熊本出身のサウナ好き、のじさや(@sayapiiiyo)です!

本日はこちら、山手線田町駅と、都営浅草線、三田線三田駅から歩いてすぐの「慶応仲通り商店街」(通称けいなか)にやってきました!

有名企業の本社や大学のキャンパスがあるためか、平日の昼間でもビジネスマンや学生で賑わっています。

今回、なぜ飲食店がずらっと立ち並ぶこちらの商店街に来たのかというと……

2022年4月29日、スパ施設「PARADISE」がオープンしたからです!

こちらの施設、もともとは創業90年の「万才湯」という銭湯だったそうなのですが、銭湯の面影を残したまま「分福」という銭湯居酒屋に改装、そして今回再びスパ施設にリノベーションしたんだとか。

男性専用施設なのですが、毎月10日、20日、30日はレディースデーを開催しているとのことなので、レディースデーにお邪魔させていただき、館長の大澤さんにいろいろうかがってみることにしました!

居酒屋をサウナに!?

館長の大澤さん

居酒屋をサウナにしようと思ったのはどうしてですか? サウナが流行っているからでしょうか?

それもあるのですが、この商店街もコロナのダメージを受け、銭湯居酒屋「分福」も閉店を余儀なくされたんです。そんな中で、もともと銭湯だったという歴史を大事にして、商店街のためにコミュニティの核となるような場所を作りたいという思いがあって。商店街は土日に人が減るが、サウナは土日でもお客さんが来る。そういったところからサウナを作ろうということになりました。

商店街に活気を取り戻すべく、作られたんですね。

去年の5月にオープンを決め、6月から工事を始めて、オーナーと僕を中心にデザインから施工、管理運営まで二人三脚でやってきました。他に頼らなかったせいでオープン当初は寝られなかったくらいです(笑)

それにしてもレトロかつモダンな空間ですよね……!

オーナーが手作りやリノベーションが得意なんです。すべてを新しくするのではなく、残すところと新しくするところを見極め、自分たちのアイディアで面白くするというのが僕たちの強みですね。

小物ひとつひとつにも手作りの木の温もりが感じられますね!

施設が1つのオーナーの作品でアート空間だと思っています。僕はその空間をいかにお客様に満足していただけるかを見つけるシステムを日々考えています。そして、どんなことでも報告しあうようにしています。

例えばどんなことでしょうか?

中に入ると、貼り紙1つない洗練された空間になっているんです。なので、「ここに掲示板を置いても良いですか?」とか、本当に小さいところまで相談しています。

なるほど……「PARADISE」のこだわりってどういったところでしょうか?

PARADISE」では入館から退館までをプロデュースしていて、3つの空間それぞれに「現世」「迷空間」「極楽浄土」と名前を付け、音楽を変化させることで空間を表現しています。

まず受け付けを済ませて入る休憩室が「現世」、僕らが今生きている場です。ここでは最新の洋楽を流しています。

続いて脱衣所が「迷空間」、「現世」と「極楽浄土」を結ぶ街道です。ここでは浪曲(三味線を伴奏に用いて物語を語る、明治時代初期から始まった演芸)を流しています。

そして最後に、浴室が「極楽浄土」です。ここでは音楽を流さず、水の音だけを感じていただきます。こういった僕たちのアイディアで、お客さまへ最大化したリラックスを届けたいという思いがあります。

浪曲、初めて聞きました。壮大な世界観ですね! また違った楽しみ方ができそうです。

もう1つのこだわりとして、お客さまが快適に過ごせるように「混まないサウナ」を目指し、あらゆる面を計算して設計しました。

サウナや水風呂って人気施設だと待ちが発生しますもんね!

PARADISE」では、おそらくどの施設もやっていないであろう「タイムチャージ制」を取り入れています。最初の30分が750円、以降10分ごとに250円の従量課金制なので回転率が高いんです。

そういったシステムの中、サウナは定員が20名と多いですし、

男湯と女湯とを分け隔てていた壁を壊して広くし、女湯だった部分をすべて水風呂に変えたので、水風呂も混みません。

2階の畳部分にあるととのいスペースにもチェアが8人分、ベンチが8人分あります。

サウナ人口が増えてサウナ→水風呂→外気浴のルーティンがスムーズにいかないなんてこともしばしばありますが、「PARADISE」だとそれが起こらないような仕組みがあるんですね!

