愛知県の新名物「あいちスノーブーケ(かき氷)」を食べに3日で30店舗回ってきた_PR
愛知県の新名物「あいちスノーブーケ(かき氷)」を食べに3日で30店舗回ってきました。7月1日から9月30日まで期間限定で楽しめるご当地の名産品・特産品を使った個性豊かなかき氷が県内30か所で提供されています。
本記事は、JR東海の提供でお送りいたします。
※編集部注 本記事は7月中に取材を実施いたしましたが、新型コロナウィルスの感染が拡大しており、現時点での旅行は推奨いたしません。 「愛知県にはこんなにいい場所がある」っていうのを知ってもらい、是非収束後に訪れてもらえればと思います。
1日目 8:00 愛知県名古屋市 名古屋駅前
名古屋駅の桜通口を出てすぐの場所にある尖ったたモニュメントは「飛翔」という名称のようです。とても印象に残る造形で、これを見ると名古屋に来たんだなあと感じるものです。これ、設置当初は水が噴出し、光ファイバーによって光っていたそうです。この名古屋駅の象徴ともいうべき飛翔ですが、駅前ロータリー再開発に伴い、令和4年の4月までに完全撤去されるようです。なんとも残念なものです。
さて、そんな感傷に浸っている暇はありません。なぜ、こんな早朝に、愛知県の名古屋市、名古屋駅前に来ているのか、まずはそこから説明しなければなりません。あれは数日前のことでした。
いつものことですが、突然、SPOT編集部よりメッセージが届いたのです。
patoさん、patoさん!
答えはNoです
そんな何も聞かずに断らないでくださいよ。今回、JR東海さんからPR依頼がありまして、ぜひともpatoさんに愛知に行ってもらいたいなあと
え、JR東海さんですか?
そうです。JR東海さんです。patoさん好きですよね。シンデレラエクスプレスのCMとか
愛知県名古屋市にあるリニア・鉄道館にはpatoさんの大好きなシンデレラエクスプレスにまつわる展示もたくさんあるみたいですよ。今回は取材で扱いませんが、取材を終えたら行ってみるのもいいかもしれませんねえ
いきます! いきます! なんだってやります!
よかった。それでは愛知県に行ってかき氷を30杯食べてきてください
は?
かき氷を30杯食べてきてください
は?
まったくもって意味が分からない。確かにJR東海さんの依頼は受けたい。シンデレラエクスプレスも好きだ。リニア・鉄道館にはそのCMの絵コンテが展示されていると聞く、行ってみたい。取材にかこつけて名古屋に行き、取材の合間、もしくは終わった後に堪能したい。けれども、「JR東海さん」と「かき氷30杯」これがどうにも繋がらない。僕の頭が悪いからかな。みんなはこれで「ははーん」って繋がるのかな。絶対に繋がらないでしょ、これ。
すいません、ちょっと意味が……
現在、JR東海さんでは愛知県さんと「あいち冷やし旅」というキャンペーンを展開しています。「メントール入りアイスサウナ体験」や「ボートの上でグランピング」等、色々ここにしかないユニークな体験ができるというものです。
※編集部注 本記事は7月中に取材を実施いたしましたが、新型コロナウィルスの感染が拡大しており、現時点での旅行は推奨いたしません。 「愛知県にはこんなにいい場所がある」っていうのを知ってもらい、是非収束後に訪れてもらえればと思います。
なるほど、涼しくなるような「あいち旅」の様々な体験できるわけですね
その冷やし体験の中に「あいちスノーブーケ」と呼ばれる、愛知のご当地かき氷体験があります
7月1日から9月30日まで期間限定で楽しめるご当地の名産品・特産品を使った個性豊かなかき氷が県内30か所で提供されます。
JR東海が提供する「あいち冷やし旅」のサイトや愛知県が運営する「VISIT愛知県」のサイトから2,000円のクーポンを購入すると、愛知県内30ヶ所どこでも使えるスノーブーケクーポンが2枚手に入ります。各地を観光しつつ、これでスノーブーケを食べるというものです!
それならスノーブーケ2杯でいいじゃないですか。30か所とか頭おかしいでしょ。かき氷30杯って相当ですよ。下手したら凍死しますよ。どうなってんですか。
今日の僕はけっこう押しが強い。いつまでも言いなりに取材を請けていたらそのうちこいつらに殺される。
まあ、それは編集長のアイデアでして
じゃあその編集長から説明してくださいよ
はい。編集長のヨッピーです。いやに今日は我を張るじゃないですか。
ちょっと、かき氷30杯はまずいでしょ
だってpatoさん、いつも愛知の悪口を言っていたじゃないですか。愛知名物は味噌カツ、ひつまぶし、小倉トースト、手羽先、全部味が濃いものばかりだって、愛知県人は味覚が○○って言ってたじゃないですか。だからpatoさんに爽やかなかき氷を食べて頂きたいんです
めちゃくちゃ愛知の悪口いったみたいに捏造しないでくださいよ。たしかに、愛知の名物、濃いものが多くて胃に優しくない、おっさんになるとそれがきついとは言いましたよ。愛知県人は味覚が○○なんて言ってませんよ。言ったかもしれないけど。確かに爽やかなかき氷は嬉しいけど、30杯はないでしょ、30杯は
それに今回、スノーブーケを提供するお店は、名古屋市以外の愛知県30か所です。patoさん言っていたじゃないですか、「愛知県って名古屋以外は何があるの? ブラックホール?」って。だから名古屋市以外もクローズアップできる企画を選んだんです。絶対patoさん向けですよ。
めちゃくちゃ愛知の人に怒られること言わないでくださいよ。そんなこと言っていません。言ったかもしれないけど。確かに県外から見ると名古屋市以外はあまりクローズアップされないので、そこを取材できるのは嬉しいけど、30杯はないでしょ、30杯は、2杯くらいでいいでしょ
それにも理由があるんですよ。ほら2年くらい前に一緒に熊本旅行にいったことがあるじゃないですか
おっさんどもが連れ立って、熊本で川下りとか温泉とか楽しんだやつだ。確かに編集長ヨッピーも同行していた。ただ、それがかき氷30杯となんの関係があるんだ。
レンタカーで山の中を移動していて、そろそろご飯にするってなったときに、ぜんぜん店が見つからなかったじゃないですか。その時に、かき氷屋さん見つけたでしょ「patoさん、かき氷屋さんありますよ」って僕が言ったらpatoさんめちゃくちゃ怒ったじゃないですか
『かき氷で腹が膨れるか。かき氷ってもとは水だぞ、水、んなもん腹が膨れるか。俺ならかき氷、30杯でも食えるわ』って。
めちゃくちゃ横暴で口が悪い男みたいに捏造されているけど、たしかにそんなこと言ったような気はする。
だからJR東海さんにも「patoさんならかき氷を30杯、楽勝で食べられますよ」って言っちゃったんです。僕がウソついたみたいになるじゃないですか。
腹に溜まらないって例えで適当に30杯食えるって発言しただけなのに、それを真に受けて本当に30杯食べる仕事を受けてくる奴があるか。なに喰って育ったらこんな思考になるんだ。
確かに言いましたけど……
あと愛知県の地名は「豊」が付く地名ばかりで訳わからんって悪口を言ってたし、愛知県でトヨタ以外の車に乗ってたら襲撃されるとも言ってた。
30杯食べてくるんでもうやめてください!
ということで、あいちスノーブーケ30か所の巡礼の旅が始まることとなったのです。詳しい実施場所は以下の通りです。
■スノーブーケの旅ルール
・とにかくスノーブーケを食べる
愛知県内のスノーブーケ提供店舗を周り、スノーブーケを食べる。3日間で何杯食べられるかチャレンジする。クーポンが2枚で2,000円であることから、スノーブーケ1杯は1,000円相当であると予想される。とはいえ、想像するかき氷より量が多いと思うので体調に異変を感じたら注文をせず、店の説明だけにとどめる。あまり無理をするとこのご時世、いろいろとあるし、残すとお店に申し訳ない。また、3日間という日程で実施するので、店舗の営業時間、定休日、臨時休業、提供時間制限などによってスノーブーケを食べられない場合もある。その際はお店の説明だけに留めても良いとのことだが、食べなくてもとりあえず全部は回らなければならない。
・期限は3日間とする
取材中にリニア・鉄道館に立ち寄ってもいいし、取材後に立ち寄ってもいい
ということで、あいちスノーブーケの旅、張り切って行ってみましょう。
(運転中の画像は停車時に撮影しています)
このような感じの店を巡る系の旅の場合、店の営業時間が最重要となる。今回はスノーブーケを提供する店ということで個人経営のカフェや喫茶店が多く、総じて閉店時間が早い。つまり、訪問可能な時間が限られている。これをすべて巡って全てのスノーブーケにありつくことはおそらく不可能だ。30杯って豪語したけどここは妥協が必要だ。
とにかく、公共の交通機関では到達不可能な場所がいくつかあるようなので、レンタカーで移動することとする。
現在は朝の8時、ほとんどの店が10時くらいにオープンすることを考えると、呆然と開店待ちをするのは時間の無駄だ、3時間かけて移動しつつ、取るのが難しそうな難所を先にとっておく必要がある。
それはここだ。愛知県田原市。渥美半島の先端に位置するここにスノーブーケ店舗が3つ存在する。おそらくここを後回しにするとどんどんと難易度が上がるので、先に取っておく必要がある。目指すは田原市だ。
レンタカーのカーラジオからはZIP-FMが流れていて、ラジオパーソナリティが「なんだか今日めちゃくちゃ暑くなる」みたいな予想を話していた。たぶんこの予想は当たるだろうなと、というくらいに太陽の日差しは強く眩しかった。
豊川市、豊橋市と通過していく過程ではありがちな地方都市の景色が広がっていたけど、それが渥美半島に入った瞬間に一変する。まるで北海道のように道路がストレートになり、その景色も雄大な田園風景となる。あと、やはり太陽がものすごく眩しかった。
目次
田原市のスノーブーケ
愛知県の南端部に位置する市。市域は渥美半島の大半を占める。太平洋を流れる黒潮の影響を受けて年間を通じて温暖な海洋性気候であり、それを活かして果物や花の栽培が盛んに行われている。年間を通じて風が強いという特徴もあり、半島の各所には巨大な風力発電施設が建設されている。
カーラジオのZIP-FMが「なんとなんと、愛知県、朝8時の時点で外の気温は34℃!」と狂ったことをハイテンションで報告していた。完全に夏だ。絶好のかき氷日和だ。
渥美半島の先端、田園風景のど真ん中、農業用の車両が行き交う交差点の傍らに、最初のスノーブーケ店舗が存在した。ここって本当に遠いんだな。名古屋市から休憩なしで移動してきて2時間かかった。
10:08 愛知県田原市
[マップNo.25] Coffee&Restaurant 西山あるる
田原市西山町
営業時間 8:00~21:00
定休日 月曜日
田園風景の中にポツンと、どこかアメリカンな雰囲気が漂う店があった。サンルームみたいな場所に植物がたくさんあり、なんだか南の国に来たような感覚にさせてくれる。
「すいません、スノーブーケのやつおねがいします」
店員さんは「お、スノーブーケきたな」といった表情を一瞬だけ見せた。
そして、厳かにスノーブーケが運ばれてきた。
