【今更聞けない】ITが苦手な人でもわかる!リモートワークの進め方【入門編】_PR
リモートワークをやる意味・背景から、やり方やコツ等、詳しい人に聞いてきました。
※本日の企画は、千葉県印西市の提供でお送りします。
8月某日 千葉県印西市
えー、そんなわけで今、ノリにノってる印西(いんざい)市としては、もっとたくさんの方々に印西に来て頂き、印西市を盛り上げて頂きたいと思っておりまして。
すいません、そのノリにノってるっていうのがイマイチよくわかりません。印西市ってどちらかと言うと地味なイメージかと思ってましたけど……。
急に戦隊モノの悪役みたいな顔になる星野さん。
えっ、ご存知ないですか?「住みよさランキング※」で7年連続1位になり、若い世帯の移住者もガンガン増えてる印西市なのに!?
※東洋経済新報社住みよさランキング2012-2018
すいません。「印西」って言われても「嘘みたいにデカいジョイフル本田があったな」くらいのイメージしかなくて……。
※ヨッピーが以前作成したジョイフル本田の記事
なるほど、ではこれを見てください。
この少子化の時代に、印西市の人口は年々増えてるんですよ。
そして将来こうなります。2050年には東京を超える予定です。
2045年から2050年の純増825万人ってどこから連れて来るんですか。
まあまあ。これはあくまで希望ですよ。これぐらいの大きな夢を持って頑張ろう、という事です。
しかも、我々のライバルは東京どころじゃなくインドですから。ゆくゆくはインドにも負けない人口にしようと思っています。
なるほど。今調べたんですけど、仮にインド並の人口、10億人が印西市に住んだら1平方キロメートルあたりに823万人が住む計算になりますね。世界一過密と言われるバングラデシュの首都、ダッカの175倍です。そんな所に住んだら全員圧死しますよ。地獄じゃないですか。
まあまあ、それぐらいスケールのデカい市にしたい、と。そういう事です。
そもそも、なんでインドがライバルなんですか?
インドって、漢字で書くと「印度」じゃないですか。我々は印西市ですし。
えっ、「名前がちょっと似てる」ってそれだけ?
はい。だから我々も「印度じゃないよ印西市」っていう動画を作ったりもしました。やはり相手は大国ですし、混同されたら困りますからね。
これ、インド側から文句言われたりしないんですか?インドのネームバリューに乗っかってるだけじゃないですか。
いえ、完全にスルーされてます。それも悔しくて……。あっ、そうだ。お土産があるんですよ。
なんですかこれ?
ヨッピーさんは銭湯がお好きって聞いてたのでタオルです。
このゆるキャラ、「いんザイ君」ってつまり、ハンコ(印)を持ったサイ?
はい。印西市なので。ハローキティやポケモンを超える、世界中の人たちに愛されるキャラクターに育てるつもりです。
すいません、このペースで話してると僕までアホになりそうなのでもう少し現実的な話をして頂いても良いですか。
まず、印西市の特筆すべき点として、都市と自然のバランスが素晴らしい事にあります。
急にマトモになった。
例えば、千葉ニュータウンを中心として、商業施設がたくさんあります。ホームセンターだけでもカインズ、島忠、ジョイフル本田でしょう。ショッピングモールもビッグホップガーデンモール、イオンモール、フォレストモールがあります。しかもこれが密集してるんで生活は本当に便利なんですよ。映画館もあるし飲食店もあるし家電量販店もたくさんある。
まあ、それはわかりますよ。
それなのに、駅から車で5分ぐらい走るともう里山の風景が広がるんですよね。
あー、確かに良いですね。都会の便利さも田舎ののどかな生活も両方味わえるっていう。
そうなんですよ。だから「日本人は全員印西に引っ越すべきでは?」ぐらいに思ってます。それに、千葉ニュータウン中央駅から新宿駅や東京駅まで片道約1時間で行けますので、印西から都心に通勤してる方も大勢いらっしゃいます。
なるほど。
まあ、個人的にはこういう時に「東京に行きやすいよ」って東京を引き合いに出すのはちょっと悔しさがあるんですけどね。実際は東京にも負けてないんで。例えばニューヨークに行くのであれば東京より印西の方が近いですからね。
「またよくわからない事を言い始めた」とうんざりしつつあるヨッピー。
一応聞きますけど、どういう事ですか?
