11月7日、横浜エリアを代表する国内最大級のサウナシアターで有名なスカイスパYOKOHAMAにて、鳥取県とJAL(日本航空)がタッグを組んだ『ととのうとっとり』PRイベントが開催され、まさかの組み合わせに業界内外から大きな注目が集まりました。

目玉はやはり鳥取県の平井知事JALの鳥取社長の初対談。サウナを通じた新たな観光戦略や地域活性化について熱く語り合いました。

と言ってもこのイベント、ただのPRイベントではありません。

各企業のサウナ愛好家たちの集まりであるJAPAN SAUNA-BU ALLIANCE(JSA)メンバーが集まって、鳥取のサウナ情報と文化を交換する熱いイベントだったんです。

イベントでは、サウナ界のキーパーソンたち(JSAメンバー)がそれぞれの視点で鳥取の魅力をプレゼンしたり

スカイスパYOKOHAMAの最強のサウナシアターでみんな一緒に鳥取のアウフグース体験をしたり、

最後は鳥取の名物料理と地酒を囲んで、JSAメンバーと鳥取県の関係者で乾杯!

まさにサウナ愛と鳥取愛が融合した熱い一日となりました。

社長と知事は途中から囲み取材に移り、そのまま各自の業務のため帰らざるを得なかったので、ほんとにメディア注目パートの裏でJSAメンバーが気にせず楽しんでいる不思議な会でした(笑)

この記事では、鳥取県とJALが、「サウナ好きだよね」という共通点だけでタッグを組み、これから鳥取のサウナを熱く盛り上げていくことにした! というニュースが、一発ネタではなく本当ですよということと、

サウナがからむと県のトップと会社のトップも巻き込んだパワフルなイベントが開催できちゃいますよという例として イベントのレポートを紹介します。

鳥取県平井知事&JAL鳥取社長。サウナで繋がる鳥取県とJALの熱い思い

さて、ととのう とっとりPRイベントはメインのトークセッションから始まりました。

進行はJSAの共同代表を務めるコクヨの川田直樹氏(通称:カワちゃん)。それにしてもJALの鳥取社長(JALサ旅事業ユニットからの熱い思いにあと押しされ実現に至ったそうです)と、鳥取の平井県知事がスカイスパYOKOHAMAを訪れているのはなんとも不思議です。

平井知事は「今年4月のJAL鳥取社長就任ニュースを見てからずっと親戚のように感じてたので、ついにお会いすることができて鳥取県民として感動の瞬間です」と興奮ぎみ。

もともと砂丘やおいしい湧き水といった鳥取の魅力を活用したサウナツーリズムPRキャンペーン『ととのう とっとり』を続けてきた鳥取県として、サ旅を推しているJALの「鳥取」新社長と満を持してのコラボレーション実現となりました。

一方、そんな熱烈なラブコールを受けたJALの鳥取社長からは冒頭に衝撃の告白が。

鳥取社長「わたし、サウナにはちょっと、あまり入らなくてですね……」

カワちゃん「勇気あるカミングアウトしましたね」

鳥取社長「もうひとつカミングアウトがございまして、鳥取県にも行ったこともございませんで……」

平井知事は驚きを隠せない様子で「いやぁ、それはびっくりですね(笑)」と会場の笑いを誘いました。

こんな感じで、和気あいあいとトークセッションがスタート。鳥取社長も「日本エアシステムの客室乗務員だったころなら行ったことがあったかもしれません……」と思い出していましたが、そもそもJALはいま鳥取県に就航していませんし、ほんとよくこの企画にGoサイン出たなと、参加者一同、サウナを絡めた企画の突破力に笑っていました。

鳥取社長は、今年8月に発表したJAL FUTURE MAP「つながりは、未来への翼だ。」を紹介。JALが担う「移動」がもつ価値や、鳥取県やサウナの人を引き寄せる力にふれながら、移動手段としての航空輸送そのものだけでなく、移動を通じた「関係・つながり」をつくっていくビジョンを語りました。

就航している・していないに関わらず、さまざまなつながりを大切にしたいという想いが伝わってきました。

するとすかさず平井知事が「ぜひJALの機体ごといらしてください!」とキラーパス。鳥取社長はYesとは答えないまでも力強いガッツポーズを見せ、会場の期待感を高めました。

