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2026年4月、設備老朽化による閉業を余儀なくされた銭湯が復活を遂げました!

それが、ここ。調布『鶴の湯』です。

リニューアル時に募集したクラウドファンディングでは、185%を達成。「鶴の湯を残したい!全世代に愛される銭湯にしたい!」という想いが多くの方に届きました。
なかでも注目したいのが、サウナ。

都内銭湯で唯一の「バレルサウナ」を体験できたり、

一度入るとやみつきになる「灼熱ミストサウナ」が楽しめたり!
なんでも世界各地のサウナをめぐってきた店主さんの知見がここに詰まっているとか…?どんなサウナが待っているのか、鶴の湯の魅力をたっぷりレポートしていきます!
目次
0歳から100歳まで来れる銭湯を目指す「鶴の湯」

「鶴の湯」があるのは、京王線「調布」駅から徒歩15分ほどの場所。遠くからでも目をひく煙突とカラフルなのぼりが目印です。

中に入ると、広々とした開放的なロビーが広がっています。

ドリンク類も豊富!
元々はTVとソファが置かれたこぢんまりしたロビーでしたが、家族や夫婦の待ち合わせや湯上がりの時間を快適に過ごしてもらうため、脱衣所を小さくしてゆとりある空間にしたそう。

オリジナルグッズもたくさん。
入浴料は、現金もしくはキャッシュレスで。毎週水曜日はレディースデーになっていて、バレルサウナ&ミストサウナ有の浴室が「女湯」に。サウナ+入浴込みで1,100円です。(ミストサウナのみは、800円)
タオルのレンタルもあるので、手ぶらでも安心!

サウナは「ハーブティーを飲みながら利用するのがおすすめ」とのことだったので、4種類から気になるものをチョイス。
取材時は夏本番だったこともあり、レモングラスやレモンマートルがブレンドされた「夏のおひるね」を選びました。おすすめはホット。サウナに入りながらあつあつハーブティーって未体験で楽しみ!

女湯側
脱衣所は、リニューアルで小さくなったとは思えないほど、広々とした作り。ドライヤーは無料という太っ腹ぶりです!化粧水類は持参マスト。

男湯側

女湯側
大きな手は加えていないという浴室は、清潔感たっぷり。

湯船は、絶妙なマッサージがクセになる「ジェット電気風呂」、ぐるぐるジェットが心地いい「うずまき風呂」、ラドンが溶け込む「こどもラドン風呂」の3種類。

ラドンの湯はお子さんも入れるよう、ぬるめの設定。子供も学生も、大人も、お年寄りも…どんな世代の方が来ても気持ちよく過ごせる配慮の空気が漂っています。
会話と香りを楽しむ。都内銭湯唯一の「バレルサウナ」

通常男湯側では、庭だったスペースを大改造してサウナ専用フロアに。国産杉を使ったバレルサウナが楽しめます。
7月にはスペースをさらに拡張し、最大9名までととのえる空間へとアップデート済です!

バレルサウナはおしゃべりOK

サウナストーンも大きい
バレルサウナは6名が入れるほどの広さ。中に入った瞬間からブワッと熱気に包まれます。仕上がってるー!

ここで、店主の相良さんにバレルサウナのこだわりを聞いてみることに。
相良さんは、品川『東京浴場』、大阪『辰巳温泉』、長野『桑の湯』で銭湯の継業&立ち上げを経て独立し、思い入れのあった鶴の湯を個人で継承された方。同時に、世界13ヵ国、950以上の温浴施設をめぐってきた、正真正銘のおふろ&サウナラバーの人です!

バレルサウナのこだわり、ぜひ教えてください!

フィンランドやドイツのサウナで「やっぱりロウリュできるサウナって気持ちいいな」と感じて、セルフロウリュができることはマストで考えていました。
サウナ室の温度は、あえて中温の80度くらいにしてロウリュすることで完成するようなセッティングにしています。ミント、ヴィヒタ、お香など定期的に変わるアロマロウリュで香りを楽しみつつ、おしゃべりしながら、じっくり深部まで温まれるバレルサウナになっていますね。

(左)筆者撮影(右)鶴の湯撮影
ロウリュするとすぐさま室内に蒸気が充満。ガツンとした熱は感じられるものの、湿度を感じられるので息苦しさなく楽しめます!
サウナストーブは、電気じゃなくてガスを採用しているんですよね。

故障リスクを最小限に抑えたかったのも大きいですが、個人的には、電気よりもパワーを感じますし、熱も安定していていいなと。
いちばん気に入っているのは、炎のゆらぎが見えるところです。サウナストーンも終始ジューッと鳴り続けていて、嗅覚・視覚・聴覚でも楽しんでいただけると思います。

撮影:鶴の湯
隠れた主役!一生入っていたくなる「灼熱のミストサウナ」

続いてやってきたのが、内湯にある灼熱ミストサウナ。

モクモク!
温度は60度ほど。室内には乾燥ヴィヒタが吊るされていて、中に入った瞬間から芳醇な香りに全身を包まれます。

もう、この香りを嗅ぐためだけに鶴の湯に来る価値があると思うくらいで、深呼吸が止まりません。

7月には足元にファンを設置し、足元まで温まるように改良。相良さんは日々お客さん目線で入浴することを日課にしていて、改良できるところは即行動に移されているそう。店主の鏡すぎる…!

