こんにちは。福岡県在住ライターの大塚拓馬(@ZuleTakuma)です。
別府や湯布院といった強力な観光地がたくさんある大分県。
僕もレジャーに行く頻度ナンバーワンの超リゾート県です。大分大好き。
そんな中、パパママたちに渋い存在感を放つ優秀スポットがあります。
高崎山の麓にある、高崎山自然動物園とうみたまごです。
高崎山自然動物園は野生のニホンザルと触れあえる自然動物園で、うみたまごは水族館です。
この2か所は道路の向かいで徒歩5分の距離。どちらも子どももパパママも楽しめる施設なので、はしごする人が多数!
4歳になったばかりの我が家の息子・こーくんと一緒に行ってきました。
目次
高崎山自然動物園で野生の猿を見に行こう
息子のこーくんと、福岡から車で約2時間。高崎山自然動物園に到着しました。
さて、そもそもなぜ高崎山では野生のサルが見られるのか。高崎山には昔からニホンザルが生息しており、畑などを荒らす「猿害」で住民たちを困らせていたのだそうです。
そのような状況下、当時の大分市長だった上田保さんが「逆に餌付けして観光にしよう」と発案し、見事に成功したのが1953年。
それからずっと、サルたちがサル寄せ場に集まり続けているのですから凄いですよね。
長年サル寄せ場に集まっているサルたちはとてもおとなしく、人間に危害を加えることもありません。
今日はたっぷり野生のサルたちをこーくんにも見せてやりたいと思います!
高崎山自然動物園の入口そばで出迎えてくれる「たかもん」です。
たかもんはおさるがモチーフになっていると思ったのですが、公式サイトを見ると「さる山」をモチーフとしたキャラクターであるという記載がありました。
おさるに見せかけて、山自体がモチーフという壮大なキャラクターなのです。深い。
こちらの入園券販売所で入園券を購入します。
入園券は大人520円、小人260円です。未就学児は無料なので、4歳のこーくんは無料です!
入園口からサルたちが集まっている「サル寄せ場」までは徒歩約6分で到着します。
「こーくん、これがいい」
▲マップ上のさるっこレールを指さす
電車好きのこーくん、ブレない……!
高崎山自然動物園は山なので、徒歩6分と言えど、なかなか角度の急な坂道と階段です。
高齢者や車いすの方には厳しい道のりなので、サル寄せ場まで運んでくれるモノレールが通っています。
問答無用で「さるっこレールのりば」へ進んでいくこーくん。
「こーくん、すぐだから歩いて行こうよ」
「やーだ!でんしゃがいい」
「これ、お金かかるんだよこーくん」
「こーくん、でんしゃがいい!」
えぇー、この「さるっこレール」いくらするの…。
「いいよ、こーくん」
「やったー!!」
安すぎる。しかも小学生未満は無料です。
さるっこレールに乗ってサル寄せ場へ
「こっちだ!!」
さるっこレールがどこに到着するのかを確認して、喜んでいる様子。よかったよかった。
待合室に、サル寄せ場に行く前の注意事項が書かれていました。
サルを楽しく見る5か条
1.サルをさわらないこと
2.サルを見つめないこと
3.サルに急に近付いたり、そばでさわいだりしないこと
4.サルをからかわないこと
5.サルに食べもの(菓子・果物:ジュース類等)を与えないこと
この5か条を破ると、サルたちを怖がらせたり、怒らせたりしてしまい、攻撃のきっかけになる可能性があるのだとか。こーくんにも一つひとつしっかり説明しました。
小さな子は基本的には手を握ってあげて、一人で歩き回らないように注意するとのこと。
さっそく手を握って待っていると、さるっこレールが到着しました。
さるっこレールは2両編成で40人乗り。意外と広くて驚きました。
右側は別府湾、左側は高崎山の緑。
こーくんも眺望を楽しみながら、サル寄せ場へと登っていきます。
サル寄せ場に近づいてくると、山の方に小さな影が。
ん?あれは…?
サルだ!!
もうこんなところで会えてしまうんですね。なんだかサファリパークに来たような気分。
さっそくサルが見られて、期待値が高まるこーくん。
さるっこレールは、サル寄せ場に到着しました。
サル寄せ場へ入場
さるっこレールから出ると、さっそくこの光景。
めっちゃいる!!!!
