イルカウォッチングに感激!天草のおすすめ観光スポット10選!海鮮・温泉・絶景宿を巡る
熊本県の天草地方は観光に最適。野生のイルカ、おいしい海鮮、絶景。観光客が楽しめる要素がたっぷりです。 熊本観光のついでではなく、天草目的で九州旅行へ出かけても確実に楽しめることを保証します。
こんにちは。福岡在住ライターの大塚拓馬(@ZuleTakuma)です。
野生のイルカ、おいしい海鮮、絶景…。
熊本県の天草地方は観光客が楽しめる要素がたっぷりです。
しかし、熊本市からけっこう離れているうえ、とても広いので車ナシでは観光がしにくいというデメリットもあります。
そこで今回、九州外からでも天草を思いっきり満喫できるプランを地元民といっしょに考えて、実行してきました!
行ってみたら、マジで超いいとこでした。もう「また行きたい」と思ってしまっている自分がいます。
目次
そもそも天草ってどうやって行くの?交通手段の攻略法
熊本観光と言えば熊本城などがある熊本の中心部か、自然の豊かな阿蘇周辺のエリアが多く選ばれています。一方、天草エリアはこの2つのエリアから離れています。
とくに阿蘇と天草はあまりに遠いので、阿蘇と天草を一度の旅行で観光をするのはあまりにハードでしょう。
九州外の人におすすめなのは「福岡&天草」か「熊本&天草」で予定を組み、2泊3日で巡るプランです。
福岡&天草の場合は飛行機移動、熊本&天草の場合は電車移動となります。
福岡&天草の場合は天草エアラインで移動
▲天草空港
福岡で知り合った天草が地元の友人から聞いたのは「福岡と天草を合体させた九州旅行は楽だし、満足度が高い」という話でした。
まず福岡に行き、その日は天神や中洲でグルメやお酒を楽しみます。翌朝、福岡空港から天草エアラインの飛行機に乗り込み、天草へ飛ぶのです。天草空港から近い本渡エリアを天草観光の拠点にするとよいでしょう。
福岡空港から天草までは飛行機で40分程度で到着します。プロペラ機の飛行機も趣があって面白いので、詳しくは天草エアラインの公式サイトをご確認ください。
熊本&天草の場合は列車と船の旅がおすすめ
熊本&天草で巡る場合は列車の旅がおすすめです。新幹線で熊本駅まで行き、熊本市街地を観光して一泊。
翌朝、熊本駅から列車に乗って、三角駅まで行きましょう。おすすめは観光列車「A列車で行こう」です。
▲観光列車「A列車で行こう」
「A列車で行こう」は向谷実氏がアレンジしたジャズの名曲「A列車で行こう」がBGMで流れる中、バーでお酒も楽しめる大人の列車です。
のんびり三角駅まで行った後は、天草宝島ラインに乗船し船で天草(松島港)へと向かいます。
JR券と天草宝島ライン乗船券がセットになった「天草・熊本2枚きっぷ」がおすすめです。
>>詳しくは公式サイトへ
列車の場合は松島港に到着するので、松島エリアを観光拠点にするとよいでしょう。
レンタカーでGO!天草のおすすめドライブスポット5選
飛行機や電車で本渡や松島に到着したら、レンタカーを借りてドライブに出発しましょう。
天草観光にドライブは必須です。海鮮を堪能したり、夕日を眺めたり天草の一日を楽しんでみてください。
ここからはドライブで廻りたいおすすめの観光スポットをご紹介します。
海を一望できる!絶景「ぺルラの湯舟」
ぺルラの湯舟は本渡の「ホテルアレグリアガーデンズ天草」にある温泉施設です。
露天風呂の周囲を木々に囲まれた「山の湯」は木々の香りに包まれていて、癒されます。
山の湯から階段を下りていくと、ユニークな陶湯舟の「森の湯」。
