SLを眺めてひとっ風呂!子連れ旅行に激推ししたい「道の駅 川根温泉」
道の駅「川根温泉」を楽しみつくす!食事や宿泊など、大井川エリアの観光に最適な川根温泉。日帰りでも充分楽しめますが、ホテルへの宿泊は超おすすめ!ふれあいコテージは地元の人がわざわざ泊まりにくるそうです。
シュ、シュ、シュ、シュ、シュ……!
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン……!
ポッポ〜!!!!!
こんにちは! 静岡出身、道の駅大好きライターの田中嘉人(@yositotanaka)です。
ご覧ください。秋空の下、力強く駆け抜けていくSL……黒鉄のボディがめちゃかっこいいですよね!
こんな大迫力の絶景を、
なんと……
天然温泉掛け流しの露天風呂から眺めちゃうのは、いかがでしょう?
ご紹介するのは、横に長い静岡県のほぼ中央を流れる大井川(おおいがわ)沿い、島田市川根町にある「道の駅 川根温泉(かわねおんせん)」。
大井川といえば上流にある絶景吊り橋スポット・寸又峡(すまたきょう)の「夢の吊り橋」や、
蒸気を噴き出しながら山間を走っていく期間限定のSL「きかんしゃトーマス号」、
「COOL JAPAN AWARD 2019」を受賞した秘境駅の「奥大井湖上駅」も有名。静岡の山間部を意味する「オクシズ」のエリアとして注目を集めています。
そのため、道中にある「道の駅 川根温泉」はついスルーしてしまいがちなスポット。立ち寄ったとしてもトイレ休憩のみになってしまうことも少なくありません。
ですが、じつは温泉、グルメ、宿と驚くほどのポテンシャルを秘めているのです。道の駅なのに、温泉、グルメ、宿ですよ!?
というわけで、今回は「道の駅 川根温泉」をご紹介!
SLを眺めながら驚くほど体がぽっかぽかになる温泉、“静岡のスパリゾート”といっても過言ではないサウナや岩盤浴が楽しめるプール、静岡屈指のお茶どころ・川根が本気でつくった茶そばや、ジビエがゴロゴロ入った肉汁つけうどん、客室露天温泉付きとは思えないほどリーズナブルに泊まれるコテージなど盛りだくさん。さらに、近隣には地元グルメ満載のディナービュッフェもいただけるレストランも!
特に子連れ旅行を検討されている方には、超おすすめなのです。
さらに、新東名高速道路「島田金谷IC」のすぐ近くにオープンしたばかりの新名所「KADODE OOIGAWA」にも行ってきました。
ぜひ最後までご覧ください!それでは、出発進行〜!!
※取材・撮影は三密を避けて実施しました。手指のアルコール除菌も徹底し、写真撮影時以外は常にマスクを着用していました。
※浴場で撮影した写真に関してはご了承をいただき、掲載しています。
目次
天才打者・落合博満さんもお気に入り! ベビーバス完備の源泉掛け流し風呂
「道の駅 川根温泉」は浴室棟、プール棟、宿泊棟、体験棟、足湯、道の駅売店があります。「地場野菜やお土産を購入できる売り場があるだけ」というイメージが強い道の駅ですが、「道の駅 川根温泉」は見どころ満載です。
まずは温泉(浴室棟)へ行ってみましょう! 聞くところによると、こちらの温泉に入るために地元を中心に多くのお客さんがやってきているそうです。集客力のある温泉!
浴室棟へ入り口はこちら。木彫りのSLが目印です。
温泉は源泉掛け流し。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)!ちょっとしょっぱめだそうです。温まりそう!
入り口に足を踏み入れると、巨大なちょうちんがお出迎え! 百人一首がデザインされていて、圧巻です!
そうそう、靴を下駄箱においたら、ちゃんと検温しないとね。
営業時間は、9:00〜21:00(最終受付は20:30)。利用料金は、大人520円、小学生310円、乳幼児は無料です。
通いたい方向けに10回分の金額で11つづり、背表紙に必要事項を記入するとさらに1回無料というおトクな回数券もあります。温泉が520円というだけでも安いのに、回数券を使うと430円。は、破格……!