イチゴ&ブルーベリープレミアムかき氷
なるほど、スノーブーケの名前の通り、本当にブーケみたいなやつがやってきた。かき氷と言われれば基本的にお椀のような器に山盛りの氷があって、そこにシロップやらトッピングがある形を想像しがちだ。まさか平らな皿で出てくるとは思わなかった。見た目もむらさき系統の色で統一されていて美しい。
メインとなる氷はそう多くない。シャリシャリ系の棒状にクラッシュされた氷が円錐形に積み上げられている。そこにイチゴジャム、おそらくブルーベリー風味とイチゴ風味の豆乳アイス、白いレアチーズなどふんだんにトッピングされている。これらのトッピングはほとんどが手作りらしい。
イチゴジャムの濃厚さがすごい。このジャムに氷を絡めて食べることで、これまでに経験したことないかき氷体験を得ることができる。
そして、反対側にトッピングされたブルーベリーの酸味が、口の中が甘さ一辺倒になるのを防いでくれる。これらの味を楽しんでいたらあっという間に氷がなくなってしまうので、もっと氷の山ができていて欲しいところだ。イチゴ、ブルーベリーの二つの味のアイスを楽しみつつ、口の中が冷えてきたと感じたら、白い練り物みたいなレアチーズだ。これがこの皿の上の食材の中で唯一、冷たくないので口の中をリセットすることができる。もちろん、濃厚な旨味を他の甘さや酸味を引き立てさせる。
かなり盛りだくさんで満足感のある一品だ。願わくば、もっと氷を増やしてくれれば、様々な味わいと氷との絡みを楽しめるのだろうと思う。
やはり1,000円相当のかき氷ともなると満足感がすごい。あと、体温が一気に下がって体が冷えたように感じる。こりゃ思った以上に大変だ。ここからそう遠くない場所に2店舗目があるようなのだけど、ダイレクトに行って食べてしまうと体の冷えが大変なことになりそうなので、時間をおいていくことにした。
この渥美半島の先端なんてそうそうくる場所ではないので、とりあえず周囲を散策してみることにした。
渥美半島の先端は、このように綺麗な海が広がり、まるで南国のような景色が広がっている。多くの人がここでマリンスポーツを楽しんだりしていた。
海からの風がかなり強い。その風を逃さないように海沿いには巨大な風力発電施設が並ぶ。なかなか壮観な景色だ。
渥美半島の先端から、三重県の鳥羽を55分で結ぶフェリーがある。鳥羽方面に行く人にとってぐるっと回っていくことを考えればかなりのショートカットになる航路だ。
あれで鳥羽まで行くんだな。いつかは乗ってみたいものだ。
フェリー乗り場がある半島の先端から少し入った場所にある太平洋側の海岸は「恋路ヶ浜」というらしい。けっこうハイカラな名称なので最近になって観光のために適当に恋とかつけときゃカップルが来るだろ、とつけられた地名なのかなって思っていたたらそうではなくて、古くは江戸時代の和歌に詠まれており、高貴な身分の男女が許されぬ恋ゆえに都を追放され、この地に暮らしたことからきているらしい。めちゃくちゃ眺めが良いスポットなので是非とも抑えておきたいところだ。
しばらく進むと壮大なひまわり畑が突如として現れてくる。無限に広がるひまわり畑を見ていると、ZIP-FMのパーソナリティじゃないけど完全に夏だな、と確信した。
このヒマワリ畑は道路沿いにあるのだけど、道路の脇から壮大な光景を眺めていたところ、ドルンドルンと爆音を響かせて暴走族みたいなバイクが大挙してやってきた。かなり暴力的な感じだったので早く通り過ぎてくれないかなとか考えていたら、キッチリと道路脇にバイクを停めてドルンドルンいわせながらヒマワリを堪能していた。
「おい、めっちゃヒマワリ咲いてるぜ」
「おい、ヨシキはどこだよ、ヨシキ、あいつヒマワリ好きだったろ」
「ちょっと遅れてます」
(そこにドルンドルンとカマキリみたいなバイクのヨシキ登場)
「すげー、ヒマワリじゃないすかこれ1万本くらいあるんじゃないすか」
「おまえ好きだったろ」
「大好きっすよ、ヒマワリ大好きっすよ。だいたい1本のヒマワリから3000個の種が採れるんす。ここには1万本あるとすると種の数は、あー、もう興奮してきてわけわかんないすよ」
ヨシキ興奮しすぎだろ。その横でぜんぜん関係ないサングラスの爺さんが「3000万個や!」って言っていた。よくわからないけど暴走族風の人まで大興奮のヒマワリ畑だ。
ヒマワリ畑ではなぜかずっと謎のドローンが僕を追跡していた。命でも狙われているのだろうか。
なんとか謎のドローンの追跡を振り切り、次のスノーブーケスポットにたどり着いた。
11:08 愛知県田原市
[マップNo.26] 有限会社日研農園
田原市堀切町
営業時間 8:30~17:00
どうやらここは農園のようで、冬から春にかけてはイチゴを、夏にはメロンを栽培し、販売しているようだ。今の季節はメロン真っ最中だ。メロン販売だけでなく、メロン狩りにメロン食べ放題、メロンかき氷、とメロン尽くしのサービスが提供されている。
「すいません、スノーブーケのやつ見てきたんですけど」
「はいよ! かき氷1丁! 」
異常なレベルで威勢の良いお姉さんに注文する。店内ではメロン食べ放題に挑戦している人が多かったように思う。隣のカップルなど次々と運ばれてくるメロンを二人で狂ったように食べていた。
他所のテーブルを見てみる。メロン食べ放題を注文すると本当に手加減ってものをしらんのかってレベルでメロンが運ばれてくるみたいだ。
「俺もう、一生分のメロンを食べた気がするわ」
「わたしも」
隣のカップルはそんな会話をしていた。一生分のメロン食った、なかなか言う機会のないセリフだし、なかなか面白い考え方だ。僕もこれらかこのスノーブーケの旅で、MAXで30杯のかき氷を食べることになる。そもそも日常的にそうそうかき氷を食べることがない僕だ。2年に1杯くらい食べれば良い方なので、そう考えると30杯は60年分だ。こりゃもう一生分だろ。
メロンかき氷
またとんでもないくドでかいかき氷やってきたな。器にこんもりと氷が盛られたスタンダードなかき氷と思いきや、その器はメロンが利用されている。氷の形態は柔らかい絹のようなタイプのもの、そこにふんだんにメロンシロップがかけられている。
メロンシロップ自体はそこまで特別なものではなく、おそらく市販のメロンシロップではないだろうか。ただ、惜しげもなく大量にかけられているのでふんわりとした氷と相まって濃厚で美味い。なにより圧巻なのは食べ進めたときに現れる器だ。
メロンの中をくりぬいたものを器にしているんだろうなって思っていたら、普通に半玉のメロンじゃねえか。どうやら加減ってものを知らないらしい。器じゃなくて半玉のメロンの上に氷が乗っているスタイルだった。これがまあ、美味いメロンで、メロン自体が美味いのはもちろんのこと、種を取り去るためにくり抜かれた中央部の窪みが絶品だ。ここに溶けた氷とシロップが混ざりこみ、そこにメロンからの果汁が混ざるので、この世のメロンをすべて濃縮したみたいなスペースが誕生している。ここの汁だけを永遠にすすっていられるほどのメロンだ。本当に、メロンの概念がここに詰まっている。
けっこう重い感じのかき氷を2連発でもけっこうアレなのに、これにメロン半玉までついてくるとかなり満足感がある。早い話、もう胃の中がパンパンだ。それくらい、このスノーブーケたちは1杯に満足感がある。
かき氷には半玉のメロンがついているわ、食べ放題で狂ったように運ばれてくるわ、店内ではアホみたいにメロン販売しているわ、メロンの宴みたいな場所だった。
さて、メロンも堪能したし次の場所まで行かなければならない。地図によるとここからけっこう近い場所のようだ。あまりに早く到着してしまうと体温の低下と胃の状態が心配なので時間を潰しながら行きたかったのだけど、本当に近くにあるみたいであまり時間を潰せなかった。
途中、古墳みたいなものがあったので、お、古墳かなと近づいてみたら古墳じゃなかった。津波避難マウンドというらしい。この周辺は南海トラフ地震などの際に高波が想定されるけど、付近に高台がないなどの事情で避難が困難と予想されるので、こうしたものが造られているらしい。
暑さが過ぎる。ついにZIP-FMのパーソナリティも「完全に夏! イエーイ!」と大興奮だ。イエーイはよくわからないけど日差しが完全に夏のそれだ。
[マップNo.27] そば処 さらしな
田原市高木町
営業時間 11:00~14:30 17:00~20:00
定休日 水曜日
※かき氷担当者不在の場合は対応不可
※1日20食限定
このスノーブーケ企画には喫茶店だけでなく多様な形態の店舗が参加している。そのなかでも蕎麦屋さんはなかなか異色じゃないだろうか。お蕎麦屋さんが恋人たちの聖地にちなんで作ったスノーブーケとのことだった。
意気揚々と店に行くと、もうお昼前で完全に営業時間なはずなのに入口には「準備中」の札が掲げられていた。あらー、臨時休業か何かなのかなと思ったけれどもちょっとだけドアが開いていて、中からお客さんがいる気配がしていたので、ドアの隙間から声をかけてみた。
「すいません、準備中になってるんですけど、やっていますか?」
「1名様? はいどうぞ!」
人の良さそうなおばちゃんが笑顔で対応してくれて店の中に入れてくれた。不思議なのは、中には普通にお客さんがいて飯を食ってるし、僕の後にも次から次へと常連っぽいお客さんが入ってくる点だった。どうも別の部屋で地元の青年会か消防団みたいなものの会合があるようで、次から次へと屈強な田原の男どもが入店してきた。普通の常連ぽいおばちゃんも入店してきた。ずっと入口には「準備中」の札が掲げられているのにだ。
もしかしかしたらあの「準備中」の札は選別なのかもしれない。あれを見て「あらら残念」と引き返す心の弱い者はこの店への入店を許されないのかもしれない。
「すいません、スノーブーケのやつおねがいします」
店のほうは、人の良さそうなおっちゃんと、人の良さそうなおばちゃんで切り盛りしている感じだった。おっちゃんが蕎麦を作り、それ以外をおばちゃんが担当しているのだろうか。おじちゃんは蕎麦一筋みたいな雰囲気がむんむんとしているので、「※かき氷担当者不在の場合は対応不可」の注意書きはおばちゃんのことなのだろう。おばちゃんが不在の場合は、おじちゃんはかき氷を作ることができないと見た。
っていうか、この店、めちゃくちゃ蕎麦が美味そうだ。ぜったいに蕎麦が美味いだろって雰囲気がムンムンしている。できることなら蕎麦を注文したいのだけど、これ、かき氷の旅なのよねえ。そんなこんなで蕎麦に後ろ髪をひかれつつスノーブーケを注文した。
ロマンチックな贈り物
またもや渥美半島の特産であるメロンを使ったかき氷だ。山盛りの氷に、球状のメロン果肉、氷の上にのせると崩れてしまうのですべて別皿にのせて提供されてきた。透明の皿が涼しげで良い。おばちゃんの説明によるとアイスクリームは本来、氷の中に隠すように入れて提供するらしい。おばちゃんが作るのをミスっちゃったと笑っていた。そして、右上にある液体は100%メロンジュースらしく、これをシロップとしてかけて食べるらしい。
いやはや、なんとも盛りだくさんのかき氷ですな、と眺めると、なんだか器に見覚えが。
おい! またメロン半玉じゃねえか!
