「地獄のぞき」から日本一の大仏まで!千葉県にある「鋸山」の絶景スポットに行ってきた。
千葉にある鋸山は、千葉県の富津市と安房郡鋸南町にまたがる場所にあり、スリル満点な「地獄のぞき」や、日本一大きい石製の「大仏」、石を切り抜いて作られた「百尺観音」など、さまざまな絶景スポットがあります。そんな鋸山にライターが実際に行き、現地からレポートをお届けします!
こんにちは。ライターの長橋です。
本日は千葉県・房総半島の南部にある、「鋸山」(のこぎりやま)に来ています。
「東京から数時間で行ける絶景スポットが千葉にあるらしいよ!」
先日、友人からそんな話を聞きました。
旅メディアでライターをする自分にとって「東京から数時間で行ける絶景スポット」の情報は、喉から手が出るほど欲しいものです。ネタ探しに困っていた僕は、すぐさまその「絶景スポット」の情報を得意のインターネットで調べることにしました。
インターネットで得た情報によると、「鋸山」と呼ばれるその山は、千葉県の富津市と安房郡鋸南町にまたがる場所にあるらしく、スリル満点な「地獄のぞき」や、日本一大きい石製の「大仏」、石を切り抜いて作られた「百尺観音」など、さまざまな絶景スポットがあるということ。
ただ、実際に行ってみないと話は始まりません。
友人の話は本当なのか。インターネットの情報を信じて良いのか。絶景スポットは本当に絶景なのか。
そんな真偽を確かめるために、本日この山に訪れたというわけです。
鋸山に行くには、東京から電車で約2時間半。
JR内房線の「浜金谷駅」が最寄り駅となります。
車で行くのであれば「東京湾アクアライン」を渡ればすぐなのですが、レンタカー代を浮かせるためにも僕は電車で行きました。(だいたい1時間に1本の割合でしか電車が動いていないので、時刻表には注意したほうが良いです。僕はやらかしました)
駅のホームからも見える「鋸山」。
写真で見ると山頂までは遠いように見えますが、ロープウェーに乗れば一気に山頂に進むことができます。(「ロープウェー乗り場」は駅から徒歩10分ほどの場所にある)
このロープウェーは、世界的に知られるスイスの「CWA社」のゴンドラが使われているとのこと。
ロープウェーについて全く知識がないのでよくわかりませんが、そう言われてみればスイスっぽい形をしている気がする。
ちなみにこのロープウェーを使わずにも、山頂に登ることはできるんだそう。
下の看板にも書いてある通り、車でも行けるし、徒歩でも行くことが可能です。
とはいえ、17時以降の下山は危険なので(街灯が無いし、イノシシが出るそう)、帰りの時間には注意しましょう!(僕のように足腰に自信が無い人は、往復ともロープウェーで行ったほうが良さそうです)
ロープウェーに乗れば、だいたい4分ほどで山頂に到着します。
帰りもロープウェーを使うのであれば、この時点で往復用の切符を買っておきましょう。(少しだけ安くなる)
ロープウェーを降りると、すぐ山頂に到着。
標高は329m。要するに、東京タワーの333mとほぼ同じくらいの高さってことになります。
ここからは、海(東京湾)も綺麗に見えて……
山頂ならではの「開放感」も得られ……
存分に自然を満喫できます!
なおかつ平日ならそんなに人もいないので、ゆったり楽しめることでしょう。(まじで若者がいない)
とはいえ、この山頂からの景色だけを見るために「鋸山」に来たわけではありません。
冒頭でもお伝えしたように、鋸山にはここでしか見ることのできない「絶景スポット」があるのです。
ということで、入園料を払って「絶景スポット」を目指します。
ちなみにここからはいくつもの階段を登ることになるので、革靴やヒールのある靴ではなくスニーカーを履いていくと良いでしょう。(階段に加え、距離もあります!)
絶景スポットその1「地獄のぞき」
ロープウェーの駅から歩いて15分くらいすると、「地獄のぞき」に到着します。
「地獄のぞき」とは、その名の通り「地獄」をのぞけるような場所。
テレビや雑誌、SNS、特にインスタグラムなどで一度見たことがあるのではないでしょうか。
「あー、これね、見たことあるよ」なんて言葉が脳裏に浮かんだのでは?
この先端には実際に行くことができ、地獄をのぞくことが可能で……
実際に真下を見た写真が↓これ↓
怖いのですが、それよりも都内では味わうことのできない“圧倒的な雰囲気”に心が踊ります。
ちなみにこの「地獄のぞき」は、石切り職人のユーモアから生まれたんだとか。
「ここ削ってみたらウケるんじゃね?」みたいなノリで作ったんですかね。
ちなみに「地獄のぞき」から“地獄をのぞいている様子”を写真に収めたい場合は、複数人で訪れるようにしましょう。なぜなら撮影場所から「地獄のぞき」まで若干の距離があるのでセルフタイマーでは撮影できないからです。(僕は一人で行ったので撮影できませんでした。残念すぎる)
絶景スポットその2「百尺観音」
ここ鋸山は、建材用の房州(ぼうしゅう)石という石の産地で知られた場所。
これまでご紹介した写真を見ていただければお分かりの通り、山のところどころに石を切り出した跡が残っています。
ちなみにこの採石の跡がノコギリの様に見える事から「鋸山」と呼ばれるようになったんだとか。
特にその様子が顕著に現れるのが、先ほどの「地獄のぞき」の下部にある「石切り場」です。
この周辺は採石の跡が細かく残っており、まるでRPGゲームの中に入ったような雰囲気!