脱衣所も広々。100円が戻ってくるタイプのロッカーじゃないので、小銭がなくても安心!
まずは掛け湯から。ベビーバスの用意もあるので、おむつの取れていない子ども連れでも温泉に入れるのはありがたくないですか?
もちろん授乳室もありますよ(大広間横女性トイレ内)。
大浴場へ入ったら、洗い場で身を清めてから入浴しましょう!
ちなみにアメニティは、リンスインシャンプーとボディソープ。シンプル・イズ・ベスト!
まずは内湯から。温度は約42度なので、結構熱いです! 一気に体が温まる!
ぽっかぽかになったところで、露天へGO! まずは44度(!)のひのき風呂へ!
ザッパ〜ン!!
もちろん熱いは熱いんですが、ひんやりとした外気と相まって体感としては適温です。ひのきの香りも落ち着くなぁ。
続いてはこちらの炭風呂へ。41度ということですが…?
ああっ! ちょ、ちょうどいい……!
直前がアツアツだったせいか、こちらはすごく適温!なんならぬるめです。ぬる燗〜! 子どももこのお湯船なら入りやすいかも!
そして本丸がこちら……!なんと45度です。熱湯コマーシャルか。
うう……あ、あっつい……!
けど、決してイヤじゃない熱さ! 体の芯にジンジンときます。
せっかくの温泉でのぼせてしまうのもイヤなので、42度の浴槽に避難。ぼくの後ろに見える橋梁のうえをSLが走ります。
通過するSLに一斉に手を振る先輩方。
SLは、12:30に下り(新金谷→千頭)と15:30に上り(千頭→新金谷)が通過します。また、夏休み期間や紅葉の季節には本数が増えることもあり、冬季は運休日があります。詳細は大井川鐵道のWebサイトをチェックしてください。
※2021年1月16日〜2021年3月19日は、大井川護岸修繕工事によりSLは新金谷⇔家山の運行となるため、「道の駅 川根温泉」前を通過しません。SLはご覧いただけないので、ご注意ください。詳細はこちら。引き続きSL以外の車両は通過します(地方で現役を終えたレトロな車両が運行しているため、これはこれで見応えは抜群!)
女性風呂は目隠しの柵が高くなっているので、橋梁を渡る車両の窓からは見えにくくなっています。
※女性風呂には営業時間前に特別に入れていただきました。
休憩用の椅子も完備されているので、火照った体を大自然のなかでクールダウンさせていくこともできます。
そして体が冷えてきたら、すぐにザブン。これがいいのよね。あ〜気持ちよかった!
湯冷めしないように、ちゃんとドライヤーで髪を乾かしてから出るようにしましょう。
ちゃんと水分補給も。脱衣場内に自販機があるのも嬉しい。
冒頭でも触れたように、川根は静岡を代表する茶葉の産地。
優しい甘さとまろやかな口当たりの「川根茶」はペットボトルで購入できます。ヤクルトやビールもいいけど、せっかくなら川根茶も味わってみてください。
ぽかぽかで通路を歩いていると、現役時代は天才的なバッティングで三冠王にも輝き、引退後はオレ竜采配で中日ドラゴンズを勝利へと導いた落合博満さんの巨大パネルが!
なんと、ヘビーユーザー! マジかよ! 噂ではご家族でよく来ていたそうです。
ってことは、すっかり人気声優になった落合福嗣さんも若かりし日には通っていたのでは!?
ぼくもライター界の三冠王をとれるようにあやかりたいと思います。
もっとリラックスしたい方におすすめなのは、「癒し処きらく」。
汽笛を聴きながらボディケアやヘッドケア、 足底療法を受けることができます。温泉で温まった体にマッサージでダメ押し……気持ちよさそう……!
