こんにちは。
地元宮城県を愛するライター、スガイミキです。
国内旅行、海外旅行が大好き人間なのですが最近はまっったく旅行ができていません。
むむむ……。気軽に行けてなおかつ、自然の中で楽しいことを体験できて、美味しいものを満喫できる場所なかったかなぁ〜???
あっ! そうだ!
仮面ライダーでお馴染みの石ノ森章太郎作品のあれやこれやを楽しめる「石ノ森萬画館」、
伊達政宗が当時ローマへ送った使節団「慶長使節団」
と一緒に海を渡ったサン・ファン・バウティスタ号の復元を見られる「サン・ファン館」とかね、
島民よりニャンコの数の方が多いことで有名な猫島「田代島」など
観光するところがはちゃめちゃにあって、新しい試みを仕掛ける若者たちが集まっている宮城県でもホットな場所!
そう!宮城県石巻市!
石巻のポテンシャルを見せつけるべく現地で体を張ってきましたのでぜひご覧あれ〜!
※写真ではマスクを外していますが、取材はマスクを付けておこなっております。
目次
まずは海ではしゃごう!SUPで夏の石巻を満喫する
宮城が誇る牡蠣・ホヤの養殖が盛んな石巻では夏のアクティビティがこれでもかというほど充実しすぎていて、太平洋に向かって突き出している半島「牡鹿半島」では様々な体験が開催されています。
その中でも比較的マリンアクティビティ初心者でも楽しめちゃうのが「SUP」、わたしの夏の定番アクティビティです。
持ち物は手ぶらでOK!必要なものはすべて貸し出ししているので水着があれば万事快調。
海に出る前にまずは器具の使い方を学びます。パドルの持ち方や漕ぎ方、頭に叩き込むことで海の上でも焦らずに動くことができます。
ボードの上に立ち上がるのが最初は困難ですがすぐに慣れてしまいますよ。コツは膝を少し曲げること!パドルを思いっきり漕ぐと速度も上がります。
開放的な海の上を自由に漕ぎ回ることができてとっても楽しい!!!
ある程度、SUPを楽しんだ後は1つのボードの両端に2人で乗り、身体を揺らすことで相手をボードから落とす「SUP相撲」を開催。
え〜、これはわたしが無惨にも海に落ちている証拠画像ですね。大人になってからこんなに派手な転び方をするとは思いもしませんでした。
落ちた瞬間、大人でも本気ではしゃげるのって楽しいなと実感。
他にはカヤックや、サーフィン、ダイビング体験に鹿の狩猟体験など、牡鹿半島だけでこんなに色んなことが楽しめちゃうんです。
SUPをしたあとは、ガイドさんが運営しているオシャレなゲストハウスに宿泊するのもアリですよ。会社の業務がリモートワークに移行している昨今、ワーケーションなどに使用している方もいるんだとか。
店名:ActiveLifeLab(アクティブライフラボ)
住所:宮城県石巻市渡波浜曽根の壱47-1
駐車場:あり
公式サイト:https://www.activelifelab.com
孤独のゴローさんも食べにきた! 名店のサバ出汁ラーメン
アクティビティをめいいっぱい楽しんだあとは、お昼ご飯を食べにいきましょう!
漁港だから獲れたて新鮮なお魚の海鮮丼をかっこむのか? それともリーズナブルな価格帯のお寿司屋さんに行こうか?