圧倒的に人生史上最多の野生動物に囲まれる瞬間です。
そんな瞬間に4歳のこーくんと一緒にいるというのが、なんとも落ち着かない。
大丈夫なのかな…。
ここから先、我々が歩く通路はこんな状態。
むしろ「おさるさん、前をすいません…失礼します…」と割って入っていくような感じです。
「ちっちゃあい」
こーくんの目の前にもちいさな子ザルさんが通っていきます。踏まないように注意!
サルたちの間を分け入りながら、サル寄せ場に到着しました。
サル寄せ場にはMCのようなスタッフさんがいて、サルの豆知識や高崎山のことなどをマイクを使って解説してくれます。
スタッフさんの説明を聞きながら、サルたちを観察すると大人でも楽しめるでしょう。
子どもたちに人気なのは小さな子ザルさんたち。ほんっとめちゃめちゃかわいいんですよ。
僕、Twitterでバズってる動物動画とかあまり興味ないタチなんですが、完全にほっこりしました。実物は違う。
こーくんも子ザルが気に入ったようで、じーっと見ていました。こういう時間は大切にしてあげたいな。
いろんなサルの姿が見られる高崎山自然動物園
通常、動物園のサルの展示は小さなサル山を見つめるにとどまります。サルをみられる頭数も限られるでしょう。
高崎山なら500~600頭の群れがサル寄せ場に集まっているのです。そのため、さまざまな姿のサルを観察できます。
サルたちの様々な表情が見られるのは高崎山自然動物園の大きな魅力です。
みんなで毛づくろいをし合うサルたち。
おいしそうにエサを食べるサル。
木の上で遊ぶサル。
サルの世界にお邪魔したような感覚。こーくんもサルの姿を楽しそうに見つめていました。
最大の見どころはサルの餌付けタイム
高崎山自然動物園の最大の見どころはサルの餌付けタイム。
サルの餌付けタイムが近づくと、スタッフの方から柵の周りで足を開いて待つように案内されます。
エサを求めてサル寄せ場に集まるサルが、股をくぐっていくからです。
この行為は「サルの股くぐり」と呼ばれ、縁起のいい出来事だとされています。実際にたくさんの方の股の下をサルが通過して行っていました。
サルと人間が見事に共存している面白い光景でした。
さて、一日のエサやりの中でももっとも面白いのは、1日2回のイモ取り競争です。
イモ取り競争の時間が近づくと、だんだんサルたちがザワつき始め、ぞろぞろとサル寄せ場にサルが集まり始めます。
園内にはたくさんのサルがあちこちにいたのですが…。
イモ競争の時間が近づくと、みんなサル寄せ場に集中するので、こんな状態になりました。
そして、ついにイモ取り競争の時間がやってきます。
サル寄せ場の奥の方から飼育員さんがイモをリヤカーに積んで走ってきました。
うわあああああああああ!!!!!! すごい迫力。
終わった後はサルたちが走った名残で砂ぼこりが舞っていました…。
リヤカーはイモを撒きながら走っているんですけど、後でイモが残ることは皆無なのだそうです。すごい。
これを見るだけでも、高崎山自然動物園の行く価値があるなあと思います。
こーくんは大満足でうみたまごへ
イモ取り競争を見終わって大満足の僕とこーくん。
帰りには記念スタンプを押しました。こーくんはスタンプが大好き。
4歳児でもきれいに押せてよかったです。かわいい。
こちらの「もっちぃ」も高崎山自然動物園のマスコットキャラクター。
高崎山自然動物園の後は、歩道橋を渡って、高崎山のサルに関する展示が行われている「おさる館」に行きました。
おさる館は高崎山自然動物園の前にある歩道橋を渡った先にある建物です。ちなみにこの後に行く水族館「うみたまご」も歩道橋を渡った先にあります。
駆け足で渡るこーくんを写真を撮りつつ、追っかける。待って~!