印西から成田空港まで、電車でも車でも30分で行けるんですよ。新宿から羽田までは1時間かかりますよね?
つまり、ニューヨークも札幌も上海も北京もニューデリーも福岡も、東京から行くより印西から行く方が近いんです。だから印西を首都にした方が良いんじゃないか?って思ってます。これからはグローバリゼーションの時代ですから。
そしたら成田市を首都にした方が早いですね。
「あ、本当だ……」とちょっと恥ずかしそうにする星野さん。
とにかく、今はリモートワークも盛んですし、「通勤しなくて良いのであれば、都心のマンションに住むより郊外で広い一戸建てに住んだ方がいいよね」っていう流れは絶対あると思うんです。
それは確かにそうですね。都心と比べたらお値段半分で倍の広さ、みたいなケースはザラにありますもんね。
でしょう。かと言って本当の田舎は不便だったりするじゃないですか。だからこそ印西なんですよ!印西なら3,000万円で大きな家族向けの土地付新築一戸建てが買えますから!
でも、リモートワークって実際そこまで普及してない、みたいな調査もありますよね。リモートワークがどんどん普及すれば確かに「印西に住むか~」みたいな人も増える気がしますけど……。
だからこそ、ヨッピーさんの力でリモートワーク普及させてください。
ええ……。滅茶苦茶言うな……。
リモートワークの進め方について詳しい人に聞いた
というわけで改めてヨッピーです!
印西市の無茶振りで、えらい人から「リモートワークの進め方」について講義を受ける羽目になりました。
現在は色んな会社で「リモートワークじゃー!」っていう流れになってますが、全国の普及率が35%程度という調査もあってまだまだ多くの会社で導入されているとは言い難い状況です。
そこで本日は「ITが苦手な人にもわかる!リモートワークの進め方」についてこの方にお伺いする事にしました!
澤円(さわ・まどか)さんです!
澤円……株式会社圓窓代表。元・日本マイクロソフト株式会社業務執行役員、琉球大学客員教授、働き方改革専門家。
著書に「世界No1プレゼン術」「未来を創るプレゼン――最高の「表現力」と「伝え方」 」ほか
相変わらず見た目が怪しい。ヨガ道場の先生かと思った。
誉め言葉だと受け取っておきます。
そしてこちらは一緒に講義を受けて頂く、千葉県印西市にある小幡工務店の清田専務。
「ITは全然わからない」という申告により、ヨッピーに「よし!今回の企画に最適!」と無理矢理連れて来られた。
えらくオシャレな場所で講義を受けております。
今日は「Wi-Fiって、なんだっけ?」って人達にも伝わるような記事に出来ればなと思ってます!
そうですね。リテラシーが高い人たちだけで進めても社会全体は動かないですからね。
でしょう!?
これだけZoomの打ち合わせが普及しても、街を歩いてる人達、おじさんやおばさんに「Zoomって知ってますか?」って聞いたら「知らない。なにそれ?」って答える人の方がきっと多いじゃないですか。
だから今日はITとはまるで関係ないバリバリ現場主義、印西市にある小幡工務店、清田専務に来て頂きました!
よろしくお願いします!我々は建築業ですが、小さい物から大きな物まで、犬小屋から庁舎までやります!
ちなみに現在、専務の会社でリモートワークって進めてらっしゃいますか?
緊急事態宣言時にリモートワークの真似事、みたいなことはやりました。建築業とは言え、現場が全てではないので、書類や見積りの作成などの業務は自宅でやろう、と。
コロナ前は結構、密な感じでお仕事されてました?
そうですね。もう何がなんでも一回事務所に出社して、そこに集まって見積りを作ったり書類を作ったり。
なるほど。
「リモートワークを推進しなくては!」という意識はあるんですが、我々はそもそもITに詳しくないので、お恥ずかしい話ですが何から手をつければ良いのかもわからず……。
でしょ!こういう会社っていっぱいあるはずなんですよ!むしろこっちの方が多いんじゃないかっていう。Twitterとかネットを見てるとリテラシーが高い方が主流派だと思ってしまいがちですけど……。
なるほど。まず、すごーく遡ってお話をすると『リモートワーク』っていう言葉だけが先行しすぎちゃってるところがありますね。『リモートワーク』っていう言葉が先行したせいで、手段にだけ目がいっちゃいがちです。
例えば、
「リモートワークするぞ!」って考えると、こういう事を真っ先に考えちゃいますよね。
まあそうですよね。
でもこういう考え方、実はズレてるんです!