もう他の茶そばには戻れない? お茶感MAXの抹茶そばに舌鼓
ひとっ風呂浴びたら、すっかりお腹もペコペコ。
どうかご安心を。「道の駅 川根温泉」にはスーパー銭湯もびっくりの広々としたお食事処があります。
こちらがお食事処&無料休憩所「萌(もえぎ)」。営業時間は、10:00~20:00(オーダーストップ19:30)。お食事をされない方でものんびり休憩できるエリアです。
メニューはこちら。そば、うどんといった麺類はもちろん、丼、カレー、しょうが焼き定食などのご飯もの、フライドポテトやもつ煮、アジフライなどのおつまみ、もちろんビールや日本酒などのアルコール類まで取り揃えています。
めっちゃ悩むところですが、今回ぼくが注文したのが「濃さが自慢の川根抹茶そば」(800円)と、
地元産の全粒粉小麦を使用した平打ち麺、そしてつけ汁に猪や鹿といったジビエを使用した「ヒーアイ森の原始うどん」(800円)です。
さらに今回は特別に有料個室をお借りしました。
有料個室は1階に15畳・目安人数20名の板の間が2間(2間通しで約40名まで利用可 ※料金は2h税込4,190円〜)、2階に8畳・目安人数8名の畳の間が4間(2間通しで約16名まで利用可 ※料金は2h税込2,090円〜)あります。
ただし、コロナ禍の間は、最大利用可能人数を従来の半数にしています(板の間は2間通しで約20名まで、畳の間は2間通しで約8名まで)。
ご家族でゆっくり食事を楽しみたいなら、思い切って有料個室を借りるのがおすすめ。島田市近郊であれば無料送迎バスも利用可能。これはありがたい!
さて、ぼくがお借りしたのは、畳の間「ひだまり」。
こちらもまさかの鉄道ビュースポットです。穴場!
そうこうしていたら「濃さが自慢の川根抹茶そば」がやってきました! 地元の製麺所に依頼して、蕎麦として打てるギリギリまで抹茶を練り込んだそうです。
みてくださいよ。この深い緑色……! まずは何も付けずにすすってみたのですが、お茶の香りがフワッと鼻を抜けていきました。
いままでに何度か茶そばを口にしたことはあったけど、ここまで「お茶感」が強いのは初めて。もう他の茶そばでは物足りなくなりそう……!
さらに薬味代わりに「追い抹茶」が。少し付けてすすってみたら、もう抹茶そのもの。「蕎麦感」はほぼゼロになりました。
個人的には、抹茶感があまりに強かったですが、「とにかく濃い茶そばを食べたい」と思っている方なら最高かも。
では、蕎麦つゆに付けて食べてみましょう。
ズズッ!!
最初に蕎麦つゆの甘さがきて、ネギやわさびの風味が追いかけてくるけど、最後にお茶が一気にまくっていきました。なんだろう… …すごいうまいです。日本酒と一緒に食べたら最高な気がします。
あっという間に完食! ごちそうさまでした!
続いて「ヒーアイ森の原始うどん」がきました!
全粒粉なので少しだけ茶色がかっています。こちらのうどんをシンプルに味わうなら、
川根温泉から抽出したミネラルたっぷりの塩がおすすめ!
ちょこっとつけて、チュルリ!
うん! しょっぱいだけじゃなくて、ちょっとした苦味もあって、その奥に全粒粉の風味が広がります。うどんも美味しいけど、塩も美味しい!
では、いよいよ大本命。つけ汁につけてみましょう。みてくださいよ、これ。猪や鹿のブロック肉がゴロゴロ。絶対うまいに決まってる!
こうして……!
ズルズルズルッ!!
あ〜、これだ。優勝だ。茶そばとは違うジャンルの濃さ。ジビエと椎茸の濃いめの出汁が、ガッツリと心を満たしてくれます。めちゃめちゃうまうまです。
ツルッと完食。全粒粉うどんの喉越しが最高でした。ごちそうさまでした!
さくっと食事を済ませたい方には、1階にある「花林(かりん)」もおすすめ!
人気メニュー「幻の塩ラーメン」は、川根温泉塩を使用しています。これはこれで絶対美味しいでしょ……!
「幻の塩ラーメン」にしても「濃さが自慢の川根抹茶そば」や「ヒーアイ森の原始うどん」にしても、「道の駅 川根温泉」でなければ味わえないメニューだと思います。ぜひ一度、ご賞味あれ!