渥美半島、メロン攻勢が凄まじすぎる。
とにかく味わってみる。まず、氷はシャリシャリのけっこう荒いタイプのやつだ。なにより圧巻なのは100%メロンジュースのシロップだ。もうメロン味とかそういうレベルじゃないメロン以上のなにか、そんなフルーティーな甘みがかき氷に付加されるのだ。それでも、氷とメロンの味わいは単調になりがちなところに、本来ならコアの部分に隠されているアイスクリームが変化を与える。これがまあ、メロンジュースとアイスも合うんだよ。下手したら何と合わせても合うのかもしれない。それくらいこのメロンジュースの味わいは凄まじい。
ただ、美味い美味いとこのメロンジュースシロップをかけすぎると大変なことになる。
ダバー。
溢れて大変なことになる。大惨事だ。
最後に残った器の半玉メロンを食べる。これでさっきのやつと合わせてメロン1玉だな。もう一生分メロン食べたわ、と考えながら完食した。
お会計の際に、おばちゃんが、「どうだった? スノーブーケ?」と尋ねてきたので、「100%メロンジュースが美味だったけど、氷の量が多いのでかけるとダバーとなっちゃう」と説明したら「じゃあ次からはシロップをそのまま飲めるようにストローもつけよう」と解決方法を模索していた。おばちゃんは日々進化している。
愛知の空はまさしく夏のそれだった。めちゃくちゃ暑いんだけど、三連発かき氷によって完全に体が冷えているので、ちょっと自分の体温がどの位置にあるのか分からない微妙な感覚が体を包んでいた。
渥美半島は、ヒマワリが咲き乱れ、海の風景があり、メロンが食い放題で、海がきれいで風が吹き、気の良いおっちゃん、おばちゃんがいて、なんだか半島丸ごとで夏休みの一日を体感できる、そんな場所だった。
これで渥美半島の3店舗を制覇し、次は渥美半島の付け根にあたる豊橋市を攻めていくことにする。
豊橋市のスノーブーケ
愛知県の南東部に位置する中核市。愛知県では名古屋市に次ぐ規模の都市。ちくわや豊橋カレーうどんなどが名物。市内は路面電車が走っている。
大きなアクシデントがあった。まあ、3杯も立て続けにけっこう大きめのかき氷とメロン1玉を食べたわけで、普通ならそこまででもないのだろうけど、僕は日常的にお腹を壊す人なので、当然のことながらお腹を壊した。まあ、いつものことなので大して心配することではないのだけど問題なのはそのスピード感だった。
普通は、あれえ、お腹を冷やしちゃったからかなあ、お腹、痛いなあから始まって徐々にビートを増していき、かなりの時間を経過したのちに、やばい出る! みたいに切羽詰まった状況になる。そうなるまでに時間的な猶予はかなりあるわけで、そこまで追い込まれることは自業自得みたいな側面がある。
ただ、いま襲ってきている腹痛は強烈だ。あれ? と 出る! がほぼ同時だ。下手したら出る! のほうが早い。これでは対策の取りようがない。いきなりクライマックスだ。裁判が始まった瞬間に死刑みたいなスピード感だ。
スピードスターと化した腹痛を抱えての移動はかなり大変で、カーナビを凝視し、遠回りになろうともなるべくコンビニのあるルートで移動する必要があった。豊橋の中心地までに3回、コンビニに立ち寄った。
なんとか命からがら、目的の場所に到達することができた。
13:36 愛知県豊橋市
[マップNo.28] Heart To Heart
豊橋市札木町
営業時間 11:00~16:30
定休日 月曜日
豊橋市の中心地からほど近い場所にあるオシャレなカフェだ。かなりオシャレな雰囲気のするカフェがあり、その横のオープンスペースみたいな場所がスノーブーケの提供場所のようだ。コンテナトラックみたいな店舗が目印だ。
この店舗、おそらくあまり冷房が効かないんだと思う。中がサウナみたいになるのを防ぐためだろうか、裏側では絶えず水が滴っている。壁面を流れる水の層がなんともオシャレだ。駐車場が店の横には数台分しかないためかなり熾烈な争いになるので注意されたい。
ここで提供されるスノーブーケは「豊橋産生イチゴのピンス」とのこと。ピンスとは韓国でのかき氷の呼び方らしい。
「すいません、スノーブーケのやつを頼みたいんですが」
汗だくになって仕事をしている店員のお兄さんに注文すると、「あー」とか言われました。どうやらスノーブーケのやつはイチゴが入荷しないとできないらしく、今日がその入荷しない日だったようです。
「入荷しない日はかわりのやつを出すことになってます」
イチゴがない日のために「生メロンとモモのピンス」ってやつがあるようなので、それを注文することにした。
生メロンとモモのピンス
まるでドリンクのようなカップにパフェのように盛り付けられて提供された。多層構造になっており、クリームの下がたっぷりと盛り付けられたメロン、その下が糸状になったやわらかな氷がある。この氷にドワーっとシロップがかけられているわけではなく、あくまでもその上のメロンやクリームと絡めながら味を楽しんでいくスタイルのようだ。そろそろメロンがなくなってきたぞというタイミングで、氷の下から桃の層が登場してくる。桃の層の下はアイスの層になっていて、アイスとモモを絡めながら楽しむ。飽きが来ないようにクルクルと味が変わる設計だ。これは「かき氷」というよりも「冷たいスイーツ」なのだろう。氷はメインではなく、あくまでも全体を楽しむものだ。カップでの提供なので少し量が少ないかなと思っていたらかなりの満足感だった。
オープンテラスで食べていたのだけど、けっこう風が強くて、風にあおられてメロンが飛んでいった。まさか「メロンが飛んでいった」なんて日本語を書く日が来るとは思わなかった。
この店、人気があるようで豊橋の中でもけっこう若者が集まるナウなスポットのようだ。かわるがわる若い子たちが来店していた。
ホットパンツ姿で完全に夏使用の女の子が、ピンスを食べながら半分くらい残していた。
「もうだめ、これ以上は無理。食べたらお腹を壊しちゃう」
とか言っていた。おいおい、それだけでお腹を壊すのかよ。俺なんてここまで4杯だぞ、4杯。そんなもんでお腹を壊すとか片腹痛いわって片腹どころか、既に腹を壊して全腹が痛くなっていた。
店の前を路面電車が走っており、ブラックサンダーラッピングの電車が走っていった。ここ豊橋市にはブラックサンダーを製造する有楽製菓の豊橋夢工場があり、その直営店では全国のご当地ブラックサンダーが買える他、豊橋でしか味わえないブラックサンダーのカップアイスを購入できるらしい。
さて、既に4杯目となり、かなり危ない状態になってきたけど、僕はめちゃくちゃ食いしん坊なのでまだまだ先に行けそうだ。
地図を見て作戦を練っていたのだけど、あることに気が付いた。この地図の30番、ここだけ異常に難易度が高くないか。
他の地点から大幅に外れているし、地理的に見てめちゃくちゃ険しい山の中だろう。たぶん高速道路とかも通っていないと思う。「豊根村」と書いてるように村にあるみたいで、そこまで行くことが大変そう。おまけにスノーブーケを提供する施設の営業時間が10:00~14:00までの4時間。ここだけ難易度設定がぶっ壊れてやがる。
「とりあえず30番のことはのちのち考えることにしよう」
たぶんここを取りに行くだけで1日がかりになりそうなので、3日間という期間設定の中ではハードモードを通り越してナイトメアモードに近い難易度になる。今は考えないことにしよう。
とりあえず、ここから近い29番の豊川市のスノーブーケを取りに行こう。豊橋市から豊川市へ、難易度の高い豊根村は保留。ほんと、愛知県は「豊」のつく地名が多くてわけわからんな。
豊川市のスノーブーケ
愛知県の南東部に位置する市。日本三大稲荷のひとつとされる豊川稲荷が有名。人口は約18万人であり、日本有数のバラの産地としても有名。
豊橋市からそう時間をかけることなく豊川市へと到着した。目的のスノーブーケ店舗は日本三大稲荷として知られる豊川稲荷の近くにあった。おそらく豊川稲荷に訪れた人に向けた茶屋みたいに発展してきた店だと思う。
14:26 豊川市
[マップNo.29] むすび茶屋
豊川市幸町
営業時間 9:00~17:00
定休日 木曜日、第3水曜日
歴史のありそうな佇まいの店舗だけど、よくよく見ると外壁や木材がかなり新しいので、最近になって改装が行われたのだと思う。豊川稲荷のお土産品などを売る店舗とカフェが一体化した店だけれども、基本的には団子屋さんみたいだ。
穂な実氷
イチゴジャムが大量で、乗り切らなかった分が別の皿で提供されている。イチゴジャムがかなり濃厚で、このジャムが染みた部分の氷が自然な甘さでかなり美味い。とにかくジャムの果肉感がすごい。もうほとんどいちごそのものだ。あまりにも果肉感がすごいので興奮して接写撮影をしてしまったほどだ。ぜひとも見て欲しい。
これもうイチゴそのままだろ。
そして圧巻なのが団子だ。出来立てなのかホカホカの状態で提供される。これがかき氷で冷え切った口の中に染み渡るように温度が伝わり、それから団子の味わいがじわっと広がっていくのだ。これがずいぶんとホッとする味わいなのだ。そしてまた冷たい氷とジャムの味を楽しんでいく。なんというか、おもてなしの心みたいな気遣いがこの団子にある。
隣のテーブルに爺さんの6人組が座った。話の内容から察するに、仲良し爺さん6人で豊川稲荷を訪れたみたいだ。ずいぶんと仲がいいのか、6人の会話も弾んでいる。
「いやー、稲荷といえばやはり家のローンよ」
「そうだな。いまは金利が安いんだろ。俺たちが35年ローンで買った頃なんて最終的には借りた金の倍くらい払っているからな」
「そうそう、いまは金利が安くて買いやすいよ。若いやつらがうらやましいよ」
家のローンの話や金利の話は大変に興味深いのだけど、この話の出だしの「稲荷といえばやはり家のローン」が何をどう考えても理解できなかった。なにをどうやったら稲荷と家のローンが繋がるんだろう。ずっと、それこそこの日に就寝するまで考えていたけど、ぜんぜん理解できなかった。
首を捻りながら店を出ると、ちょっとだけ豊川稲荷が見えた。ぜひとも行ってみたい。行けば稲荷と家のローンの関係がわかるかもしれない。そう思ったけど先を急がなければならないので断念した。
(運転中の画像は停車時に撮影しています)
ここからは西尾市を目指していく。
地図を見る限り、西尾市にはかなりの数のスノーブーケ提供店舗が密集している。まずは一番手前の24番を目指していこう。
西尾市のスノーブーケ
愛知県の西三河地方の市。抹茶の産地として知られる。日本一の生産量であり全国の抹茶の30%を生産する。人口は約16万8千人で愛知県9位。「三河の小京都」として知られる歴史ある街並みが特徴。
西尾市は抹茶の一大産地らしいので、ここからは抹茶系のかき氷の熱い戦いが展開されそうだ。
16:28 愛知県西尾市
[マップNo.24] 自家焙煎珈琲工房 山大(吉良屋)
西尾市吉良町吉田松木田
営業時間10:00~17:30(L.O.17:00)
定休日 月曜日~金曜日
西尾市に入ってすぐ、目的の山大に到着した。どうやら土日のみカフェ営業をしている店のようだ。本日が土曜日で良かった。
ここでは西尾産のいちごと、西尾市で行われていた塩田による塩づくりによって得られる饗場塩(あえばじお)を使ったスノーブーケが楽しめるらしい。ただし、ここまで5杯のかき氷がかなり効いており、もうちょっとインターバルを置かないと無理、みたいな状態になってしまったので、泣く泣く断念することにした。饗庭塩を利用したかき氷、本当に食べたかったけど苦渋の決断だ。予想以上に苦しい戦いだ。
気を取り直して先に進む。いよいよ西尾市の中心、スノーブーケ密集地帯へと進んでいくとはいっても、もう夕方の5時になろうかという時間で、いよいよ閉店が近づいてきた店が多い。密集地帯の中でも閉店時間が遅い店に狙いを絞ることにした。
17:08 愛知県西尾市
[マップNo.21] 株式会社松鶴園本店
