線が変わったことで、お客様の反応にも変化はありましたか?

ありました。私はフロントマネージャーなのでお客様と接する機会も多いのですが、常連さんでお見かけしなくなった方も正直おられます。ただ、一度は離れても戻ってきてくださったり、今まで少なかった世代のお客様にお越しいただけるようになるなど、嬉しい変化も感じています。

今では県外から足を運ぶお客様も増えてきたといいます。

かくいう私も「今日は絶対ととのいたい」という日には、車を走らせてぬくもりの湯を訪れるひとり。何度も足を運びたくなる心地よさは、ぬくもりの湯で働くスタッフさんたちの努力の積み重ねで出来た賜物なんですね!

絶品生パスタのサウナ飯と物販も要チェック!

海老と筍と木の芽のジェノベーゼ

ぬくもりの湯のサウナ飯は、本格イタリアンの生パスタを召し上がれ!

施設内の鹿児島パスタlunasole(ルナソーレ)さんでは、出水市の野菜や食材を多く用いた本格イタリアンをいただくことができます。

全国の有名店や三ツ星レストランの料理長を経験された店主さんの提供するパスタは絶品。温浴施設でこのクオリティのイタリアンが食べられるなんて、幸せすぎる……!

更に注目して欲しいのが、物販コーナー。豊富なサウナグッズはもちろんのこと……

鹿児島ならではの甘いお醤油や、センスの光る鹿児島グッズ。YouTubeやSNSで大人気の韓国グミと、見ていて楽しいラインナップがズラリ!

ぬくもりの湯さんの物販コーナーは、独自路線ですごくワクワクする商品が並んでいますね!

これもコロナ禍で物流が滞り始めたころからの取り組みの一つなんですが、女性従業員が主体となって商品を選んでいるんですよ。『自分たちの好きなものを販売したい』と、楽しみながらラインナップを決めています。

あれ、このアイスケースは……

まさかの冷凍マグロ!

私が漁師をしていた頃のツテで、質のいいマグロを仕入れて販売しています。お客様にもかなりご好評いただいています。

個性が際立っていて、唯一無二感がスゴイです……!今後取り組みたいことはありますか?

女性にもアウフグースや400リットル放水の水風呂を楽しんでもらえる機会を作っていきたいと思っています。色々と課題はありますが、なんとか実現できればと思います!

ぜっ、是非ともよろしくお願いいたしますっ!

九州新幹線も停車する「出水駅」からタクシーで10分ほどの距離。九州サウナ旅で熊本・鹿児島を訪れる際には、ぜひぬくもりの湯まで足を伸ばしてみてください。

のんびり宿泊もおススメ

天然温泉ぬくもりの湯 施設概要

HP:https://www.nukumorino-yu.com/

住所:鹿児島県出水市明神町1744-1
アクセス:JR九州「出水駅」より車で10分

営業時間:8:00~2100(定休日:月曜 ※26日・祝日の場合は営業)
宿泊者チェックイン15:00~/チェックアウト~10:00

【利用料金】420円

【宿泊料金】
シングル 5,500円(税込)素泊まり
ツイン  9,900円(税込)素泊まり
朝食1名 550円(税込)

【アウフグース】※男性のみ

水曜・土曜・日曜・祝祭日・26日
10時/12時/14時/16時/17時/18時/19時/20時
※変更の場合有・Instagramをご確認ください

Instagram:@nukumori1126

取材・執筆:サヲトメ(@saunawotome)

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