サヲトメ(@saunawotome)です。

秋の気配を感じる今日この頃、風情のある温泉街にお出かけしたくなりますが、頭によぎるのはサウナのこと。

「温泉に行くなら、満足度の高いサウナにも入りたい」と感じてしまうアナタへ。ピッタリの場所、ございます!まずはこちらをご覧ください。

じゃーん!!

このサウナ付貸切温泉には「サウナを楽しむすべてがそろっている」と言っても過言ではありません。

サウナに温泉、頭上からザバザバと降り注ぐ滝水風呂に、ふわふわベッドのととのいスペース。それら一つ一つがハイクオリティなんです。

さらに衝撃的なのがお値段、なんと100分5,500円~6,600円。二人でゆったり利用しても、一人3,000円程度で体験できるんですよ!

この素晴らしすぎるサウナ付貸切温泉があるのは、長野県の渋温泉で昭和2年から温泉宿を営む老舗旅館「春蘭の宿 さかえや」。

代表取締役・湯本さんにお話を伺いながら、どんなところかレポートしてまいります!

本日はよろしくお願いします。満足度の高さに定評のある、サウナ付貸切温泉がリニューアルしたとお聞きしまして!

はい、2部屋あるサウナ付貸切温泉のうちの一つ、「水の癒し」がバージョンアップしました。「森の癒し」も併せて、まずぜひは体験なさってください。

「水の癒し」は水風呂が2つ!

5階「水の癒し」

こちらが貸切の浴室内。落ち着いたタイルカラーで大人っぽい雰囲気がステキ。

右側の洗い場には、ハンドシャワーとオーバーヘッドシャワー。左側の浴槽は弱酸性の天然温泉、やわらかなお湯を楽しめます。

そして正面に見えるのが……

そうです、愛しのサウナです!

2名横並びで座ってちょうどいいサイズ感のサウナ内。水風呂めがけて落ちていく滝を眺めながら、後のご褒美を妄想しつつゆっくり蒸されます。

全5種から選べるロウリュ用ハーブ

電気ケトルでお湯出しした「アルテミスの薬草店」のロウリュ用ハーブで、ハーバルロウリュを楽しみましょう。

少量ずつのロウリュがおススメ

香りを存分に楽しめるよう80℃にセットされたサウナですが、入室して3分もたたずに腕には光る無数の汗! この温度だからこそ、体の表面だけでなく深部までしっかりと温まっていきます。

オーバーヘッドシャワーで汗を一気に洗い流したらお待ちかねのご褒美タイム、お隣の滝水風呂へ。滝が不規則な水流を生み出すので、温度計の22℃よりも冷たく感じます。

水風呂で適度にボーっとするのが大好きな私にとっては、ぬるすぎず冷たすぎない、水風呂タイムを堪能できる理想的な温度。大好きです、この水風呂(突然の告白)。

頭から滝を浴びたり、首や肩に当てて刺激を楽しんだり。ふわふわベッドに寝ながら、ゆらめく水風呂に足だけつけるのも最高。この滝、めちゃくちゃ仕事人ですよ!

気持ち良すぎるふわふわベッドの奥にはインフィニティチェア。その先に、好奇心を刺激する空間が続いていました。

扉を開けると、ひんやりした空気にドキっ。まるで洞くつや鍾乳洞に入っていく時のような、あの感覚!

えっ、これもしかして水風呂ですか!?

はい! 「もっと冷たい水風呂がほしい」というお客様の声にお応えして、今回のリニューアルでもう一つ水風呂を作ってみました。こちらの水風呂には、山水を引きこみ、チラーで17℃に冷却しています。志賀高原が時間をかけて育んだ、山水のかけ流し水風呂です!

2つの水風呂があることで、自分好みの温度を選べるというぜいたく。おもてなしの心に脱帽です。

森の癒しは外気浴スペースつき!

6階「森の癒し」

森の癒しは、窓からの採光で明るくさわやかな印象。

ふわふわベッドに差し込む太陽光が、まるで絵画のような美しさです。

水の癒しでは、ブルーを基調としたタイルカラーでしたが、森の癒しではグリーンやアースカラーを取り入れています。水の癒しが「静」、森の癒しは「動」をイメージさせるような空間デザイン、すてきですねぇ。

一番の特徴はこの外気浴スペース。澄んだ空気を肺いっぱいに吸い込みながら、青空と緑を眺める幸せを堪能しましょう!

