新潟はサウナ目線でみるとすごい土地だった【すごい勢いでサウナが誕生】

ご当地サウナ委員会のタカヤマ(@takayamasauna)です。突然ですが首都圏サウナファンのみなさん、サウナ旅に出掛けるとしたらどんなところに行ってみたいですか?

たとえば水風呂の聖地、静岡の『サウナしきじ』は行ってみたいですよね!あとは、サウナ好きなら一度は訪れたい長野の『The Sauna』!まるでフィンランドのような外気で、雪にダイブした日には周りにドヤ顔ができるかもしれません。

しかし!いまやサウナがバンバンできている、ものすごい県が近くにあるんです。首都圏にお住まいなら、人生で一度は足を運んだことがあるであろう、あの県ですよ!

美術館か何かかな?と見間違うほどのサウナができたり!

音楽好きには有名な聖地に本格的なサウナができたり!

とある有名ブランドが全ての本気を出したサウナができたり!

他の県が真っ青になるような、恐ろしい勢いでサウナが爆誕する県。その県とはなんと、「新潟県」なんです~!!!!

なぜ、新潟県のサウナが盛り上がっているのか?新潟サウナブームの先駆者に、お話を聞いてみたいと思います!

新潟でサウナが盛り上がっている理由

サウナ宝来州の杤堀(とちぼり)さん。首都圏のサウナ好きを全員、新潟にかき集めようと鼻息が荒い。

なんか最近、新潟でサウナがバンバンできてますよね? いったい何があったんです…!?

いやー、びっくりですよ。サウナブームをきっかけにして、新潟に個性的なサウナがどんどん増えてます。背景としては、コロナで観光系事業者のダメージが大きく、新たな集客を模索する中でサウナに関心が向くようになったのは自然な流れとして感じています。サウナファンにとっては朗報ですよね。

なるほどー! 杤堀さんが運営されている「サウナ宝来州」にも何か変化がありましたか?

サウナ宝来州も最初は近隣からの来客が多かったんですが、首都圏を中心にお客さんが来ていただけるようになって。「サウナ好きは距離関係なく、わざわざ越境して来てくれる」と確信できるようになりました。

杤堀さんが運営する「サウナ宝来州」。新潟の ”サウナイキタイ” ランキングの1位を誇る。

県外からもサウナファンがいらっしゃるんですね!しかしなぜ、新潟が選ばれるんでしょう?

新潟はサウナ目線でみるとすごい土地でして、海も山も離島もあり、世界有数の豪雪地帯もある。水が抜群に良く、どこでも米や酒が作られていて、漁業も畜産も盛ん、気軽に美味しいものも食べられるんです。

そしてなにより新幹線が2本も通っている、首都圏からのアクセスの良さ。そこへきて、なにより事業者のサウナ熱がすごい。”サウナ×豊かな自然” を楽しむなら、国内屈指の環境かもしれません。

言われてみると確かにそんな気がする…!杤堀さん、プレゼン上手すぎませんか?笑

ははは。もうひとつPRするなら、新潟屈指の施設さんとタッグを組んだ「サどころ新潟project」というのを立ち上げまして。新潟をサウナ旅で訪れていただこうと活動を行っています。

厳選したサウナ施設とお得な割引情報を載せたサウナガイドを作成、首都圏の温浴施設等で継続配布予定です。このサウナガイドがあれば、新潟屈指の施設さんをめちゃくちゃお得に巡ることができますよ。

「サどころ新潟project」のサウナガイド。主に首都圏の温浴施設等で継続配布予定。

サウナガイド!?新潟縛りでサウナ旅が実現できてしまいそうで恐ろしい…

新潟だけで、サウナファンにとって大満足な旅を提供できる自信があります。新潟の精鋭サウナがどうすごいのか、代表的なものから紹介していきますね。

新潟アウトドアサウナの先駆者「サウナ宝来州」を紹介

まずは杤堀さんが運営する「サウナ宝来州」をご紹介。2021年にオープンしたばかりであるにもかかわらず、”サウナイキタイ” ランキングで県内1位を獲得してしまうという、新潟の覇者的な存在です。

The Saunaのサウナビルダーである、野田クラクションベベー氏がプロデュースしたサウナとしても知られています!

