SPOT読者のみなさま、はじめまして。食いしん坊熟女の七尾と申します。
今回私は、埼玉県の小江戸・川越にある菓子屋横丁に出かけてきました。
川越の名所の蔵が立ち並ぶ「蔵造りの町並み」から一歩奥に入ると、江戸時代にタイムトリップしたような路地「菓子屋横丁」があります。
どんな種類のお菓子があるのか、どのような楽しみ方ができるのかなどについて調査を兼ねたもぐもぐタイムを満喫してまいりましたので、食べ歩きの気分をご一緒に楽しんでいただけたら幸いです!
目次
菓子屋横丁とは
所狭しとお店が密集しているように見える菓子屋横丁。これでも最盛期に比べるとお店の数はずいぶん減ったのだとか。
昭和初期には70軒以上のお店があったという情報もあります。
菓子屋横丁の起源については、紳士&熟女のバイブル『散歩の達人』(交通新聞社)で勉強しましたよ。
明治初期に曹洞宗の寺院『養寿院』の門前町で、鈴木藤左衛門が駄菓子を製造したことにあるといわれています。
菓子屋横丁の途中にある看板には、『江戸っ子好みの気取らない菓子を製造したのが始まり』と記されていますね。
藤左衛門さんが江戸っ子好みの気取らないお菓子をつくったのかしら。そうなのでしょう。
「駄菓子」とは、コトバンクによると、「高級菓子に対する下等菓子の意」なのだそう。その言い方を変えたのが「気取らない菓子」ということですね。
和菓子が多いのかと思いきや、洋菓子、サンドウィッチなど、”現代的”なお店も。
平成13年には環境省主催の「かおり風景100選」に選ばれている風情ある菓子屋横丁は、お菓子が好きな人には楽園のような路地なのです。
ちなみに街にはあまり匂いがありません。甘さが苦手な人でも気分が悪くなることはないと思います。
何はともあれ、到着したら食べるべし
菓子屋横丁の入口です。
入口と思われる場所が二箇所あり、「ここから(ここより)菓子屋横丁」という看板がかかっています。
(どちらも『高澤通り』という道路に面しています。)
どちらの入口からでも横丁を楽しめるのでお好きなほうからどうぞ!
菓子屋横丁内のお店は月曜日定休のお店が多いようですので、私は火曜日と水曜日に連続して遊びに行ってきました。
狭い路地に立ち並ぶお菓子屋さんに胸がおどります。
お腹を空かせて10時前に到着しましたが、オープンしているお店もちらほら。
2021年11月現在、20数軒ほどのお菓子屋さんが軒を連ねている菓子屋横丁ですが、営業時間はまちまちのようです。
菓子屋横丁の入口から進み、正面突き当りにある松陸製菓の向い側に、何やらおいしそうなおつまみを発見! テント構えのお店です。
この場所は『三坪広場』と呼ばれているようですね。
カルメ焼き、あめ玉、ふがしにおまんじゅうなど、甘いものが多い菓子屋横丁ですが、ビールに合いそうなおつまみも売っているのですね。嬉しい。
ご店主が「あごはトビウオだよ」と教えてくれました。
どっちがアジでどっちがあごか忘れないように写真を撮っておきます。(笑)
梅漬けは一口食べるとしょっぱいので驚きましたが、みなさん焼酎やお湯。ジュースや甘酒など様々なもので割っているそうです。
梅漬けと梅干しの違いは、干してから漬けるのが梅干しで、干さずに漬けるのが梅漬けとのこと。だから梅の果肉がみずみずしいのですね。
とても美味しいです。
さて、どんどん散策していきましょう。
菓子屋横丁といえば
菓子屋横丁きっての古株である『松陸製菓(まつりくせいか)』
ここは菓子屋横丁を興した鈴木藤左衛門の直営店とのことです。
1796年創立という歴史あるお店はとても重厚なつくりで、オーラを放っていますね。
店頭では、昨今ブームの『フルーツ飴(シャインマスカット&いちご)』(¥350)が発売されています。
シャインマスカットの数が終了してしまうと、いちごとミックスのフルーツ飴になるようです。
それも両方の味を楽しめていいですね。
私はシャインマスカットの飴を購入してみました。
銀杏にも見えますね。かわいい。
私がいつも購入している見切り品のぶどうとは一味もふた味も違います。(見切り品も美味しいのですが……)
甘くてみずみずしくてとっても美味しいです。
ほかにも芋ちっぷす、芋けんぴ、アイスクリームなど、甘いものがたくさんあります。