サウナ満喫セットも完備!

さらに驚くべきは、サウナを楽しむための備品の充実具合!

サウナ好き御用達のMOKUタオルにサウナハット、ポンチョは無料レンタル。

冷蔵庫の中のマッチとミニサイズビールも無料サービス。特製りんごシロップをかけたかき氷は、思わず叫びたくなるおいしさです!

2021年7月にオープンされたサウナ付貸切温泉。「旅館の貸切温泉に、サウナ付き!?」と、SNSではじめて見た日の衝撃をいまでも覚えています。構想段階も踏まえると、早い段階からサウナブームを予見されていたのでしょうか?

当初は、岩盤浴付きの貸切温泉を作る予定でした。しかし知人が「今はサウナだよ!」と。サウナも水風呂も苦手だった私には、正直全然ピンと来ていなかったのですが、かるまるやThe Sauna、KAMAKURA HOTELなどを訪れて体験してみると、「なるほど、これはお客様にも喜んでいただける」と実感できました。

2020年からのコロナショックは、旅館業にも大きな影響を及ぼしたと思います。そんな中でも、サウナ付貸切温泉を作ろうと踏み込めたのはどうしてですか?

ピンチに慣れていた、というのが大きいかもしれません。実はコロナ初年度の休館中に、2階の水道管が破裂して1階が水浸しになりまして。替えたばかりのカーペットや、フロント周りの機械も全部だめになりました。

ヒェッ……(絶句)

1年でお客様が最も多い大みそかの晩に、全館暖房が故障する事態に見舞われたこともあります。「ピンチはチャンス」とはよく言ったもので、休館中だからこそ、お客様に直接迷惑をおかけせずに済んだんだ、よし。休館中に設備投資しよう、と考えました。

だからこそ、サウナブームがこれから起ころうとしているタイミングに、サウナ付貸切温泉をオープンすることができたんですね。実際に体験してみて感じたのですが、「旅館ならではのハイレベルなおもてなし」を無人空間でも感じることができて感動しました。

「夕食が人気の宿」全国TOP10入りしたことも!

露天風呂付客室「宵待スイート」

2015年・2017年開催の「全国旅館甲子園」で2度も優勝しているさかえや。デイユースでも大満足できること間違いナシですが、せっかく訪れるなら宿泊をして、おもてなしを骨の髄まで堪能してほしいところ。

さかえやの魅力は、「人」にあると湯本社長は話します。一生懸命で誠実なスタッフが、自分自身で考え、楽しみながら働いている様子が、お客様にも伝わるのだと。

丹精込めて作られた美味しい食事や、その合間の何気ない会話。行き届いた清掃の一つ一つが心地よく、大切な思い出を心に刻んでくれます。

渋温泉ってどんなところ?

さかえやのある渋温泉は、長野県下高井郡山ノ内町にある温泉街。石畳が広がる街並みには、どこかノスタルジックな雰囲気が漂います。

「地面を掘ればお湯が出る」と言われるほどに源泉が多く、そのひとつひとつが旅館や共同浴場にひきこまれているのも特徴的。源泉ごとに含まれる成分がことなるため、場所によってお湯色や成分もさまざま。渋温泉はいわば温泉パラダイスなのです。

千と千尋の湯屋のモデルになったともいわれている「金具屋」さんをはじめ、タイムスリップしたなような非日常空間を味わうことができます。

巡浴手形をもって外湯めぐりへ

九つの共同浴場をめぐる「外湯巡り」は、渋温泉の宿泊者だけができる特別な体験。

大切な人と何度でも訪れたい、渋温泉のさかえや。これからのシーズンに、ぜひお出かけしてみてくださいね!

「春蘭の宿 さかえや」概要

HP:https://e-sakaeya.jp/

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2171
アクセス:長野電鉄「湯田中駅」よりタクシー7分
チェックイン/チェックアウト:15:00/10:00
宿泊代金:部屋タイプ・シーズンにより異なる

サウナ付貸切温泉(定員4名)利用料金
「水の癒し」100分¥5,500 「森の癒し」100分¥6,600
※現金精算のみ

Instagram:@shunran.sakaeya
Twitter:@hotelsakaeya

取材・執筆:サヲトメ(@saunawotome)

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