ご当地サウナ委員会のタカヤマ(@takayamasauna)です。

突然ですが、誰もが体験したことのないサウナが島根に出来ました。
島根でサウナ?と聞いてもピンとこないかもしれませんが……

国内初、日本瓦を使ったサウナストーン!

温泉街ならではの柔らかい水風呂!

居心地抜群な隠れ家での外気浴!

そして意外にも、東京からアクセスしやすい!

この記事を読んだら、きっと島根までととのいに行きたくなるはず……

誰も体験したことのない驚きのサウナとは? その魅力に迫ります!!

歴史ある温泉街に新しくできた施設

実は日本で唯一、世界遺産に登録されている温泉が島根県にあります。温泉津温泉(ゆのつおんせん)は約1300年の歴史を持ち、湯治場として温泉ファンたちに親しまれてきました。

そんな温泉津温泉に新しくできたのが【サウナ風-kaze-】。と言ってもサウナ専門施設ではなく、時津風という複合施設の一つとしてオープンしました。

サウナ風-kaze-の責任者を務める戸倉さんに、お話を伺います。サウナの体験もご一緒いただけるということで、これは面白い取材になりそう…!

目を奪われるアトリエ空間

エントランスでいきなり目を引くのが、純和風のアトリエ空間。こちらは【風】と呼ばれるショップ&ギャラリーで、日本三大瓦と言われる石州瓦などを目にすることができたり、その場で気に入ったら購入することもできます。

時津風は3人のメンバーで運営しているのですが、そのうちの1人が国内でも著名なデザイナーで石州瓦のブランディングに関わっており、島根県を代表する石州瓦の文化に触れることができます。

これは新鮮な体験ですね!瓦以外にも、食卓で使えそうな容器や湯呑みが沢山あって、サウナ前に思わず購入してしまいそう…

戸倉さんも本業はクリエイター職とのことで、ご自身も写真を撮られたりして、アトリエに作品を展示されていらっしゃいます。以前に取材した MACHI:SAUNA もそうでしたが、中国地方にはアートな施設が多い気がする…

アトリエに目を奪われながらも、その奥にある更衣室へと向かいます。男女の性別を表したアイコンもデザインが素敵。気になるサウナ体験も大いなる期待が持てそうです。

瓦サウナは前代未聞すぎる体験だった

更衣室はコンパクトながらも必要不可欠なアイテムを完備。女性更衣室は美容液やメイク落としなどのアメニティも充実。ドライヤーも本格的なものがあり、女性サウナファンも気兼ねなく過ごすことが出来ます。

そして、サウナ風-kaze-へとお邪魔します。日本の茶室を思わせるような引き戸タイプのエントランス。木彫りの壁面からも伝わってくる、只者ではなさそうなサウナの佇まい。息を飲みつつ、そっと扉を開きます。

なんと、サウナ室は二階建てのような珍しい構造でした。二階建てというよりも、ロフトベッドがあるような、そんな表現が正しいでしょうか。熱いのが好きな方は上段へ、苦手な方は下段を選択することができます。

いまだかつて目にしたことがないサウナストーンの山。実はこちらのストーン、なんと石州瓦で出来ているそうです。頂点に鎮座するえびす神の像。神が宿るサウナ室、未体験過ぎて空いた口が塞がりません…

「お邪魔します!」サウナ守に変身した戸倉さんが、威勢良く登場。手にはロウリュ用の桶と柄杓が。ストーブの前に正座をし、三つの桶が空になるほど、バシャバシャと大量の水をかけます。そ、そんなにかけて大丈夫なのか…?

「ジュワァァァァァ…!」ご覧ください。この蒸気の量。これほどの蒸気が目の当たりにできるサウナは、体験したことがありません。まるでえびす神が豹変したかのような、衝撃的な瞬間です。

えびす神の祟りと言っても差し支えないような、強烈な熱波を全身に浴びることになります。全く容赦のない戸倉さんのタオルさばきに、まるで魂を吸い取られてしまいそうな錯覚を覚えます。

ハードな熱波をこなした後、何事もなかったように薪の管理へと戻る戸倉さん。サウナ風-kaze-を訪れる全てのお客さんに、サウナ守として付きっ切りで対応するそうです。えびす神よりも恐ろしいのは、実は戸倉さんなのかもしれない……

