たった300円でOK!氷川丸見学が想像以上に楽しすぎた
横浜の「日本郵船氷川丸」の見学がどれだけ楽しめるのかをレポート!入場料金300円ながら値段以上に楽しめたという筆者。船内の様子を写真つきでご紹介します。山下公園周辺に用のある方に全力でおすすめできるスポットです。
お金を払って見学して、「これは払った以上の価値あるな!」と思わせる博物館的なもの。
たくさんあると思うんですが、目的地ではなく観光のついでに入るようなとこって、大概が「まーこんなもんか」ってなりがちだと思うんです。
最近、筆者であるひにしあい(@sunwest1)、こんな記事を書いたんですが、
この記事の取材中、「氷川丸」にふらっと立ち寄ったんですよ。
これがもう想像以上に楽しくって、体験全てが最高で完全に「お値段以上!」って気持ちになったんです。
というわけで、「氷川丸」に行くとどんだけ300円で盛りだくさんに楽しめるのかをレポートしたいと思います。
目次
氷川丸はどこにあるの?
見ての通り、山下公園の中。シーバスとかマリーンルージュ などの観光船乗り場の横に停泊しています。
(引用元:アクセス|日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸)
こんな感じで急にあります。「なになに?これ?」と近づくと…
「ご入船案内」とあり、ここが見学できる施設だとわかります。遠目に見ると、今にも動き出しそうな雰囲気があるので若干ビビります。
氷川丸はいくらで見れるの?
一般は300円で、高校生までの子供は100円。他の博物館とのセット券もあるみたい。
(引用元:ご利用案内|日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸)
まあ、大丈夫です。300円以上の価値があることはもう保証しますから、はりきって払いましょう。
いざ乗船!!!!!!
入ってすぐ完全に客船の長い廊下!これ、どっかでみた景色…既視感ある……と思っていたら、わかりました。
「これ、タイタニックだ!!!!!」
氷川丸は1930年の客船、タイタニックは1912年に処女航海なので雰囲気的にはあながち間違ってもいなさそう。
「きゃー!傾くわよ!!!」的な映画の再現ごっこも可能です。
雰囲気ある「客室案内」もいい…!
消火栓すら、このかわいさ!レトロさとこれが使われていたんだなあという感慨がすごい。
横を見ると客室と客室の間に窓を発見。近くまで行ってみよう。
見てこれ!この小さな窓から「みなとみらい」の景色見える!なにこれ!インスタ映えとかしそうじゃない?
進むと可愛らしい壁紙の部屋が。「一等児童室」とあるから、昔のお金持ちの子供達がここで遊んだのだろう。
「富豪の娘」の気持ちになり木馬に乗っている気分になる。ディテールがいちいち細かいぞ。ここ。
食堂室がまたすごい
この「立派!」って感じの扉を開けると…
ここは一等食堂室。ゴージャス。
広い。
この氷川丸、特に一流シェフによる料理が評判だったようで、あのチャールズ・チャップリンが乗船したんだとか…。
つまり、ここでチャップリンもごはんを食べたってこと…。
え、そう思うとすごい。
ちなみに、当時秩父宮様ご夫妻が食べたメニューも展示されている。皇室の方々が召し上がった料理までわかるだなんて…。
この食堂室だけで情報量がやばい。
2階に上がれる!
食堂室を抜けるとすぐに、素敵過ぎる階段!こういう形した階段も「タイタニック」で見たことあるような気がする。
普通「この上は立ち入り禁止です」みたいなことも多いけど、氷川丸は行けます。
逆に立入禁止のところが少なくてびっくりする。
よし登ろう。
一等社交室はなんと展示物に座れる!
気品高い人たちが座っていたと思われるイス。(当時のままではないだろうけど)
当時ここでは、ティーパーティーや音楽会などが華麗に行われていたんだそう。上流階級という感じがとてもする。
イスがふっかふかで最高……!
ここで騒いだりしちゃダメだけど、ちょっと一休み的にイスに座れるところまでも博物館の一部ってとこがちょっと上がる。グランドピアノ後ろにあるけど、こういうのも豪華客船感あって良い。
浸れるわあ……。
展示室も結構楽しい、当時の運賃にひっくり返る
(引用元:船内ガイドマップ|日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸)
氷川丸は横浜からシアトルを結ぶ船だったので、そういった歴史を振り返ることのできる展示も船内にあります。
ここにある情報でわかった最も驚きの事実は、これ!
「一等運賃」が当時のレートで500円。
当時1,000円あれば家が1軒たったという時代だったそうなので、これって現代で考えると数千万円の運賃…。
ひゃーそれは完全に超大金持ちしか乗れないやつじゃん!
ちなみに三等運賃でもその1/5の55ドル(当時のレートで110円)程度。まあ、それでも十分高い…。しつこいですが、「タイタニック」のディカプリオの気持ちがすごいわかる…。
一等喫煙室で矛盾との対面
「喫煙室」との名前の展示。そう、当たり前なんですが、
喫煙室で「禁煙」です。
こんなに矛盾を抱えた展示にも地味にグッと来ます。
その後順路通りに進むと…
一等客室や特別室なんかを見ながら(かなりゴージャスな内装!現地で見て欲しい…)
船長室や操舵室もみることができる…。
(引用元:船内ガイドマップ|日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸)
(引用元:船内ガイドマップ|日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸)
こんなデッキも通りつつ…今度は地下へ向かいます。
ここからは圧巻の機関室!ただただすごい
機関室か…どんな感じなんだろ…って大した期待もせず進んだらまあすごかったんです。
何をするとこかよくわからないけど、モーター動くぞ!みたいな気合いを感じる。
そして、さらに下に降りることができるので細くて急な階段を下ります。
当たり前だけど、機関室…めっちゃでかい。
まず間近で初めて見たのがこれ!「伝声管」
映画とかでもよく見る、操舵室に繋がっている連絡用のやつです。わー!これだけで上がりません?
実際に触ることもできるのがうれしい。
これは「この管が上まで繋がっていて声が繋がるとか…!感動…!」ってなっている図。当時に思いを馳せることも可能です。
他の見学者たちもここで盛り上がっていました。
「電話室」なんてのもあります。防音ぽい作りになっていて、「大正時代にこんなものが…」って思うと胸アツが止まりません…!
いちいちディテールがすごい。(本物だから当たり前なんだけど)
機関室のせまい通路もそれっぽさが異常。どこを撮っても絵になるな〜!
さらに、普通は見られないものが…!
常設ではなさそうですが、この日は様々な船の模型がとにかくいっぱい展示されていました。
これは豪華客船だから、プールがやたらある!!1つ1つの作りも精巧で思わず見入ってしまいます。
「海猿」とかでも見たような救助船もある。ヘリポートなどがあって用途によっての設備の違いとか見れて面白い。
南極観測船「宗谷」もシブい。無駄なものが一切ない感、かっこいい。
今も航行している「飛鳥Ⅱ」もあった。こんな豪華客船に乗って、バブリーに世界一周とかしたいなあという気持ちが高まるし、これ船好きな人にはたまらないんじゃなかろうか…。
まとめ:300円以上の価値めっちゃある!
駆け足でお伝えしたんですが、たった300円で船の中、機関室まで見られるって相当見応えがあるんではないでしょうか。
全部見終わって、外に出ても「プロペラ」の仕組みとかの学びがあるのも良いんです。
個人的にはこの繋がれているロープがおびただしい数のカモメの止まり木になっているの、かなりオツでした。
山下公園周辺に行った際は、氷川丸もちょっとのぞいて見るの全力でおすすめです。
※「LOVE AFFAIR巡り」のついでにも是非!