おばけ屋敷プロデューサー五味弘文さんと、千葉県館山の「臨怪荘」に行って来た

遊園地でもない場所にお化け屋敷があるのはご存知でしょうか?千葉県の館山に、キャンプや宿泊もでき、かつお化け屋敷が併設できる施設「臨怪荘」があります。今回の記事ではそんな施設を手がけたおばけ屋敷プロデューサー五味弘文さんと一緒に、お化け屋敷の楽しさと、施設の魅力をお伝えいたします。

2SPOT読者の皆さまはじめまして。おばけ屋敷大好きWEBライターの大原(@ericaohara)です。

本日はまず、東京ドームシティから失礼します。

突然ですが皆様、情熱大陸は見ていますか?
ある時、情熱大陸に「お化け屋敷プロデューサー」なる人が出てたんですよね。

「お化け屋敷とかホラー映画とかなんでわざわざお金払って怖い思いしなきゃいけないの」と思っていた私ですが、その放送がきっかけで、お化け屋敷にどハマりし、「おばけやしきブログ」を立ち上げ、この2年間で北海道から沖縄まで、お化け屋敷のために旅行をするほどのお化け屋敷好きになってしまったのです。

そんなお化け屋敷の魅力をみなさまにもお伝えしたく、なんと今回は、、、

ご出演されていたご本人にお会いしてきました!

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五味さんだーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

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五味弘文 (ごみ ひろふみ)
 日本におけるお化け屋敷の第一人者。2015年にはお化け屋敷プロデューサーとして情熱大陸にも出演。
 キャストの現れるお化け屋敷を日本で最初に後楽園でスタートさせ、その後も日本全国、数々のお化け屋敷を手がける。
 ストーリー性があり、お客さんにミッションを与えて物語に参加させるのが特徴で、日本で一番早くこれを取り入れた。
 最近では、ニコニコ超会議の超ホラーゲームお化け屋敷等も手がける。
 著書 : お化け屋敷になぜ人は並ぶのか 「恐怖」で集客するビジネスの企画発想

わたしのずっとお会いしたかった方のひとり、五味さんにインタビューをすることが出来ました!
わーーーい!ライターやっていてよかったーーー!

 

五味弘文さんインタビュー

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「五味さん今日はありがとうございます。まず皆さんが多分聞きたいと思ってることを聞いちゃいます」
五味「はい、なんでしょうか」

 

4「五味さんはおばけを見たことがありますか?」

 

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実は…

 

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ないです!

 

「ないのかー!!」

五味 「25年くらいやっていますが、見たこともないし、体験したこともないです。僕、めちゃくちゃ怖がりなので、本当に出たら困りますね」

大原「え、お化け屋敷プロデューサーなのにお化けが怖いんですか」

五味「そうですね、廃墟や心霊スポットは怖いです(笑)でも、夜中のお化け屋敷のメンテナンスは大丈夫です」

大原 「夜中のお化け屋敷でお化けが出たら私は死んじゃいますね」

五味「お化け自体はいるかもしれないと思っていますけどね」

 

お化け屋敷プロデューサーが語る「お化け屋敷の魅力」

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大原 「お化け屋敷の魅力ってなんですか?恐らく、読者の方の2割くらいは、絶対入りたくないって方なんじゃないかと」

五味「僕はその質問をされた時、死から解放されるような感覚と説明しています」

大原「といいますと?」

五味「例えば、病気になったり怪我をしてしまった時って、普通に生活しているのってすごい幸せだなと思いませんか?「楽しさ」は緊張が緩和される瞬間にも感じることができるんです。お化け屋敷もそれと似ていて、わざとお客さんに恐怖というストレスをかけるんです。その緊張がなくなった時に「あぁ、終わった!」っていう感覚を楽しいと感じることができる」

大原「確かにお化け屋敷が終わった後って、「あー!やっと出れたー!」ってテンションあがりますもんね」

五味「僕のお化け屋敷も、恐怖はもちろんなのですが、楽しさも同時に提供していきたいと思っているんです。1つのお化け屋敷の中でも「何かあるかもしれない」っていう恐怖と「落ち着いた」状態、緩急をつけて怖さと楽しさを感じてもらえるようにしています」