えっ!
リモートワークの本質は、「仕事が円滑に、効率よく進むこと」なんです。
・仕事の効率をどうやって上げるか?
・コロナウイルスの脅威にどう対応するのか?
っていう、この二つの組み合わせを解決するためにやるのがリモートワークなんですね。Zoomを使っても仕事の効率が悪ければあんまり意味が無いんです。
なるほど。
例えば、良い話があります。とある会社で、営業のスケジュールが全部会社のホワイトボード、かつ手書きで管理されてると。だから社員さんはいちいち出社して自分のスケジュールを確認しなくちゃいけない。
あー、面倒臭いですね……。絶対やだ……。
その会社でリモートワークを推進しよう、となるとまず何を考えます?
まあ、僕なら「Googleカレンダーを共有すればいいじゃん」って思いますけど……。
ですよね。ベンダーさんなら「このソフト、このシステムを使えば出社しなくてもスケジュールを確認出来るようになりますよ」って売り込みますよね。でも、そのホワイトボードを書いてる偉い人がITまるでダメでPCもスマホも使えない。Googleカレンダーももちろん使えない。どうしますか?
え……、なんだろ。秘書みたいな人が口頭で聞いてからカレンダーに入力するとか……。
そうすると余計な仕事が増えちゃいますよね。それだとさっき言った「効率良く」の部分に反するんで良くないんです。
あー、たしかに。
ではその会社が何をしたか、というとホワイトボードの前にWEBカメラを置いたんです。それだけ。
おー!スマホからいつでも映像で確認出来るようにする、って事ですね。
なるほど……!
賢いな~。確かにそれなら偉い人も今まで通りホワイトボードに書けば済みますもんね。
そうなんです。「人と会わなくても効率よく仕事が出来る仕組み」を作る事こそがリモートワークの本質なんですね。Zoomを使うからリモートワークだ、っていうのは少し違うんです。
ちなみに、本日の記事は千葉県印西市の提供でお届けしています。
印西市は東洋経済の「住みよさランキング」で2012年~2018年の間に7年連続1位になった都市で、人口も年々増えています。
「千葉ニュータウン」と呼ばれる地域には、
・牧の原モア
・イオンモール
・ビッグホップガーデンモール
といった大型ショッピングモールに加え、
・コストコ
・カインズホーム
・島忠ホームズ
・ベイシア電器
・ジョイフル本田
・ヤマダ電機
・ケーズデンキ
・ノジマ
など大型の量販店もたくさんあり、飲食店や映画館なども揃っているため「利便性」が大きく評価されている街です。
お店が多い分、バイト先、パート先に困る事はまず無いらしい。時給もだいたい1200円ぐらい貰えるんだそうだ。
日本一デカいホームセンター、ジョイフル本田千葉ニュータウン店。
デカすぎて「敷地内に地平線が見える」などと言われる。それは流石に言い過ぎや!
スーパー銭湯「真名井の湯」もあるし、印西は「マジでだいたいなんでもある」みたいな新興の住宅街だ!
「最近はリモートワークが多いし、郊外の環境の良い所で広い家に住む方がいいな~」みたいな人は、印西市を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか!
なにせ住みやすさランキング7年連続No1!物件の相場も都内に比べるとぜんぜん安いよ!
※記事後半で実際に印西市を回っていきます
ちなみに本日取材させていただいているこの場所は、印西市にある「アンソレイエ 」という結婚式場でして、日によってランチ営業も実施しているので、どんな方でも行くことができるよ!
(本題に戻ります)
じゃあ、実際何から手をつければ良いんですかね?
リモートワークの導入って、「引っ越し」だと思ってください。引っ越す時に、今の家にあるものを全部丸ごと、新しい家に持って行かないですよね?