日本一サウナ好きが増える施設にしたい」というのが僕の目標です。初心者からマニアまで、それぞれのニーズに合わせて楽しめる仕掛けがパラダイスにはたくさんあります!

すばらしい! それではさっそく体験してきます!

実際に体験!

浴室へとやってきましたが、見たことのない2階建ての構造がとても印象的です。欄間がより一層レトロな雰囲気を際立たせていますね!

「万才湯」時代は向かって右側が男湯、左側が女湯だったそうですが、男湯と女湯を仕切る壁をなくし、もともと壁があったところに新しいタイルが貼ってあります。

得意の木の技術を活かした内装もポイントなのだとか。

浴槽は、リノベーションにより新しくタイルを貼り直してあります。

あたたかいお風呂は、中で穴が空いているのですべて同じ温度です。

お風呂に浸かりながらや、ととのいスペースで休憩しながら目に入るのは、お決まりの富士山の壁画……ではなく、プロジェクターで投影された若手アーティストとのコラボ作品です!

あえて富士山を描かないことで、若手アーティストの活躍の場にしていきたいんだそう。

そしてお待ちかね! サウナは「万才湯」時代、機械室だった部分にあります。

ヒノキとサワラでできた定員20名の広いサウナで、アロマのセルフロウリュができます。

時計がセットされていないのは、「サウナを肌感覚で楽しんでほしい」という思いからなのだそう。

サウナマットには畳を使用するというこだわりも!

水風呂はサウナ室を出てすぐ右にあり、導線もばっちり!

大きい水風呂2つは16度、奥の小さい水風呂は9度。温度が選べて、しかもシングル(水温が一桁台の水風呂のこと)もあるのは嬉しいですね!

そしてこちらの階段を昇ると……

ととのいスペースが現れます! 床は畳で、こちらでも和を感じてリラックスすることができます。

また、2階にある青い暖簾をくぐった先には、予約した方が使用できる個室サウナが5部屋あります。

座面は190cmあるので背の高い方でも余裕で寝そべることができます!

もちろんアロマのセルフロウリュも可能です。共有サウナと個室サウナとで異なる香りが用意してあるのも嬉しいポイント。

サウナのみが個室になっており、その他のシャワーやお風呂、水風呂などは共有という作りとなっています。

そしてお風呂あがりには、オーナーさんと大澤さんがイチから作ったというサウナドリンク「檸檬モヒート」を飲むのがおすすめ!

アルコールとノンアルコールが選べるのですが、せっかくなのでアルコールの方を頼んでみました!

生搾りのレモンと、和歌山から直送で仕入れているという無農薬のミント入りです。レモンのすっぱさと、ミントのスーッとする感じがサウナ後にピッタリ!

サウナとモヒートを堪能したらおなかが空いてきました……

「PARADISE」ではあえて食事の提供をしていないので、ぜひ商店街を巡ってみてください! サウナ飯として人気なのは中華そばの「むらさき山」、有名なのは安くて美味しい「ホルモンまさる」、個人的に好きなのは中華料理の「大連」です!

商店街の中にサウナがあると、その足でいろんなものを食べに行けるので最高ですね!

和とレトロなデザインでセンス抜群の「PARADISE」、知れば知るほど大澤さんとオーナーさんの愛の詰まった施設でした。

コンセプトである「お客さまの癒しを第一に、PARADISE=極楽浄土のリラクゼーションを提供したい」という思いが、施設の至るところからひしひしと伝わってきました。

サウナ+商店街巡りをするにはもってこいの「PARADISE」で、皆さんもぜひ極楽浄土を体験してみてください!

 

PARADISE」施設詳細

HP:https://paradise-mita.com/

営業時間:24時間 ※清掃時間(am 03:00 – am 06:00)を除く
最終入館2:00
レディースデイ:毎月10日、20日、30日(am 10:00 – pm 24:00)

アクセス:東京都港区芝5丁目23−16

山手線 田町駅より徒歩5分
京浜東北線 田町駅より徒歩5分
都営三田線 三田駅より徒歩5分
都営浅草線 三田駅より徒歩5分
※駐車場、バイク置き場はございません

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