すると時折、ピタッと止まる。
「おさるしゃんだ」
歩道橋には高崎山自然動物園の方に向かっている、おサルのオブジェが置かれています。かわいいので、ぜひチェックしてみてくださいね。
おさる館では、高崎山のサルたちの歴史が分かる展示がされており、無料で見学できます。ボスザルの紹介や、群の歴史なども見ごたえがあっておすすめです。
こーくんはおさる館の中にある段ボール遊具で遊んだり。
高崎山のアイドル子ザルの「シャーロット」に「かあいい~!」と喜んだり。
キッズコーナーで高崎山に見立てた滑り台で遊んだり。
ベランダで別府湾を見ながらたそがれたり。思うがままに楽しんでくれました。
最後はおねだりされてフォトシールを撮影。100万年ぶりに撮ったわ。
初めて撮った2人のシール。高崎山が最初ってのも、なんか渋くていいじゃないですか。
さあ、次はうみたまごだ!
高崎山自然動物園
住所:大分市神崎3098-1
営業時間:8:30~17:00(年中無休)
入園料:大人(高校生以上)520円、小人(小中学生)260円、幼児無料
>>公式サイトはこちら
子どもと見て遊べる水族館!大分マリーンパレス水族館「うみたまご」
おさる館の目の前にあるうみたまごにやってきました!
こちらは1964年に大分生態水族館マリーンパレスとして開館し、2004年のリニューアルを経て今に至るという、九州の中でも歴史ある水族館です。
チケットは大人2,200円、小人1,100円、幼児(4歳以上)は700円です。こーくんは4歳以上なので700円。そうか、もう君も入園料がかかるのか。
※2020年4月1日より、大人(高校生以上)2,300円、小人(小・中学生)1,150円、幼児(4歳以上)750円に価格改定予定です。
動物の可能性にびっくり「うみたまパフォーマンス」
チケットを買ったらさっそく入館。
入館すると「うみたまパフォーマンス」の時間が迫っていたので、ショーが行われる会場へ急ぎました。
「うみたまパフォーマンス」のショーではセイウチが大活躍!
トレーナーの方の言葉にいきいきと反応するし、腹筋芸をしたり、芸達者でとっても面白い。
かわいいだけじゃなくて、大きいので迫力もあります。
他にはポージングが見事なトドや…。
ペリカンさんがちょっと癒し系のパフォーマンスを見せてくれたりと、会場は大いに盛り上がりました。
いろんな動物が登場するので、こーくんも飽きずに最後まで楽しめました。
それにしても、動物の可能性ってすごい。いろんなことができるんだなあ、と感心しました。
最後はセイウチさんとのふれあいコーナーがあり、こーくんも勇気を出してセイウチに触れました。いい思い出になったと思います!
九州・大分名物も取り揃えているレストラン
そのままイルカショーに向けて待機していたかったのですが、こーくんがお腹ペコペコということで、イルカショーよりもランチを優先することにしました。
レストランは1階にあり、うみたまごの利用者以外も利用可能。むしろ、うみたまごに入園した後は再入場の処理をして、一旦出る形式です。
メニューは定食にうどんやラーメン、カレーなど。基本的な食堂メニューが揃っています。
こーくんはキッズうどん(550円)にしてみました。ゼリーやポテトもついています。
ぼくは大分名物のとり天定食(1,300円)にしてみました。
ラーメンもとんこつラーメンが提供されていますし、このような九州らしいメニューは嬉しいですね。
子ども用の取り分け皿も自由に取れるようになっていて快適でした!
こういうところでおいしそうに食べてくれると、ホントに安心します。
食べ終わったらすぐにイルカのショーへ行きましょう!!
大迫力のイルカショー
なんとか始まる前に間に合いました!
イルカのプールを囲うように席があり、水をかぶる最前列の席では、みんなで透明のビニールを被って水除けをします。
少し高いところから見られるスタンド席も見やすくておすすめです。
うみたまごのイルカのショーは、とにかくお客さんとの距離が近い!
プールの中でイルカが水しぶきをあげると、すぐに体まで水しぶきが到達します。
イルカの表情まで伝わってくるようで、見ているうちに愛着がわいてきます。
イルカショーの花形であるジャンプはやっぱり盛り上がります!
このように中央でジャンプしてくれると、水しぶきの心配はそんなにありませんが…。
こんなに近くでジャンプすることもあります!これはうみたまごならではですね。
イルカたちがスピンして飛ぶとこの迫力!!水しぶきが近いっ!