西尾市上町南荒子
営業時間 平日10:00〜18:30(L.O.17:30 ※火曜日は16:30)、
土日祝10:00~19:00(L.O.18:00)
定休日 水曜日
喫茶スペースを併設したお茶屋さんだ。西尾市はさすが抹茶の一大産地だけあって、こういった店がたくさんあるようだ。そろそろ胃の調子も回復してきたので、ここではしっかりとスノーブーケを注文する。
かき氷 鶴城
クーポンを用いた場合「ご当地セット」というかき氷とミニグリーンティがセットになったものが提供される。画像はミニグリーンティではなくノーマルな大きさのグリーンティだ。
かき氷を賞味する。デカい。まあだいたいこんな大きさだろうという予想の一回りくらい大きい。上部に小豆が乗っているのでいわゆる宇治金時というやつだろう。氷はサクサクタイプの氷で、抹茶のコクがすごい。普通、かき氷とあわせた抹茶はそこまでコクを感じないのに、ものすごいコクを感じる。そのまま抹茶を飲んでいるような感覚すらある。練乳はやや少なめで控えめ、これは抹茶を際立たせるためだと思う。小豆もそこまで甘いわけではなく、ほのかに甘みを与える程度で、あくまでも主役は抹茶だ。
氷の口当たりに飽きがき始めたころに、透明の寒天の歯ごたえを味わう。これにはほのかに甘い味がつけられている。そして黒い寒天だが、味わって驚いた。これはほうじ茶の寒天だ。ほうじ茶の香ばしい味わいが一瞬で口の中に広がる。あまりにデカいとビックリしたけど、本日、6杯目とは思えないほどにペロリと平らげてしまった。
まだまだ先に進めそうだ。ただし、西尾市のスノーブーケ店舗はお茶屋関連が多く、お茶屋系は総じて閉店時間が早い。多くの店がもう閉まっているので明日に訪れることにし、今日はここからちょっと離れた刈谷市の店舗に行くことにする。
15番のたこ焼 皓介を狙っていく。ここが7時半まで開いているようなのでまだまだ間に合う。
たこやき店が出すスノーブーケ、どんなものかワクワクしてくる。
18:08 愛知県刈谷市
[マップNo.15] たこ焼き皓介
刈谷市御幸町
営業時間 : 10:30~19:30
定休日 : 水曜日
閉まっていた。
本日、おやすみ。と殴り書きみたいな張り紙と、水曜日定休になりましたの張り紙が貼ってあった。なんかかなり切羽詰まったものを感じる。
本来は、ここでは幸せの黄色い「小玉スイカ」を用いたスノーブーケが食べられるようだ。
ということでもう周辺の店も営業時間的に閉店しているようなので1日目の旅はここまで。三河安城駅まで移動し、その周辺のホテルで就寝となった。
三河安城駅前のパーキングでは100円で野菜を売っていた。パーキングと野菜が繋がらなくてちょっと混乱したな。
僕はなぜか、三河安城駅には居酒屋がたくさん入っているの知ってるので、うおー、山ちゃんで手羽先食べたいと熱望したのだけど、かき氷だけで胸いっぱいなので、そのままホテルで就寝となった。稲荷と住宅ローン、なんの関係があるのだろう。コインパーキングと100円野菜、なんの関係があるのだろう。そう困惑しながら就寝となった。
1日目の旅の経過はこちら。
8店舗の中、本日食べたかき氷は6杯。どうやらこのあたりが一日の限界らしい。
2日目 8:00 愛知県安城市 三河安城駅前
早朝の三河安城駅。狂ったようにセミが鳴いていた。もう完全に夏だ。そしてかき氷日和だ。
さて、ここ三河安城駅のある安城市にも16番、17番のスノーブーケ店舗があるのだけど、朝8時の段階でまだ営業を開始していない様子。仕方がないのでまた西尾市へと舞い戻り、あの密集地帯を攻略していく。抹茶が特産の西尾市、おそらく抹茶ベースのスノーブーケが連発すると思うので気を引き締めていく。
8:36 西尾市
30分ほど車を運転し、目的の店舗に到着した。この周辺は道路網が発達しているので車での移動が楽で助かる。サクッと移動して「あいや」に到着した。新しく大きな建物のお茶屋さんだ。
この「あいや」がある通りは、お茶屋が集中している通りのようで、小さものから大きいものまで数多くのお茶屋もしくは製造所が建ち並んでいる。ちょっと歩いただけでも数々の〇〇園みたいな看板が目に入る。その中でもこの「あいや」はひときわ大きくて立派だ。
建物の脇には抹茶ミュージアムみたいなものまである。その隣には日本庭園風の木々を有する和風な建物がある。そここそが目指すべきスノーブーケ提供店舗、西条園だ。
[マップNo.19] 西条園抹茶カフェ西尾本店
西尾葦紙町横町屋敷
営業時間 9:30~17:30
定休日 8月5日、9月6~9
しっかりと「準備中」の札が掲げられていた。ここら一帯の店ではこの西条園の開店時間がいちばん早いので訪問したけど、それでもまだ1時間くらい余裕があるみたいだ。おそらく本日も延々とかき氷を摂取すると思うのでそうなる前に何か氷以外のものを食べておおこうと近くのコンビニに駆け込んだ。
近くにファミリーマートがあったのでそこで色々と吟味した結果、水分からもっとも遠く離れた存在を胃の中に押し込めることで、後に大挙して押し寄せるかき氷と胃の中で調和させるという考えに至った。もっとも水分から遠い存在、それが「濃厚ミルクフランス」だ。なんかそんな気がしたのだ。
夏の青い空、もこもこと白い雲、そして緑の田園たちなんかこのカラーリング、ファミマの看板みたいだな、とミルクフランスを胃に押し込めながらファミマの駐車場で時間を潰した。
さて、いよいよ西条園の開店だ。さきほど固く閉ざされていた門もしっかりと開いていた。本当にこの先にカフェがあるのだろうかと不安になってくるレベルの深い緑の中を歩いていく。
めちゃくちゃ落ち着きはらった雰囲気のカフェがそこにあった。カフェは売店スペースとの併用で、売店ではお茶などを販売していた。外に見える日本庭園の風景も落ち着いたものだ。
そして、こんなにも物腰が柔らかく落ち着いた人っているんだろうかという店員さんがやってきたので、かき氷を注文した。
「アレルギーなどはありますか?」
まさか、かき氷を注文してアレルギーの有無をきかれるとは思わなかった。なにが出てくるんだ。
クーポンを使った場合、上記の西尾金時にお茶が付いたものが提供されるようだが、
西条園 ふわふわかき氷
なぜか僕は注文を間違えてしまった。スノーブーケクーポン対象じゃないかき氷を頼んでしまったのだ。頭がおかしくなっていたのか、店員さんの雰囲気に持ってかれたのかはわからない。メニューで一番気になったものを注文してしまっていた。まぁ、似てるしこれでいいだろう。編集部も鬼じゃないのでこれで許してくれるだろう。
こちらのメニュー、まず目につくのがかき氷上部で存在感を放っている白いクリームだ。これがとても濃厚で落ち着いた甘さを持っている。氷はかなり細かい粒子のふわふわタイプ。そこにかけられた緑色の抹茶シロップはそこまで抹茶の味わいが強いわけではない。あくまでもホイップクリームとの絡みで氷を楽しんでいく。
食べ進めていくと次第に心配になってくるのだ。ホイップクリームが美味しいのでバクバクと食べ進めていると、明らかに途中で足りなく感じになるのだ。そうすると氷だけをボソボソと食べることになるのかな、と心配すると、それを見越していたかのように、氷の中から寒天キューブが登場してくる。
その寒天キューブも味わい尽くすと、さらにその下から強い甘みをもった黒糖アイスが登場してくる。黒糖アイスを食べ、さすがにこれで終わりだろうと油断していたら、さらにその下層から粒あんの層が登場してきた。最後まで飽きさせることなく抹茶を味合わせ、各階層でどこか和風でどこかモダンな落ち着いた味を提供してくれる。これはもう抹茶かき氷のマッスルタワーや。
それにしても、こんな早朝から、少し街から外れた場所にあるこのカフェに来る客なんていないだろうなと予想していた。なのに、次から次へとお客が来店してきてあっという間に満員になってしまった。そのお客も観光客とかそういったものではなく、完全に地元の人みたいな雰囲気だ。どうもあちこちにあるお茶屋のカフェ、それを休みの日に堪能する文化が西尾市民の中にあるようだ。
(運転中の画像は停車時に撮影しています)
さて、ここからさらに車で移動し、西尾市の中心部へと向かっていく。本来は西条園の近くもう一つ、お茶の製造所が提供するスノーブーケがあるのだけど、まだ開店していないようなので先に中心部の店を訪れることにする。
10:15 西尾市
[マップNo.22] 抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店
西尾市錦城町
営業時間 10:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日 月曜日(祝日の場合は営業)
抹茶ラボという少し現代風な店名からは想像もできない歴史ある店構えだった。どうやら西尾市歴史公園の一角ということであえてこういう古い屋敷風の建物にしているようだ。この周辺は西尾城の城門跡にあたるようで、周辺には歴史を感じる建物が多い。
どうやら大人気の店のようで開店時間からそう経っていないのに、まず店の横の駐車場が満車だった。駐車を待っている車までいたほどだ。どこか周辺のコインパーキングにでも停めようかと車を走らせると、すぐ近くに西尾城があった。
時間を潰すために西尾城でも見ましょうかと車を停めようとしたら、こちらの駐車場も満車。駐車待ちの車が複数台いるレベル。どうやらこの西尾市の中心部一帯は、施設の規模に比べて駐車場が脆弱すぎるみたいだ。駐車場が脆弱な町、西尾市。
なんとか、抹茶ラボの駐車場は空くのを待ち、駐車して店に向かう。
店の前にはスノーブーケのぼりが掲げられていた。なんとも勇ましい。ここまで訪れた店舗でここまでスノーブーケをアピールしている店はなかったので、「すいませんスノーブーケを」「は? なにそれ?」と言われたらどうしようとビクビクしていたけど、こうやってアピールしてもらえるとビビる必要がなくて助かる。
店の中に入ると、大盛況のようで整理券を発券され40分待ちと言われた。まあ、待つしかないので大人しく座って待っていた。
抹茶エスプーマかき氷
ジェラートは複数の味から選択できるようなので、西尾産のいちごを用いたジェラートを選択しておいた。氷は粒子の荒いシャリシャリ系、なによりも存在感があるのがその上を覆う緑色のクリームだ。これが「抹茶エスプーマ」というものらしい。エスプーマとは食品に亜酸化窒素ガスを添加することで空気のように軽い泡を作り出す手法だ。本当に軽い泡で味も薄いのかと想像していたら、驚くくらい濃厚な抹茶の味わいがそこにあった。
氷にかけられたシロップはそこまで濃い味ではなく、あくまでもこのエスプーマと氷を絡めて楽しんでいくスタイルだ。そして味に飽きてきたらジェラートと絡める。こちらのジェラートも濃厚なイチゴの味がする。西尾の特産をギュッと濃縮したような、そんなスノーブーケだ。
僕が座ったテーブルがこんなにぐらつくのかというレベルでぐらつくので、最初はテーブルのぐらつきだと気づかず、かき氷の食べすぎで眩暈がしてきたと恐怖におののいていた。よかった、テーブルのぐらつきで。
店を出ると、眩暈がするほどではないけど体が疲れていると感じた。なんというかめちゃくちゃ体が重く、富士登山をやり終えた後みたいな疲労感がある。ただ車で移動してかき氷を食べているだけなのにだ。どうも、かき氷を食べることで下がった体温を上げるために無駄に体内でエネルギーを燃焼させている感じだ。とにかく疲れる。
さて、予想外の混雑により思いのほか時間を浪費してしまった。ここからは先ほどの西条園近くの「赤堀製茶場」を目指すのが距離的にはベストだ。ただし、「赤堀製茶場」はその名称と立地から確実に抹茶系のかき氷を出してくることが予想される。そうなると朝っぱらから抹茶3連発だ。昨日のラストから数えると4連発だ。さすがにそれはない。