「灼熱」と謳っているだけあって、1〜2分入っただけで体がギラッギラに温まりますね!でもむしろ、この熱いのが気持ちいいというか。この絶妙なバランス、すごいです。


元々、30分入っていられるくらいのマイルドなサウナだったんです。リニューアルでは、熱の配管を3倍くらいに長くして蒸気の量を調節したり、シャワーヘッドの水を小さくして、水に熱が伝わりやすいようにしたり。ミストの温度を上げて、このサウナのポテンシャルを最大に引き上げることを目指しました。
「静岡のしきじに似ている」って声をいただくこともあります。今後はクナイプOK(サウナ室で冷水を浴びる)にする予定です!

女湯側
灼熱ミストで徹底的に蒸されたあとは、すぐそばの水風呂へ!

水温は15〜18℃ほど、しっかり冷えた天然の井戸水は、びっくりするくらい水質がなめらか。かけ流しなので、いつでも美しい水を浴びられるのもうれしい!
煙突・瞑想・カラン。3種のととのいスペース
バレルサウナ側の浴室では、鶴の湯ならではの“3種のととのい”が楽しめます!
①煙突外気浴

バレルサウナ横で楽しめるのが「煙突外気浴」。
深く座れるアディロンダックチェアにどさっと腰をかけ、パッと顔をあげると、鶴の湯の歴史が詰まった煙突がドーンと登場!

「煙突の下でととのう」というキャッチコピーがぴったりな、銭湯ならではの休憩スポットです。
個人的には、日除対策が万全で、日差しが強い日中でも心地よく過ごせる点に感動してしまいました!
②瞑想内気浴

バレルサウナ側の脱衣所限定!
ちょっと気分を変えたい方は、体の水滴をしっかり拭き取って、脱衣所の「瞑想内気浴」へ。
空調がよく効いて快適。黙浴なので、静かなととのいタイムを楽しめます。浴室から一歩離れるので、より没入できるのもポイント!
③カラン内気浴

個人的には、カラン内気浴もおすすめ。
窓からの光を感じたり、目を閉じてお湯の流れる音や桶をカランッと置く音を感じたり…。「今、銭湯に来ているな」と実感できる時間がたまりません!

鶴の湯がサウナにこだわるのは、多くの人に温浴の「豊かさ」を届けるため

ハーブティーは専用サーバーで何度もお湯やお水を足せて飲み放題(500円)

バレルサウナもミストサウナも、どちらも細部にこだわりを感じました!
それとハーブティー!すっきり飲みやすいくておいしいし、いつもよりもたくさん汗が出た気がします。

海外のサウナにいくと、健康と美容にフォーカスしているのを実感します。特にラオスで入った薬草ハーバルサウナは印象的で。ハーブの蒸気を浴びながら、その場で煮出した熱々のハーブティーを飲む体験がすっごく心地よかったんですよ。
入浴のいちばんのよさって、身体の体温が上がることで、血のめぐりが良くなったり、よく眠れたりすることだと思っていたこともあったので「この体験を持ち帰りたい!」と思い、ハーブティーを取り入れました。

内側がポカポカしてくると心地よさの余韻が長いですよね。もうすでに、今日はよく眠れそうだなという予感がしてます!

温浴ってすごく「力」があるものだと思います。
わたしは元々、布団に入ってから2時間ほど寝付けないような体質だったんですが、入浴を意識するようになってから朝まで寝覚めることなく寝られるようになって。温浴のすごさを実感しています。
実際、睡眠で悩んでいる人も多いと思うので、銭湯で入浴したあと、そのまま睡眠までサポートできる宿ができたらおもしろそうだな、なんて考えていますね。

睡眠をサポートしてくれる銭湯宿!想像しただけでぐっすり眠れそうです…。
最後に読者にメッセージをお願いできますか?

鶴の湯では、お風呂に加えてサウナによって、「入浴」が生活の豊かさになることを実感してもらえる場所にできたらなと思っています。自分で手を加えてその反応がまっすぐ返ってくる銭湯という場所が本当に好きなので、これからも進化を続けながら、いい温浴体験を届けていきます!

修繕がかなり大変だったという配管。取材中、そういった裏側も隠すことなく見せてくださいました
鶴の湯の復活には、2000万円以上の借金が必要だったといいます。
それでも「銭湯でいい温浴体験を届けて、多くの人を豊かにしたい!」という相良さんの熱量が、多くの応援につながり、鶴の湯は見事復活を遂げました。
継業までの道のりをくわしく知りたい方は、クラウドファンディングの募集ページもぜひ読んでみてください!

すきな銭湯がある方は、応援の気持ちで定期的にその銭湯に足を運ぶことをおすすめしたいです。“この銭湯が好きです”と直接伝えてもらうこと、SNSでつぶやいてもらうことも、経営者からするとすごくモチベーションになります!
そんな相良さんの言葉を聞いて、銭湯を継業することは難しくても「すきな銭湯のためにできることはあるはず!」そんなことを考えながら、ポカポカになった体で帰路につきました。
みなさんも、そんな銭湯愛を実感できる「鶴の湯」へ。相良さんのこれまでの知見が詰まった温浴体験、ぜひ味わってみてください!

鶴の湯 施設情報
公式HP:https://tsurunoyu1010.com/
Instagram:https://www.instagram.com/tsurunoyu1010/
店主SNS:https://x.com/sugma_org
住所:〒182-0034 東京都調布市下石原1-10−2
営業時間:朝風呂6:00〜10:00/12:00〜25:00
定休日:火曜日
料金:
【入浴料】600円
【入浴+サウナ】
・男湯バレルサウナ+ミストサウナ側:1,100円(毎週水曜は女湯)
・女湯ミストサウナ側:800円(毎週水曜は男湯)
【レンタル品】バスタオルセット300円|バスタオルのみ200円|フェイスタオル100円|サウナハット300円
無料アメニティ:リンステンシャンプー/ボティーソープ/ドライヤー
取材・執筆・撮影:はせがわみき