終わった後もプールをじ~っと眺めるこーくん。楽しんでくれたようでよかったです。
さまざまな角度から楽しめる大回遊水槽
うみたまごのメイン水槽は、水量1,250トンの大回遊水槽です。
館内のいたるところで様々な角度から楽しめるようになっています。
オーシャンゾーンのマーメイドホールでは、大型のサメやエイなど、豊後水道の魚が楽しめます。1~2階にわたっている水槽を2階から見ている状態です。
こちらは1階にある「うみたまホール」。まるで海底にいるような気分で、大回遊水槽をじっくり見られます。
夢中になるがあまり、思わず床に座り込んで水槽を見上げていたこーくん。
差し込んでくる光がスポットライトのようにこー君を照らしていて、なんだか面白かったです。
ちなみに大回遊水槽は水槽の上から見られる隠れスポットもあります!
こーくんは思うがままにうみたまご中をうろうろしている間に、自然に見つけました。
ぜひ探してみてください。ガラスの上を歩くのは、なんだか不思議な気分です。
他にも面白い水槽がたくさん
うみたまごには、他にも面白い水槽があります。
チンアナゴの水槽には子ども用の踏み台がありました。
踏み台のおかげで、こーくんもチンアナゴの展示をゆっくり楽しめていました。こういう配慮が嬉しいですね。
触っていい魚やヒトデなどを集めた「タッチプール」という水槽もありました。
高さが低いので、小さな子どもでも気軽に手を伸ばせます。
「こーくんも触ってみなよ」
「やだ、こわあい」
ちょっとまだ早かったようで、触れませんでした。でも、水槽の中は気になる様子。
アートコーナーではクラゲの展示に夢中。
下からLEDでライトを照らしており、クラゲたちに反射して色が変わったように見えます。幻想的ですね。
アートコーナーには、他にも美しい水槽が盛りだくさん。
とくにこーくんが目を奪われていたのは、このイワシの大群。
ぐるぐると忙しそうにみんなで渦を巻いている様子に見入っていました。
みんな夢中になるキッズコーナー
うみたまごには、水槽だけでなく子どもが遊べるキッズコーナーがあります。
海の生き物を模した遊具がたくさんあって、こーくんもいろいろな遊具で楽しんでいました。水族館に飽きてしまったら、こちらに行ってみるのもアリです。
ちなみにこーくんはここで1時間以上遊んでいました…。
かなり充実したキッズコーナーなので、水族館を廻る時間がなくなってしまわないように注意してくださいね。
人工ビーチ&遊具「あそびーち」
あそびーちは屋外にある人工ビーチです。
奥は立ち入り禁止でイルカのプールになっています。
間近でイルカの観察ができる点も、あそびーちの魅力です。
あそびーちの周りにもいくつか遊具があり、子どもが遊べるようになっています。
他にも砂場といっしょになったこんな遊具なんかも。
真冬の平日なのでこんな感じですが、本来はもっとワイワイしてますよ!
こちらはチョークで落書きオッケーのオブジェ。
こーくんも人生初のチョークでお絵描きを楽しんでいました。
こんなに遊べる水族館って、けっこう珍しいんじゃないでしょうか。
さて、そうこうしている間に辺りはうす暗くなってきました。
そろそろ帰ろうかと思います!
うみたまご、結局4時間くらい滞在していました。めっちゃ楽しかった…。
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」
住所:大分市大字神崎字ウト3078番地の22
営業時間:(3~10月)AM9:00~PM6:00、(11~2月)AM9:00~PM5:00
※その他、特別営業の時間もあり
定休日:なし(1月下旬に2日間ほど館内メンテナンス等のため休館)
>>公式サイトはこちら
うみたまご&高崎山はセットで一日中楽しめる
結局、朝10時に高崎山自然動物園に到着し、16時過ぎまでずっと遊んでいた僕たち親子。
この2か所だけで一日中過ごせることを証明しました。
こーくんも思う存分遊べて、楽しかったようです。
帰りの車内では泥のように眠っていました。
家族で大分や別府観光にお越しの際は、うみたまご&高崎山自然動物園を行程に加えてみてくださいね!
ちなみに、両方行く場合は大分・別府からのバス料金と両施設の入園料がセットになった大分交通「モンキー・マリーンチケット」がおすすめです。