こちらも四季による移り変わりを楽しみながら、リラックスできるようになっています。
もう一方の「海の湯」は、天草の海を一望できる露天風呂です。
内風呂も広くて、開放感は抜群です。
ぺルラの湯舟では「山の湯・森の湯」側と「海の湯」側のお風呂が、日替わりで男女交代するようになっています。
僕が入浴に行った際は男湯が「海の湯」だったのですが、露天風呂があまりに気持ちよくて、出たり入ったりを何度も何度も繰り返し、結局1時間半くらい入っていました。
温泉の温かさと天草のおだやかな空気が肌を通り過ぎていく感覚が、今も残っています。気持ちよかったな……。この温泉の入浴料が大人700円は安い。
ぺルラの湯舟には大浴場のほかに、眺望の良い貸切風呂(別料金)やヒーリングサウナ(別料金)の設備もあるので、詳しくは公式サイトを確認してみてくださいね。
ぺルラの湯舟
住所:熊本県天草市本渡町広瀬996 ホテルアレグリアガーデン天草内
営業時間:5:00~8:00(最終入館7:30)/ 11:00~23:00(最終入館22:30)
定休日:不定休
入浴料:中学生以上700円、3歳~小学生350円、3歳未満無料
>>公式サイトはこちら
まさに絶景!渡るだけで気持ちいい「天草五橋」
▲天草五橋「五号橋(松島橋)」
天草五橋は三角から、天草諸島の大矢野島、永浦島、池島、前島を経て天草上島までを結ぶ5つの橋を伴った連絡道路のことです。
▲天草五橋「一号橋(天門橋)」
ドライブの際に渡る天草五橋から見える風景は、まさに絶景と言えます。
本渡や松島から上天草市方面に車で移動する場合は自然と天草五橋を通ることになるので、景色を楽しんでみてください。
天草のお土産はここで!試食たっぷり「藍のあまくさ村」
上天草市にある「藍のあまくさ村」は天草のお土産を数多く販売している、観光客は必ず立ち寄るべきスポットです。
敷地に入ると巨大な天草四郎像がお出迎えしてくれます。
すごい迫力。天草四郎像は銅像が12m、台座3mの計15mを誇り、日本中の天草四郎像の中で最大なのだそうです。
「藍のあまくさ村」は「天草専門店」と銘打った店舗で、とにかくここに行けば天草のおいしいお土産が手に入ります。
特筆すべきなのは試食の多さです。
たくさん試食をして吟味しながら、お土産を選ぶことができます。
おみやげで人気なのは店内で焼いている「天草四郎ちくわ」です。
▲天草四郎ちくわ(真鯛・真鯛といわし)1,080円(税込)
すり身には天草産の真鯛を使用しており、天草の天日塩と熊本の地酒をぜいたくに使っています。
試食を食べるとなんとアツアツでした。タイミングがよかったのでしょう。
自家製ならではですね。身の歯応えがしっかりしていて、旨味が上品でおいしい!
ご飯のおかずにも酒の肴にもなりそうな一品です。
そんな僕がお土産に購入したのは「天草レアチーズDECO(デコ)」。
▲天草レアチーズDECO(デコ) 1,188円(税込)
試食してみて、デコポンの香りが濃厚なのに、味わいはさっぱりしていて一目ぼれしてしまいました。
しっとりしたレアチーズケーキの上に、さっぱりとした熊本県産のデコポン100%のゼリーを乗せたこだわりの一品です。家族にも大好評でした。
試食ができるので、お土産にハズレがないというのが「藍のあまくさ村」のショッピングの魅力です。
また外のショップではソフトクリームが人気です。
▲ソフトクリーム 300円(税込)
写真はブルーベリー&黒ゴマきな粉のソフトクリームです。
「変な組み合わせ」と思われるかもしれませんが、これがまた絶妙に美味い!
考案した人は天才だと思います……!