ストレスとは無縁の水風呂と休憩エリア

激しい熱波ののち、半ば放心状態でシャワーを浴びつつ水風呂へと向かいます。サウナ室からの距離もバッチリで、サウナ好きのことをよくわかっている人が作ったなということを実感できる導線でした。

取材は真夏日であったにも関わらず、水風呂はキンキンのコンディションでした。聞くと水風呂にはチラーが設置されており、外気温問わず冷えた水温を堪能することができます。あれだけ熱波が熱いので、水風呂が冷えているのは有難い……

水風呂のすぐ隣には、外気浴スペースがあります。インフィニティチェアに座っても良し、木の板に寝そべることも可能です。外の景色を眺めることはできませんが、代わりに空を眺めながらととのうことが出来ます。

空を眺めていると、ふと気になる空間が目に入りました。サウナ室のちょうど真上にある小上がりの空間。こちら、実は半内気浴スペースになっており、まるで隠れ家のような雰囲気でととのう体験を楽しむことができます。

小上がりのすぐ隣には山がそびえ立つ珍しい環境。大自然のダイナミックな魅力に触れながら、時津風全体の施設を見下ろすことができるロケーション。アウトドア感もプライベート感も楽しめる、実に素晴らしい体験でした。

サウナ後はまさかのスナック体験

サウナ風-kaze- と直結する【津】と呼ばれる部屋。こちらなんとスナックとなっており、時津風のスタッフや地元の方とお酒を共にすることができます。東京でもスナックが再流行していると聞いたことがありますが、これは新しすぎる…

とにかく、サウナ風-kaze-が衝撃的でしたね。あんなにバシャバシャと水をかけていいのは初めてでしたし、えびす神から噴き出す蒸気を見た時に、もはやサウナの概念さえも超越している体験だと思いました。

ありがとうございます。まだまだ試行錯誤しているサウナなのですが、そうおっしゃって頂けると光栄ですね。時津風はクリエイターのメンバーが集まっているので、地のものを使用したものづくりにはとてもこだわっています。

出雲や広島の空港からも車で1-2時間ほどでアクセスできますし、サウナ旅にとても向いている施設だと感じました!まだオープンされたばかりだと思いますが、今後の構想などあったりしますか?

そうですね。今は金曜日から日曜日までの限定営業なのですが、平日の営業要望も多く頂いていますので、スタッフが増えた時には営業を拡大していきたいと思います。あとは、「時津風をまるごと1棟貸し」というプランも考えています。

え、時津風をまるごと1棟貸しですか?サウナだけでなく、アトリエやスナックで過ごし放題ということですよね?施設まるごと借りれるだなんて夢のような話ですが…

はい、サウナ好きのグループや企業の方向けに提供を検討しています。既に企業の方が視察に来られたり、サウナに入られたりしてくださってますが、サウナ施設まるごと貸切って、ワーケーションで活用するニーズがあるのではないかと思っております。

それはやばすぎますね……!サウナ好きの企業さん、ぜひ早く問合せした方が良さそうです!

島根ではこのサウナ飯を食べてみた

ここまで時津風の紹介をしてきましたが、島根は日本三大瓦で有名な県であるということを初めて知ることが出来ましたね。ほかにも島根は、縁結びで有名な神社があったり、世界遺産の銀山があったりと、見どころが数多くある県です。

そしてサウナ飯ですが、今回は「出雲そば」を頂きました!

お椀が重なる見栄えが特徴的ですが、サウナ飯としては、つゆと薬味のバランスが絶妙でしたね。おだしの利いた甘しょっぱいつゆに、わさびやもみじおろしの薬味が堪りません。

そして肝心の蕎麦の口当たりも最高…!いかに口の中を刺激するかが、サウナ飯を美味しく感じる秘訣だと思います……!

 

サウナ風-kaze-の施設詳細

HP:https://tokitsukaze.satoyamainstall.com/
住所:〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津口23
料金:金、土、日のみ営業。2時間利用で2500円~。完全予約制
予約:https://coubic.com/sauna_kaze/booking_pages#pageContent

取材・執筆:タカヤマ(@takayamasauna

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