はい。ついでに大掃除して取捨選択しますね。
ですよね。まず家に何があるのかを確認して、整理するところからです。つまり仕事で言えば「今どういう仕事があるのか」を確認して整理しましょう。例えば、専務の代表的な1日のスケジュールを教えて頂いても良いですか?
そうですね。とりあえず朝6時に起床します。
早起き!
それから7時までに身支度をして、会社まで車で15分くらいなので7時15分には会社に着いて、そこからメールチェックですね。それから7時半ぐらいに会社を出て、8時ごろから現場作業、という流れが多いです。
もう、この時点でひとつ、改善出来る事がありますね。家でメールをチェックしたら、会社に寄らず現場に直行出来ませんか?
あ、会社のデスクトップでしか会社ドメインのメールが見れないとか?
いえ、ノートパソコンなので家でも見られますね。
え?それなのになんで出社してるんですか?
ハッハッハ!確かに!(笑)
なんででしょう!?「出社しなければいけない」という固定概念なんでしょうかね。
例えば社長から「朝出社してから現場に行け」って言われてるとか。
いえ、特に。私以外の社員は家から直接現場に行ったりしてるので。
あー、わかった。「専務だし、示しをつけなきゃ」みたいな気持ちがあるんじゃないですか。
それは正直ありますね。
それたぶん、「専務が出社するなら俺も出社しなきゃ」って思ってる部下が居ますよ。
あーーー!(笑)
専務が出社したら、いつも既に会社に居るって人は居ますか?
居ますね(笑)
(笑)。じゃあきっと、その人がそうです。
逆に言えば、専務が会社に行かなくなれば「会社に行かなくていいんだ」という雰囲気が生まれますよきっと。こんな風に、今ある仕事を棚卸しして、「これは行く必要が無いな」「これは必要だ」っていう風に仕分けするんですよ。
例えばお客さんと「お家をどういう風に建てましょうか」みたいなお話をする時はやっぱり対面が良いと思います。インスピレーションって対面じゃないと伝わらない部分もありますから。だから、「まず日記を書いてください」って言いますね。
日記?
そう。それぞれの役職の人に、代表的な一日のスケジュールを書きだして貰うんです。2,3日で良いです。何時何分に出社してどういう仕事をした、何時何分から現場に行ってどういう仕事をした、って。
経理の人たちとかは毎日、出社されるんですか?
毎日、出社ですね。経理の仕事のほうがリモートは難しいかな。
経理の人がなかなかリモートにできなさそうと思うのはどういうハードルがあるからですか。伝票の仕分けとか?
やはり、紙の作業が多いんですよ。業者から上がってくる請求書も全部紙ですから、その書類を持って帰って家でやるとなると、やはり、紛失などのリスクが高いかなというのもあります。
そうですよね。
もちろん、このままで十分、むしろ紙でやったほうが既存顧客及び未来の顧客も全部増やしていくことができるよねっていうのであれば、もうそのままやればいいんです。
紙を無くすことで、マーケットが広がるんだったら、紙をなくしちゃうという手もあるので。
請求してる人達も「小幡工務店さんが紙だから紙で出さなきゃな~」ってなんとなくやってるだけかもしれませんよ。「今後はメールで結構です」って言えば実はあっさり出来るようになったり。少なくとも切手代と封筒代は安くなりますからね。後で探す時もデータの方が便利だし。
あとは図面も、現状は紙で作ってファイルに保管するんですね。これもデータ化すれば楽だろうという意見もあるかもしれませんが、現場では紙を広げて、寸法を定規で測ってそれを等倍して作業を進める、というような使い方をするので、データだと使いづらいだろうな、というのもあります。
ああ、大きさの問題もありますよね。紙だといくらでも大きく広げられるけど、電子データだとディスプレイの大きさが上限になっちゃうし。そういう風に「何故そうなってるのか」をちゃんと説明出来るものまで変える必要はないと思います。
先ほど引っ越しに例えましたけど、例えば今まではずっと暖房に薪ストーブを使っていた。薪を調達するのにお金もかかるし灰の処理も大変。だから新しい家ではガスストーブ使おう、という事ですね。日記を書いて今持っている仕事を棚卸しして、リモートに出来るもの、効率の良いものに変えられるところは変えよう、っていう。
でも、薪ストーブをばりばり使っててそれしか知らない人だと、「ガスストーブ」っていう存在すら知らない可能性はありません?Zoomを知らない人達がいるのと同じで。
おっしゃる通りです。そのためには情報収集が必要なんですね。そして情報収集をするためにはやっぱり、外にアンテナを張らなきゃいけない。工務店さん同士で情報交換をしたりしますか?進んでる所に「どうやってるの?」って聞くのが一番早いんですが……。
もちろんしますが、リモートワークについては他の会社さんもそこまで進んでるようには見えないですね。
それであればまずはTwitterをはじめてみようとか、NewsPicksでも良いんですが、そこで「小幡工務店です。こんな仕事してます」っていうのを発信しつつ、どこかのコミュニティに属して悩んでる事を率直に書いてしまえば「今はガスストーブっていう便利なものがありますよ」って誰か教えてくれるかもしれない。
会社に、Twitterとかばりばりやってる人っていますか?