 

五味さんのお化け屋敷のこだわり

五味「僕のお化け屋敷には、必ずストーリーとミッションがあります」

大原「五味さんが作るお化け屋敷は、その世界に入り込んだような感覚がありますよね。昔東京ドームシティでやっていた足刈りの家、あれもすごい怖かったです。裸足になってまわるやつですね。普段は意識しないんですが、靴ってすごい安心感を与えてくれる存在なのだなと思いました(笑)」

※足刈りの家は既に終了しています。

五味「そうなんです、シンプルな設定なのに、足元に何かあるかもしれないってみんな怖がってくれて。それに、靴を脱ぐだけで演出の幅も広がり、とても面白かったです。それに、実はストーリーやミッションには別の役割もあるんです」

大原

「といいますと?」

五味「先にお客さんにネタバレすることで、少し入口のハードルを下げてあげられるんです。お化け屋敷は「入ってみないとわからない」「わからないから怖い」という2つのことが絡み合っているから、参加してもらうのにハードルが上がってしまうことがあるのですが、事前に少し教えてあげることで、少し敷居を下げてあげる」

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東京ドームシティお化け屋敷「地獄への手紙」

大原「なるほど。あのミッションは、ただ怖くするためだけのものだと思っていたのですが、そんな意味があったんですね」

 

なぜお化け屋敷プロデューサーになったんですか?

大原「五味さんはなぜお化け屋敷プロデューサーになったんですか?」

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五味「大学卒業してから芝居をやっていたんですが、全然食えなかったんです。そこで、食べるためイベントの企画制作のバイトをやっているうちに、たまたま「ルナパーク(1991年から2003年まで、現在の東京ドームシティ アトラクションズの場所で行われていた大人に向けた夜限定の遊園地の総称)」に関わるようになったんです。そこで初めて人間が出てくるお化け屋敷を体験して、めちゃくちゃ怖いなと」

大原「それが、五味さんとお化け屋敷との出会いだったんですね」

五味「そうですね。それで、翌年の1992年には、そのルナパークのチームに入って、そこで「麿赤児のパノラマ怪奇館」というお化け屋敷を作って、人間を出して驚かせたところ、めちゃくちゃ怖いと評判になって。その評判で、来年も、また来年も、と続けて頼まれるようになって、今に至ります」

大原「ではここ、東京ドームシティ アトラクションズ(旧後楽園ゆうえんち)は、五味さんにとって思い入れのある場所なんですね」

五味「はい、それ以降はずっと僕が担当することになり、自然と周りから「お化け屋敷プロデューサー」と呼ばれるようになったんです」

大原「そうなんですね、じゃあ周りの人が「お化け屋敷プロデューサー」という概念を作ったんですね」

五味「はい、自分から名乗ることはあまりありません」

 

千葉県館山市にお化け屋敷がある?!

大原「ところで、五味さんがプロデュースしているお化け屋敷は全国各地にありますよね」

五味「そうなんです。その時は地域の特色などを、お化け屋敷に反映させています。例えば千葉館山市に臨怪荘というお化け屋敷があるのですが、館山は「八犬伝」の舞台となっている場所なので、それにちなんで、8人の臨海学校に来た生徒に様々な不幸がふりかかるというストーリーにしています。臨怪荘は臨海学校として使っていた場所をお化け屋敷にしたもので、他のお化け屋敷にはない広さが特徴です。平均20分くらいかかると思います」

大原「館山!五味さんの世界に20分も入れるなんて!最高ですね!めっちゃ楽しそう!」

五味「はい、ぜひ行ってみてください!新しい体験が出来ると思います」

ということで…

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行ってきました。
五味さんにそこまで言われて、行かないわけがないですよね!
編集部に頼み込んで、なんと東京から車で片道2時間かけて、「臨怪荘」だけを見に、館山まで行ってきました。

あ、ちなみに、頼み込んだり調整してもらったりしている間に、髪形が少し変わりましたが、同じ大原です。

お化け屋敷って遊園地にあるものだと思っている方もいらっしゃるかと思うのですが、

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ここはなんとキャンプ場です!

 

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海も近いー!

