道後温泉は日本最古の温泉街!一泊二日で満喫プランをまるっと教えます。
愛媛県松山市の道後温泉は、国の重要文化財「道後温泉本館」などで知られる日本最古の温泉街。夏目漱石の小説「坊っちゃん」、司馬遼太郎の「坂の上の雲」ともゆかりが深い、歴史ある観光地です。今回はそんな道後温泉から、周辺にある愛媛県松山市の観光地まで楽しめる一泊二日のおすすめ観光コースをご紹介。たくさんある足湯スポットや、今治タオルのショップ「伊織」、日本が誇る名城・松山城までたっぷり楽しめますよ。
こんにちは!ライターのみやけ(@a_komotomo)です。 私事ですが、最近無職になったんですよ。
ま〜〜なんてったって暇なので、母が愛媛県・松山市へ行くとちゃっかり聞きつけ、行ってきました。松山には叔母がいるのですが、私自身は松山初心者。
でも、ぶっちゃけ松山って存在感薄くない?(松山の皆さんごめんなさい)
そもそも愛媛=みかんくらいしか思い浮かばないし、四国の中でもなんかパッとしないんだよなあ…松山は県庁所在地くらいの認識しかないしな〜…と、もやもやしていたところ。
日本に、いや世界に誇るべき最大の観光スポットがあったことに気がついたのでした。
道後温泉です。
道後温泉は「日本書紀」にも登場する、日本で最古の温泉と言われています。歴代の天皇家も訪れる程の歴史深い温泉で、国の重要文化財に指定されています!
なんということだ。
私、温泉好きと自分で言っておきながら、なぜこの圧倒的存在を忘れていたんだ…!
というわけで、今回は親子水入らずで、道後温泉・そしてその周辺をがっつり満喫してきました〜〜!
目次
- 浴衣で散策したいならまずは「boappu」へ
- 絶対に食べておきたい道後のタルトは「六時屋」で!
- 「つぼや菓子舗」で漱石が愛した坊ちゃん団子を食す
- 「手作り箸工房 遊膳」で名前入りのお土産を
- 「10FACTORY」で沢山のみかんを味比べ
- 贈り物に最高!今治タオルのショップ「伊織」へ
- 地域猫に連れられて。「炉」で鯛めしを喰らう
- 足湯巡りしよう!道後温泉の足湯マップはこれだ
- 「伊佐爾波神社」の完成度に圧倒される
- 道後温泉の守り神「湯神社」
- 「坊ちゃん列車」に乗って松山市内へ!
- 高島屋にある「大観覧車くるりん」には乗るべき
- 一番の目玉、道後温泉本館は夜に行く!
- せっかくなので「松山城」も行っておきたい!
- 「坂の上の雲」の歴史をめぐる
- 松山市駅周辺はグルメも買い物も充実!
- 丁寧に作られたおはぎが絶品な「みよしの」
- 道後温泉は良い意味で”ちょうどいい”
浴衣で散策したいならまずは「boappu」へ
せっかくなので浴衣姿で散策してみたい、と道後温泉唯一レンタル浴衣ができる「boappu(ボアップ)」へGO。
レトロ好きな私は椿柄に黄色の帯にしました。10分足らずで、一気に着付けしてくれます!帯も人から結んでもらうと綺麗。
この浴衣、一日中着ていてOKなんです。なので、道後温泉に着いたら即着付けをして、浴衣姿のまま松山市にも繰り出しちゃっても大丈夫。目一杯写真を撮って、翌日に返却しましょう。
boappu(ボアップ)道後店
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町14-19 1F
- 参考サイト:https://beauty.hotpepper.jp/slnH000307975/
絶対に食べておきたい道後のタルトは「六時屋」で!
餡子をスポンジでロールしたお菓子を見たことがあるでしょうか?見るからにロールケーキなのに、松山市ではタルトと呼ぶんです。
老舗のお菓子屋さん「六時屋」では、その有名な絶品タルトを味わうことができます!
