富士山を見ながら、サウナ、花見、クルーズ、アートを堪能しちゃった

富士山を眺めながら体験出来るアクティビティを堪能!富士芝桜まつりは必見。遊覧船「天晴」でのクルージング、富士山パノラマロープウェイの絶景、フジヤマミュージアムで鑑賞、PICA Fujiyamaでサウナなど。富士山を堪能してきました。

こんにちは! 静岡出身SPOTライターの田中嘉人と申します!

富士急行株式会社のプレスツアーに参加し、“静岡の永遠のライバル県”こと山梨に来ているのですが……

うん。山梨から望む富士山もめちゃくちゃ素晴らしいですね。なんならありがたい

もう「富士山はどちらの県のものか」なんていう議論は一旦忘れて、富士山を愛でまくれて、かつ密になりにくいオープンエアなスポットをご紹介していきます。

※取材・撮影は三密を避けて実施。手指のアルコール除菌も徹底し、写真撮影時以外は常にマスクを着用しています

富士山×花見! 52万株の芝桜が織りなす奇跡の絶景&グルメ

まずは富士山×花見! 花見といえば桜ですが、桜は桜でも「芝桜」はいかがでしょう?

ということでやってきたのは、富士五湖のひとつ本栖湖からクルマで5分の富士本栖湖リゾート。

毎年4月中旬から5月末にかけて、「富士芝桜まつり」が開催されています!

「え〜?芝桜?」なんて言わずに、見てくださいよ。この景色。ピンクの絨毯と富士山のコントラストたるや……! いや〜ありがたい!

※ちなみに「芝桜」とは、ハナシノブ科の多年草。ソメイヨシノに代表されるバラ科・落葉広葉樹の「桜」とは別の種類です。桜の開花期間(開花から散り始めるまで)は約10日〜2週間程度と言われていますが、芝桜は約1ヶ月程度と言われており、若干長めです。

しかも、植えられている芝桜の品種は一種類ではありません。

白や淡いピンク、淡い紫など、全部で8種類の芝桜が出迎えてくれます(芝桜にそんな種類があるなんて知らなかった)。自然の織りなすグラデーションの美しさ!

場内にも富士山がありました。小富士(こふじ)?
※小富士の正式名称は、ミニ芝桜富士(冬富士)です。

場内にはところどころにハートがあしらわれていて、フォトスポットとしても人気!

高さ3.6mの展望台へ行ってみましょう。

ドドン!!!

いや〜絶景!ありがたい!園の広さは、約1.6ヘクタール。52万株の芝桜が咲き誇っています。首都圏最大級の規模!いろんなアングルから富士山を眺めたくなってしまいます。

そして、2022年には「ピーターラビット™ イングリッシュガーデン」がオープン予定。ピーターラビットと芝桜の共演……! これは楽しみ!!

「たくさん歩いてちょっとお腹が空いてきちゃったな」という方、どうかご安心を!

場内では「富士山うまいものフェスタ」が同時開催されており、「富士宮焼きそば」「吉田のうどん(つけうどん)」といった地元グルメをはじめ、

「ガーリックステーキ串」、「岩魚の塩焼き」、「たい焼き」など、

さまざまな飲食店の屋台が出店しています!

僕のチョイスはこちら!地元静岡が誇るB級グルメ「富士宮焼きそば」とありがたいフォルムの「富士山はんぺん」。

このコシのある麺がうまいんですよ……!

静岡の名物を山梨で食べる違和感はあるけど、まぁ会場(富士本栖湖リゾート)から静岡県富士宮市との県境までは2kmないほど近いからOK。

そして「富士山はんぺん」はもっちもち。ボリュームたっぷりで食べ応えある〜!!

もちろんスイーツもありますよ。こちらの「桜カフェ FUJIYAMA SWEETS」では、ホテルメイドの超本格スイーツを楽しめます。

桜の花の香りが楽しめる「桜バームクーヘン」「桜モヒート/桜ラテ」に、山梨特産の白桃やぶどうを使った「ジェラートサンデー」、さらにはシェフ特製の「本日のジャースイーツ」まで、贅沢すぎるラインナップです。

期間は、毎年4月中旬から5月末まで。

富士山と52万株8品種の芝桜が織りなす絶景でお花見したい方は、ぜひお越しください!