ということで、距離的には少し非効率になってしまうけど、少し町はずれにあるKing Farm Cafeを目指すことにした。ここはイチゴ系のスノーブーケを出してくるようなので確実にワンクッションになる。
11:18 西尾市
King Farm Cafeにやってきた。西尾市中心部から少し郊外、新しい住宅が建ち並ぶ一角にあった。
Farmという名前からも分かるように、農園のようで、敷地には数多くのビニールハウスが並んでいた。ここで採れたイチゴを提供するカフェ、それがKing Farm Cafeなのだろう。
[マップNo.23] King Farm Cafe
西尾市西浅井町坂下
営業時間 11:00~17:00(テイクアウトは10:00~17:00)
定休日 水曜日
店内はハチャメチャに混んでいた。カフェ部分は完全に満席で、待機している人もたくさんいた。
「どれくらい待ちますか?」
と店員さんにたずねたら
「想像もできないですね」
という返事が返ってきた。想像もできないレベルの混雑は初めての経験だ。ただ、テイクアウトにすればそう時間がかからないとのことなので、テイクアウトにしてもらうことにした。それにしてもかき氷のテイクアウトとは不思議な存在だ。なぜなら、かき氷、テイクアウトしても100%の確率で家に帰るまでに溶ける。結局、敷地内で食べるか車の中で食べるしかないのだ。
100%削りいちご
クーポンを利用した場合は、これにミニラスクのお土産が付属する。隣のビニールハウスでとれたイチゴをそのまま凍結させ、かき氷状に削ったものだ。まず、この氷が衝撃的に柔らかい。これが本当に氷だろうかと疑うほどに柔らかい。氷じゃなくて幻じゃないのというほどに柔らかい。それでいてシャリシャリとした凍結イチゴの味が負けじと濃厚なのだ。甘いのだけど、どこかイチゴ特有の酸味があって、それが練乳シロップと相まって強烈に印象に残る。
おお、イチゴだ、イチゴだ、と抹茶に占拠されていた口の中の味わいを一挙に塗り替える。それだけのインパクトがあった。
ただ、柔らかい絹のような氷は溶けやすいのか、それともテイクアウトにして直射日光が当たる場所で食べたのが悪いのか、信じられない速度で溶けていった。その時の赤い汁が外していたマスクに付着してしまい、以後は赤い汁が大量に付着した殺人鬼みたいなマスクで行うことになってしまった。
カフェの庭園もカフェの雰囲気も、そして隣接する農園の雰囲気もとても良いので、夏の休日にピッタリの場所だなと感じた。
殺人鬼はまたも西尾市の中心地に舞い戻る。取り残している赤堀製茶場を取るためだ。
西尾市の中を行ったり来たり、特にお茶屋さんが集中するエリアを行き来していると、どうやらこの異様な外観のパチンコ屋がある交差点が交通の要所になるようで、何度もこの宇宙船みたいな建物の横を通り過ぎた。
お茶屋が集中する通りから少しだけ中に入るとこのようにお茶を栽培している壮大な光景が広がっている。これもファミマみたいなカラーリングだな。なぜこんなお茶畑の光景を悠然と眺めているかというと、道に迷ったからだ。カーナビが示す赤堀製茶場の位置に赤堀製茶場がなかったからだ。たぶん、このレンタカーのカーナビの情報がちょっと古い。
ナビの指示通りに何度いってみても、そこには赤堀製茶場の影も形もなく、いったい赤堀製茶場はどこに消えてしまったんだと途方に暮れ、探索することになってしまった。
赤堀製茶場はどうやら新しくなって少し奥まった場所に移転したようだった。真新しい工場の建物が見えたので、もしかしたらと移動してみたらしっかりと「赤堀製茶場」と書かれていた。
お茶工場の一角に小さなカフェみたいな場所があり、そこで抹茶系のスイーツを提供しているそんな形態の店のようだ。
[マップNo.20] 赤堀製茶場
西尾市上町善兵衛屋敷
営業時間 10:30~18:30(L.O.18:00)
定休日 月曜日、第2、第4火曜日
カフェ部分には誰もおらず、ひっそりとした雰囲気だったけど、呼び鈴を押すと奥の製茶場のほうからお姉さんが出てきてくれた。
プレミアム抹茶かき氷
風車がついているのがなんとも遊び心があって楽しい。氷はやわらかいサラサラ氷と固いジャリジャリ氷のちょうど中間の形態だ。上部にのせられたジェラートはあんこジェラートだ。サイドには粒あんを固めた寒天が並べられており、これが尋常じゃないレベルでキンキンに冷やされている。冷やされて固くなった寒天の歯ごたえがなんとも気持ちいい。
かき氷本体の抹茶の味わいは、こだわりの無農薬栽培の抹茶を用いているようで、かなり深い味わいがある。
食べ進めると、中に隠された抹茶ゼリーみたいなものが出現してくる。これくらいのサイズのかき氷になると、このように内部に予想外の展開を隠し持っているのであなどれない。和風に統一した味わいでありながら均整の取れたスノーブーケだった。うまかった。
さて、長かった西尾市の抹茶シリーズが終わり、碧南市へと移動していく。
碧南市のスノーブーケ
愛知県の三河地方(西三河)に位置する市。人口は7万2千人。醸造の街としてしられ、醤油蔵が6つ、味淋蔵が4つ、味噌蔵が1つ、酒蔵が2つある。「白しょうゆ発祥の地」であり、「日本最古のみりん蔵」がある
西尾市のお隣の碧南市、そうそう碧南市は日本最古のみりんの蔵があるんだよなと考えていたら目指すべきスノーブーケ提供店舗がその日本最古の蔵だった。
12:30 碧南市
九重味醂は創業240余年、日本最古のみりん蔵だ。歴史的な街並みのなかに工場が存在する。どうやらこの歴史ある味醂工場の創業家の邸宅を改装し、カフェを営んでいるようだ。
駐車場から店までの道のりも本当に歴史ある街並みが続く。
太陽が眩しく、めちゃくちゃに暑い。空を割るような一筋の飛行機雲が風に揺れていた。本日は34℃にまでなるようだ。めちゃくちゃに暑いのに連発かき氷のせいでまったく体温が上がってこない。
[マップNo.18] Restaurant&Cafe K庵
碧南市浜寺町
営業時間11:00~15:00※時短営業中
定休日 月曜日、第1第3火曜日
手元の情報によると、現在は時短営業中で11時から15時までの営業とかなり難易度が高い状態かと思われたけれども、実際に行ってみると時短営業は終わったようで、夕方まで営業している感じだった。
現在は12時30分、営業時間的には大丈夫だったけど、ランチ営業中のようで、しかも人気があるようで満員状態。店内がめちゃくちゃに混んでいた。
その混雑の影響もあるのだろう、けっこう待つことになってしまった。スノーブーケ提供店舗、人気がある店が多いのでこうして待つ時間がある。これは大きな誤算だった。
待ち時間をどう過ごすか考えた。蔵の周辺を散策したけれども、サクッと10分くらいで終わってしまう。仕方がないので体温を上げるために延々と周囲を走りこんでいた。ここらで体温を上げてカロリーを消費しておかないと、あとあと大変なことになりそうだからだ。かき氷の待ち時間に走りこむ人間もそうそういない。
待ち時間が終わり、やっとのことで店に通してもらえることとなった。
柚子みりんシロップのかき氷
まるで芸術作品のような佇まいだ。涼しさを感じる青い器に真っ白な氷、その上に柚子が乗せられている。見た感じ、氷は柔らかい絹状のもののようだ。
みりんのシロップが別に用意されており、これをかけながら食べ進めていく。
みりんのかき氷ってどんな味なんだろうと全く想像できなかったけれども、食べてみるとこれが悪くない。味わいは確かにみりんで、みりん特有の酸っぱい香りまでしてくるのだけど、確かに甘いのだ。ただ、その甘みが今までの甘みとは種類が異なる。旨味と甘み、そして酸味が混在した今まで経験したことないかき氷がそこにある。みりんシロップをかけて氷を溶かし、そこに柚子を絡めながら食べていく。
食べ進めると、中からレアチーズと、おそらくイチゴとブルーベリーだと思うけど濃厚な味わいのフルーツのキューブが登場してくる。あれだけ真っ白の氷で提供し、みりんだけで直球勝負していると思わせといてこの味わいを氷の中に隠している。にくい演出だ。さらに食べ進めると最後に隠された酸っぱい木苺が登場してくる。最初から最後まで完璧。このスノーブーケにはストーリーがある。1時間35分も走りこんで待った甲斐があるというものだ。
さて、予想外の待ち時間によりかなり時間が押してしまったが、ここ碧南市から有料のトンネルを使って知多半島へと渡ることにした。幸いなことに、九重味醂のすぐ近くからそのトンネルに行くことができた。目指すは常滑市だ。
常滑市のスノーブーケ
愛知県の尾張地方にある市。知多半島西岸の中央部に位置し、西側は伊勢湾に面している。人口は約5万8千人。伊勢湾に突き出した埋め立て地には中部国際空港(セントレア)がある。常滑焼は日本六古窯に挙げられる。
15:11 愛知県常滑市
中部国際空港のすぐ近くにあるイオンモール常滑に到着した。こんな大きいイオン、みたことないというレベルで大きい。この敷地ちょっとした国家ぐらいあるだろ。駐車場も莫大に広いので、ちょっと駐車する場所を間違えるとかなり歩くことになってしまう。そんな場所だ。その隣にはこれまた巨大なコストコがあるので、もうここに来れば全てのものが揃うんじゃないのという場所だ。
14番の「フルーツD 皓介・ハートメリー」というスノーブーケ提供店舗がこのイオンモール内にあるようなのでやってきたけど、駐車する場所を失敗してしまい、めちゃくちゃ歩くことになってしまった。
このイオン、あまりにデカすぎる。イオンモールの中に車が展示してあるの、初めて見た。
あまりにデカすぎてとてもじゃないがスノーブーケ店舗を見つけられるとは思えない。
店を探しながら広大なイオンモール内を歩いていると異変が起こった。汚い話で申し訳ないのだけど、ゲップが止まらなくなってしまったのだ。このゲップが、これまでのかき氷がすべてハチャメチャに押し寄せてくるかんじで大変だった。抹茶、イチゴ、みりん、そういった風味が混じりあったゲップが連発で出てきて止まらない。ラスボス前にこれまでのボスが出てくるみたいな雰囲気だ。これまで経験してきたかき氷たちの味のハーモニーだ。なんだよこれ。
ゲップと戦いつつ、なんとか「常滑のれん街」という場所にやってきた。飲食店が軒を連ねる区画で、なんとなく和風のイメージで作られている。情報によるとここに「フルーツD 皓介・ハートメリー」があるらしい。
ただ、その「フルーツD 皓介・ハートメリー」が見つからない。確かにこの常滑のれん街にあるはずなのに見つからない。
常滑と言えば常滑焼が有名で、招き猫に力が入っている。のれん街中心部には巨大な招き猫がいる。その周辺に案内表示がったのだけど、そこに「フルーツD 皓介・ハートメリー」の名前はなかった。
店舗一覧にも名前がない。何がどうなっているのか分からない。堪りかねてインフォメーションセンターみたいな場所できいたところ、店舗一覧には載っていないけど、のれん街の外れみたいな場所にあると教えてもらえた。インフォメーションセンターから見ていちばん遠い場所だ。またあそこまで歩いていくのか。
[マップNo.14] フルーツD 皓介・ハートメリー
常滑市りんくう町イオンモール常滑 常滑のれん街
営業時間 10:00~17:00
土日祝日お盆のみ営業
しっかりとした店舗というよりはちょっとしたスペースを利用して飲み物やスイーツを出す店舗のようだ。土日祝日お盆のみの営業ということで、店舗一覧に記載がなかったのかもしれない。
さて、ここ「フルーツD 皓介・ハートメリー」で提供されるスノーブーケは「暴れん坊パイン」らしい。なにが暴れん坊なのかさっぱりわかりませんが注文して出来上がるのを待つ。お店のほうはお姉さんが一人で切り盛りしているようで、注文をさばくのが大変そうだった。