手作業で丁寧に作られており、ふんわりスポンジとしっとりとしたこしあんが最強!しっかりとお腹にたまります。
このお店、店内もすっごくかわいいんです。
六時屋 道後店
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町14-22
- 電話番号:089-943-6060
- 参考サイト:ぐるなび
「つぼや菓子舗」で漱石が愛した坊ちゃん団子を食す
愛媛県松山市は夏目漱石が書いた小説「坊ちゃん」の舞台として有名です。
「大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた」
という一節で描かれた団子屋のモデルが、この老舗菓子店「つぼや菓子舗」と言われています。
餡がなめらかで美味しい!
意外に餅の部分が少ないので、口いっぱいに餡の優しい甘さが広がります。こちらも抹茶と一緒に食べることができます。
つぼや菓子舗
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町14-23
- 電話番号:089-921-2227
- 参考サイト:食べログ
「手作り箸工房 遊膳」で名前入りのお土産を
この「手作り箸工房 遊膳」は全国の観光地に展開していますが、ここでは道後温泉オリジナルのお箸を買うことができます。
箸への名前入れは無料でできます。お土産にもらったら、思わずクスッとしてしまうかも。
手作り箸工房 遊膳 道後店
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町6-14
- 電話番号:089-935-8415
「10FACTORY」で沢山のみかんを味比べ
道後温泉駅から商店街に入ってすぐ見えるのがこちらのオシャレストア「10FACTORY」。ここはなんとみかんの専門店!愛媛で採れた柑橘類を様々なかたちに加工したものを取り揃えているんです。
それぞれ甘さも風味も全く違って、みかんってこんなに違うんだ!?と驚きます。伊予柑が爽やかな苦味、香りも良く、個人的に好きでした。
10FACTORY 道後店
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町12-34
- 電話番号:089-997-7810
- URL:http://10-mikan.com/
- 参考サイト:ぐるなび
贈り物に最高!今治タオルのショップ「伊織」へ
松山市から北東へ行ったところに今治市はあります。そこで製造される今治タオルも、愛媛県を代表する特産物。
今治タオルはその吸水性の高さ、手触り、安全性からも世界的に高く評価されています。
自社ブランドの他に、多くのブランドも扱う今治タオルのセレクトショップ「伊織」は、道後商店街に2店舗あります。
実は、今治タオル=今治で作られたものって、そんな単純なものじゃないんです。知ってましたか?
今治タオルにはしっかりとした品質基準があって、それをクリアしないと、この「今治タオルブランド商品」の意味を成す赤い認定マークをつけることは出来ないんです。
その中でも有名なのが「5秒ルール」と呼ばれるもの。今治タオルの最大の特徴である吸水性を保証するために、「タオル片を水に浮かべた時に、5秒以内に沈むこと」が絶対条件とされています。
今治タオルの片、その他のタオルの片がそれぞれ用意されているので同時に水槽に浮かべてみます。
一瞬で沈みました。
5秒どころか、1秒も経っておりません。
謎の感動がありました。
すごい。全身ずぶ濡れの状態で今治タオルにダイブしてみたい。
私はこちらで、出産を控えた先輩によだれかけを購入。じゃんじゃん吸ってやってください!
伊織 道後本店
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町12-30
- 電話番号:089-993-7588
- URL:https://www.i-ori.jp/user_data/iori_dougo.php
地域猫に連れられて。「炉」で鯛めしを喰らう
こちらは地域猫のたまちゃんです。ふくふくしてます。
今回はこのたまちゃんが良い仕事をしてくれました。
というわけで、たまちゃんに導かれて来たこのお店は、オシャレな隠れ家的ご飯屋さんでした。ここでお昼を食べましょう。
「炉(いろり)」というお店の名前の通り、各テーブルには囲炉裏があるんです。
なんですかこの贅沢三昧?????
全部盛り付けが綺麗で、超美味しそう。これは写真撮るしかないでしょうよ…!
実は愛媛には、二種類の鯛めしがあります。
- 土鍋でまるまる焼いた鯛と米を一緒に炊き込む―東予・中予地方の鯛めし
- 鯛の刺身を、タレ・薬味・卵を混ぜたものと絡めてご飯にのせて食べる―南予の宇和島鯛めし
どちらの鯛めしも、愛媛県内では良く食べられている郷土料理。なので、是非どっちも食べてみてほしいのです!