「ゆっくり食事する時間がない」「道中の景色がいいところで食事を楽しみたい」という方におすすめなのは、『極(きわめ)メニュー』。
「道の駅 川根温泉」が生産者を支援するため、高級食材を購入し、リーズナブルな価格でご提供するお弁当メニューです。
一番人気は、「国産黒毛和牛のローストビーフ弁当」。A4~A5ランクの黒毛和牛もも肉からしたたる肉汁たるや……! 冷めても美味しいので、テイクアウトやお土産にもピッタリです。早ければ15分ほどで用意してくれるそうです。こちらもぜひ!
※『極メニュー』は仕入れ先の在庫がなくなり次第、終了します。
静岡のスパリゾート!家族連れや温泉デートしたいカップルに超おすすめ
すっかり食べすぎてしまったので、体を動かすためにやってきたのは、
そう! プール! 道の駅なのに、プールがあるんです! もちろん温水&屋内です!営業時間は、9:00~21:00(最終受付20:30)です。
それがこちら! 20mの温水プールだけではなく、スパ、サウナ、岩盤浴まで揃ってます。
利用料金は、大人730円、小学生310円、乳幼児は無料です。温泉&プール共通利用の場合は、大人1040円、小学生520円、乳幼児は無料です。……お、おトク!!
「あれ? 思ってたよりすごいぞ?」という気持ちになりました。
あ、もちろん水着とスイミングキャップの着用はマストですが、いずれもレンタル可能です(男性用水着:320円、女性用水着:420円、スイムキャップ:無料)。
ぼくもスイムキャップを忘れてしまったので借りちゃいます(照)。
ビート板や子ども向けの救命胴衣などのレンタルも可能。それにしても、ビート板って……懐かし…!!
さっそくたわむれてみたいと思います。久しぶりに泳いでみたけど、なかなかいい感じ!
水深は1.2mなので、水中ウォーキングなどにも最適です。ちなみに水中アクアビクスや水中運動の教室も開催しているそう。近所にあったら通いたい!
では、スパエリアも見学してみましょう!
スパエリアには川根温泉の源泉を使用しています。大浴場と違って、ここなら家族やカップルでも一緒に楽しめますね。プール遊びして、温泉に浸かって……なんて最高だ!
でも、熱い!
特に熱かったのが、こちらの「うたせ湯」。間違いなく45度以上。熱々の温泉の槍が肩や背中に突き刺さります。
ジャグジー的な「あわスパ」も熱いけど、「うたせ湯」のあとなので楽勝です。
こちらは人気の「歩行浴」エリア。2〜3周で汗が吹き出てきました。
そうそう、忘れちゃいけないのが、サウナエリア。ドライサウナとミストサウナが完備しています。プールのサウナとは思えない充実ぶり。
ぼくはドライサウナにチャレンジ。「プールのサウナなんて」と甘くみていたけど、温泉で体が温まっているおかげで、一気に汗だくです。
そして、サウナの後には欠かせない水風呂もバッチリ。
朝から温泉でぽっかぽかになっていたので、あまり冷たくは感じませんでした。全身の毛穴がギュッと引き締まっていく……ただただ、気持ちいいだけ……これまでのアツアツ温泉やサウナが全部フリになる……嗚呼、至福……!!
他にもナノレベルの気泡が体内に吸収される人工炭酸泉があったり、
ナメック星人が住んでいそうな岩盤浴コーナーがあったりと、コンパクトながらめちゃめちゃ充実しています!
特に寝湯は適温すぎてホントに寝ちゃいそう。
“静岡のスパリゾート”といっても過言ではありません。
プールデビューしたい子どもがいる方やお風呂デートを楽しみたいカップルの方は、ぜひ足を運んでみてください!
地元民がわざわざ泊まりにくる掛け流し天然温泉付きコテージ
ええ、ええ、わかりますよ。もう、帰りたくないですよね。
そんな、まだ帰りたくない大人たちのために紹介するのが「川根温泉 ふれあいコテージ」。温泉に入って、プールで遊んで、美味しいものを食べて、泊まっちゃう!これで決まり! そう、これで決まりなんです!
そしてただのコテージだと思わないでくださいね。
なんと地元の方がわざわざ泊まりにくるほどのコテージなのです。
地元なのに、ですよ!?
その秘密は、お風呂!