「暴れん坊パインできあがりましたー」
セルフサービスなのでカウンターまで取りに行く。そこで衝撃の光景を目にすることになった。
暴れん坊パイン
暴れん坊すぎるだろ。でかい。とにかくデカい。ちょっとした乳幼児くらいの大きさがある。いくらなんでも暴れすぎだろ。横のテーブルの家族連れすら「あれなに」みたいな顔してみている。通りすがりのおばさんすら「フードファイター来店かしら」みたいな目で見ている。それくらいにデカい。
氷はシャリシャリのスタンダードなかき氷だ。それが何らかの分量を間違えたかのように強大な氷柱になってそびえたっている。そこにはパインシロップと練乳がかけられており、こちらもスタンダードな味わいだ。ちなみに商品提供の際に「シロップは足りなくなったら追加できますんで」と言われた。そういう問題じゃない。一人で食べるには量が多すぎる。
もしかしてこれパイン1個を丸ごと使っているんじゃないかと思うほどの大量のパイン。パイン、パイン、パイン。正直、氷なんてもとは水ですからね。食べようと思えばいくらでも食べられるんですよ。でも実態のあるパイン、これは別。これがこれだけあるとかなりのものだ。大量のパインはそこまで冷たくなく、ほぼ常温に近いので氷を食べてパインで休憩する。少しずつでも前進していく。そんなスタイルでなんとか完食した。時間がかかりすぎて、溶けた氷が黄色い液体となって容器の中心に集まっていたほどだった。とにかくパイン、暴れん坊。
ちなみに通常は1,732円だが、スノーブーケクーポンと交換できるものは一回り小さいサイズとのことだ。それでも十分暴れているに違いない。
食べ終わってふと店名を見る。このクレイジーな「暴れん坊パイン」を出した「フルーツD 皓介・ハートメリー」という店名。これを探してイオンをさまよったのですっかり店名を覚えてしまった。ただ、店名になんだか既視感がある。そんなにありふれた名前ではない「皓介」という店名、つい最近どこかで見たような気がする。ああ。どこだったか。
昨日のラスト、最後の最後で行ってみた刈谷市の「たこ焼き 皓介」あれと同じ名前だ。昨日は臨時休業だったみたいだけどもしかしたら今日はやっているかもしれない。あの店もこんなクレイジーなスノーブーケを出すんだろうか。あとで時間があれば立ち寄ってみよう。
みりん工場で手間取り、暴れん坊パインでかなり時間を浪費して胃にダメージを負ってしまった。ここから安城市の2店舗を取りにいくつもりだ。時間的な部分は急げばまだ間に合いそうだけど胃的に大丈夫なのか怪しいところだ。いまは胃の中がパインでパンパンになっていて暴れている。もしかしたら次のかき氷は食べきれないかもしれない。それくらいのダメージだった。
イオンのあちこちに様々な形態の招き猫が展示されている。
安城市のスノーブーケ
愛知県の中部に位置する市。人口は約18万8千人。名古屋市から東に30キロに位置し、新幹線が停車する三河安城駅を有する。名古屋市への通勤圏に含まれていることもあり、人口増加傾向にある。
17:26 安城市
[マップNo.16] VALORE 三河安城本店
安城市箕輪町唐生
営業時間 平日10:00~17:00 土日10:00~18:00
定休日なし
安城市に戻ってきた。
安城市の街並みから少し外れ、田園風景が広がり始めたところに目的のVALOREがあった。オシャレな外観の店で、敷地内の駐車場のタイルまでオシャレだ。
ここでは濃厚なラベンダーブルーベリーのスノーブーケを楽しめるようだ。これ絶対に美味いやつでしょ。ただ、どうしても暴れん坊パインのダメージが残っているので、たぶん食べきれない。とても心苦しいが、無理をしてはいけないし、残したくもないのでここは店の紹介のみに留めさせていただく。本当に味わってみたかったのだけど、限界に近い。こんなことなら早朝に安城市にいたんだから最初に訪問すべきだった。
同様に近くにあるもう1店舗も、訪れてみて店の紹介のみに留める。
17:37 安城市
[マップNo.17] TEA HOUSE la CASA ANJO
安城市篠目町竜田
営業時間 10:00~22:00(ただし18時以降は要予約)
定休日 水曜日
先ほどのお店からみて三河安城駅の反対側にあたる場所に、めちゃくちゃオシャレな店ばかりが建ち並ぶ一角があった。その中でもひときわオシャレな建物が目指すべき「TEA HOUSE la CASA ANJO」だった。
なんでも「いちじく」をまるごと1個つかったスノーブーケを提供しているらしい。めちゃくちゃ興味あるけど、まだ胃とかもろもろが回復していない。店の雰囲気もさることながら、このスノーブーケの見た目もかなり迫力がある。本当に残念だけどちょっといけそうにない。こんなことなら早朝に安城市にいたんだから最初に訪問すべきだった。
ここから刈谷市まで移動すれば、その移動時間で胃の方も回復していると思い、昨日のラストで臨時休業だった刈谷市の「たこ焼き 皓介」に移動してみることにした。もしかしたら今日は営業しているかもしれない。
この「たこ焼き 皓介」は店名から考えるにやはりあの暴れん坊パインを出した常滑の店と同じ系列なのだろう。そう考えるとこの先でも暴れん坊パインなみの暴れん坊が出てくる可能性がある。
けれども、手元の情報によると、「たこ焼き 皓介」で提供されるスノーブーケは「小玉スイカ」という名称らしい。刈谷市の名産品である小玉スイカを使ったスノーブーケだ。暴れん坊という名称が入ってないのでたぶん安全だ。名称に「小」が入ってるのもなんとなく安心する。
刈谷市のスノーブーケ
愛知県の西三河地方西端に位置する市。人口は約15万人。トヨタグループ主要企業の本社・工場が集まる日本有数の自動車工業都市であり、トヨタ自動車発祥地のひとつとされる。デンソーやアイシン精機などトヨタグループ主要企業の本社が多数存在する。
そろそろ日が落ちてくる気配だ。時間的に見ても次が本日最後の訪問になるだろう。2日連続で「たこ焼き 皓介」の臨時休業でフィニッシュだけは避けたい。頼む、開いていてくれ。営業していてくれ! 祈るような気持ちで刈谷市入りした。
18:02 愛知県刈谷市
たこ焼き 皓介
刈谷市御幸町
営業時間 10:30~19:00
定休日 : 水曜日
営業していた!
なんかバリバリにタコヤキを提供する店のようで、店先でも女性が一心不乱にタコヤキを焼いていた。ちょっとかき氷を出す雰囲気ではない。けれども店の奥にしっかりとスノーブーケのポスターがあったので、キャンペーン参加店舗なのだろうと思う。
「あの、スノーブーケのやつを見て来たんですけど」
スノーブーケを注文すると、どうやら品切れの様子。というかもともと小玉スイカがあまり入荷してこないらしく、もうちょっと先の時期になれば安定して提供できるとのことだった。その時期は店のフェイスブックにて告知します! とのことだった。
話を聞いてみると、やはりこの店は常滑イオンの店と同じ系列のようだった。片方の店員さんが、あっちの店でも働いたりすることがあると言っていた。ふと店員さんが何かを思い立ったように提案する。
「ああそうだ。せっかく来ていただいたんですし、食べていきますか。材料あるし作れますよ。暴れん坊パイン」
ほんとそれはちょっと遠慮しておきます。
逃げるようにして退散した。
ちなみにこの「たこ焼き 皓介」では、天才賞と称し100点のテストを持ってきたらたこやきを2個プレゼントしてくれるらしい。いいね、こういうサービス。子どもたちがこぞって持ってきそう。
ということで2日目の挑戦はここまで。名古屋市内に移動し、とりあえず体から水分を追い出そうとウェルビー栄でサウナを堪能しました。とにかく水分を出し切らないとまずい、そう思ったのです。
そのまま、一宮市まで移動し、その日は就寝となりました。一宮市は七夕まつりみたいなものを催しているようで、その飾りが街を彩っていました。
本日のチャレンジも、8店舗回り6杯。やはり6杯が限界ぽい。
3日目(最終日)6:00 愛知県一宮市 一宮駅前
いよいよ最終日だ。名鉄一宮駅前から出発だ。
最終日を迎えるにあたって、1つだけ懸念事項がある。このスノーブーケ巡りのチャレンジはスケジュールの都合で土曜日、日曜日、月曜日の3日間で行われている。最終日の今日は平日となる月曜日だ。スノーブーケ提供店舗は月曜日に定休日を設定している店が比較的に多い。
このチャレンジのルールでは定休日の店舗は仕方がない、という慈悲深いものなので、月曜日を定休日に設定している店はもう訪問することが不可能なので、いくつかの店は訪問ルートから外すことができる。ただし、手元の資料では定休日となっているけど本当に定休日だろうか、という疑念が湧いてきたので、それを確かめるために早起きをした。
もしかしたら気が変わって営業しているかもと思ったのだ。まあ、そんなものは方便で、本当は単にめちゃくちゃ早起きしてしまったので、定休日の店でも訪問してみて時間を潰そうと思ったのだ。取材となると何もなくても5時に起きてしまう自分の体が憎い。そんな他愛もない理由で朝の6時に出発だ。
それにしてもこのスノーブーケの旅、予想以上に愛知県は広いし、営業時間や定休日の関係で、全店制覇が難しい。胃がもったとしても全店でスノーブーケを食べるのはかなりの難易度じゃないだろうか。
ただ、全店制覇が難しいといっても、このスノーブーケの企画、そもそも全店制覇を目指すスタンプラリー的な企画ではなかった。2,000円払ってクーポンを購入すると30店舗の中から2店舗分、スノーブーケ2杯分のクーポンが付いていくるのだ。あくまで、数ある店から2店舗を選んでねというやつだ。僕のように片っ端から訪問する設計にはなっていない。企画の難易度が高いんじゃない。僕の企画の使い方がおかしいのだ。
あま市にある「町カフェ」という店は、朝7時という早朝から営業するスノーブーケ提供店舗だ。ただし、月曜日は定休日になっている。それでも、もしかしたら営業しているかもしれないと思い、行ってみることにした。
平日ということが影響しているのか、それとも通勤・通学のラッシュ時間なのか、それともこの周辺の道路事情なのか、これまでより車が多く、ちょっとした渋滞が各所に出来上がっていた。
あま市のスノーブーケ
愛知県の北西部に位置する市。人口は約8万6千人。2010年に七宝町、美和町、甚目寺町の三町が合併してできた比較的あたらしい市。豊かな水と肥沃な土壌を利用して農業が盛んに行われている。
7:17 愛知県あま市
[マップNo.11] 町カフェ
あま市花長六反田
営業時間 7:00~18:00 日祝 7:00~17:00
定休日 月曜日
予定より少し遅れて町カフェに到着した。定休日でさぞかしヒッソリしていると思いきや、店の前に車はあるし、なんだか人影もあった。お、もしかして本当に気が変わって営業しているのかと胸が躍った。
やっぱり定休日だった。そりゃそうだよな。定休日はやっぱり定休日だよな。人影はなんか散歩している人だった。
ここ町カフェで「ゆめのか氷」という、西尾張地方で開発されたいちご品種「ゆめのか」を用いたスノーブーケを食べられるとのこと。かなり濃厚なイチゴが味わえそうなのだけど、定休日ということで泣く泣く断念だ。
さて、やはり定休日は定休日だ。そうなると、まだ未訪問の店舗で月曜日定休となっているところは同様に休みであると考えられるし、もう最終日なのでこのチャレンジでは絶対に訪問できない。ここで紹介しておく。
ジェラート専門店のジェラートを駆使したスノーブーケ。写真を見ているだけでもうこれは、かき氷というよりはケーキなんじゃないのというゴージャスな感じだ。クリームとか絶対に美味いだろ、クリームとイチゴなんて最高だろ、とショートケーキ好きの血が騒いだが、定休日なので仕方がない。
[マップNo.12] 尾張旭市の「紅茶専門店TEAS-Liyn an」