木漏れ日が射す道を抜けると、絶景スポットその2「百尺観音」の場所に到着します。
この「百尺観音」は、名前の通り百尺(30.3m)の高さを誇ります。(すごい)
もともとは第二次世界大戦の犠牲者と、東京湾周辺の陸海空の交通の犠牲者を供養するために作られたんだそう。
RPGだったら、近づいたら動き出す中ボスですね、これは。(レベル上げないと勝てないやつ)
また左上を見上げると、「地獄のぞき」が見え、ますますRPGのダンジョン感が強くなります。
冒頭でも書いた通り、あんまり人がいないためゆっくり観音像と向き合うことができます。
ずっと見ていると心が落ち着く感じがしますので、東京の喧騒に疲れた人は行ってみると良いかもしれません。(個人差あると思いますが)
なお、この「百尺観音」と先ほどの「地獄のぞき」の2つは、ロープウェイの山頂駅から往復40分の距離。時間が無い方は、まずこの2つを目標に向かったほうが良いかもしれません。
絶景スポットその3「日本一の大仏・薬師瑠璃光如来」
先述の通り、ロープウェーを使って鋸山に訪れた場合は、まず「地獄のぞき」・「百尺観音」を見に行くことになると思われます 。(道順通り行けば)
この2つだけで満足して帰路についてもよいのですが、せっかくならもう1つ見ておきたい絶景スポットが鋸山にはあるのです。
それが「日本一の大仏・薬師瑠璃光如来」!!
鎌倉の大仏の2倍以上という「薬師瑠璃光如来」は総高31.05m・御丈21.3mもあり、石製の大仏の中で日本一の高さを誇るめちゃめちゃでっかい大仏。
江戸時代末期、一度は風化によって崩壊したものの、昭和44年に現在のお姿に復元されたそうです。
なおこの大仏を見に行くには、山頂周辺から急な階段をひたすら下る必要があります。
(早くて15〜20分くらいかかります)
が、時間と体力に余裕があるなら、ぜひ見に行ってみてください。日本一はやっぱりでっかいですよ!
(ロープウェーの駅に戻る場合は、再度階段を登らないといけないのでお気をつけて)
また、大仏の隣には「お願い地蔵尊」というお地蔵さんが鎮座しており……
おびただしい数の小さなお地蔵さんが置かれております。
(これに名前を書けば、願いが叶えられるんだそう)
「どうしても叶えたい願い」がある人は、お地蔵さんにお願いしよう!(小さなお地蔵さんは売店で購入できます)
異世界感がある鋸山に、登ってみたくなりましたか?
約3時間ほどで、3つの絶景スポットを回ることができる「鋸山」。
東京からそこまで離れてもいないので、都会の喧騒を忘れて、ゆったりとした時間を過ごすには持ってこいの場所かと思います。(東京帰りたくなくなった)
そして確かに友人の言う通りの「絶景スポット」がここにはありました。
ただ何度も言うようですが……「結構歩く」ので、そこだけは気を付けてください!(特に女性)
ということでこれからも、友人の話もインターネットの情報も信じつつ、まだまだあまり知られていない日本の「絶景スポット」をご紹介していければと思います。(よろしくお願いします)
ちなみに、以上ご紹介した3つの「絶景スポット」の他にも、鋸山にはまだまだたくさんの見所がありました。
皆さんも訪れた際には、ぜひ探してみてくださいね!
(カメラを持っていくと撮影したくなるところがたくさんあるので、めっちゃ楽しいですよ!)
【鋸山・詳細情報】
・住所:千葉県安房郡鋸南町鋸山
・電話番号:0470-55-1103
・拝観時間:8:00~17:00
・拝観料:大人600円、小人400円(4~12歳)
・アクセス
電車の場合 JR「東京」駅より内房線「浜金谷」駅もしくは「保田」駅下車
※ロープウエイ利用の場合は「浜金谷」駅下車
※表参道からのぼる場合には「保田」駅から遊歩道
車の場合 東京 → 川崎 → アクアライン → 木更津 → 鋸南保田(無料駐車場あり)
ちなみに……
恋人同士で鋸山に訪れたなら、近くにある「恋人の聖地」に行ってみると良いかもしれません。
夕日がとても綺麗に見えるそうです。(恋人の聖地って日本にいくつあるのだろう)
ライター / 長橋諒(@nagahashiryo)