はい。若い社員なんかにはいますね。
素晴らしい。今こそ若い人たちが使っているネットのリテラシーというのを当てにしていいと思うんですよね。
「普段どんなの見てるの?」って聞いちゃえば良いんですよ。ただし、相手が若い部下でも、そのときは「相手が先生である」ということを上の人たちが理解しなきゃいけないですね。「お前、聞いてやるから言ってみろよ」みたいな態度は絶対ダメなんですよ。「教えてちょうだい」という謙虚さが必要になってくるっていう。
リモートワークの中に日本の昭和的なヒエラルキー的な上下関係というのを持ってくると絶対に上手くいかないんですよ。リモートワークで一番大事なのってフラットな関係なので。
あ~~~、でも現場の職人さんとか上下関係、超ありますよね?
いや、まだまだありますね。特に建築業界は。
「目で覚えろ」とか「体で覚えろ」の世界ですもんね。例えば、もう50歳くらいのベテラン職人さんが、「Twitter教えて」「スマホ教えて」って若い人に言えそうな雰囲気ってあります?
やっぱりもう、50代くらいになっちゃうと、なかなかそういう雰囲気にはならないと思います。
そしたら「教えて~」って自分で覚えようとしなくても、「調べておいて」って言ってフラットに聞くってだけでもいいかもしれませんね。
なるほど。
「参謀になれ」これは若い人たちに向けて言ってるんですけど、「あなたは上司の部下になる必要はない。あなたは上司の参謀になりなさい」つまり、上司に入れ知恵をする係。
だから、今回のケースで言えばネットがあまりわからない上司の、ネットにおける参謀の役割をしてくれる若い人を探すのが良さそうです。
じゃあ、日記というか仕事における時間割をヒアリングをしつつ、削れるかどうか分からないところは、Twitterとかをやっている若い人に「これってリモートに切り替えられるんだっけ?」っていう相談をすればいいんですかね?
そうですね。手段に関してはそうだと思います。あとは、やっぱり先ほどのように「これって本当に必要なんだっけ?」とか「なんでこれをやってたんだっけ?」ということが、自分たちが説明できるかどうか一回、見てほしいんですよね。
なんで、これ、ここにあるの? っていう。家の中でもそうです。家の中って自分の都合ですべてのレイアウトが決まっているはずなのに、「この棚って、なんでここに置いてるんだっけ?」って説明できないものって結構ありません?
ありますね。
「なんでこのソープディスペンサーを買ったんだっけ?」とか、理由がよく分からなくなっているものは、邪魔になっているんだったら捨てたほうがいいわけですよね。
そして、「なんで?」という問いに対して一番良くないのが「昔から決まっていたから」とか「前からそういうふうになっているから」っていうところで止まってしまうことです。
特にそこに関しては、若い人たちから疑問が上がってきたら、その意見はめちゃめちゃ尊重したほうがいいと思うんですよね。
「なんでこれ、やってるんですか?」って若い人に聞かれた時に、最悪な返答が「なんでもいいから、やれ」なんですよ。
専務、言ったことあるでしょ?