紅茶のかき氷ってなんだろう、不思議だなと思うけど、よく考えたら抹茶だってお茶だ。抹茶のかき氷があれだけあるのだから紅茶でもいけるのかもしれない。未知の領域の味を楽しみにしていたけど、こちらも定休日の関係で泣く泣く断念だ。
ここからは比較的に開店時間が早く、あま市からそう遠くない場所にある店舗を目指す。岩倉市にある9番、「およねカフェ」だ。
途中、すき家を見つけた。こういった店を見つけて、食べる気になったときは固形物を胃に入れておかなければならない。
人間の体は成人男性で全体の60%が水分らしい。ほぼ水分の生命体、それが人間だ。このように連続でかき氷を食べているときの僕はおそらく全体の65%くらいが水分になっていると思うので、これを下げるために意識的に固形物を摂取しなければならない。それがすき家の朝定食だ。
すき家、閉まっていた。
朝定食を食べようと営業車みたいな車で乗りこんできた金髪のお兄さんがこの張り紙を見ながらかなりフランクな感じで「すき家が閉まっていることってありえる?」って激しく問い詰めてきたけど「まあ、現に閉まっていますし」と答えるしかなかった。
完全に朝食を逃してしまった。そして朝の渋滞はさらに苛烈になっていった。このあたりの人はこの渋滞を毎日のように経験しているのだろうか。
岩倉市のスノーブーケ
愛知県の北西部に位置する市。愛知県内でもっとも狭い市で、全国でも10番目に狭い市になっている。人口は約4万7千人。市内には流通関係の拠点が多数存在する。名古屋市から近くベットタウンとして発展している。
8:36 愛知県岩倉市
およねカフェに到着した。およねカフェはどうやら団子やたい焼きなどで東海地方を中心にフランチャイズ展開する「米乃家グループ」のカフェ形態の店らしい。ここ岩倉市では高級食パンを販売する新形態の店も営業している。
グループ共通の駐車場があったので、そこから「およねカフェ」まで歩いていく。通りの角を曲がった瞬間にフワッと香ばしいパンの香りがしてきた。なんとも香ばしいストリートだ。
高級食パンの「よねのや」や「およねカフェ」などグループの店舗が軒を連ねているらしい。
[マップNo.9] およねカフェ
岩倉市下本町
営業時間 8:30~18:00
定休日 水曜日
ここ「およねカフェ」では「プレミアムいちごかき氷」が提供され、提供される器もアピールポイントらしい。
店内はモーニングのお客で混みあっており、店員さんも忙しそうに動いていた。朝からかなり活気がある店だ。そこに意気揚々と入店し、注文したが、かき氷の提供までそこそこ待ち時間があるらしい。ちょっと時間がかかりそうなので、本当に今日中に全部回らないといけないという時間制限があるため、泣く泣く断念し、先へと進むことにした。イチゴかき氷は本当に心惹かれるのだけど、断念するしかなかった。3日という時間制限が憎い。編集部が憎い。
朝6時から動いているというのに9時を超えてもまだ1杯もスノーブーケを食べられていない。すき家の朝定食も食べられていない。とりあえず、ここからはまずは大きく移動をすることにした。
ここ岩倉市からもっとも北部にある犬山市を目指す。1番から5番までを取るためだ。到着する頃には営業時間的にちょうどいい時間になっているはずだ。この中には閉店時間が早い店もあるので、早めにとっておきたいところだ。そこから南下しつつ、そのほかの店を取っていく。このプランでいく。
犬山市のスノーブーケ
愛知県の北端に位置する市。江戸時代には犬山城の城下町として栄えた。人口は約7万2千人。犬山城とその周辺の城下町は観光地となっている。
9:46 愛知県犬山市
犬山市に到着した。犬山城の天守閣と眼下に広がる街並みがなんとも美しい。時間は9時46分、狙い通りにちょうどいい時間だ。
天守閣まで登ってみたいけど、けっこう高い位置にあるので登るのが大変そうだし時間もかかりそうだ。それにスノーブーケを優先しなくてはならない。まずは2番の「白帝観光」を取りに行こう。
多くの場合、車のナビに店の電話番号を入力し、車を駐車場に入れて近づいてきたらスマホのナビに従って歩いて店舗に到達する手法をとっている。ここでも犬山城の観光駐車場に車を入れたのち、スマホのナビに目指すべき白帝観光を入力して指示どおりに歩いて行った。
しかしながら、なにか様子がおかしい。具体的にいうとナビの様子がおかしい。
どんどんと山を登るように指示してくる。明らかに天守閣を目指すように指示してくる。いや、僕はスノーブーケを提供してくれる店を探しているんだけどと思うのだけど、ナビは容赦なく登りを指示してくる。
絶対におかしい。城壁とかまで出現してきた。っていうか、この上り坂、なかなかにしんどい。
ついに城門に到達してしまった。ここからは入場料が必要になる。大人550円。城門の向こうにスノーブーケがあるとは思えないんだけど指示通り入っていくしかないのか。
ついに天守閣に到達してしまった。死ぬほどの坂を上り、入場料を払ってここまで来てしまった。本当にここにスノーブーケがあるのだろうか。
ああ、なるほど。城の前に観光地にありがちな感じの売店があった。土産物屋やちょっとした軽食を提供する店が合体したやつだ。どうやらこれが2番、白帝観光らしい。
[マップNo.2] 株式会社 白帝観光
犬山市大字犬山字北古券
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
氷と表示された向こうにしっかりとスノーブーケのポスターが貼ってあった。
黒蜜きなこかき氷(名物げんこつぼー付き)
売店は食券制なのだけど、スノーブーケは店員さんに直接注文する必要がある。黒蜜ときなこが特徴的なかき氷だ。粒あんと白玉団子、上部にはアイスクリームも付属する。犬山名物である「げんこつ飴」を用いた「げんこつぼー」も2本添えられていた。
黒蜜ときなこが死ぬほど合うということは、桔梗信玄餅などを食べたことがある人なら知っていることだ。このかき氷も期待を裏切らず、やっぱり「きなこ」と黒蜜ってすごいよね、となる。氷は粒子が荒いジャリジャリの固い氷で、それが昔ながらのレトロな味わいを思い出させてくれる。きなこの甘み、黒蜜の甘み、つぶあんの甘み、アイスの甘み、これらが時に混ざり合い、時に単独で存在し、絶妙な風味を演出してくれる。城を眺めながら食べるスノーブーケということで「和」のテイストを意識しながらも、それで満足せず、味の調和によって新たな「和」の定義を模索しようとする意識を感じる。
げんこつぼーがめちゃくちゃ硬い。最初はその見た目からクッキーみたいな感じかなと思っていたら、どうやらかなり硬く固めた飴のようで、めちゃくちゃな防御力だった。おもいっきり噛んだので歯が欠けるかと思った。
せっかくなので犬山城と一緒に撮影しようとして失敗したやつ。屋外に出すと直射日光が凄まじく、信じられない速度で溶けていく。焦って撮影したのでスノーブーケにピントが合わなかったし、溶けるので撮りなおす余裕もなかった。
入場に550円も払ったので、犬山城の中も見学してみることにする。犬山城の天守は現存する日本最古の様式とのこと。急な階段を登って天守まで行ってみる。
中は思ったより狭く、天井も低い。あちこちに頭をぶつけてしまった。
眺めが凄まじく良い。映っている大きな川は鵜飼いで有名な木曽川だ。天守をぐるっと一周できるようになっているので360℃の景色を楽しむことができる。ただし、床がけっこうツルツルで滑りやすく、傾斜がついていて柵も低いので、滑りやすい靴下でいくとそのままツルっと落ちそうで怖い。
犬山城から降りると、その犬山城を望むかたちで城下町が形成されている。古い街並みの中に土産物屋や軽食屋が建ち並んでいる。ここにもスノーブーケ提供店舗が存在するようだ。
[マップNo.1] べっぴんや
犬山市大字犬山字西古券
営業時間 10:00~17:30
定休日 なし
犬山森のマルシェという敷地内に小さな飲食店が並ぶ一角に1番べっぴんやが存在した。べっぴんやの中には常駐の店員さんがおらず、隣の店に注文する必要があった。
べっぴん黒蜜きなこ
この「べっぴんや」の特徴はなんといっても容器だろう。升に入った独特のスタイルだ。クーポンを利用した場合は2つチョイスできるようだ。様々な味が選べるようになっており、黒蜜きなこを選択した。なかにはアルコールを主体とした「大人のかき氷」もチョイスできるようになっているが、こちらは車の運転をするのでやめておいた。
氷は柔らかいタイプの氷で、本来は値段設定が安めなのでそこまで量は多くはない。きなこと黒蜜の味わいが柔らかい氷と絡んでおいしい。こういった表現が適切なのかわからないけど、あえて表現すれば黒蜜の味わいがよく氷に染みている。こしあんと栗がついており、それらで口の中をリセットしながら食べ進めていくと、なかから餅が登場してきた。きなこもち大好き! こういった氷の中に隠したサプライズがスノーブーケの醍醐味だ。
黒蜜きなこが2連発できたけれども、まだまだ胃の余裕がある。今日は調子がいい。とりあえず城下町を散策し、次のポイントに向かう。ここ犬山市には5つもポイントがあるから大変だ。
城下町には忍術道場まで存在する。時間があれば行ってみたかった。
11:05 犬山市
犬山城から車で5分ほどの日本モンキーセンターにやってきた。サル類専門の動物園だ。あの有名な京都大学霊長類研究所も隣接しているらしい。
このモンキーセンターには隣接するモンキーパークという遊園地もあり、そこでは夏にプールをやっているようで、そのプールを訪れる人が多くいるようだった。駐車場に入れた際に「プールですか?」と聞かれたのだけど、「いいえ、モンキーセンターです」と答えたら、この炎天下の平日にまじか? みたいな顔をされた。ちなみに駐車場代は1,000円。
さて、このモンキーセンターに別に猿を見に来たわけではない。この中にスノーブーケ提供店舗があるようなのでやってきただけだ。モンキーセンターの入場料が800円。駐車場代と合わせるともう1,800円だ。たぶんこの先にあるスノーブーケの値段より高い。
とにかくマックスに暑い時間のようで、空からの日差しとアスファルトからの熱気で死ぬかと思った。
あまりの暑さに木陰に隠れているのか、サルの姿が見えなかった。セミの声に混ざってサルの鳴き声がきこえてくるので、確かにサルはいるのだろうと思う。
なみにこの日本モンキーセンターは世界最多の約60種800頭の霊長類を展示しており、様々な研究活動を行なっている施設である。せっかくなので各施設に是非とも入りたいと思ったけど、僕にはかき氷を食べる以外の時間がないのだ。
もっとも奥まった場所に、レストランがあった。昔は、最寄りの名鉄犬山遊園駅からここまでモノレールが通っていたが廃止になり、その駅舎跡に隣接する形で食堂ができているらしい。しっかりと勇ましくスノーブーケの旗が立っている。安心だ。
[マップNo.3] 公益財団法人日本モンキーセンター内 食事処「楽猿」
犬山市犬山官林
営業時間 10:00~15:00
定休日 主に火・水曜
この「楽猿」の営業時間が5時間しかなかったので、早めに犬山市に来て攻略しておきたかったのだ。
猿舞(えんぶ)
久々に抹茶系のかき氷がやってきた。氷は柔らかいタイプのもので、そこに抹茶シロップ、練乳、黒蜜、あんこがかけられている。その上、桃太郎伝説が残る犬山だからか「きび団子」も3つ付属している。「いやいや、桃太郎は岡山県でしょ」と思う方も多いかもしれないが、ここ犬山市にも独自の桃太郎伝説が残されていて、桃太郎神社等があったりするのだ。抹茶とあんこなので、落ち着いた感じの味わいかなと食してみたら、予想以上に弾けた味わいだった。この攻めた味わいはなんだろうと考えたけどおそらく黒糖なのだろうと思う。ここまで犬山市では黒糖ときなこという組み合わせできたが、ここでは黒糖と抹茶だ。それでこのように和風の枠に収まらない味が出せるのだからなかなか面白い一杯だと思う。冷え切った体に「きび団子」も嬉しい。
