【日本一のサウナ「らかんの湯」もある!】アートと四季の風景が楽しめる「御船山楽園ホテル」を取材

突然ですが、こちらの風景に見覚えはありませんか?

まるで美しいランプが無限に続いているかのような幻想的な風景ですが……

実は、こちらは佐賀県武雄市にある「御船山楽園ホテル」のロビーなんです。ちなみに、編集部の同僚に聞いてみたら「美術館の展示のやつね!」と自信満々に答えていました。その気持ちも分かる。

御船山楽園ホテルは、サウナーお馴染み「いま行くべきサウナ施設」を決める「サウナシュラン」で2年連続1位を獲得している「らかんの湯」があったり、

かつて佐賀の偉人が使っていた「貴賓室」に宿泊できたり、

国指定記念物・御船山楽園を見ることができたりと、非常に盛りだくさんなんです。

ここまで見て、「高級感がすごい……」と思った方、ご安心ください。御船山楽園ホテルには最安8000円代で宿泊できるお部屋もあります。今回はそんな御船山楽園ホテルの客室からこだわりのサウナまで、全てご紹介します!

※本取材は緊急事態宣言が出る前、2020年3月上旬に行われました。

お馴染みのランプがお出迎えするロビーフロア

こちらが入り口。ちなみに、この入り口に到着するまでにやや急な坂を登るので、女性はヒールではなくスニーカーなど歩きやすい靴で来るのがオススメです。(駐車場は坂下にあります)

早速中に入ってみましょう!

お?

おお??

おお〜〜〜!!! 本当にロビーにいきなり現れた! 同行した編集部員は「すごい」「綺麗」「やばい」の3単語を永遠に繰り返していました。

実は、こちらは世界的アート集団「チームラボ」が手がけるアート作品で、平安時代以降の着物を着る際に季節の色に合わせて色を取り合わせる「かさねいろめ」をテーマに季節ごとに異なるランプの演出を行なっています。日中なら見学のみも可能です。

季節によって輝きは様々なので、詳しくはこちらをご覧ください!

このフロアにはロビーだけではなく、佐賀県嬉野市で生まれた茶葉ブランド「EN TEA(エンティー)」とのコラボメニューがいただける喫茶スペースもあります。

こちらは水出し緑茶(600円)。他にもレモングラスほうじ茶や、抹茶アイスクリームなどのデザートも豊富に揃っています。
宿泊以外の方も利用が可能なので、美しいアート作品を眺めながら佐賀県のお茶をのんびりいただくのもアリです。

応灯楼

営業時間 : 11:00−21:00(ラストオーダー 20:30) 年中無休
※御船山楽園ホテル、御宿 竹林亭に宿泊の方は10:00〜11:00の時間も利用可能。
※宿泊以外の一般の利用も可能。

一番お手頃な部屋から佐賀藩藩主が過ごした部屋まで!客室を紹介

名残惜しいですが、そろそろチェックインをして客室に向かいます。(リアルに1時間くらい撮影会をしてしまいました)

客室に向かう階段も幻想的です……。

リーズナブル!本館和室一泊朝食付きプラン

今回我々は、御船山楽園ホテルの客室の中でもリーズナブルな「本館和室 1泊朝食付きプラン」を利用しました。こちらのお部屋は、最安一泊12,430円での宿泊が可能。「夜ご飯はホテルではなく佐賀市内で食べたい!」という方にぴったりのプランです。

ちなみに、この部屋で1番安いのは「素泊まりプラン」一泊10,780円から!や、安い。

美しいフロントの印象もあり高級なイメージがある御船山楽園ホテルですが、リーズナブルで過ごしやすいお部屋もあるんですね。流石です……。

最安のお部屋でも、もちろんお風呂やトイレは付いていますし、アメニティも充実。

サウナや温泉、展示を楽しみたいけど、部屋代はなるべく抑えたいという方は是非このプランをご利用ください!