お恥ずかしい話ですが、あります。
やっぱり!(笑)
決められた順序があるので、「その順序通りやって」というかたちで……。
そう。リスク管理の上でも決められた通りにやる、というのはとても大事です。でも「何で?」って聞かれたときにその理由を答えられないということは、その手順の意味がよくわかってないということですよね。
はい。
今の若い人たちの情報収集能力っていうのはもう、昭和のおっさんからすると、格段に上がっていますから。その人たちからすると、「なんで?」っていうところを答えられないのに押し付けられるというのはすごくストレスなんですよね。
いや、実際ありますよね。「昔からこうだから」とかね。僕もサラリーマンの時は散々言われたな~。
そう。特に建築業界は。
あー。これ、別にディスってるわけじゃないですけどね。気を悪くしないでくださいね。「ウチみたいな○○業界は古いから」って全業種の人が言うんですよ。
おー。確かにそうかも。みんな言いますよね!
「製造業界はどうしても古い体質だから」とか「流通業界は古い体質だから」とか「金融業界は古い体質だから」って全員が言うんですよ。僕、全業種、全ポジションの方と接点を持てる立場にいたので、「みんな同じこと言うなあ」っていうのが実体験としてある。
「うちの業界は古いからみんな頭が固い。だからできない」。こういうネガティブな考えが出てきやすくなっちゃうんですね。なので、「うちの業界は古いから、やりたい」というふうに。これを考え方をシフトしていかなきゃいけないわけです。
ちょっと私自身の考え方も変えていきます。これを機に。
ハッハッハ! 例えば、さっきおっしゃっていた7時15分から7時半まで会社でメールチェックするっていうのは、どうもこれは削れそうだなというのはあるじゃないですか。他にもそういうのあります?
現場から会社に戻って同じことをしてますからね。それは無くせるでしょうね。
でも、専務が明日から「あんま出社すんな!」って言い出してもみんな言う事聞きます? 現場にいる人達なら、専務より役職は低くても現場歴は長い超ベテランの職人さんとかもいますよね。
言うことを聞いてくれないと思います(笑)
あと、リモートワークの話でよく議論として出てくるんですけど、例えば会社で「なるべくリモートにしよう」って進めていくじゃないですか。見積を作るとか図面を書くとか、「家でできるやつは家でやろう」ってなったときに、「社員がサボっていたらどうするんだ」みたいな心配ってあります?
正直言って、あります。
あー。
やっぱりありますよね。
ただ、建築業界は全て結果で出るので、図面を書く時間はだいたい読めるんですよ。1日でこれぐらいは書けるかな、いうのは。ただ、しっかりやっているのかなというのは心配になっちゃいますね。
サボる人は何をやったってサボるので、心配しないでください。
これもよく言われるんですよ。「リモートワークなんかにしたら社員がサボるんじゃないか」って。「いえいえ、心配しないで。その人たちは出社している最中にもサボってましたから」って。「あなたが見てない所でYouTube見てましたから」って。
うわ~~。自覚あるわ~~。
リモートにしたってサボり方が変わるだけの話なんですよね。だから、さっきおっしゃっていた「仕事の成果が測れる」というのが一番大事なんですよね。図面さえ書いていれば、見積りさえ作っていれば、あとは、ぶっちゃけ何してたっていいわけですよ。「いつまでに何をすればいい」というのさえ決まっていれば。
労働時間も、実は仕事とは関係ないんですよね。仕事をする能力が高くて、仕事が早ければ自由時間が増える。もしくは時間が余るんだったら、「もう一個やってよ」って。
ただし、仕事を倍にしたら、必ずお給料も倍でなければいけないです。やる仕事が増えれば、お給料が増える。お給料を簡単に増やせないのであれば、自由に使える時間を増やしてあげる。
うーん、例えばウェブ系のエンジニアで、ものすごい天才プログラマーがいて、2時間ですごいプログラムを書く人がいたとするじゃないですか。その人がほとんどサボりながらも仕事はキッチリ仕上げてたら給料を満額もらっていてもたぶん文句を言う人はいないと思うんですね。
でも、工務店とかになってくると、どうなんですかね。例えば、1日2時間しか出社しないけれども、図面を書くのが圧倒的に早くて、人の5倍のスピードで書き上げちゃうっていう人が、10時間かかるやつを2時間で書き上げて「じゃあ今日は僕もう帰りますね」って帰ったとして。それが許されそうな空気ってありますかね?
