みなさんは、時間に追われるようにサウナに入っているな……なんて感じることありませんか?

「時間を流れをゆったり感じられるサウナに行きたい」
「自然を感じられる場所でサウナを楽しみたい」

そんな方におすすめしたいのが、2023年9月茨城県北部大子町にオープンした『DAIGO SAUNA』。

ここDAIGO SAUNAは、10年以上放置されていた古民家を宿泊スペース、大谷石でできた蔵をサウナへリノベーションした一棟貸しの宿泊施設です。

豊かな自然と、静寂の蔵サウナ、そしておしゃれな古民家暮らし……。

都会から足を伸ばしやすいエリアにありながら、憧れのスローライフが体験できる。そんな「DAIGO SAUNA」の魅力をみなさんにレポートさせてください。

1.蔵を利用してサウナをオープンさせた理由

DAIGO SAUNAがあるのは、茨城県常陸大子(ひたちだいご)。東京からは電車で約3時間、車で2時間半程度の場所です。

自然豊かな山々に囲まれていて、とても気持ちがいい場所

小旅行をかねて足を伸ばしやすい場所ではありますが、どんな経緯でここにサウナを?ということで、まずはDAIGO SAUNAのオーナーである和田さんにくわしくお話を聞かせてもらいました。

一級建築士でもある和田さん。古民家や蔵サウナのリノベは自ら行ったとか

蔵サウナはこの場所にあった蔵をリノベしたと聞きました。もともとサウナを作る予定でこの建物を購入したんでしょうか?

いえ、この家はセカンドハウスのために購入したものでした。

古民家をリノベして、家族で都会とはちがう過ごし方ができる場所を……と思っていたんですが、ここは立地も雰囲気もいいし、思い切って宿泊施設にしたらどうかなと思ったんです。

蔵をサウナにしよう!と思ったきっかけはあったんですか?

家を購入したのはコロナ禍で、ちょうどサウナがブームになっていた頃でした。わたし自身もサウナの良さを知って、蔵をサウナにすれば宿泊者が周りを気にせずプライベート空間でサウナを楽しめていいなと。

宿泊だけじゃなくてサウナがあったら、よりいい施設になるなと確信してましたし、サウナきっかけでここ大子町の魅力を伝えられたらいいなと思ったんです。

確かに、サウナがきっかけで地方に出向く方も多いですよね!

駅前の飲食店などが連なる道

大子町は、両親が住んでいた町で昔から馴染みがある場所だったんです。

自然が豊かでのんびりできるのはもちろんですが、周辺に茨城を代表する地鶏「奥久慈しゃも」をおいしくいただける飲食店があったり、のんびりお酒を嗜みながら過ごせる居心地のいいカフェがあったり。

気心知れた仲間たちとサウナに食、お酒を楽しみながらのんびり過ごすのにはもってこいの場所だと思ってます。

サウナだけでなく、この土地で過ごす楽しみを見つけられる場所になっているんですね。

2.瞑想にピッタリ。蔵サウナ×薪サウナの魅力

さっそく、蔵サウナへ!サウナ室は蔵の2階部分。階段を登り扉を開けると……!

ついつい小声になってしまうほど、美しい静寂の蔵サウナが登場。

ゆったり座れば大人6名ほど座れる広さがあります。これは、広い!! 

室内の温度は88〜89度ほど。

パチパチッと薪が燃える音だけが響きわたる無音空間は、瞑想にもぴったり。深呼吸して目をつぶれば、心のデトックスが進みます。

ほうじ茶ロウリュも!香りがやさしくて蔵サウナとの相性もばっちり

室内の温度といい、薪ストーブの雰囲気といい、すばらしいですね。

このサウナは大谷石(※)が使われていると思うのですが、大谷石の蔵サウナならではの魅力って何かあるんでしょうか?

普通のサウナって熱くて壁に寄りかかるのは難しいと思うんですが、大谷石は寄りかかっても熱さを感じにくいんです。

寄りかかると背中にじんわり熱が伝わってきて、かなり気持ちいいですよ。

※大谷石:やわらかく加工しやすい凝灰岩(=火山灰が固まってできた岩)。耐火性も高いのが特徴なんだとか!

確かに!背中からやさしく熱が伝わってきてめちゃくちゃ気持ちいいです……!全然熱くないですね!

サウナ室は座面を注文した位で、ほかはほとんど和田さん自らリノベしたそう。すごい……!