と言いたいところですがここはあえて「ラーメン」にします。おいおい、ラーメンなんてどこでも食べれるじゃないとお思いでしょう。
ここ「きかく」ではスープに石巻で水揚げされたサバを使用した「サバ出汁ラーメン」が
いただけるんです。その美味しさは「孤独のグルメ宮城出張編」でゴローさんが食したほど。
創業当初からスープに石巻で良く獲れたサバ節を使っているのだそう。漁港ならではの名物ラーメンという感じでとてもいいね。
醤油ラーメンよりもスープの色が澄んでいてサバ出汁をきちんと味わえそうですね。
まずはスープからひとくち……。
えぐみや臭みが全くないじゃないか。塩加減も優しく、ゴクゴクと飲みほせてしまいそうなぐらいあっさりした味わい。
あっさりスープにアクセントをつけるためでしょうか、ガーリックチップがパラパラとかかっています。
これは魚のつみれを揚げたものかな?トッピングにひねりが加えてあって粋だなぁ。
ここに来たらセットで注文する人が多い「ソースかつ丼」も入れておきましょう。
ソースかつ丼といえば会津若松や福井のソースかつ丼が有名ですよね。どちらも本場で食べたけど美味しかったなぁ。
かぶりついた瞬間、どこのソースかつ丼とも味が大きく違うのにびっくり。甘辛いタレはどこか焦がしたようなキャラメル感のある甘さ。
けれどご飯が進む味つけで、今まで食べたことのない美味しさでした。
ソースにもサバ出汁が使われていて継ぎ足されていくタレはここにでしか味わえない唯一無二の味わいです。
店名:亀鶴(きかく)
住所:宮城県石巻市相野谷飯野川町171
営業時間:11時〜14時/月曜定休
駐車場:あり
参考リンク:https://tabelog.com/miyagi/A0404/A040403/4014503/
石巻発の家具に囲まれながら、ゲストハウスでクラフトビールを呑む
お昼を食べたあとは、カフェでちょっと一服。市内にはたくさんのカフェがありますが今回は「IーHOP CAFE」をご紹介。
「IーHOP CAFE」が入っている建物「Ishinomaki HomeBase」は1階がカフェ兼、シンプルで機能的な家具を展開する「石巻工房」のショールーム、2階がゲストハウス になっています。
テーブルや椅子、入り口のサイズに至るまで、目に付くもの全てが家具職人・デザイナーの緻密な計算が光っていてスタッフさんの説明を聞きながら見学するのも楽しいんですよ。
カフェでは石巻北上町で栽培されたホップを使って醸造したクラフトビール「巻風エール」がいただけます。
こちらは「ホップティー」コンブチャに乾燥したホップを浸して煎れるのです。あれ?今まで数えきれないぐらいビールを呑んできましたがホップそのものを見るのって初めてかも?
ホップの風味がお茶に溶け込んで豊かに香ってきます。通常のお茶っ葉だとお茶自体の香りが強すぎるのでコンブチャだと相性が良いみたいですね。
2階のゲストハウスのデザインは部屋ごとに違うデザイナーが担当していて、小物や灯りにも物語が込められているのが素敵なのです。
店名:Ishinomaki HomeBase/I-HOP CAFE
住所:〒986-2135 宮城県石巻市渡波栄田91
駐車場:あり
公式サイト:https://ishinomaki-hb.com
街中をぶらぶら歩くだけでも楽しい、石ノ森章太郎のキャラが佇む石巻マンガロード
さてさて、お茶をした後は石巻の街中を散策でもしましょう。石巻駅前の中心街をぶらついていると……
宮城県出身の漫画家「石ノ森章太郎」が生んだキャラクターの像に出会います。こちらは「初代仮面ライダー」、たなびく赤いスカーフがお洒落ポイントよ。
宮城県登米市出身の石ノ森章太郎がなぜ石巻市でこんなに取り上げられているのかというと、石ノ森章太郎が学生時代に片道3時間かけて石巻まで映画を観に通っていたことから、ゆかりの深い土地として萬画館やマンガロードが作られたんだそうな。
郵便ポストの上には可愛い「ロボコン」のオブジェが。
メンバー数が圧倒的に多い「サイボーグ009」のキャラクターたちが街中では目立っています。衣装も赤と黄色だもんね。
石巻駅のステンドガラスにも009のキャラクターたちが。
サイボーグ009のキャラクターは知っていますが実は原作を読んだことはない私……。今度マンガを読んでみようかしら、調べてみたら何回かアニメ化や映画化しているんですね。最近だと2016年に「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」が放映されていました。
画像元:CYBORG009 CALL OF JUSTICE公式HP
……あれ?わたしの知ってる009となんか違う???