 

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時期によっては農業収穫体験もできるぞー!

「どういうこと?」ってなってる方も多いかもしれないのでお化け屋敷に行く前に、管理人の方に聞いて見ましょう。

案内してくれたのは、管理人の田中さんです。

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田中さん「実はこの臨海学校を買い取って新しい施設を作ろうとしたら、下に古墳が埋まっていることが判明したんですよ。それで建て壊しが不可能にって(笑) そこで、知人にも相談して、お化け屋敷を作ろうと。その時に五味さんにお声掛けさせてもらったんですよ」

大原「ふ、振り幅がすごいな!」

 

 

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もともと臨海学校の施設だったこの場所、まだ宿泊場所は残っているので、キャンプに来て、万が一雨が降ってしまった時も安心です。天気に左右されずに予定が立てられるのは、ちょっと嬉しいですよね。
ただ、お化け屋敷が1階、宿泊施設が2階にあるので、お化け屋敷運営中は怖い音がします(笑)
学校なので、雰囲気がある。

あと動物もめっちゃいまして

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猫…え?!たぬき?!

 

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飼っているヤギ。
動物好きにも最高。

 

いよいよお化け屋敷に

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と、普段コンクリートばかりの都会に慣れているわたしが、久しぶりの自然を満喫したところで、いよいよ「臨怪荘」体験です。

 

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建物の裏に回ると、入り口が。
なんだこれ、すごい雰囲気ある。

 

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ということで早速挑戦しました。

ストーリー
時は戦国時代、武家が乱立する安房の国(南房総)では、里見氏が勢力を伸ばし、海を隔てた北条氏との戦いを繰り広げていた。
そんなある日、傷だらけの武士が館山の海岸に流れ着く。武士は村人から手厚く保護を受けたが、反勢力の密偵と恐れた領主は処刑を命じる。一突、二突、村人の不得手な槍に肉を裂かれ苦しみ、のたうち回る武士。怨念は返り血と共に吹き出し、七突、八突目に「一度は救っておきながら、末代まで呪ってやる…」との低い言葉を残して武士はこの世を去った。村人は、呪いを恐れて、武士を厚く葬った。

それから数百年もの月日が経ったある日、1人の男が犬を散歩していると、石積みに鼻を突っ込んだ犬が、タヌキに鼻を咬まれた。異変はその夜から始まった。化物のような様相で犬は飼い主を襲ったのである。急速に熱や頭痛にうなされる男。汗やよだれが流れ始め、やがて幻覚に苛まれる。実は、タヌキに鼻をかまれた犬から男へと、狂犬病のウイルスが感染していたのだった。

惨劇は、夜中の臨海学校の合宿所で起こった。その夜は、臨海学校の最後の夜だった。
狂犬病によって激しい強迫観念に取り憑かれた男は、精神錯乱に陥り、包丁手にとって合宿所へと乗り込んでいったのだ。男は犬のうなり声のようなものを発しながら、逃げ惑う学生たちを追い回し、8人の学生を次々と殺害していった。8人を殺した男は、やがて痙攣を起こして昏睡状態に入り、この悪夢の夜のうちに死んでしまった。

この惨劇の後、この地域ではある噂が囁かれるようになった。
これは、数百年前に村人たちによって殺された武士の怨霊の仕業ではないか。
なぜなら、凶行に及んだ男の飼い犬が首を突っ込んだのは、その武士の墓だったからである。武士の怨念が犬から飼い主へと乗り移り、その男を使って村人への復讐を遂げたのではないか、と。
さらに、恐ろしい出来事はそれで終わったわけではなかった。
今では、その合宿所に殺された8人の霊が現れると言うのだ。
8人の霊は、武士の負った8つの痛みから生まれた怨念となって、ここを訪れる者に祟りをもたらしているのかもしれない…。

体験中

大原

「えええええええええええええええええええええええ」

大原

「ぎゃああああああああああああ!!!」

20分後…。

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もどってました。なにこれ、想像以上じゃないか。

 