ご覧ください…!サウナ室の大きなガラス窓から、日本海の綺麗な海が一望できてしまうのです。これほど海を近く感じるサウナは、国内ではそうないでしょう。アウトドアにふさわしい薪ストーブも火力が強く、ロウリュによる高湿度なセッティングを楽しむことができます。

オーナーとしては、サウナ室から見る夕陽がおすすめですね。太陽が水平線と一体となり、室内に差し込む光が徐々に変化していくのを眺めているだけで、贅沢な気分になれますよ。サウナ宝来州は予約制ですが、夕方の時間帯は特に人気なんです。

水風呂はなんと海!海が見えるサウナは多いですが、海にダイブできるサウナは稀です。サウナ室を出たら海めがけてダッシュをし、そのままの勢いでザブンと飛び込みます。

波に揺られながら大の字でプカプカと浮かび、大自然と一体になる浮遊感、溶解感がたまりません。サウナ宝来州でしかできない、唯一無二の体験でしょう。

サウナ宝来州の主役は、サウナではなく実は海なんです。暖かい季節がおすすめですが、ビーチ一面に雪が積もった冬の海ダイブは他では味わえません。

あと意外な楽しみ方ですが、夜の海も最高にエモいです。防水のLEDライト片手に海へ浸かると、海底の砂の陰影が浮かび上がり、魚が寄ってくることもあります。

海ダイブ後は、風が穏やかな日はそのまま砂浜で、風が強く寒さが厳しい日はサウナ棟の内気浴スペースで休憩をします。サウナ棟は屋上に昇ることもでき、日本海を見渡すことができる大パノラマを目の当たりにしながら、ととのうことができます。

サウナ後のオリジナルドリンクも用意していますので、ぜひ飲んでみてください。サウナ宝来州がある柏崎にはご飯が美味しいところも多く、目にとまった食堂やラーメン屋に入っても、まず外れを引くことはないですよ。

以上、サウナ宝来州の紹介でした。そしてこちらの施設、なんと長野のThe Saunaから車で1時間ほどでアクセスできるのが魅力!The Saunaに行かれる方は多いかと思いますが、ぜひサウナ宝来州もハシゴしてみると最高に楽しめそうです!

新潟ベストサウナの凄いところを聞いてみた

サウナ宝来州を紹介してきましたが、他のおすすめサウナについても杤堀さんに聞いてみました。オーナーのサウナ熱が物凄いところばかりで、聞いているこちらがヤケドしそうになりました…。皆さんも熱に負けないよう、心してついてきてください!

サウナ宝来州から海外線沿いに車を走らせ40分。出雲崎町の「土のサウナ In The Earth」は今月オープンしたばかりの新しい施設です。サウナ室のイメージを覆すほどの真っ白な壁が印象的で、まるでらかんの湯を彷彿とさせるような美しい空間ですね。

In The Earthもオーナーの熱が物凄く、木材を使わずにアースバッグという工法で作られたユニークなサウナですね。北海道、沖縄とアースバッグサウナを建設し、満を持してオーナーとして自らサウナを作られました。

立地はサウナ宝来州と同じ海沿いにあり、海にダイブすることはできませんが、まるで絵画のような窓から海を眺めることができ、 “アート×サウナ” の体験を楽しむことができます。もうすぐ併設のキャンプ場もオープンします。

続いてご紹介するのは新潟市の「日帰り温泉 じょんのび館」。In The Earthから車で30分ほどでアクセスできる、リニューアルしたばかりの温浴施設です。

”森のサウナ” という大きなサウナ室ではセルフロウリュができ、もう一方の浴場にはサウナしきじを彷彿とさせる”薬草スチームサウナ”も!偶数奇数日で男湯女湯が入れ替わるスタイルです。

おすすめは “かけ流し水風呂 × サウナ” ですね。この地の角田山からの伏流水は、水質が素晴らしいことでサウナーに知られていて、水が豊かな新潟の真骨頂を楽しむことができますよ。

スタッフさん達のサウナ熱が物凄いのも特徴で、リニューアルで外気浴デッキを新設したり、サウナしきじまで薬草サウナの視察に行ったりと、新潟のサウナファンからは絶大な支持を受ける施設です。

続いてはじょんのび館から車で40分の「湯田上温泉ホテル小柳」。県民によく知られている老舗旅館で、近年は様々なアップデートを実施しています。

アナログレコードのコレクションを聴けるコーヒー&ミュージックラウンジや、屋外の景色を一望できるインフィニティ露天風呂等が人気なのですが、中でもサウナの改修に最も力を入れたようです。