全10棟に温泉を引いていて、そのうち5棟は露天風呂(温泉)が、2棟には半露天風呂(高濃度炭酸泉 ※プールにあったやつ)が備え付けられているのです。
どういうことかご説明しますと、
たとえば、こちら5人棟の「五輪」の場合は、
広々とした居間の先に、
ドーン! 露天風呂! もちろん天然温泉掛け流しです。
つまり、全10棟のうち、7棟が客室露天風呂付き、もしくは半露天風呂付きなのです。「子どもと温泉へ行っても他のお客さんの迷惑にならないか不安」という方も、ここなら安心! だって、貸し切りだから!
すべての客室に内湯(天然温泉)が備え付けられているので、「露天はニガテ……」という方でも大丈夫!
そして、驚くべきはその料金。
こちらはすべて1棟あたりの料金(基本的に月〜木は割引料金、金・土・日は通常料金です)。
つまり、割引料金で5人棟「五輪」に4人家族で宿泊すると、一人当たり5,500円です。5,500円で客室露天風呂付きの部屋に泊まれちゃうなんて、おトクすぎませんか?
最高の温泉をおトクに貸し切れる……こりゃ地元の方に愛されるわけだ!
すべての客室にベッドルームが完備、
5人棟、8人棟には和室があるので、「ベッドだと子どもが落ちちゃうかもしれない」という心配とは無縁でぐっすりと休めます。
浴衣などは用意されているのでパジャマを持っていく必要もありません。
歯ブラシやドライヤーもあります! もうホテルじゃん!
ちゃんとWi-fiもあります。山奥だとスマホのバッテリーの減りも早いからテザリングはしにくいので、助かる!
敷地内にソフトドリンクの自販機があるのも地味に嬉しいですね!
そして、気になるお食事は、
もちろん食材を持ち込んで、キッチンで調理してもOKですし、
はりはり鍋や猪鍋、きのこ鍋などの鍋料理セットや釜飯、お刺身、串揚げ、オードブルの盛り合わせなどを注文しておけば、当日届けてもらえますし、
囲炉裏でやまめの串焼き、あゆの串焼き、鴨の串焼きなどを炙っていただくこともできます。
夏場であればバーベキューもできます! 機材は一式レンタルできるので、手ぶらでOK! 夏はバーベキュー、冬は鍋料理や囲炉裏……なんて素敵なんだ!
食事をご希望の場合は、宿泊の1週間前までに注文書にてお申し込みする必要があります。申込方法、各メニューの金額やその他のメニューなどの詳細はこちら。
ちなみにぼくは、
高濃度人工炭酸泉の半露天風呂がついた4人棟「白光」に泊まることにしました。これはこれで良きかな〜!! ちなみに、チェックインは16:00~17:00まで、チェックアウトは8:30~11:00。基本的には年中無休です。
海鮮、うなぎ、富士宮やきそば……静岡グルメを大井川鐵道直営ホテルでお腹いっぱい
で、問題の夕食ですよ。「道の駅 川根温泉」のお食事処もいいし、コテージの食事を注文するのもいい。めちゃめちゃ悩んだ結果、ぼくがやってきたのは、
「道の駅 川根温泉」の隣にある「大井川鐵道 川根温泉ホテル」です。
こちらを運営するのは、その名の通り大井川鐵道。SLを走らせている鉄道会社が運営するホテルが、道の駅の隣にあるのです。
こちらの1Fにあるレストランでいただくのは……
ステーキ! ドーン!
海鮮丼、ドンドーン!!
うなぎのひつまぶし、ドンドンドーン!!!
これらすべての豪華メニューが食べ放題のディナーバイキングです!
料金は大人2,750円、小学生1,375円、幼児(4歳~6歳)550円。ステーキ、海鮮丼、ひつまぶしが食べ放題で、この値段!?
新型コロナウイルス対策として、入店時の手指アルコール除菌、盛り付け時のマスクとビニール手袋着用を実施しています。
ぼくもマスクとビニール手袋を着用して準備万端! いくぞ〜!!