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実は来てもらっていた五味さん

大原「いやーーーーーーーー!すごかったです!!五味さんのお化け屋敷の新しい形を見ました!
とにかく、スペースが広いんですね!お化け屋敷って、あの狭さに実は安心感を感じていんたんじゃないかなと思うくらい、あの広さにはすごい不安感を覚えました。あとは、五味さんのお化け屋敷って、嫌な動き方をするお化けたちが多いんですが、その数がとにかく多かったです!初めて見る動きをするお化けも、たくさん登場してめちゃくちゃよかったです。あと、最後の仕掛けもめちゃくちゃ感動しました!五味さんのお化け屋敷、数年にわたって色々見ているわたしの中で、正直一番ぐっときたかもしれません!」

…と興奮しながら、早口で五味さんと田中さんに伝えるわたし。根がオタクなので、好きなことを話すときは早口になります。

 

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そしてなんと!五味さんが直接「臨怪荘」を案内してくれることに。
(めちゃくちゃ忙しい中、わずかに空いたスケジュールで来てくれました。)

少しだけネタバレも含みますが、こんな機会めったにないので、ぜひ引き続き読んでみてください。
これ、本当に、めっちゃすごいことなんです。わたし例えがすごい下手なことで有名なんですが、スピルバーグ監督が隣に座って、自分の映画を解説してくれるくらいすごいです。…えっと、少しは伝わりますかね?

あまりにもすごい体験だったため、一言一句取りこぼさないように、わたしは終始メモ魔になっていました。

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大原「いやー、ここの感じからすごい嫌な感じがしました。あ、なんかリアルだなっていう」

五味「そうそう、こういうのは、普通のお化け屋敷には出せない感じだね」

 

大原「ここは、どういうシーンだったんでしょうか」

五味「ここは、館内唯一の生活感が垣間見える場所なんだよね。普通の食卓なんだけど、なんかちょっと奥から奇妙な感じがするっていう」

 

大原「次は、管理人さんの部屋ですよね。スーツが脱いである」

五味「そう、いつも通り過ごしていた管理人さん、でも姿が見えない。それが不安要素になるんです」

そして、出た!管理人さん!すごい顔で死んでいますね。

五味「よほど怖いものを見たんだろうね」

大原「ちょっと顔が膨らんでいる気がするんですが、死因によって変えていたりするんでしょうか」

五味「意識していますね。これは首吊りだから、顔が膨張している。他のお化けたちも、死因によってちょっとずつ変えていることもあります」

 

五味「ここからは、ちょっと一人で行ってみて。さっきと違う演出をしているから!」

 

大原「んっ」

 

ええええええ?!
さっきと違う場所からお化けが出て来てめっちゃ焦った私。

実際、人間が出てくるポイントもあります。
ちなみにその部分、普段のお化け屋敷ではなかなか見ない仕掛けがあり、めっっっちゃ怖いです。

ちなみに、五味さんはそれを見て演技とメイク指導を始めていました。
こだわりが半端ない。

またちょっと移動して

 

大原「そう、この場所で、足だけが壁から見えていたので、進むのがすごい怖かったです」

五味「ひとえちゃんね、こんな最後かわいそうだよね。でも、ひとえちゃんが初めて出会う生徒なので、ここから本格的な恐怖が始まるんです」

と、残念ですが、ご紹介できるのはここまで。
まだまだこの場所から15分以上の恐怖体験が待っています!

 

最後に

本当に、ここから先がどんどん面白くなってくるので、ぜひ体験しに来て欲しいです!遠いけど!でも、これからいい季節になってくるので、お化け屋敷だけではちょっと、って人はキャンプと一緒に来るといいかもしれません。館山は海もとても綺麗です!!お化け屋敷は事前予約が必要なので、必ず公式サイトを確認してくださいね!

館山恐怖倶楽部 臨怪荘 シーサイドビレッジ
http://tateyama-obake.com/
住所 : 千葉県館山市波佐間153(館山シーサイドビレッジ内)
電話 : 0470-29-1194(080-9219-9651)


お化け屋敷ファン、五味さんファンは、絶対体験しておいたほうがいいです。
新しい世界が広がっているので、これを見ないと本当にもったいない!そして、体験した方はぜひわたしと語り合いましょう。あの仕掛けとか、あの意味とか、体験した人と、ゆっくり語り合いたいです…!

 

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