炊き込みの鯛めしは、一度焼いているので旨味がぎゅっと詰まった鯛の身、そしてしっかりとダシの味がするご飯。噛む度に幸せすぎる香りが口いっぱいに広がります。
対する宇和島鯛めし、卵タレをまとったプリプリの鯛のお刺身は白米と犯罪的な組み合わせ!!薬味のアクセントも楽しくて一気に食べてしまう…
う〜〜〜ん、どっちも美味い!これは選べない!!
というわけで、かなり満足するランチでした。
愛媛の美味しいところを一気にいただける「炉(いろり)」は道後温泉では絶対に外せません!
サムライダイニング 炉
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町12-30
- 電話番号:050-5571-5297
- 参考サイト:ぐるなび
足湯巡りしよう!道後温泉の足湯マップはこれだ
道後温泉街には様々な温泉旅館があり、日帰り入浴もできます。ですので、宿泊者じゃなくても十分楽しめるのがポイント。
日帰り入浴出来る温泉旅館・ホテル一覧
- ふなや 11:30〜22:00
- 道後山の手ホテル 10:00〜12:00 13:30〜22:00
- ホテル葛城 15:00〜21:00
- 花ゆづき 13:00〜20:00
- 古湧園 13:00〜22:00
- 道後プリンスホテル 15:00〜23:00
- 道後館 12:00〜13:00
さらに、足湯スポットも沢山あるのです!
気軽に楽しめるので、浴衣で散策している人には着替えの必要が無い足湯巡りがオススメです。
というわけで、私も浴衣で5つの足湯を回ってみました!
放生園の足湯
道後商店街の入り口にそびえるこの時計は「坊ちゃんカラクリ時計」です。
道後温泉の本館をモチーフにした時計は、時間が変わるごとに「坊ちゃん」の登場人物が現れるんです。あっという間に終わってしまうので、時間が変わる際にはまずここへ行きましょう!ちなみにこの時計、上に伸びます。
そのすぐ横にあるのが、第一の足湯の「放生園」。じっくり足湯につかりながら、からくり時計を見ることができます。
放生園
- 住所:松山市道後湯之町6-7
大和屋本店の足湯
道後温泉の本館から坂を登って行きます。この大きくて素敵な足湯は「大和屋本店」のもの。
足湯の脇にはインターホンがあり、併設されているカフェに注文ができます。そのため、足湯に浸かったままコーヒー飲んだりかき氷食べたりできるんですよ。最高すぎる。
大和屋本店
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町20-8
- 電話番号:089-935-8880
古湧園の足湯
こちらも無料で入ることができます。ひと家族で利用したい規模感。
古湧園
- 住所: 愛媛県松山市道後鷺谷町1-1
椿館別館の足湯
更に小さくなりました。正岡子規の石碑を目の前に足湯に浸かることができます。ここは少しぬるめかも?
カップルか?カップルで行けばいいのかな?私はこういう感じの足湯が一番好きです。
椿屋別館
- 住所:愛媛県松山市道後鷺谷町3-1
道後館の足湯
更に坂の上に来ると、これまでとは違ったタイプの足湯がありました。
存在感のありすぎる鬼瓦に、敷かれた玉砂利!踏むことで足つぼマッサージができるそうですが…
これ、かなり痛い。
頑張って歩けと言わんばかりの階段、降るのはめちゃくちゃ辛いです。是非チャレンジしてみてください。
道後館
- 住所:愛媛県松山市道後多幸町7−26
「伊佐爾波神社」の完成度に圧倒される
道後温泉街から少し離れたところに、伊佐爾波(いさにわ)神社はあります。
目の前にはものすごい階段が、なんと135段!頑張って登ります。
1664年に仲哀天皇と神功皇后が道後温泉を訪れた際に、行宮跡に創建されたという伊佐爾波神社は、国の重要文化財に指定されています。落ち着いた雰囲気の中に、鮮やかな朱色。その存在感と迫力は実際に見てみないとわかりません。
毎年10月に開催される「松山道後秋祭り」では、男性達が大神輿を担ぎ、あの急勾配の階段を一気に駆け下りるのだそう。
伊佐爾波神社
- 住所:松山市桜谷町173
- 電話番号:089-947-7447
- URL:http://isaniwa.ddo.jp/
道後温泉の守り神「湯神社」
伊佐爾波神社のすぐ近くにある湯神社は、道後温泉のお湯を守り続ける守護神的存在です。
道後温泉の湧出が一度止まった際に、ここ湯神社で祈祷をしたところ、再び温泉が湧き出したそう。
素晴らしいお湯をありがと〜〜!とお礼をしていきましょう。
湯神社
- 住所:松山市道後湯之町4-7
- 電話番号:089-921-0480
「坊ちゃん列車」に乗って松山市内へ!