ホテル小柳は女性が喜ぶ ”レディファースト × サウナ” が特徴です。サウナの改修は男性用からスタートしたんですが、セルフロウリュができるのはなんと女性サウナ室のみ。チラー付きの水風呂も女性用の方が一回り大きいんです。

男女とも大きな窓から景色を楽しみつつ、ゆったりと汗を流すことができ、ホテルのサウナっぽくない、こだわりの強さを感じます。こちらも例外なく、オーナーさんのサウナ熱が物凄いですね。

4つ目のベストサウナはなんと離島!サウナに入るために、船旅でわざわざ離島を目指す体験がたまらないですね。新潟市から高速船で1時間、佐渡島にある「HOSTEL Perch」では、江戸時代の蔵を改装した ”蔵サウナ” を堪能することができます。

HOSTEL Perchは “お酒 × サウナ” がおすすめです。クラフトビール好きのオーナーが自ら気に入ったビールを常時2-3液種ほど、ケグ(樽)からサーブしてくれます。佐渡島にクラフトビール工場がオープンしたので、サウナ後に現地のクラフトビールを飲めるようになる予定です。

オーナーのサウナ熱も物凄く、セルフロウリュできる薪ストーブで120℃超の高温ストロングサウナがサウナファンの間で話題ですね。サウナ飯は、時々販売されるスパイスカレーも要チェックです。

ところ変わって、東京から新幹線で1時間の湯沢町。フジロックフェスティバルで有名な苗場エリアにある「Heidi Guest House」では、フィンランド顔負けの極寒サウナ体験を楽しむことができます。この辺りは世界有数の豪雪地帯でもあります。

ハイジゲストハウスのおすすめは “雪 × サウナ” ですね。雪ダイブといえば長野や北海道のイメージがありますが、ここは東京から最も近いフィンランドと言ってもよいですね。

こちらもオーナーのサウナ熱が特徴で、オリンピックに何度も出場した有名なスキー選手がオーナーさんなんですが、現役時代からサウナ好きだったそうで、サウナ全般へのこだわりが物凄いですよ。このサウナに東京から新幹線で1時間ちょっとでアクセスできるのは、もはや奇跡です。

そして今年4月には、キャンプ用品で有名なブランド「スノーピーク」が温泉&サウナリゾートを新潟でオープンするというビッグニュースがありました!

世界的な建築家・隈研吾氏が設計する施設だそうで、全国からサウナファンが殺到しそうな予感です。

最後にまとめ

新潟のサウナ、進化しすぎて物凄いことになってますね…。同じサウナが一つとして存在しないし、どの施設も当たり前のようにセルフロウリュができるのは凄すぎます。それと気付いてしまったのですが、毎月のように新しいサウナがオープンしてません?

先に紹介したIn The Earthは今月オープンしまして、実はもう1軒、同じ日本海沿いに新しいサウナがオープン予定です。そして4月にはスノーピークの温泉&サウナリゾートがオープンするので、おっしゃる通り、毎月のようにサウナができてます。

サどころ新潟projectのサウナ施設さんもそうですが、新潟の地の利を活かしたサウナが生まれているのは、サウナに思い入れのある事業者が参入しているからでしょう。

そういえば、新潟発のサウナブランドも盛り上がってますよね。2月に東京・渋谷で行われた「サウナマルシェ」でたまたま出展をお見かけしました。

おお、よく気付きましたね!今回、サウナマルシェに出展したのは、サウナグッズを販売するためだけではなく、「新潟のサウナが盛り上がっていてすごい」という熱を首都圏に届ける活動の一環でした。今後もサウナイベントに積極的に顔を出したいと考えています。

そういうことだったんですね。写真に映っているサウナハット等のブランドは一体…!?

こちらはABiLというブランドでして、サウナ愛に溢れすぎるプロダクトが大人気です。他にも若い起業家がサウナ市場に参入すべく準備していますし、テントサウナのイベントは毎週のように新潟各地で開催されています。そこで顔を合わせるサウナーはみんな横でつながっていて、新潟のサウナシーンを盛り上げたいという想いをとても感じますね。

なるほど!新潟のサウナシーン、これからますます盛り上がる予感しかしないですね!

近いところだと東京からわずか1時間のエリアもありますし、新潟までぜひ気軽にサウナ旅へいらしてください!