正直なところ許される空気はないです。
まあそうですよね。そんなのはよっぽど先進的な会社じゃないと。
「時間空いてんならその分、他のことをやって」っていう。
それを、変えていかなきゃいけないんです。
うわ~~、めっちゃ大変だな~~~。
はい。それを変えるのは物凄く大変だと思います(笑)
ちょっと主語がでかくなっちゃうんですけど、日本ってそういうところあるのかもしれませんね。
「鍵の救急車」ってあるじゃないですか。家の鍵を無くした時に開けてくれる。
あの会社にすごい天才的に鍵を開けるのが上手かった人がいたらしいんですけど、その人が愚痴を言ってたんですよ。「若手がこの間、行って鍵を開けるのに3時間かかって、汗だくになってやっと開けたら、お客さんから『ありがとう! 大変だったね!』ってチップをもらった」と。「そして自分が5分で開けたらクレームが入った」って(笑)。
なるほど。5分のくせに高ぇぞ!っていう(笑)。
そう! だから、それからはわざと3時間かけて開けるようにしたって。「それって、どうなんだ?」っていう話ですよね。そういうケースって実は他にもたくさんあるかもしれない。残業代欲しいからダラダラ残って仕事するとかね。
まあ正しくないですね。
正しくないし、リソースの無駄じゃないですか。カギなんて早く開けた方がお客さんだって嬉しいだろうし。その5分でやったのに対してボーナス払ってもいいくらい。
ちなみに、会議とかはどうしてるんですか?
ウチは会議が無いんですよ。
おお、素晴らしい!
何か問題があったら、その時に会社に居る人間で「こういう状態なんだけど、どうすればいいかな?」ってみんなに相談して答えを出していくようなスタイルで。
じゃあ、月に1回集まって売上報告とか進捗確認とかそういうのもしないんですか?
しないですね。進捗状況は全部ファイルにまとめてあるのでそれを見て各自が確認します。現場に社員が一人しか居ない状況で、その社員に何かあったら困るので必ず誰かしらに進捗状況を知らせて何かあったらすぐバックアップ出来るように、と。
へー!その仕組みがちゃんとあるのはすごいですね。他の競合もだいたいそんな感じなんですかね?会議してないとか。
いえ、たぶん他の会社は月に1回とかやってると思います。うちの会社も、自分が入る前は月1回、定例会をやってたらしいんですよ。ただ、「これって意味あるの?」ってなった時にあんまり意味を感じなかったみたいでやめちゃった、と。
素晴らしい……!
誰が「やめよう」って言い出したんですか?
社長ですね。
あー、じゃあその社長は抱き込めますね。「リモートワーク推進しますよ!」って言えば「いいよ」ってなる気がします。
そうですね。社長はずっと、「時代に置いていかれるな」っていうのを言っているので。
社長はおいくつですか?
66歳です。
いやー、それはすごいなぁ。じゃあ、社長と結託して、「社長!これからはこうやります!」と。「現場からめっちゃ反発が来ると思うけどケツ拭きよろしく頼むわ!」と。
あとは、リモートワークを推進しよう、となるとどうしてもセキュリティ面で新しく禁止事項をあれこれ作っちゃいがちなんですね。「USBメモリにデータを入れて持ち歩くな」とか。
これをやりだすと本当に細かく書かなければいけなくなりますし、「USBメモリがダメならCDロムなら良いのか」みたいに、抜け道みたいなやり方をする人が出るので、「やっちゃダメ」っていうのをズラズラ書くのではなく、「こうしなさい」ってものを書く方がいいです。
ああ、「図面は全部OneDriveに入れろ」みたいな?
そうそう。そして、何か変えようとしている時はやっぱり下の人たちは「これで上手く行くのかな」って心配するので、専務と社長が一緒になって「何かあったら僕らが全部責任を持って処理するから」って言い切ってあげる事ですね。
あーー。
そして、会社は「仕事をする場所」ではなく「コミュニケーションの場所」という風に認識を変える事です。まったく顔を合わせないことや、「居場所が無い」ということに不安を持つ人は一定数居るので、会社におせんべいとかお茶とかだけ用意しておいて、「最近どう?」みたいな雑談が出来るようになっていると良いですね。
じゃあええと、今までのをまとめると、
っていう感じかな……。
そうですね。ちなみに、専務の会社の今の課題ってなんですか?