道後温泉周辺を思いっきり楽しんだら、次は松山市内に繰り出してみましょう!
道後温泉駅からは、松山市駅までを繋ぐ路面電車が走っています。
松山市内を走る伊予鉄道の開業(明治21年)から、70年近く走り、市民から愛されていた蒸気機関車が「坊ちゃん列車」です。現在は環境の問題からディーゼルエンジンとなって2001年に復元されました。
上の写真を見ると「展示されているのかな…?」と思いがちですが、これ、私たちも乗れるんです!
普通の列車も10分おきの感覚で走っていますが、道後温泉に来たのなら(しかも浴衣を着たのなら)絶対に乗るべし!!
日によってダイヤが変わるため、1日に3〜4本しか運行しないなんて場合もあります。定員も限りがあるので、しっかりと事前に道後温泉駅でダイヤをチェックして、チケットも買っておきましょう。
「マッチ箱のような汽車だ」
と漱石が言ったように、車内もすごくコンパクトで可愛い。このレトロ感がたまりません…!
車掌さんが各駅で観光地の紹介をしてくれるのも嬉しいサービスのひとつです。
松山市駅まで6.8キロという短い道のりですが、松山市駅についたのなら、忘れずに見たいものがもうひとつあります!それが、人力でやる坊ちゃん列車の方向転換です。
男性3人がかりで押しているんですけど!?!?!?
ここからまた道後温泉駅に戻るには、機械ではなく人力で方向転換をしなければいけないのです。周りからは自然とすごい!頑張れ!の声が。
これを往復の度にしていると考えると、「本当に、お疲れ様です…!」ってなりますね。長く愛された坊ちゃん列車は、多くの人々の支えがあって復元されたんだと実感しました。
高島屋にある「大観覧車くるりん」には乗るべき
松山市駅の目の前にはどーん!と高島屋がそびえています。その上にちらっと観覧車が見えるの、わかりますか?
実はこの観覧車、坊ちゃん列車に乗れば無料で乗れるんです!
当日母が切符の裏を見るまでは私も気がつかなかったのですが、これはラッキーな特典!屋上まで駆け上がります。
…ん?値段設定おかしくない?
坊ちゃん列車の運賃が800円、この観覧車のゴンドラが700円。100円しか差額がありません。
いや、これはお得過ぎるでしょ!これは絶対に乗るしかないでしょ!!
これは予想以上に、かなり高い。大分怖いです。
観覧車の直径が45mなので、地上からの高さをプラスすると最高点までの高さは85m。怖がる母の手前「大丈夫だよ!綺麗だね!」なんて強がってましたが、内心ちびりそうでした。でも本当に絶景なんです!
後ほど叔母から聞いたのですが、その月が誕生月の人は証明書を見せればタダになるそうです!すごい大盤振る舞いだ…ありがとうございます。
夜景でも最高じゃないですかねこれ!?!?
大観覧車 くるりん
- 住所:愛媛県松山市湊町5-1-1
- 電話番号:089-948-7056
- URL:http://www.iyotetsu.co.jp/kankou/kururin/
一番の目玉、道後温泉本館は夜に行く!