富士芝桜まつり

〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212
TEL 0555-89-3031
営業時間 8:00〜17:00 ※年によって変動します
料金 大人 800円 子ども250円
※車やバイクでお越しの場合は、駐車料金が発生します
https://www.shibazakura.jp/

富士山×湖上クルーズ! 山梨ゆかり武田信玄モデルの遊覧船

続いて僕がやってきたのは、富士五湖のひとつである河口湖。

河口湖といえば、ホテルも多く、河口湖オルゴールの森美術館や河口湖猿まわし劇場、さらにはブラックバス釣りなどでも有名。電車や高速バスなどでもアクセスしやすいので、富士五湖の中でも一番馴染み深い湖かもしれません。

そんな河口湖からご紹介するのは、遊覧船「天晴(あっぱれ)」です。

ただの遊覧船だと思わないでくださいね。

2020年12月4日に就航した「天晴」のモチーフは、戦国時代に甲斐武田軍が属していた水軍の安宅船。山梨県ゆかりの武将・武田信玄軍の甲冑「赤備え」をイメージしたデザインが特徴です。カッコイイ!!

では、早速乗船してみましょう。

バリアフリー設計になっており、お年寄りや小さな子ども連れ、車椅子やベビーカーでもラクラク!

船内は畳の間をイメージした広々設計。風を防げるので、肌寒い日も安心!

さらに羽織や軍配が貸し出しされているため、記念撮影にもぴったりです!

設置された50インチの大型モニターでは、雨の日でも富士山の美しい風景を楽しめたり、周辺の観光情報を知れたりします。快適〜!

では、いよいよ湖上クルージングに出航です!!

あっ! 河口湖桟橋を出航して1分でいきなりてっぺんが見えました!

程なくして、ドドーンと視界一杯に富士山が! ありがたい!!

実は河口湖は逆さ富士の景勝地としても有名。波風がない日であれば、夜明けから早朝にかけて河口湖の北岸から見ることができるそうです。

河口湖大橋越しの富士山も貴重なショット!

そして、河口湖に浮かぶ無人島「鵜の島(うのしま)」が見えてきたらUターン。

湖上クルージングの所要時間は、トータル約20分間、とても快適な湖の旅でした。

ちなみに、「天晴」ではシーズンによって本格水上忍者ショーや謎解きゲームが開催されるなど、イベントも盛りだくさん。詳細はぜひホームページをチェックしてみてください!

では、プレスツアーのために来てくれていた忍者の頭と……忍(ニン)!!!!!

遊覧船「天晴」

〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津4034
TEL 0555-72-0029
営業時間 9:00〜16:30
※GWや夏季や冬季は変動しますので、ご確認ください。
料金 大人1000円 子ども500円 ※団体割引、障がい者割引料金あり
https://www.fujigokokisen.jp/

富士山×ロープウェイ! 天上山からの眺めが大パノラマすぎる

さらにダイナミックな富士山が見れるということでやってきたのは、「天晴」の乗り場から徒歩3〜4分のところにある「富士山パノラマロープウェイ」の河口湖畔駅。

ロープウェイの行き先は、天上山(てんじょうやま)公園。高低差220mを約3分で結んでいます。では、早速乗ってみましょう!

足腰に自信がある方は、ハイキングコースをどうぞ! 夏にはあじさい、秋には紅葉を楽しみながら、40〜50分程度で天上山公園まで登れます。

あっという間に天上山公園のある富士見台駅に到着! 結構高い!

早速雄大な富士山が出迎えてくれました……ありがたいですが、さらに高いところにさらなる絶景スポットがあるそう。目指すしかない!

富士山を右手に、山頂の広場を抜けて、山道を進んでいきます。

3分ほど歩くと、なにやら見えてきました!

こちらが2019年11月22日にオープンした「武田信玄の戦国広場 絶景やぐら」

ロープウェイ山頂の広場よりもさらに高い標高1,110m。さらに崖から迫り出す一本橋のようなつくりです。つまり、先端まで行けば、富士山の絶景パノラマを眺められるっていうわけ! 登るしかないよね!?

めちゃくちゃありがたい……!!!