こちらの塩バニラソフトクリームもとても人気で、食べている人が多かったですね。
300円という安価でありながら、どのソフトクリームもリッチ感のあるまろやかな味わいが特徴です。
藍のあまくさ村
住所:熊本県上天草市大矢野町登立910
営業時間:9:00~18:00、(8月のみ) 8:30~19:00、4月~9月の日曜・祝日は閉店時間30分延長、G.W・正月・お盆は時間延長あり
定休日:大晦日、元日のみ
>>公式サイトはこちら
天草五橋が一望できる!地元民オススメの「高舞登山」
天草は夕日がきれいな街です。
ドライブをしているだけでも、海岸線から見える夕日は感動モノなのですが、せっかくなら最高の場所で見たいですよね。
天草にはさまざまな展望スポットがあり、どこも綺麗そう。
なかなか選べずに困っていた僕は、地元のおまわりさんに聞いてみました。
「なんかこのへんで景色がきれいなとこ知りませんか?」
「それなら高舞登山がいいですよ。ちょっと道狭いけど」
…ということで、数ある展望スポットの中から「高舞登山」を選びました。高舞登山は上天草市の松島エリアにあります。
高舞登山は車で登っていけるのですが、確かに少し道幅は狭かったです。
ただ退避所があったりして、対向車が来てもそこまで困ることはありませんでした。
上までのぼるとこのような駐車スペースがあり、車を5台停められます。
奥の建物は公衆便所で、その奥が展望台への入口です。
このような階段を登っていくことになります。整備がしっかりとされているので、比較的登りやすいと思います。
苔がたくさん生えていて滑りやすいのでご注意ください。
登り始めて数分で展望台へ到着します。階段の傾斜はすこし急でしたが、登る時間が短いのであまりハードではありません。
展望台からは天草の素晴らしい景色が一望できます。
天草五橋を全て見渡すことができる展望台でもあり、天草五橋の5つの橋を目視で見つけることも可能です。
とくにここから眺める夕日は素晴らしく「日本の夕陽百選」にも認定されています。
展望台の中には撮影用の可動式の台がありますので、これを使えば自撮り棒がなくても景色と一緒に記念撮影ができます。夕日のシチュエーションでの記念撮影はカメラを「逆光モード」にするなど、何らかの対策をとって撮影してください。
高舞登山
住所:上天草市松島町阿村
海鮮は格が違う!天草のおすすめランチスポット3選
地元民に聞いてみると「天草の店はどこへ行ってもあまりハズレがない」と聞くのですが、その中でもとくにおすすめのお店を3店舗紹介します。
ランチスポットを選ぶ際の参考にしてみてください。
海を見ながらオシャレにランチ「リゾラテラス天草」
リゾラテラス天草は天草にあるリゾート施設です。
施設内にはさまざまな雑貨を販売するショップや、カフェやレストラン、パン屋さんなどが並んでいます。
今回おすすめするのは「プレートカフェリゾラ」でのランチです。
▲島のランチコース 1,958円(税込)
このような素晴らしいロケーションでランチのコースが楽しめます。
天草の海を見ながら、天草の海の幸が味わえるなんて最高です。
とくにメインに選んだ「天草産真鯛のグリル」は絶品でした。
「島のランチコース」はメイン料理が3種類ある中から選べるようになっており、肉料理もあります。
リゾラテラス天草は子供向けの遊び場もあり、家族連れでもカップルでも楽しめるところです。
建物の雰囲気と景色がきれいで何時間でもいられるような空間でした。
リゾラテラス天草
住所:熊本県上天草市松島町合津字北前島6215-16
営業時間:(平日)11:00~18:00、(土日祝)11:00~20:00
定休日:大みそかと元日
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絶品の天草ちゃんぽん「しろやま食堂」
「日本三大ちゃんぽん」をご存知ですか。
長崎ちゃんぽん、小浜ちゃんぽん…そして「天草ちゃんぽん」なのです。全部九州。
どや顔で話していますが、今回初めて知りました。
そんな「天草ちゃんぽん」の中でも人気店なのが、上天草市にある「しろやま食堂」です。
▲いつものちゃんぽん 750円(税込)
700円のちゃんぽんには野菜や海鮮などの具材がてんこ盛り。キャベツにもやし、エビやイカ、ちくわなどなど10種類もの具材が乗っています。
スープは昆布やかつお節などをもとにした醤油味。3代続く伝統の味なのだそうです。
あっさりとしたスープなのですが、旨味は濃厚。奥深い味わいです。
麺もツルツルモチモチしていて、コシがあっておいしい!