ステーキ、海鮮丼、ひつまぶし以外のメニューだと、こちらのサラダ類に、
あさりの出汁がガンガンに効きまくった赤魚の酒蒸し、ホクホク感が嬉しい栗入りのビーフストロガノフ、
ブリブリのカキフライ、サクサクジュワ〜なフライドチキン、
もっちり生地が自慢のピザに、静岡が誇るB級グルメ富士宮焼きそばに、地元に根ざしたお弁当・お惣菜の店「天神屋」の名物たぬきむすびのふりかけを混ぜ合わせた「ダモンデやきそば」、
ジャム工房「やまゆスイーツ」のジャムを使用したサクサクパンに、
具沢山の島田汁にビーフカレーなどの超強力ラインナップ!(まだまだたくさん!)
さらにデザートも超豊富! フルーツからロールケーキ、パンプディング、モンブラン、タピオカ入りココナッツミルク、あんみつ、さらに川根有機抹茶のパンナコッタ、アイス類も揃っています!
ソフトドリンクに加え、川根茶も飲み放題!
しかも、離乳食は全部無料という太っ腹ぶりです!
こんなに最高のメニューが揃っているなら飲まないわけにはいけない! 大井川鐵道の主要駅でしか販売されていない大井川鐵道ビールに、
こだわりレモンサワーもあります!
ぼくのファーストオーダーはこちら。全体的に茶系になりがちなところをサラダが引き締めてくれました。個人的には、秋茄子と牛バラ肉のピリ辛味噌炒めがとっても美味しかったです。
セカンドオーダーはこちら。ステーキをおかずに海鮮丼を食べたら、味覚がバグりそうになりました。
ステーキはライブキッチンで調理してくれているので、
いつ食べてもアツアツ! レアな感じも最高です。
デザートには川根有機抹茶のパンナコッタをチョイス!
ドーンと鼻を抜けるお茶の香り。川根茶の本気を感じました!
いや〜大満足!!ごちそうさまでした!
※時期や仕入れ状況によって料理内容は異なりますので、ご注意ください!
こちらの「大井川鐵道 川根温泉ホテル」ですが、もちろん宿泊も可能です。
部屋は定員5名の和室が8室、
しかも川根温泉源泉掛け流しの檜風呂付きです(和室のみ)。
洋室は川側にクイーンルームが18室、山側にツインルームが18室あります(定員は2名 ※ソファーベットを利用したら3名)。
もちろん大浴場も完備。
すっかりおなじみになった天然温泉掛け流しの内湯と、
炭酸泉の露天風呂が。時間帯によってはSLの汽笛を聴きながら湯船に浸かれます。
嬉しいことに、ドライサウナも!
サウナでアッツアツになったら、
クールダウンできる水風呂もバッチリ! 完璧すぎるな!
おむつの取れていない子ども向けにベビーバスも! 川根温泉は、子連れにいちいち優しい!
さらにアイスキャンディーサービスもあるので、
湯上りにはラウンジで絶景を見ながらひと息できちゃいます。
レストランだけではなくホテルとしてもハイレベルな「大井川鐵道 川根温泉ホテル」。ふれあいコテージと併せて宿泊先として検討してみてはいかがでしょう?
※2021年1月4日の日帰り入浴終了から2021年1月15日12:00まで全館休業します。
原木椎茸に、自然薯! 希少野菜が手に入る「道の駅 売店」へ
一夜明けて……。
おはようございます。田中です。
ぼくがやってきたのは、ふれあいコテージバーベキューコーナーの隣にある「食工房サクラ」。薄々お気づきかと思いますが、
そう! なんと焼きたてパンが買えちゃうのです!!
営業は、7:30~9:00。焼き上がったパンは次々に陳列されます。
白いクリームチーズ、チーズハムパン、ブリオッシュメロン、おさつバターパン、カスタードメロン、宇治抹茶パン、チョコチップメロンパン……
店内が甘い香りで包まれています。どれもおいしそう……!
ぼくのチョイスはこちら! “あま”と“しょっぱ”のバランスを意識してみました。
焼き立てなので、もれなく全部ふかふか! 子どもも絶対大喜びです! 川根で食べる宇治抹茶パンもなかなか絶品でした。
さて、お腹も膨れたところで、チェックアウトして、道の駅の売店をのぞいてみましょう!
売店には、9:00の開店と同時にたくさんのお客さんが!