いままで色々富士山を見てきたけど、一番迫力があるかもしれません。富士山だけではなく、樹海の様子もまるっと見えるスポットはレアだと思います。

ちなみに、「絶景やぐら」のある「武田信玄の戦国広場」は武田信玄の陣屋をイメージ。

武田家の家紋である武田菱の陣幕や武田信玄の顔出しパネルといったフォトスポットもあります。

再びロープウェイの乗り場がある天上山公園に戻っていると、気になるモノが。

たぬきとうさぎ?

実は、天上山は昔話「かちかち山」の舞台になったと言われています。

「かちかち山」ってどんな話か忘れてしまったのですが、看板がありました。また、富士山パノラマロープウェイのホームページにも記載されていました。

みなさんは昔話「かちかち山」を覚えていますか?

昔々ある日のこと、おじいさんは畑でいたずら好きのタヌキを捕まえました。おじいさんは家に帰り、おばあさんはタヌキ汁を作ってくれるよう頼むと、再び畑に出かけました。
ところがそのすきにタヌキはおばあさんを騙して殺し、ばばあ汁をつくりました。おじいさんはタヌキに騙され、ばばあ汁を食べてしまいます。
そうと知ったおじいさんはおいおいと泣きました。それを見かねたウサギがやってきて、おばあさんの仇討ちを始めるのです。タヌキの背負った薪に火をつけて大火傷を負わせ、やけどの後に辛子を塗り、船遊びに誘ってすぐ沈む泥舟に乗せて(ウサギは木の船ですね)溺死させ、おばあさんの敵討ちを果たすというお話です。

河口湖富士山パノラマロープウェイホームページより引用

思っていた以上にえげつない話でした……! タヌキ汁にばばあ汁て……!

他にも観光客の安全・健脚を祈願し、「かちかち山」の登場人物のうさぎを御神体とした「うさぎ神社」があったり、
※両脇に鎮座しているのは、狛犬ならぬ「狛うさぎ」。右側の頭を伏せている「夢見兎」の頭をなでると“知恵授受”に、左側の後ろ足で立ち上がっている「富士見兎」の足をなでると“健脚”になるという願いが込められています。

お土産や軽食を購入できるたぬき茶屋では、うさぎ型のもなかをあしらったうさぎソフト(400円)を味わえたりと、見所はたくさん。

そして何より、やっぱりロープウェイで3分で来れるとは思えないほどの絶景は一見の価値ありです。ぜひ足を運んでみてください!

そうそう、忘れちゃいけないのがお土産ですよね。せっかくなのでお土産も“富士山”でいきましょう。

ロープウェイの河口湖畔駅すぐのところにある「フジヤマクッキー」はいかがですか。

富士山の形をしたクッキーは毎日丁寧に焼き上げられ、バニラや紅茶、ストロベリー、抹茶などいろいろなフレーバーがあります。サクサク、ホロホロの食感!

〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ

〒401-0303 山梨県南都留郡富士河口湖町浅川1163-1TEL 0555-72-0363
営業時間 平日 9:30〜16:00(下り最終 16:20) 土日祝 9:30〜17:00(下り最終 17:20)
料金 大人 往復900円 片道500円 子ども 往復450円 片道250円
※団体料金、障がい者割引料金あり
https://www.mtfujiropeway.jp/

富士山×アート!富士山の絵画ばかり鑑賞できる美術館

続いてやってきたのは、フジヤマミュージアム

富士急ハイランドのすぐそばにある美術館で、なんと40年にわたって収集してきた富士山の絵画が展示されているというのです。

いにしえの時代より描かれてきた富士山……近現代の画家の皆さんの目には一体どのように写ったのか……! ちょっと気になりますね。さっそく鑑賞してみましょう。

美術館のつくりは、全館を見渡せるアトリウムを中央に、スロープ状の回廊をぐるっとめぐって、壁面に展示されている絵画を鑑賞できるようになっています。

では、特別に撮影許可をいただいたので、展示作品の一部をご紹介します。

石川寅治《河口湖の富士》油彩・キャンヴァス 38.40×45.70㎝

岡田三郎助《春 ―清水より富士―》油彩・キャンヴァス 40.9×60.6㎝

片岡球子《壽山富士》紙本著色 38.3×46.0cm

ご紹介したのは、数ある絵画の中のほんっっっの一部です。写真だとどうしても伝わりきれない部分もあると思うので、ぜひご自身の目で確かめに行ってみてください!