▲四郎ちゃんぽん 1,250円(税込)
トッピングの違う四郎ちゃんぽんはインパクト抜群。
天草大王のカツや車エビが乗っていて、超豪華な具材です。
スープには鶏ガラスープがブレンドされており、これもまた違ったコクが楽しめます。
ちゃんぽんは、麺がなくなり次第終了するとのことなので、可能であればお昼時よりもすこし早めに行ってみるのがよいでしょう。
しろやま食堂
住所:熊本県上天草市大矢野町中478-3
営業時間:11:30〜18:00
定休日:水曜、その他臨時休業あり
>>公式サイトはこちら
天草のうまい海鮮ならココ「いけす料理 やまもと」
天草で提供されている海鮮のお店でおすすめなのが、本渡にある「いけす料理 やまもと」。こちらも地元の方に「間違いない」と教えてもらったお店です。
店内の中心には大きないけすがあり、カウンター席はいけすを眺めながら魚料理を楽しめます。
▲ぜいたく海鮮丼(鮑・ウニ、魚のみそ汁付)2,000円(税込)
おすすめメニューは新鮮な海鮮がたっぷり乗った「ぜいたく海鮮丼」。
わさび醤油を身にまとったお刺身は歯応えが強く、脂がのっていて絶品です。
さらにこんな立派なウニと鮑までついています。
天草の五和町二江の地元の漁師さんが採ったウニを直に仕入れているそうで、臭みが全くなく旨味の強いウニは本当においしかった…。絶対食べた方がいいですよ。
これで魚のみそ汁までついて2,000円(税込)って破格だと思います。天草最高だ…。
「いけす料理 やまもと」では、魚料理が絶品なのは間違いありませんが、天草大王・天草えびすポークのメニューもあり、天草のおいしいものが揃ったお店でもあります。
いけす料理やまもと
住所:熊本県天草市南新町10-11
営業時間:(平日)11:30~22:00(LO21:00)、(土曜)11:00~22:00(LO21:00)、(日祝)11:00~21:00(LO20:00)
定休日:水曜日、その他不定休
>>公式サイトはこちら
天草には野生のイルカがこんなにいるの?感動のイルカウォッチング
天草で個人的に絶対外せないと思うのが、イルカウォッチングです。
「ただイルカ見るだけでしょ?」と思うかもしれません。
僕もそう思っていましたが、興奮してしまいまして。
なんと、二日連続でウォッチングしてしまいました。イルカ万歳。
本渡からも松島からも出航可能
僕は本渡の「天草市イルカセンター」からイルカウォッチングに参加しました。
イルカウォッチングには本渡からも松島からも出発でき、松島からの場合は大人4,800円、本渡からの場合は大人2,500円で出航できます。
今回は本渡からのイルカウォッチングをレポートします。
天草ぐるっと周遊バスが便利
僕はイルカウォッチングに参加するにあたり、すでにレンタカーを返却してしまっていたので、本渡バスセンターからでる「天草ぐるっと周遊バス」を活用しました。
天草の魅力的なスポットをお得に巡れるバスツアーで、実はこのバスを使えば広い天草を巡る観光もレンタカーなしで十分楽しめます。
コースは以下の3種類です。
<Aコース>潮風とイルカと太陽の宝島コース:イルカウォッチングに行くコース
<Bコース>世界文化遺産「天草の﨑津集落」とキリシタン物語コース:崎津集落に行くコース
<Cコース>南あまくさと世界文化遺産をめぐるコース:牛深まるごと体験と世界文化遺産・天草の﨑津集落を堪能するコース(※牛深から発車するコース)
今回はイルカウォッチングに行くので、Aコースを使用しました。
Bコースの崎津集落はかなり遠いので、バスで行けるのはありがたいですね。
詳しくは「天草ぐるっと周遊バス」の公式サイトをご覧ください。
天草市イルカセンターに到着
イルカウォッチングの受付を行っている、天草市イルカセンターに到着しました。
予約をすれば確実ですが、こちらでは当日受付も可能です。
他のお客さんと一緒に船へ乗り込み、いざイルカウォッチングに出航です!
天草の海に船で出られるだけで、かなり気持ちいい!これだけで2,500円を払う価値があるなあ、とも感じます。
船っていいですね。
限られた時間(1時間)の中でイルカを見つけなければならない船はどんどん飛ばします。
途中から手元のバーをつかまってないと怖いくらいにスピードアップしました。
ここまで頑張ってもらえると、ありがたいです。
するとだんだんスピードがダウン。
「もしかしてイルカがいるの?」と思って周囲を見渡してみると…。
あっ。
イルカいたー!!しかも近いー!!
野生のイルカに感動。ちゃんと会えた!良かった!!