芋ちっぷす、芋けんぴは大学芋のカリカリバージョンといった感じです。
非常に後引く味&食感で止まりません。
ぽりぽりぽり……。
ぽりぽりぽりぽり……。
【松陸製菓(まつりくせいか)】
定休日 月曜日
営業時間 9:00~19:00
住所 埼玉県川越市元町2丁目11-6
アクセス 西武新宿線/本川越駅 徒歩15分 (1172m)
電話番号 049-222-1577
喉を潤すにはLEMONADE(レモネード)
2019年2月に菓子屋横丁にオープンした『LEMONADE by Lemonica(レモネードbyレモリカ)』というジュースバーのお店。
カラフルでみずみずしい外観、店内が目を引きます。
レモンのフレッシュな風味を思わせるお店づくりですね。
「みなさん、よく写真を撮っていかれますよ」
という店員さん。私も撮らせていただきます。
期間限定の「ぶどうソーダレモネード」(¥450)を購入しました。
ほかの飲み物はサイズを選べますが、このソーダはワンサイズ(L)でした!
果汁100%の信州ぶどうジュースとソーダレモネードのほどよい酸味とさっぱり感がとてもおいしい~!
ポリフェノールと思われるちょっとした渋みもあって味に深みがあります。
【LEMONADE by Lemonica】
営業時間 10:00~18:00
定休日 年中無休
住所 埼玉県川越市元町2-9-19
電話 049-298-7073
最寄り駅 本川越駅(東口)から徒歩約16分
甘いものが苦手な人におすすめのお菓子も!
こちらは松陸製菓の「たこマヨせん」(¥200)
素朴ですが、ソースとマヨネーズとたこせんべいが美味しくて、なんともたまらない味です……!
ビールを売っているお店もあり、「食べ歩き飲み」もOKの菓子屋横丁。
大人も子どもも楽しむことができますね。
休日のお父さん、ここでもお酒が飲めますよ(笑)
【松陸製菓(まつりくせいか)】
定休日 月曜日
営業時間 9:00~19:00
住所 埼玉県川越市元町2丁目11-6
アクセス 西武新宿線/本川越駅 徒歩15分 (1172m)
電話番号 049-222-1577
創業60年強という渡辺食品製造所の店頭に並んでいるのは納豆です。
明日の朝食用に、小江戸川越・手作り納豆(¥150)を購入します。
内容量100gでずっしり。
「毎日手作りしているんですよ」
とお店の方がにこやかに教えてくれました。
手作業で作り上げる名物納豆は松の経木で包装されていて粋ですね。
明日の朝が楽しみです。
【渡辺食品製造所】
(菓子屋横丁ではなく本店の方の情報になります。)
営業時間 6:00~18:00
定休日 年中無休(年末年始を除く)
住所 埼玉県川越市西小仙波町2-17-24
電話番号049-222-6629
食べ歩きのすすめ……ただし注意点が!
菓子屋横丁では芋のアイスクリーム、湯気が立っているお饅頭、カップに入ったおせんべいなど、「購入してすぐに食べる用」のお菓子が多く、みなさん食べ歩きを楽しんでいます。
店頭に、≪食べ歩き用≫と書いてある看板があるお店も。
ですが、なかには、≪食べながら店内に入ること禁止≫≪食べ歩きはやめよう≫という貼り紙をしているお店もあります。
よそで購入したものを食べながらお店を眺めるのはNGというところもあるので、よく確認してください。
各店舗それぞれ違うマナーを守りながら楽しく過ごしたいですね。
菓子屋横丁から少し足を延ばしてみる
菓子屋横丁からメインストリートに出ると、蔵造りの町並みがあります。
郵便局もおしゃれです。
そして、「さやまコーラ」や、「埼玉限定ボトル・コーラ」などが売っているお店もあります。
蔵造りの町並みから一本路地を入ったあたりに「着物レンタル」のお店が数軒あり、着物一色のレンタルから着付けまで行ってくれるので、川越の町を着物姿で歩き楽しむことができます。
鮮やか&艶やかな着物姿の若いお嬢さんたちが お菓子を食べ歩いている姿に、表情は自然とほころびます。
着物姿の男性やお子さんも見かけましたよ。
着物姿の子どもや女性が可愛いのはもちろんですが、男性の着物姿というのも文豪のようでいいものですね。
菓子屋横丁の食べあるきに疲れたら?