蔵の雰囲気をそのまま感じられるように、照明を入れていないのもこだわりです。

この場所にセカンドハウスを購入したのも「都会から離れてゆったりとした時間を過ごしたい」という想いがありました。

奥行き広めの座面もゆったり過ごせるようにと導入。寝サウナも余裕でできる広さ。

小窓から景色が見えるのもまたいい

だからこの蔵サウナはストイックに入るというより、ゆったりと落ち着いた気持ちで入ってもらいたいと思ってます。

個人的には、このサウナに入ると時が止まったような感覚になれるのも気に入ってますね。

室内の温度計や時計が控えめに作られているのも、感覚だけを頼りにサウナを楽しめる気がしてすごくいいですね。は〜〜なんかずっと入っていたくなるサウナです。

3.自然に囲まれてととのう。高台の外気浴スポットに惚れ惚れ

水温は季節によって変動。12月初旬のこの日は7〜 8度ほど。これぞ自然の恵み。

水風呂で身体をシャキッとさせたら……。

ウッドデッキでゆったり休憩。

高台に位置するDAIGO SAUNAからは、目の前の山々をゆったりと眺めることができます。自然を感じるだけでこんなにも癒されるとは。

耳に届くのは、風の音、鳥のさえずりだけ。時折やさしく鳴り響く電車の音も、風情を感じてまたいいです。

ポンチョを羽織って、縁側で休憩するのもおすすめ。

静かだけど、静かすぎず、どこか懐かしい空気も感じられて、ついつい休憩が長くなっちゃうスポットですね。

新緑、紅葉時期はさらに美しい景色が見られるスポットも。もみじが有名な永源寺も見える!

春は桜や新緑、秋はもみじと、季節ならではの景色を堪能できるのもDAIGO SAUNAの魅力です。

現状サウナの利用は、宿泊者限定ですが、今後この土地の自然や地酒を一緒に楽しめるようなサウナイベントも実施できたらなと考えています。

桜の時期、敷地内に咲き誇るしだれ桜。ライトアップも美しい……!

4.大人数でワイワイできる。古民家をリノベした母屋

もともとあった囲炉裏をそのまま

DAIGO SAUNAのさらなる魅力。それは、風情あふれる古民家で非日常的なスローライフを疑似体験できること!

天井が高くて開放感たっぷりのリビング&ダイニング。こちらもリノベ空間!

調理器具がそろったキッチン。食材持ち込んで料理OK!

ベッドタイプの寝室

和室の用意も!

寝室はベッドタイプ2部屋、和室1部屋の合計3部屋で、最大定員は9名まで。

サウナ好きのグループでの利用はもちろん、研修をかねた社員旅行やお子様連れのファミリー利用も大歓迎とのことです!

お庭でBBQや焚き火も!

サウナ後に湯船に浸かれるのもありがたい!

パウダースペースには、化粧水乳液、バスルームには、シャンプーボディソープなどの用意もありました。もちろんタオルも!

ちなみに、宿泊者は朝もサウナに入れるんでしょうか……?

準備・スタッフ人員の関係から現状はお受けできていないんですが、今後はオプションとして 「朝サウナプラン」を検討中しているところです!

サウナイベントや朝ウナなど、これからもどんどん進化が進みそうで楽しみです。本日はありがとうございました!

街中に観光スポット用の看板が点在。

駅近くの「daigo cafe」では奥久慈産わさびを使ったわさび丼をいただきました!

今回はじめて大子町を訪れましたが、地鶏、お茶、りんごなどの特産品も多く、自然が豊かな場所だということを知るきっかけになりました!全国にはまだまだ魅力的な場所がたくさんありますね。

・サウナ好きでスローライフに憧れがある方
・都会のサウナにちょっぴり疲れた方
・非日常的な蔵サウナを体験してみたい方

ぜひみなさんもDAIGO SAUNAで、ゆっくりと流れる時間を満喫してみてください。

DAIGO SAUNA 施設情報

 HP:https://daigo-sauna.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/daigo_sauna/

住所:〒319-3526 茨城県久慈郡大子町大子354-11
アクセス:東京から車で約2時間30分/JR常陸大子駅より徒歩11分

予約ページ:https://www.chillnn.com/18e09abbbfe177#hotelMenu
サウナ付き宿泊料金:大人1名14,000円〜(※人数・日程で変動あり)

チェックイン15:00/チェックアウト11:00

アメニティ:シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・タオル類(フェイスタオル・バスタオル各1枚)・化粧水・歯ブラシ・ドライヤー
※サウナ利用は水着着用必須(レンタル品なし)

取材・執筆:はせがわみき

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