業績が悪いというわけではないのですが、やはり若い担い手が居ない事ですね。
そうですよね。実はこれ、大企業も同じ事を言います。今の時代、本当に優秀な人はすぐ独立して自分で会社はじめちゃいますからね。
リモートワークを進める中で、さっきも言った通り今ある仕事の取捨選択をして、昭和的な上下関係から脱却すれば若い人たちが「ウチの会社、すごく働きやすいよ」って定着してくれるじゃないですか。
遠隔で働ければ辞めずに済んだ人ってたくさん居るでしょうしね。
そう。すごく優秀だったのに、妊娠、出産を契機にやめちゃうとか。旦那さんの転勤についていかなければいけなくなったとか。親の介護で地元に戻らなきゃいけなくなったとか。そういうケースはきっとこれまでにもあったはずなんですね。
でもリモートワークの仕組みがあれば、そういう人たちに離れた場所で働き続けて貰えるかもしれない。そういう人材を取り合いする時代はその内来ますから、やはり進めなきゃいけないと思いますね。
印西市の物件を見てみよう
さあ、リモートワークの進め方についてなんとなく理解出来た所で、「リモートワークが普通になったら、ちょっと郊外の広い家に引っ越したいぞ」っていう人も出てくるかと思います。実際今すでに「ほとんど出社してないです!」って人もいますよね。
そこで実際に販売されている物件を、印西市の不動産会社「坂巻不動産」さんにお願いして色々見させて頂きました。
例えばこちらの物件は中古物件とは言え50坪の土地付きで850万円でした。当然、東京都心に比べたら安すぎる。
築年数は古いけどリフォームすればぜんぜん問題なく住めるらしい。
けっこう良いリフォームをしてリフォーム代が4~500万としても合わせて1,300万円!
こちらの物件も古い中古住宅ですが、広い庭に池まであってこの値段!土地は約78坪!
都内だと3件くらい家が建つ広さです。
「中古はちょっとな~」という人が新築の物件を建てるとしても、
ウッドデッキまでついたこの家、土地50坪の想定でだいたい3,000万円ぐらいで建つらしい。
ただし土地代は当然駅からの距離によっても変わるのでご注意を!
それでも23区内なら都心を外しても倍以上の値段にはなりそう!
「少し都心から離れても、のびのび暮らしたいな~~!」みたいな人はぜひ、印西へ!
そして、印西のすごい所は千葉ニュータウン中央駅付近は先ほどお伝えした通りでかい商業施設がボッコボコ建ってて普通の都会って感じなのですが、車で10分ほど走るとこんな感じの里山が広がっているところであります。
のんびり川めぐりも出来るよ!
車で1時間ほど走れば茨城の鹿島に着くため、サーファーの人もけっこう住んでいるそうです。
これも駅から車で10分くらいの距離の風景!
そんなわけで、「郊外の広めの家に住む方がいいな~」とお考えの方は!
・住みやすさランキング7年連続全国1位※
・駅周辺には大型商業施設がボコボコ建ってて買い物には一切不自由せず
・住宅相場も都内に比べると圧倒的に安く
・なんだかんだ東京までは1〜2時間程度で着く
・少し走ればのんびりした田園風景もある
※東洋経済新報社住みよさランキング2012-2018
印西市を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか!
■印西市のプロジェクト稼働中
「MAKE INZAI ORIGINAL」は、印西市が「住みよさランキング」7年連続の全国1位も記録しているのに、あんまり目立たないことをなんとかすべく発足しているプロジェクト。市民の手で“印西らしさ”をアピールするモノ・コトを作り出し、印西の新しい魅力を発信し、新しい「印西のオリジナル」をアピールするイベントやワークショップを、継続的に行なう。
■今回取材にご協力いただいた印西市のみなさま
小幡工務店
https://obata-komu.co.jp/
アンソレイエ
https://www.ensoleille.info/
坂巻不動産
https://www.saka.co.jp/