それもあり後のメディアによる囲み取材で「JALは鳥取県に就航するんですか!?と問われていたので、一挙手一投足が注目される社長って大変だな……とみんなが思いました。

その後は知事が鳥取の魅力をPRする軽快なトークが繰り広げられました。

木谷沢渓流などの観光地や、牛骨ラーメンや柿、蟹といった食など、鳥取にはサウナーが好きそうな観光資源が豊富。

パネル写真では鳥取を代表する大自然を感じる大山隠岐国立公園内のサウナ、Nature Saunaがピックアップして紹介されました。JSAメンバーもワーケーションモニターツアーなどの企画で何度も訪問しており、カワちゃんも虜になっているサウナですね。

更に鳥取県はサウナ飯にぴったりな料理もたくさんある食パラダイスだということで、次は鳥取社長に試食してもらうコーナーが行われました。

ものすごい数の報道陣に写真を撮られながら鳥取社長が試食したのはとうふちくわあごカツカレー

弾力のあるヘルシーなとうふちくわと、あご(トビウオ)の練り物を揚げたあごカツカレーを美味しく食べていました。

実は11月中、スカイスパYOKOHAMAのレストランでは鳥取県とのコラボメニューが提供されました。

これらは実際に鳥取県でも人気のソウルフードだそうで、本当に「食」って地域差が出て楽しいなと感じます。サ旅って、自然とサ飯を求めて食文化の体験に繋がるのも魅力ですよね。

あとは平井知事の「来年のハロウィンはぜひ、渋谷じゃなくて鳥取でトリックオアとっトリート」だとか「これからの季節の鳥取の紅葉も素晴らしいので、秋は鳥取に行”こうよう”」だとかの陽気なギャグが炸裂したりしながら、そんなこんなでトークセッションは大盛り上がりのなか終了しました。

鳥取の魅力を知った鳥取社長には平井知事から鳥取人認定証が贈られ、鳥取社長も「貴重なものをありがとうございます。日本航空にも鳥取が好きでSNSで発信をしている客室乗務員が大勢いますので、私共々、鳥取県を応援させていただきたいと思います」とこたえ、関係構築を確認しました。

ちなみにこのトークセッションの様子はJSAメンバーの参加者達が観覧しており、平井知事のギャグに笑ったり盛り上がっていました。

サウナーが語る!鳥取の魅力プレゼン会

さて、知事と社長とメディア陣が別室で「社長!鳥取に就航するんですか!?」「今日はまずご挨拶ですので、いったん社に持ち帰ってからということで」と攻防を繰り広げている間、

先程の部屋ではサウナーによるサウナーのための鳥取の魅力紹介が行われました。

登壇したのはJSAの3人。左から順に、JALサ旅事業ユニットの緒方さん、サウナイキタイ編集部の相沢さん、バーガースタジオCEOの清田さんです。

JSAを代表して鳥取サウナを視察した際の調査内容をサウナー目線でプレゼンしました。プレゼン内容は一般的な観光情報から、サウナやサウナ飯情報までたっぷり。

モデレーターの鳥取県観光戦略課の知久馬さん

緒方さんが鳥取のサウナ情報をマップに投影しながら、鳥取のバレルサウナの先駆者ラピスパと、ラドン温泉のミストサウナが特徴の三朝温泉 依山楼岩崎を紹介するところからスタートし、

相沢さんが鳥取でも絶景で有名な日帰り温泉オーシャンで、浴室目の前のオーシャンビューがすごすぎるし遮蔽物がないので全裸で海と空を満喫した体験を共有したり、

清田さんが日本で初めて国立公園内に作られた常設サウナNature Saunaの最近パワーアップした水風呂の水質が良すぎたことや、ワーケーション目線でWi-Fiが速すぎて感動したことなど、鳥取のサウナの良さを伝えました。