これまで道後温泉街・松山市内を遊び歩きました。最後の主役はやっぱりここ!「道後温泉本館」です。夜になるとぐっと良い雰囲気になりますね…!
さすが道後温泉のシンボル的存在。ずっしりとした佇まいで、歴史が感じられます。
私は入浴+二階席の休憩室利用(840円)、そして皇室専用の浴室である「又新殿」の見学チケット(260円)を購入。
浴槽は深めで、お湯も熱め。体の芯からあったまります。一日中歩き回って入るこのお湯、はっきり言って最高すぎます…!!浄化される…。
私は平日夜に訪れましたが、観光客も地元の人も沢山いました。土日や長期休暇になると、入場制限が設けられるほど人気だとか。
浴衣に着替えて、二階の休憩室で一休み。畳の部屋でゆっくりするなんて、最近なかったなあ…。
この後は、現在の天皇陛下も見学に来られた又新殿の見学。
写真撮影NGのためお見せできないのですが、皇室しか訪れることの出来ない全面金箔貼りの部屋や、一度も使われたことのないトイレ等、時間に余裕があれば是非行ってみて欲しいところです!
道後温泉本館
- 住所:愛媛県松山市道後湯之町6−8
- 電話番号:089-921-5141
- URL:http://www.dogo.or.jp/pc/time/
道後温泉に浸かって身も心もヘロヘロになったところで、道後ビールを呑んでこの日は〆。さっぱりしていて飲みやすかったです。
せっかくなので「松山城」も行っておきたい!
道後温泉を十分楽しんだけど、まだ時間の余裕がある!なんて人にオススメしたいスポットは松山市周辺です。
まずは是非「松山城」に行ってほしいんです!江戸時代以前に建造された天守で現存しているのは、この松山城を含めて全国に12箇所。松山城は日本が誇る名城なんです。
「大街道駅」から徒歩5分、「松山ロープウェイ商店街」を歩くと乗り場に着きます。
リフトとゴンドラが選べますが、雪山でのリフトしか乗ってこなかった私は断然リフトで!天気が良いと緑に囲まれて気持ち良いです。片道6分ほどで松山城のふもとに到着します。
天守までは結構登りがきついので、体調は万全で挑みましょう!
松山城の魅力といえば、なんといっても「石垣の綺麗さ」が挙げられます。石のカットから敷き詰め方など、守備力以外にも芸術的な面で高く評価されているんです。
さらに登ると…
ドーン!これが松山城です!
白と黒のコントラスト、さらに晴れていたので青空に映えてカッコイイ!早速中に入ってみましょう。
最上階まで上がるとなると、けっこうな体力を消耗します。水分補給はしっかりとしながら登ってください。
そこから望む景色は絶景ですよ!
松山城
- 住所:愛媛県松山市丸之内1
- 電話番号:089-921-4873
「坂の上の雲」の歴史をめぐる
夏目漱石の小説「坊ちゃん」も有名ですが、そのほかに司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」の舞台となったのも愛媛県・松山市。NHKでテレビドラマとして3年に渡って放映され、話題となりました。
今回は、母が時代モノ大好きなので、松山城の近くでゆかりのある場所に一緒に行って来ました。
私はぶっちゃけ良くわからないのですが、とりあえず「坂の上の雲の主人公の秋山兄弟と正岡子規と夏目漱石はマブダチって覚えておけば良いよ」って言われました。そのくらいの知識レベルです。すみません。
史跡 子規堂
俳人・歌人である正岡子規が17歳まで暮らした家を復元したものが子規堂です。
子規の直筆の原稿や遺品などが展示されており、たまらない人にはたまらない場所となっております。不思議と自然に頭が良くなった気がしました(頭悪い感想)。
史跡 子規堂
- 住所:愛媛県松山市末広町16-3正宗寺内
- 電話番号:089-945-0400
- URL:http://shikido.ehime.jp/
生家を再現。「秋山兄弟生誕地」へ
どん。
こっちはお兄ちゃんの好古です。
ばん。
こちらは弟の真之です。
日露戦争で多大な功績を残した二人の兄弟の生家を復元したのがここ「秋山兄弟生誕地」です。
入場料は300円。最初に10分程のビデオを見て、その後ボランティアのスタッフさんがかなりの熱意を持って解説してくれます。知識はなくても興味がある…なんて人にはおすすめです!