※ちなみにコテージをのぞく道の駅関連施設(温泉、食事処、プール、売店など)は毎週火曜日が定休日です。休憩室とトイレは24時間利用可能です。
地元の農家の方から届いたばかりの新鮮野菜がずらり! 壮観です!
道の駅好きとして気になったのは、
希少な肉厚原木しいたけに、
味噌汁に入れたら絶対に美味しいプリップリのなめこ、
高級食材自然薯もありました! 自然薯はこのサイズで1本800円〜1500円ぐらい。お土産に買って帰ったのですが、どっしりとした食感と風味が最高でした!
珍しいところだと、地元のメーカー・大井川電機製作所が生産する「はなびらだけ」も。
聞くところによると、大井川電機製作所は老舗の電球メーカー。雇用創出を目的に、新規事業として立ち上げたのが「きのこ事業」でした。電球事業で培ってきたきめ細やかな管理力を活かし、はなびらだけを生産しているそうです。
新鮮野菜以外では、もちろん川根茶!
川根茶を使用したお菓子類も豊富です!
人気は、こちらのお茶羊羹。地元のお菓子屋さん・三浦製菓の自信作。粉末にした川根茶を羊羹に練り込んだ一品です。
変わり種だと、こちらの川根炭焼珈琲。「お茶所なのに、コーヒー?」と思うかもしれませんが、つくっているのはなんとお茶屋さん。お茶屋さんなのに珈琲好きが高じてコーヒーを焙煎してしまったそうです。これがなかなか美味しい!
あとはこちらの塩ラーメン。そう、お食事処・花林の人気メニュー「幻の塩ラーメン」です。花林でしか食べられないかと思っていたら、お持ち帰りもありました!
塩単品、塩をつかったドロップもありますよ。
他にも地酒「長い木の橋」「大井川の詩」。ちなみに「長い木の橋」は“長生きの橋”と読めることから、ご年配の方へのおみやげとして人気だそうです。
大井川鐵道・家山駅近くのたいやき屋さんの人気メニュー「たいやきやの焼きそば」も! にんにく風味だって! 間違いないやつ!
こちらは、地元・島田市の神座地区で収穫される濃厚で、甘みと酸味のバランスが絶妙な「神座のみかん」。ちなみに「神座」の読み方は「かむくら」ではなく「かんざ」です。
特大サイズの「獅子柚子」もありました。皮をマーマレードにして食べるそうです。どんな味がするんだろう……?
そうそう、売店の横には無料の足湯があります。
温泉に入る時間のない方はぜひ足湯だけでも体験してみてください! ぼくはめちゃめちゃ温まりました!
温泉、グルメ、そして宿をすっかり堪能したぼく。いよいよ「道の駅 川根温泉」に別れを告げて、話題の新スポット「KADODE OOIGAWA」へ向かいます!
オープンほやほや! お茶づくしの体験型テーマパーク「KADODE OOIGAWA」
「KADODE OOIGAWA」は、2020年11月12日に新東名高速道路の「島田金谷IC」を降りてすぐの場所にオープンしたばかりの体験型テーマパーク。
「道の駅 川根温泉」からは、大井川沿いを車でくだること30分〜40分。
大井川鐵道の新駅「門出駅」の開業と同時にオープンした施設です。縁起の良さそうな駅名。同じタイミングで、隣の「五和(ごか)駅」は「合格(ごうかく)駅」に名称変更しています(合格祈願に立ち寄るのもオススメ!)。
駅に隣接しているので、もちろん大井川鐵道でもアクセスできます。新金谷駅からは約7分、千頭駅からは約60分です。
というわけで、やってきました! 「KADODE OOIGAWA」!
大井川鐵道を走っていたSLが展示されています! 大迫力! これは子どもが大興奮するやつ!
コンセプトは、緑茶・農業・観光の体験型フードパーク。
大井川流域の土壌で育った農作物を購入できるマルシェや、ビュッフェやラーメン、お茶漬け、ハンバーガーなどを食べられるレストラン、さらに緑茶に関する体験エリアもあります。
それにしても、「緑茶に関する体験エリア」って一体どういうこと?
「緑茶体験」も気になるところですが、まずはマルシェからチェックしていきましょう! この賑わいぶり! 海外のスーパーみたい!
野菜から果物まで超充実のラインナップです!