そう喜んだのもつかの間。イルカがどんどん出てくる。
イルカ、めっちゃいるやん。
想像してた5倍はいると思います。まさかこんなにたくさんのイルカに会えるとは。
だんだん途中から感覚がマヒしてきて、周囲にイルカだらけの状況に慣れてきました。
さっきまで「イルカがいた!」と感動していたのに、「イルカかわいい」と愛着を感じるほどに。
まさか、水族館よりも海でイルカを身近に感じられるとは思いませんでした。
天草の海には魚がたくさんいるのですが、イルカたちは海の表層部の魚を食べ、漁師たちは海の深層部の魚を獲るので、共存ができているのだそうです。
もともと天草市のイルカの光景は漁師さんの間では有名でしたが、これがまさか観光になるとは思われていなかったというエピソードも聞きました。
今では天草を代表する貴重な観光資源です。観光開発してくれたおかげで僕も野生のイルカの感動を感じられました。ありがとう、ありがとう……。
ちなみに天草市イルカセンターの中には天草でとれた新鮮な魚介類や生鮮品、お土産を販売しているショップがあったり、レストランがあったりと建物内でも楽しむことができます。
▲立派な鯛のアラがこの量でまさかの300円
イルカウォッチングを疑似体験できるVRや、プロジェクションマッピングを使ったアトラクションなどもあり、イルカウォッチングまでの待ち時間も家族みんなで楽しめます。
▲VRイルカウォッチング
ぜひイルカと会いに海へ遊びに行ってみてくださいね!
僕もまた天草にいった時は、必ず行こうと思います。
天草市イルカセンター
住所:熊本県天草市五和町二江4689-20
営業時間:9:00~18:00
定休日:大晦日、元日
>>公式サイトはこちら
展示に工夫を凝らした海中水族館が魅力「天草パールセンター」
天草パールセンターは真珠専門店をはじめ、様々な施設が入った天草の複合観光施設です。
本来はドライブスポットとしてサラッと紹介したかったのですが、あまりにも楽しかったので別に大見出しをつくって紹介させてください。
とくに楽しかったのは「わくわく海中水族館シードーナツ」です。
大人は1,300円、小中学生800円、幼児(4歳以上)400円で入園できます。
入園すると奥の方に海上に浮かぶ建物が見えてきました。あれが海中水族館です。
若干海中水族館までは距離があり、海辺を歩くことになります。
海辺を歩いていると、さっそく水槽が見えてきました。
なんとアオウミガメがいるとのこと。
うわ、ほんとだ。いる。
こんなに至近距離でウミガメを初めてみました。とても大きい。
水槽には写真のような踏み台があり、子どもでも水槽の上からウミガメを鑑賞できるようにされていました。愛のある配慮ですね。
さらに進むとこんな看板が。カニのイラストと「WANTED」と書かれています。
どうやら、この目の前の磯にイラストのカニが隠れているようです。こんなの見つけられる気がしません。
でも一応、探してしまう僕。
おお!いたいた!!あそこやん!!
やっぱり見つけると声を出してしまいます。うれしい。
楽しめるように展示にこだわっているところが、とってもいいですね。
さて、だんだん海中水族館が近づいてきました。この渡り廊下を渡りきると、ようやく到着です。
ちなみに足元はこんな感じ。
網目状にされており、スリルが楽しめるようになっています。細かいところにも工夫を欠かしませんね……。
渡りきると、いよいよ海中水族館の入口が見えてきました。
入口の右側にはさまざまな注意書きの張り紙が貼られています。
よく読んでみると、なんと撮影OKでした。しかも、できればSNSに画像や動画をアップしてほしいとまで書かれています。
理由は「宣伝になりますので」とのこと。そうおっしゃるのなら、僕もじゃんじゃん写真を撮影しようと思います。
階段を降りて、いよいよ海中に降りていきます。ちょっとドキドキ。
展示は写真のように小さな水槽にプラスして、手書きの解説ボードがあるといった感じ。
手書きの解説ボードに手が込んでいて、見ていて飽きません。
しかし、なんとなく気になるのがこの解説ボードの書き方。
なぜか「食べる前提」の解説がされているんですよね……。
いきいきと水槽で泳いでいる魚に食べる前提の解説がなされているのを見ると、確かにおいしそうに見えてきます。
なんとなく不謹慎というか、下品なのかなという気がしてモヤモヤしていると、こんなボードが現われました。
「水族館で「美味しそう」OKです!」
ガーン!と心に響きました。なるほど、「美味しそう」は魚が元気な証拠であり、誉め言葉だという解釈なのですね。
魚を食べる日本人としての「美味しそう」という感性を大切にし、天草で海鮮を満喫してほしいというメッセージに感動してしまいました。
こちらの水族館は水槽という形で横から見る展示だけでなく、上から見る展示もなされているので、まるで磯で魚と出会ったような形で鑑賞できるのが特徴です。
ハリセンボンをこんなアングルで眺められるのも、シードーナツならではです。
魚を身近に感じることができる、迫力ある展示は大人も子どもも夢中になること間違いないでしょう。
ちなみに海中なので、海中をそのままのぞきこめる窓もあります。
他にも、シードーナツには海の動物とふれあえるプログラムも豊富に用意されています。
僕が来訪した時にはイルカとのふれあいプログラムが行われていました。
500円を支払うと、イルカいけすの中にいるイルカに直接触れることができます。
イルカって「キューキュー」とだけ鳴くイメージでしたが、「ギャーギャー」みたいな感じに鳴くこともあるんですね。
これほど近距離でじっくりとイルカとふれあうことができるのです。
また、マダイへのエサやり体験も可能で、こちらもおすすめ。
100円でエサを購入し、マダイの池へエサを投げ込むのですが……
バシャバシャアアアッ!