弟・真之の銅像はご利益があるらしく、センター試験間近になると大学受験生達が頭を触りに殺到するのだとか。
ちなみに、「正岡子規だけだとお金にならない。松山にお客様が来るのは司馬遼太郎のおかげ」とのことでした。強い。
今回は行けませんでしたが坂の上の雲ミュージアムも付近にあります。ご家族に司馬遼太郎好きが居たら連れて行ってあげましょう。
秋山兄弟生誕地
- 住所:松山市歩行町2-3-6
- 電話番号:089-943-2747
- URL:http://www.akiyama-kyodai.gr.jp/
松山市駅周辺はグルメも買い物も充実!
せっかくなので、松山市の中心も寄って行きましょう。大街道と銀天街という、2つの大きな商店街がメインです。
レストラン、服屋、青果店、塾…とにかくなんでもあって、歩くだけで楽しいのがこの通り。屋根があるので、雨の日も関係無く遊ぶことができるんです。
道後温泉駅から出ている伊予鉄城南線で行くと、最寄り駅は「大街道駅」や「松山市駅」になります!
丁寧に作られたおはぎが絶品な「みよしの」
大街道にある甘味処「みよしの」では、絶品のおはぎを食べることができます。
店内に入ると年配の女性2人がカウンターに立ち、せっせとおはぎを作っていました。
ひとつひとつ手作業で優しく丸められたおはぎが、次々とお盆にのっていきます。ここの名物は五色おはぎ。カラフルで見た目もすっごくかわいいんです。
おはぎってこんなに美味しいものだったっけ?
というのが、素直に感想として出てきます。
お米の潰し具合が絶妙で、「もちもち」だけでなく「ざっくり」という表現も入れたいくらい、食感が楽しく、食べ応えがあります。それぞれの味わいは異なるのだけれど、後味はどれもすっきり。しつこい甘さではないので、緑茶と一緒に食べたら止まらないやつ…。
人気店なので、確実に購入したいのであれば午前中に行くことを強く勧めます…!
みよしの
道後温泉は良い意味で”ちょうどいい”
道後温泉観光をメインに、松山市周辺までのルートを紹介してきました。そこで感じたことは
- 道後温泉街は大きくなく、全体がわかりやすい(母と一緒に無理なくしっかり回れたのが最高だった)
- 松山市周辺に観光地が密集している(車無しでも路面電車があれば余裕)
です。遠出して、さて観光だ〜!となると移動距離も半端無く疲れる…ってことは少なからずあると思います。
その点、道後温泉は規模感がぴったりで、疲れたらすぐそこの足湯で休めば良いんです。雰囲気もお店も、紹介してきた通りもちろん最高なんですよ。めちゃくちゃ良くないですか?
松山市へ繰り出すにしても、タクシーも気軽に使えてしまうような距離なので、行きたいところに確実に行けるっていうのは強みだな〜と思いました。
ちなみにこれからの季節、この大街道・銀天街商店街では、毎週土曜に夜市が開催されます!
期間は6/24〜8/5 毎週土曜日21:00まで。
地元の人たちも皆、浴衣を着て商店街の屋台を回ったりするらしいので(叔母談) 夏に道後温泉に行くなら、土曜日に被せて行ってみてははいかがでしょうか?
ただでさえ活気がある商店街の真ん中に屋台が並び、毎週夏祭り感覚が味わえるんです。この時しか味わえない楽しさがあるはず!
今回は、本当に母と久しぶりに長く一緒にいることが出来て幸せでした。
定年を迎えたお父さん・お母さんにありがとうの意味を込めて、道後温泉旅行をプレゼントとか、すっごく良いと思うんです。その際には参考にしていただければ嬉しいです!
なんか良い感じにまとめてしまいましたが、私は鯛めしとおはぎと食べに必ず戻ります。
ライター:みやけ(@a_komotomo)