ちなみに富士急ハイランドに併設された「リサとガスパールタウン」の利用レシートを提示すれば、入場料はなんとタダ!セットでぜひ!

フジヤマミュージアム

〒403-0017 山梨県富士吉田市新西原5-6-1
TEL 0555-22-8223
営業時間 10:00〜17:30 ※入館受付は17:00まで
料金 大人 1000円 ※学割、団体割引、障がい者割引料金あり

https://www.fujiyama-museum.com/

富士山×サウナ! 贅沢アウトドアリゾートでセルフロウリュ

いよいよ旅もクライマックス。旅のラストを飾るべくやってきたのはアウトドアリゾートの「PICA Fujiyama」

「PICA Fujiyama」には、いわゆるテントサイトだけではなく、半円状のドームテント「アメージングドーム」やコテージなどもあるため、アウトドアアイテムがなくても、なんならキャンプ経験すらなくても、アウトドア気分を気軽に味わえます。

アメージングドームやコテージの紹介は後ほどするとして、2020年9月「PICA Fujiyama」に新たに設置された「キャンプサウナ」を紹介させてください!

サウナの本場フィンランドから取り入れたトレーラースタイル。宿泊者限定で利用できるサービスです。そしてもちろん富士山ビューときたもんだ!

我慢できないんですけど〜!!ということで今回は特別に体験させていただきました!!
※こちらは水着などの着衣での利用になります。

熱源はなんと薪ストーブ。自ら薪をくべて、温度調節します。そしていい感じに温度が上がってきたら……

自らサウナストーンにアロマ水をかけて発生する蒸気を楽しむセルフロウリュスタイル。あっという間に汗だくになりました。こりゃあ気持ちいい!!

そして熱々になった体が求めるのは……

そう! 水風呂!

しかも富士山の地下水かけ流しの「ドラム缶式露天水風呂」です!!! と、とろける〜〜!!!

富士山を一望できる場所でサウナ浴を楽しめるなんて、最高にありがたい……!!!

宿泊客でもないくせに存分にサウナを堪能したので、宿泊施設を紹介させてください!

まずはこちらの「アメージングドーム」。PICAオリジナルのドーム型テントです。中を覗いてみましょう。

完全に“家”ですね……しかも、かなりハイグレードな。テントとは思えません。寝床も寝袋ではなくベッドです。

さらにはハンモックも。買うとなるとなかなか高額で保管場所も取るハンモックが備え付けられているのは、嬉しい!

そして、これは冷蔵庫……!? やっぱり家です。

食事はこちらのシェードの中でBBQスタイルでいただきます。夕食も朝食も用意してもらえるので、本当に手ぶらでも大丈夫。こりゃすごい……!

もっとリゾート気分を味わいたい方は、「ラグジュアリーコテージ」をどうぞ!

見るからにフッカフカのベッドに、

広々ダイニングキッチンに、

そよ風が気持ちいいオープンテラス!

さらにトイレや、バスも完備しています。高級ホテルのたたずまい!

フロントのあるセンターハウスに戻ってみると、何やらテントがずらり。これは……?

よくよくみると、ボードゲームでした。こちらは「ボードゲームカフェ」。なんと、世界各国のボードゲームをテントの中で楽しんでしまおうという趣向です。

監修は国内でボードゲームカフェを展開している「JELLY JELLY CAFE」。これなら雨の日でも安心だし、何よりいろんなボードゲームで遊べて楽しそう〜!

もちろん自前のテントでのキャンプ利用も可能な「PICA Fujiyama」。サウナがとても気持ち良かったので、興味のある方はぜひ利用してみてください!

PICA Fujiyama

〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6662-10
TEL 0555-28-6303
https://www.pica-resort.jp/fujiyama/index.html

まとめ 〜富士山に感謝を込めて〜

芝桜、クルーズ、パノラマ、アート、そしてサウナと富士山を眺められて、かつオープンエアなスポットを紹介してきましたが、ひとつだけ断言できることがあります。

それは、「富士山は偉大だ」ということ。山梨も静岡も関係ない。

ぜひ富士山の偉大さ(ありがたさ)を実感しに足を運んでみてください。

(おわり)