ブランド豚もいただける 朝食メニュー

朝食は美しい御船山楽園を見ながら、豪華な和食御膳とバイキングを堪能できます。

和食御膳は九州の食材をメインに使用しており、更にこのボリューム! プラス、サラダバーなどのバイキングもあるので大満足です。

写真左のローストポークは、御船山楽園ホテルがある武雄市のブランド豚「若楠ポーク」です。臭みがなく、キメ細かい肉質が特徴。朝からいただくブランド豚、背徳感も相まって絶品でした。

料理長おまかせ会席(スタンダード)

ちなみに、夕食メニューではその日に仕入れた食材を使用した懐石料理をいただくことができます。食べたかった……!

夕食を食べたい方は、本館和室利用の場合で最安11,000円から。眺めは劣るものの設備は通常の本館和室と同じ「訳あり本館和室」ならなんと最安8,800円で利用することが可能です。これだけ食べれて8,800円は安すぎる…。

その他宿泊プランはこちらをご覧ください。

佐賀県の歴史を感じることができる「別邸・内庫所」

我々が宿泊したのは「本館和室」ですが、御船山楽園ホテルにはもう一つ「別邸・内庫所」というエリアがあります。こちらは、佐賀藩の藩主であった鍋島家が別邸として大正5年に建築した建物を原型のまま御船山楽園ホテルに移しており、宿泊することが可能です。

まずは御船山楽園ホテルの中でも一番高価なお部屋「貴賓室 老松の間」です。この部屋は佐賀藩の藩主であった鍋島家が別邸として建て、第11代 鍋島直大が実際に居間として使用していた部屋です。歴史上の人物が生活していた空間に宿泊できるなんてすごい……!

御船山楽園ホテルの館長さん曰く、こちらの折り上げ格天井(格式の高い部屋に用いられる天井の作り)が当時の風情を感じさせるポイントだそうです。

内風呂も当然完備。入った瞬間、檜の香りが広がってお湯に浸かってないのにリラックスしてしまいました。岩盤浴効果がある有田産の遠赤セラミックプレートが使用されています。

このアンティークで可愛い電話は、実際にロビーへかけることができます! 他にも、実際に使用できる囲碁盤が置いてあるなど、当時の風情を感じられるこだわりが詰まっています。

日本庭園に面した準貴賓室「白菊」

内庫所には、他にも広々としたお部屋で美しい自然を楽しむことができる「準貴賓室」、日本庭園に面した客室がなどがある「和室」があり、全て客室の内装が異なっています。詳しい客室の情報はこちらをご覧ください。

大浴場 らかんの湯

サウナーにはお馴染みの御船山楽園ホテルの大浴場「らかんの湯」ですが、実は2019年にリニューアルされたばかり。らかんの湯で使用されている武蔵温泉は、透明で柔らかな湯ざわりが特徴的で、保湿性に優れており美肌を作る泉質として有名です。BGMでは御船山楽園の環境音が流れており、御船山の美しい空気を密に感じられる温泉となっています。

浴室に大胆に配置された木には、ヴィヒタが吊るされています。白樺の枝を束ねたもので、サウナ中にヴィヒタで体を叩くことで血行促進を促します。

一般的な女性用露天風呂は視線対策でやや窮屈に感じることも多いですが、らかんの湯は目の前に広がる緑やBGMも相まって開放感があります。

男性用露天風呂からは御船山楽園の美しい自然を見ることができます。外気浴用の椅子も置いてあります!

ちなみに男女共に外にはウォーターサーバーも設置してあり、外気浴をしながらお水を飲むことも出来ます。心遣いがすごい。

整いを追求したサウナ

2年連続サウナシュラン1位を獲得しているらかんの湯のサウナは、そのスタイリッシュなデザインとこだわりっぷりで、全国のサウナー達に衝撃を与えました。

ちなみに、サウナシュランは全国に5,000施設ともいわれるサウナ施設の中からプロのサウナー達が水風呂・休憩スペース・ホスピタリティ・清潔性・革新性などの観点で評価を行い、「今、行くべきサウナ施設」を毎年選定しています。それに2年連続1位って凄まじい。

