絶滅危惧種の「ヒゴタイ」が六甲山で開花! 見ごろを迎える

絶滅危惧II類(VU)に分類されている「ヒゴタイ」が、六甲高山植物園で開花しました。見ごろは8月下旬頃までです。

絶滅危惧種の「ヒゴタイ」が開花!

六甲高山植物園で、絶滅危惧種の「ヒゴタイ」が開花しました。

「ヒゴタイ」は、やや乾いた草原に生える高さ1mほどの多年草。アザミの仲間で、鮮やかな瑠璃色と、てまり型の花が特徴です。トゲのようなものは一つ一つが小さな花で、たくさんの花が集まって一つの球体を作り出しています。

かつてはよく見られた花ですが、人の手による乱獲や草地の開発により現在では数が減少。九州ではややまれにしか、また本州ではほとんど見られない花で、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)に分類されています。

 

 ちなみに、非常に希少だとされている白花も開花。六甲高山植物園では、約200株ある中の1株だけ白花が開花したとのことです。
アドバイザーを務めている東アジア野生植物研究会主宰の森和男氏によれば、「ヒゴタイの白花はとても珍しい。長年植物に携わっている私でも驚きました。見ごろはこれから10日ほどで、早ければ早いほど美しい白が見られます」とのこと。

 

また、深山でごくまれにしか見ることのできないキレンゲショウマや、白鷺が羽ばたくかのような花姿のサギソウなども見頃を迎えています。各植物の開花状況は公式サイトから確認できます。

 

園内に咲く「ヒゴタイ」は見頃を迎えており、8月下旬頃までお楽しみいただける見込みです。

 

六甲高山植物園 営業概要

入園料:大人(中学生~64歳)620円 / 小人(4歳~小学生)310円 / シニア(65歳以上)520円
開園期間:3月17日(土)~11月25日(日)
休園日:9月6日(木)
開園時間:10:00~17:00(16:30受付終了)

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