次の店へと向かう。結局、モンキーセンターで猿を見ずに、草刈りをする係員さんを見ただけだった。
「ご来猿ありがとうございました」
って書いてあった。涼しい時にまた来よう。ちゃんとサルを見に来よう。
雄大な木曽川を眺めながら、次の店に向かう。
swan’s cafe
木曽川のほとりに、なぜか急にレンガ風に舗装された一角が出現し、そこに目指すべき「swan’s cafe」が存在した。ただ、なんだかひっそりとしている。営業しているはずなのにひっそりとしている。
閉まっていた。
入口に掲げられた案内によると、なんと、夏の間は夜18時から21時までの夜間しか営業していないらしい。うわー残念だなーと思っていたのだけど、これは僕の大いなる勘違いだった。
まず、資料によると、次の3番の店は「swan’s cafe juice stand」だ。この「swan’s cafe」と店名が異なる。おそらく系列店なのだろうけど、根本的には違う店だ。本当は「swan’s cafe juice stand」を目指さなければならない。ただ、僕はスノーブーケのパンフレットに載っている電話番号をナビに入力して移動している。「swan’scafe juice stand」は系列店なので、パンフレットにはこちらの「swan’s cafe」の方に電話番号を載せていたようなのだ。それでこっちに誘われてしまった。
[マップNo.5] swan’s cafe juice stand
犬山市大字犬山字北古券
営業時間 11:00~17:00
定休日 水曜日
本当に偶然で、たまたま次の4番の店を探すためにコインパーキングに車を停め、歩いていたら本命のスノーブーケ提供店舗である「swan’s cafe juice stand」を見つけた。本当に幸運だった。
犬山産の桃のミルクスムージー
こちらで提供されるのは桃を1つ丸ごと使ったスムージーとのこと。これがもう、死ぬほどにフレッシュで美味い。ここまで黒蜜きなこ、抹茶テイストと比較的に重い甘さのものが続いたので、桃のフルーティーな味わいが鮮烈でパッと世界が明るくなったような気がした。オシャレなトレイに乗って出てくるのも良い。シャーベット状になった桃はもちろんのこと、桃の果肉もかなり大きいものがゴロゴロと入っていてそれがキンキンに冷えている。もう1杯くらいいけそうな勢いがあったけど、今後の展開を考えて自重しておいた。
幸運にも本命の「swan’s cafe juice stand」をみつけることができて良かった。こちらの店舗は、先ほどの城下町の街並みから少し外れた場所にある。たまたま、5番目の「よあけや」を探していたら「なんだよ、さっきの城下町じゃん、こんなことならモンキーセンターに行く前に済ませておけばよかった」と歩いていたら見つけたのだ。
つまり、また城下町に戻ってきた。先ほどは犬山城寄りの店だったけど、「よあけや」は犬山城から離れたサイドにあるみたいだ。
[マップNo.4] 犬山よあけや
犬山市犬山東古券
営業時間 11:00~16:00
定休日 なし
到着したけれども残念なことに研修のため臨時休業とのことだった。
こちらでは抹茶、桃、和チーズケーキのスノーブーケを提供しているらしい。
桃が死ぬほど美味いことはわかり切っているので、とても楽しみにしていたし、おっさんなのにハート型のチーズケーキにも心をときめかせていた。けっこう楽しみにしていたんだけど臨時休業なら仕方がない。あと、僕の後からきた女性客もかなりピンクハートのチーズケーキに心をときめかせていたので、おっさんの僕が心をときめかせるのも仕方がないと納得した。
長かった犬山市が終わり、ここから一宮市を目指していく。通勤の時間帯が終わったためか、道路も空いていてスイスイ進む。
一宮市のスノーブーケ
愛知県の北西部(尾張地方)に位置する市。中核市に指定されている。人口は約37万8千人。もともとは繊維業として発展してきたが、現在ではその交通利便性の良さから名古屋市のベッドタウンとして都市開発が進んでいる。
13:03 愛知県一宮市
[マップNo.6] 和洋菓子 福扇堂
一宮市大毛五反田
営業時間 8:00~18:00
定休日 木曜日
一宮市から少し外れた郊外、住宅と田園が混在する場所にポツンと和洋菓子や福扇堂があった。基本的には和菓子や洋菓子を持ち帰る店のようだが、店内に客席が2つほどあり、そこでスイーツを楽しむこともできる。
リッチいちごミルフィーユ
この店で提供されるのはリッチいちごミルフィーユ。かなり大きなやつがやってきた。正直に言うとここ3日間の蓄積で、かなり満腹感が高まっていた。ちょっと胃をオーバードライブさせなきゃ食べきれないぞと考えた瞬間に店内に流れていたZIP-FMが夏の曲としてJUDY AND MARY のOVER DRIVEを流したのでニヤリと笑ってしまった。
ミルフィーユとかき氷、なんじゃらほいと思って食べてみると、本当にミルフィーユだった。氷は柔らかいタイプの氷で、そこにかけられた黄色いシロップが完全にミルフィーユ。そこに濃厚なイチゴのシロップをかけていくのだけど、本当に冷たいミルフィーユを食べている感覚になってくる。そしてスノーブーケの隠し技、この中にこれまた濃厚なイチゴアイスが隠されている。なにより圧巻なのは、食べ終わった後に容器に残される汁だ。これがミルフィーユ、濃厚イチゴ、イチゴアイス、これらが溶けて混ざり合った汁で、この世のミルフィーユという概念を混ぜ込んだみたいな濃厚な味になっている。これはすごいぞ。
ミルフィーユかき氷の濃厚な美味さになんとかオーバードライブして食べきることができた。次の店を目指す。次は酒造会社が提供するかき氷のようだ。
13:40 愛知県一宮市
[マップNo.7] 金銀花酒造株式会社
一宮市今伊勢町
営業時間 9:00~19:00
定休日 不定休
一宮市の酒造会社、金銀花酒造では酒粕を用いたスノーブーケを提供している。酒粕を用いたかき氷、どういう味なのか想像できない。楽しみだけど、先ほどのスノーブーケでほぼ限界に達しているのでちょっと注文できない感じだった。酒粕のスノーブーケ、食べたかった。自分の脆弱な胃が憎い。引きちぎってやりたいと思ったほどだった。
14:02 愛知県一宮市
[マップNo.8] いちの
一宮市末広
営業時間 9:00~売り切れ次第終了
定休日 火曜日
一宮市ラストとなるスノーブーケは和菓子屋さんである「いちの」にある。ここは入り組んだ住宅街のど真ん中にあった。とても人気があるようで、駐車場も満車、店の中も混雑していた。おまけに、カフェ部分は座席が2つしかないので、かき氷を楽しむにはかなりの待ち時間が生じてしまいそうだった。
いちごかき氷(テイクアウト)
本来、スノーブーケのクーポンを使った場合はかなり大きくて、イチゴが増量されたものが提供されるらしい。テイクアウトの場合は値段が安くなるぶん、少なめのものが提供される。シャリシャリとした氷で、完熟イチゴを凍結させ削ったものを提供している。完全にイチゴそのもので、そこに味を足したり何かを加えたりといった小細工が一切ない。イチゴのみでこの甘みと美味さを出しているのだと思う。
これで30番以外は、10番の稲沢フルーツ園だけになった。颯爽と稲沢市に向かう。
稲沢市のスノーブーケ
愛知県の尾張地方に位置する市。古代には尾張国の国府が置かれて政治の中心であった。人口は約13万人。名古屋市へのアクセスが良いため、ベッドタウンとして発展するとともに、交通の便のよさから工場が数多く立地する特徴がある。
これから目指す稲沢フルーツ園ではフルーツ園ならではのフルーツ盛りだくさんの「よりどりみどり」というスノーブーケが提供されるらしい。
14:41 愛知県稲沢市
[マップNo.10] 稲沢フルーツ園
愛知県稲沢市祖父江町祖父江南方26
営業時間 9:00~15:00
定休日 7月9月:祝日除く火曜日から金曜日、8月:火曜日、金曜日
こちらもかなり楽しみにしていたけど、道中でこれ以上食べたら吐くぞ、みたいな状態になってしまった。先ほどのもので本日6杯目なので、やはり一日に6杯が限界らしい。
フルーツ園だけあってかなりフルーツ盛りだくさん。バナナのかき氷ってあまり経験がないので胃さえ元気なら絶対に食べたかった。
さて、これで残すは30番だけとなった。ルールでは定休日以外の店は訪れなければならないので、この30番を攻めなければならない。ただ、営業時間的に絶対にスノーブーケにはありつけない。それはわかっている。到着する頃には閉店だ。むしろ、そろそろ閉まる勢いだ。それでも行くしかないのだ。ルールだから。
いくぜ豊根村!
高速道路を乗り継いで進んでいくと、予想通り途中で途切れてしまった。そこからは一般道を突き進んでいくのだけど、あっというまに景色は山間のものに変わり、ZIP-FMはとうの昔に受信できなくなってしまった。
あんなに晴れていたのに、いきなり信じられない勢いで雨が降ってくる。雨が激しすぎて山の方から茶色の水がゴウゴウと道路に流れ込んでいて怖かった。
17:19 愛知県北設楽郡豊根村
稲沢市から3時間かけてついに豊根村にやってきた。
豊根村のスノーブーケ
愛知県の北東部に位置し、北設楽郡に属する村。人口は1000人。村域の9割以上が山地である。茶臼山高原などを有する。
途中、めちゃくちゃ濃厚な霧が出てきて全く前が見えない状況になり、そのまま異世界に連れていかれるかと思った。ひえーおたすけーとか叫んで進むんで行くしかなかった。
[マップNo.30] 道の駅豊根グリーンボート宮嶋
北設楽郡豊根村
営業時間 平日10:00~14:00 土日祝10:00~15:00
定休日 水曜日
なんとか命からがら目的の道の駅に到着したけど、やはり閉店していた。
ここでは「飲めないスムージー」というトンチみたいなものを提供しているようだ。おそらく豊根村産のブルーベリーがゴロゴロと入っていて、果肉が邪魔で全然飲めない! というものだと思う。
やっぱりここだけ難易度設定が異常だろ。飲みたかったけど、やはり遠いし、営業時間の難易度が高い。ここはもう後日、プライベートで行くしかない。
20:20 愛知県名古屋市
そんなこんなで、また3時間かけて名古屋市へと戻ってきた。これにて「あいちスノーブーケ」の旅はおしまい。
個性的なかき氷が県内各所に点在するスノーブーケ、僕のようにぜんぶ巡ることを目的としたキャンペーンではないので、クーポンを買ってみて気になった店を2つほど訪れてみてはどうだろうか。同時に、名古屋市以外の愛知の見どころを楽しみつつ、スノーブーケで体を冷やす、そんな楽しみ方が良さそうだ。
かき氷で腹が膨れるかと怒った僕の発言に端を発したこの旅だけど、あの言葉は撤回したい。かき氷で腹は膨れる。一日6杯が限界だ。すべての店でスムーズに食べられたとしても3日で30杯は無理だと思う。それくらい、1つ1つの食べ応えがあった。
あと、取材が終わったら「リニア・鉄道館」行けばいいですよって編集部にそそのかされたけど、高難易度の豊根村を取りに行ったことにより、名古屋市に戻るのがこんなに遅くなってしまったので、もういくことができなくなった。またあいつらに騙された格好になってしまった。
おわり
※記事中に登場する商品と実際に各店舗で提供される商品は異なる場合があります。
※各店舗の営業時間や定休日は実際と異なる場合があります。
詳しくは是非、下記のサイトをご覧ください。
あいち冷やし旅 : https://recommend.jr-central.co.jp/aichi-tabi/hiyashi/plan/fp/
VISIT愛知県 : https://aichi.visit-town.com/kakigori-snow-bouquet/