らかんの湯のサウナは 、メディテーションサウナという瞑想を目的とした作りを採用しており、灯りは外からの光のみです。外からは小鳥の囀りや木々の揺れる音が聞こえ、時間を忘れて自分自身と向き合うことができます。更に、「御船山の天然水」と「サウナ専用に焙煎・抽出した佐賀県嬉野産『ほうじ茶』」でセルフロウリュを行うことも可能です。ちなみに温度は約85度です。ヴィヒタも完備。

そして、水風呂はなんと外に! デザインもオシャレすぎる……! こちらの水風呂も、武蔵温泉の温泉水が使用されています。(温度は約16度)

そして、真っ白で驚きますがこちらは女性側のサウナ。 なんと2020年7月にリニューアルされたばかり!(取材時はまだ工事中だったため入れませんでした)

こちらもメディテーションサウナとして作られており、天井から差し込む自然光が美しく映える白を基調としたデザインとなっています。入る時間によって差し込む日光の量が違うので、何時に入っても違った雰囲気を楽しめるサウナになっています。こちらもセルフロウリュが可能です。(温度は約80度です。)

水風呂もスタイリッシュすぎるデザイン。

更に女湯にはミストサウナまで! サウナは苦手だけど、トライしてみたいという方はこちらからのスタートもいいかもしれません!

大浴場、サウナだけじゃない。喫茶室まで充実

外気浴ができる喫茶室には、デトックスウォーター、嬉野茶、ドライフルーツ、自家製の塩プリンなどの軽食を自由に食べることができます!こちらはなんと女湯限定。しかし、宿泊者の方が利用できる時間のみ男女入れ替え制となっています。どちらのサウナも楽しみたい方は断然宿泊がお得!

日帰り入浴は2020年12月現在予約制となっています。予約方法などはこちらをチェックしてみてください!

ちなみに、らかんの湯出口には湯上りの水分補給として老廃物や塩分を排出させる効果がある「にがり水」を誰でもいただくことができます。ホスピタリティがすごい。

季節ごとに変わる美しい景色 御船山楽園

隣接している国登録記念物・御船山楽園では、四季折々の美しい自然を気軽に見ることができます。50万平米の敷地を数十万もの木々や花々が彩っているので、飽きることなく自然の中に入り込むことが可能です。

どこを見ても美しいですが、特に庭園の最上部にある花見台からは御船山楽園の景色が一望でき実に見事です。夜にはライトアップされ更に幻想的になります。

春頃開催「花まつり」

夏頃開催 チームラボ「かみさまがすまう森」

冬頃開催「冬枯れと、たまに雪景色」

春には約200万本のツツジが咲き、秋には紅葉が、そして冬には雪が美しい景色を作ります。昨年(2020年)の夏にはロビーも手がけるチームラボとのコラボ企画も行われ、どの季節に行っても新鮮な風景を楽しむことができます。

50万坪もあるので不思議な小道も多く、少し散歩に出ただけで冒険気分を味わうことができます。

四季折々で変わる御船山楽園の詳細はこちらをご覧ください。いま何の見頃かを知れますよ!

御船山楽園ホテル 詳細

圧巻のサウナ、歴史ある客室、いつ見ても美しい庭園まで揃っている御船山楽園ホテルをご紹介しましたがいかがでしたか? 仕切りが高いイメージがあったかもしれませんが、実はリーズナブルにも楽しめるので、この機会に是非泊まってみてください!

御船山楽園ホテル https://www.mifuneyamarakuen.jp/

住所 : 佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100

電話予約 : 0954-23-3131

ネットでの空室確認はホームページをご覧ください。

ちなみに、佐賀県は実はグルメが充実しており、4個500円でサザエが食べられたり(他の海鮮もとてもお得)、

豚骨の香りとクリーミーな味わいが特徴的な佐賀ラーメンがいただけたりもします。(他のご当地麺も大充実

樹齢3000年の「武雄の大楠」

九州の様々なところに大体1時間くらいで行けるのもあり、移住地としても大変人気です。福岡と一緒に佐賀県も行ってみるのも大アリ!

【協力】
御船山楽園ホテル、佐賀県広報広聴課