おお、水しぶきが腕に。
鯉のエサやりでは感じられない迫力にびっくり。
こんなにやりがいのあるエサやりはなかなかないだろうと思います。
その他にもふれあいプログラムが用意されていますので、詳しくは公式サイトを確認してみてください。
また、隣接している天草パール・マリア館もぜひ立ち寄ってほしい!
こちらには「パール資料室」「歴史民族郷土資料室」などがあるのですが、とくに見て欲しいのは「キリシタン資料室」です。
さまざまな隠れキリシタンの遺物の実物と触れることで、迫害されながらも信じ続けた天草の隠れキリシタンに想いを馳せることができます。
踏絵や隠れキリシタンが隠れ持っていた「マリア観音」などの実物には迫力がありました。
営業時間は9:00~17:00で、入館料は水族館の入館料に含まれています。
天草パールセンター
住所:熊本県上天草市松島町合津6225-8
営業時間(シードーナツ):(3月20日~10月31日)9:00~18:00(最終入場17:00)
(11月1日~3月19日)9:00~17:00(最終入場16:00)
定休日:年中無休
>>公式サイトはこちら
松島と本渡どっちに泊まる?天草のおすすめ宿
最後におすすめの宿をご紹介します。
飛行機なら本渡、電車&船なら松島に宿泊するのがおすすめです。
本渡に泊まるなら「和み宿 新和荘 海心」
本渡に宿泊する場合は「新和荘海心」という宿がおすすめです。
客室は畳もありつつ、ベッドもある和洋室。
雰囲気がペンション風なカジュアルな雰囲気で落ち着きます。
とくに感動したのは夕食。
天草の美味しいものが一通り揃っていて、どれもおいしかった……。
海鮮は当たり前においしいのですが、こちらの天草大王のお鍋が絶品でした。
プリっとしたお肉で歯応えがしっかり。噛めば噛むほど旨味がジュワジュワ出てきて、おいしい!
ホテルでも旅館でもないアットホームな雰囲気が魅力の宿です。ぜひ気心が知れた人と一緒に、癒されに行ってみてください。
和み宿 新和荘 海心
住所:熊本県天草市港町11-19
>>公式サイトはこちら
松島に泊まるなら「ホテル竜宮」
ホテル竜宮は、天草五橋の絶景が魅力の宿です。
客室には大きな窓があり、光が差し込んでいます。窓を覗いてみると……。
この景色です。
普通なら展望台に登らないと拝めないような絶景が部屋の窓に広がっています。これは贅沢。
景色への感動は大浴場でも続きます。
内湯でこの開放感を実現できるお風呂はなかなか存在しないのではないでしょうか。
天草の海と青い空を眺めながら浴槽でのんびり。
しかも、こんな露天風呂まで。贅沢すぎる……!!
浴槽に浸かると、海と浴槽の境目がわからなくなります。
海の波音と浴槽にお湯が注がれる音がユニゾンし、他では味わえない癒しのひと時。
まさに竜宮。時を忘れてしまいそうです。
朝食のバイキングでは「鯛茶漬け」が食べられて驚きました。これぞ天草クオリティ。
他にも数々のおいしいメニューが並んでいますので、ぜひ宿泊して確認してみてくださいね。
ホテル竜宮
住所:熊本県上天草市松島町合津6136
>>公式サイトはこちら
イルカ、海鮮、絶景!天草は地上の楽園だった
天草に初めて行った私でしたが、もう天草が恋しい。
またあの海に会いたいし、安くておいしい魚が食べたい。
そして、疲れた時は夕日を観に行きたい。
まさに天草は地上の楽園でした。
熊本観光のついでではなく、天草目的で九州旅行へ出かけても確実に楽しめることを保証します。
きっとあなたの来訪を、たくさんのイルカたちが歓迎してくれますよ!