鳥取が大自然を肌で感じられる場所だったというコメントに、来場していたNature Saunaオーナーの都築さんもニッコリ。

ちなみに、このイベントには設営・運営などのため、県職員の皆さんだけでなく鳥取県のサウナ関係者達も集結していました。

JSAの参加者に鳥取の魅力をたくさん共有することができました。

鳥取の香りに包まれる特別なアウフグース体験

イベントのクライマックスは、鳥取を全身で楽しむ特別なハーバルアウフグース体験を行いました。

そりゃあもう、せっかくスカイスパYOKOHAMAでサウナイベントをしているんですから参加者の皆さんにとっては目玉企画ですよね。

アウフグースを行って下さったのは、鳥取県琴浦町の地域おこし協力隊としてNature Saunaで活動しているウィスキングマイスターのあきさんです。

サウナハーバルカップ・ジャパン2024の「サウナハーバルカップ」部門で1 位&審査員特別賞W 受賞した、ウィスキングやハーバルアウフグースのプロの方ですね。

サウナシアターの窓からの横浜の街の眺めはこんなかんじで最高。

ですがそれを忘れさせる静かなBGMとアロマの香りでロウリュが厳かにスタート。

サウナシアターの広さと照明、鳥取由来のお香とアロマロウリュの全てが噛み合って、全員しっかり温まっていました。

最後は”クロモジの木”の香りがするミストの噴霧でしっっっかりアツアツに。

普段のアウフグースとはまた異なる、静かで贅沢な熱を全身で感じながらみんなで鳥取に思いを馳せました。

アウフグース後の鳥取由来のハーブ茶も最高でした。

鳥取の食にふれる宴会!松葉がに解禁日に乾杯

イベントの最後は「ととのう とっとり」PRイベントがスカイスパYOKOHAMAで実現できて良かったねということで、鳥取の食を楽しむ宴会が開催されました。

鳥取のサ飯が勢揃いしただけでなく、

鳥取の地酒!

鳥取のベニズワイガニ!

Nature Saunaの都築さんがよそってくれる牛骨ラーメン! と、もうこんなにもてなされたらみんな鳥取好きになるしかないよねという御馳走が振る舞われました。

みんなで記念写真もパシャリ。

真ん中にいるのは今回の鳥取県×JALの共創やイベント企画の立役者でもある鳥取県議会サウナ・アウトドアツーリズム推進議員連盟会長 福田俊史さんです。

サウナを通じてJSA加盟247社との縁を作れればとJSAの事務局を務めるJALサ旅事業ユニットのメンバーに連絡をしたことがきっかけで、JSAメンバーの鳥取サウナ視察や、今回の共創、イベントが実現しました。

サウナを”きっかけ”に、こうしてみんなで楽しみながらリアルなイベントと大きなムーブメントを作ることに繋がっていくの、毎回思いますが不思議ですよね。

最後はJSAメンバーの鳥取視察のお土産を景品にしたじゃんけん大会を行ったり、各企業のサウナー同士が各自ご挨拶をしながら飲んだりと、おだやかな空気でイベントは解散となりました。

ちなみに、そのままスカイスパYOKOHAMAに宿泊した参加者も多数いたそうです。良いイベントすぎる……

まとめ

今回のイベントを通じて、鳥取県とJAL、そしてサウナーたちの熱い思いがひとつになり「鳥取にサ旅してサウナを楽しみたい!」という声も高まりました。

ただでさえサウナーはイベント参加意欲が高い属性ですし、JSAメンバーともなると企業間コラボなどへの感度も高いし社名も背負っているので、イベントがつつがなく、かつしっかり盛り上がるので面白いですね。

サウナを通じて観光振興や地域活性化を目指す「ととのう とっとり」そして「JALサ旅」はこれからますます注目を集めそうです。サウナ好きの方も、そうでない方も、このムーブメントにぜひご注目ください。ぜひ次の休日は、JALで飛んで鳥取のサウナへ! ご当地サウナ委員会も全力で応援していきます!

ととのうとっとり×JALサ旅特設サイト:
https://travel.spot-app.jp/gotouchi-sauna/tottori-satabi/

JALサ旅ダイナミックパッケージ(鳥取方面):
https://www.jal.co.jp/jp/ja/domtour/jaldp/satabi/ssy/

ととのうとっとり 公式サイト:
https://totonou-tottori.jp/

スカイスパYOKOHAMA:
https://www.skyspa.co.jp/

JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE :
https://sauna-bu-alliance.themedia.jp/

 

ご当地サウナ委員会でよく登場するJALサ旅事業ユニットのちゃーみーもじゃんけん大会で勝って鳥取お土産の白バラ牛乳グッズをもらっていました

おわり

 

取材・執筆:勝山ケイ素

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