こちらは静岡が誇る高糖度トマトブランド「アメーラ」。
静岡県藤枝市で、友好都市の沖縄県宮古島から空輸した海ぶどうを、駿河湾の海洋深層水を使って中間養生。プリップリの状態にして、出荷しているのが「ふじえだ海ぶどう」です。
さらには新鮮な魚介類!
静岡県の浜名湖で獲れるという「幻のカニ」ことドウマンガニもいました! まぼろし〜!
それにしても、定番から希少な食材まですごい品揃えです!
するとどこからともなくいい匂いが……!
うおおお! 静岡おでんだ!!
マルシェの一角に店を構えるのは、川根温泉ホテルのレストランでも少し紹介した静岡が誇るお弁当・お惣菜の店「天神屋」。おでんだけはもちろん、お惣菜やおむすびも人気です。
こちらは人気商品「たぬきむすびの素」。川根温泉ホテルの焼きそばに使われていたアレです。ベースとなっているのは、天かす、ねぎ、醤油。「悪魔のおにぎり」的な味わいです。
マルシェエリアを抜けると、フードコートが見えてきました。
「麺屋 燕」は、食べログ東日本百名店に選出されたことのある人気店です。「お茶を取り入れたラーメン、お茶に合うラーメン」をコンセプトに、全メニュー新作で出店しています。
ほかにも、静岡の山の幸と海の幸を使ったオリジナルお茶漬けが楽しめる店や、
お茶を使用したパンを使ったハンバーガーとクラフトビールが楽しめる店など、お茶を中心にさまざまなグルメが味わえます。
腰を据えてグルメを堪能したい方は、こちらの「農家レストラン Da Monde(ダ・モンデ)」へ。
静岡県認定「ふじのくにマエストロシェフ」の称号を授与されたイタリアンシェフ西谷文紀さんが監修したビュッフェレストランです。地元の農作物を使用した料理の数々をビュッフェ形式で楽しめます。
スイーツを楽しみたい方は、こちらのA STATION KIOSKへ。
プロソフトクリーマーの森川勇一郎さん監修のSLソフトクリームが味わえます。ぼくが選んだのはその名の通り「漆黒」。
味は……ぜひ現地で試してみてください!
口の周りを黒くしてウロウロしていると、気になる列が見えてきました。
こ、これは……?
そう、これこそが「緑茶体験エリア」のひとつ「緑茶B.I.Y.スタンド」です。
こちらが緑茶の味と香りを構成する「湯温」「抽出時間」「茶葉」をマトリックス 化した「MANDARA GREEN TEA」。1回500円で16種類のなかから、自分好みの緑茶を選べます。
まずは券売機で自分好みの味わいの緑茶をチョイス!
ぼくは一番渋みがあるとされる「Ni」の緑茶 (アイス)を選びました。
するとティーバックと氷入りのミニボトルが渡されました。
給湯エリアで自らお茶を淹れるようです。なるほど。
お湯を入れただけでは、特に色は変わりませんでしたが……
ティーバックをふってみたら一気にグリーンに! いい色!
淹れた緑茶は、ミニボトルに入れて適温に! 自分だけのお茶ができたような気がして嬉しい! 自分へのお土産としてもぴったりだね!
もうひとつ「緑茶体験」が、「工場体験 緑茶ツアーズ」。
自らが茶葉になって茶畑で摘まれてからの「蒸す」、「揉む」、「火入れ」という3つの製造工程を疑似体験するアトラクションです(時間の関係で体験できませんでした! 残念)。
もちろんお土産エリアも充実! 「KADODE OOIGAWA」は、お茶づくしの体験型テーマパークでした!
まとめ 〜大井川より愛を込めて〜
「道の駅 川根温泉」を中心に大井川エリアを紹介してみました!
SLから始まり、温泉、グルメ、宿、お土産、さらには体験型テーマパークと、かなり見どころ満載のスポットだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
しかも、子ども連れでも安心の場所ばかり。特に「きかんしゃトーマス」に興味を示し始めた子どもには超おすすめです! だって期間限定でトーマスも走るし!
ぜひお時間と胃袋に余裕を持って、一度足を運んでみてください! 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
(おわり)