メインストリートである蔵造りの町並みには、ところどころベンチが設けてあります。
庇(ひさし)があったり、屋根があったりする小休憩所もあります。
トイレも比較的あちこちにありますので、安心ですね。
菓子屋横丁の入口から少し歩くと「元町休憩所」「川越まつり会館」などもあり、ここでもトイレを借りたり、休憩したりできます。
ちなみに菓子屋横丁自体はとても狭く小さな路地なので、自転車に乗って回るほどの距離ではありません。
蔵造りの町並みや、中央通り(昭和の町)、寺院めぐりなどをしたい方は、シェアサイクルなどもありますので利用してみるとよいかもしれません!
川越まつり会館の並び、『えぷろん亭』の横や、川越駅や、本川越駅にもシェアサイクルがありますよ。
川越駅、本川越駅から菓子屋横丁まではバスで10分ほどの距離があります。
バスに乗らず、シェアサイクルで駅から菓子屋横丁に向かうのもよいかもしれません。
駅から蔵造りの町並みを超えて、菓子屋横丁を目指すのですが、難しい道ではないと思います。
菓子屋横丁・アクセス情報
菓子屋横丁の最寄り駅は東武東上線「川越駅」、西武新宿線「本川越駅」です。
川越駅からは東口を出て、バスに乗って約10分。「札の辻」停留所下車。
運賃は現金払いで190円。
小江戸名所めぐりバスはどこで降りても200円です。(川越駅から本川越駅までのみ100円)
一日さまざまな名所を巡りたい方は一日乗車券(¥300/子どもは半額/東武バスの一日乗車券は¥400/子どもは¥200)がおすすめですよ!
※時期により乗り場の変更などもございますので、事前に確認をお願いいたします。
近隣のパーキング情報
菓子屋横丁付近にはパーキングがたくさんあります。
≪最安値≫と書いてある看板は、平日1日500円です。今回私が調査したなかで、ここが一番安かったと思います!
菓子屋横丁の入口に面した『高澤通り』にあります。
菓子屋横丁入口を背にして右方向へ5分ほど歩いた場所です。
この場所から菓子屋横丁までは徒歩で5分程度なので、近い&安いが適うパーキングだと思います。
蔵造りの町並み沿いにもパーキングが多いですが、やはりやや割高な印象です。
すいている時間帯は?
日によって変動があるのはもちろんですが、今回私は祝日・平日と2回足を運んでみましたが、どちらも同じくらいの混み具合と感じました。
駐車場は平日のほうが埋まっていました。
祝日は道が混むことを想定して、みなさん交通機関を利用しているのかもしれません。
今回、平日の昼には、修学旅行の学生さん、団体ツアーのみなさん、一眼レフを抱えたみなさんが多かったです。
祝日はご家族、カップル、若いお嬢さんたちの友達グループが多かったような印象を受けました。
そして、どちらにも参上したのがこの記事を書いた熟女です。
総括……菓子屋横丁、そして蔵造りの町並みまで!一日たっぷり楽しめる
蔵造りの町並みにも食べ歩き用の食べ物&食事処が多いため、一日中食い倒れすることができます。
食べて楽しい見て楽しい、小江戸・川越は最高の町でした。
幅広い年代の男女がゆるりと流れる時間のなかで、散策を楽しんでいましたよ。
ほどよく自然もあり、休憩所、ベンチ、トイレなどもあるので、ゆったりとした気分を味わうことができます。
ぜひ一度足を延ばしてみてください。