お土産を買うなら絶対にここ!「いしのまき元気いちば」
石巻の美味しいものが集結している「いしのまき元気いちば」。広々とした店内には大量の鮮魚や水産加工品が並んでいます。とにかくここの商品力が凄いので、石巻に来たからには意地でも寄っていって欲しい超オススメのスポット!
種類豊富な缶詰たち。ラベルデザインも凝ったものが多くまるで漁港のヴィレッジヴァンガードです。
ピッカピカの鮮魚たち。春は銀鮭・鰹、夏はホヤ・ウニ、秋は牡蠣・帆立・アワビ、冬はタラやアンコウが並びます。
水産物の他に地酒や宮城の銘品お菓子、石ノ森萬画館のグッズなどここに来ればお土産選びも一安心なのです。
2階にはフードコート「元気食堂」があるので買い物をして小腹が空いたらGO!
石巻の新鮮な魚介を一気に味わえる「金華山丼」に2度蒸しの茶色い麺が特徴的なご当地B級グルメ「石巻焼きそば」などなど石巻のグルメが
ここで一気に味わえちゃいますよ。
店名:いしのまき元気いちば
住所:石巻市中央二丁目11-11
駐車場:いしのまき元気いちば向かい「市営かわまち立体駐車場」2時間まで無料※午前8時から午後6時までに入庫した車両が対象、それ以外の時間帯は1時間無料
公式サイト:http://genki-ishinomaki.com
観光客にも地元客にも大人気!石巻が誇る居酒屋たち
皆さんお待たせいたしました。漁港の居酒屋をご紹介するお時間です。
旨い海鮮に旨い地酒を合わせる!これ以上幸せなことはないじゃありませんか。それでは夜の歓楽街に繰り出しましょう。
「日本酒場のれん」
こちらは東北のうんまい日本酒を取り揃えていて、地元民からの推薦数が多かったお店なので行く前からワクワクしていました。
この日の限定日本酒はと……あぁっ!なんということ!秋田の新政酒造のラピスがあるじゃないですか!
本当は石巻で醸造している「墨廼江(すみのえ)」や「日高見(ひたかみ)」を呑むべきなんですが、ごめんなさい。
新政を見かけると呑まずにはいられないんです、ガンダム風に伝えると手の震えが止まらんのですよ。
酒器にもこだわっていてこの盃はお酒を注ぐと花火が浮き上がる不思議な器、夏の訪れをほろ酔いで感じられて嬉しい。
この日のオススメは石巻産のアイナメ刺し、活きホヤ酢、太刀魚の天ぷらに珍しいものだとマンボウの酢味噌和えなど。
酒呑みにはたまらないラインを攻めてきますね。
太刀魚の天ぷらは大葉と一緒にカラッと揚っていて、特製の玉ねぎソースにつけて食べると天ぷらなのにとてもさっぱりとしていて
何個でもいけてしまいそう。
アイナメのお刺身。とても淡白な味わいで独特の香りがあります、しかしそれが癖強いというわけではありません。
お品書きにはありませんが同行者がなめろうを食べたいなとポツリと呟いたら、板さんがボタン海老のなめろうを出してくれました。
海老をなめろうにしてしまうなんてなんて贅沢な、気がついたら青森が誇る超有名日本酒「田酒」特別純米酒を頼んでいました・・・・・・
先ほどいただいた太刀魚を骨せんべいに、ボタン海老の頭を素揚げにしたものをサッとこしらえくれたりホスピタリティが最の高でした。
店名:日本酒場のれん
住所:石巻市立町1丁目4-8 クリスタルビル1階
公式サイト:https://www.big-advance.site/s/144/1429
「海彦山彦立町店」
こちらは本当にメニューが豊富で、鮮魚をリーズナブルな価格でそして色んな調理方法で楽しめます。特に炭火の囲炉裏焼きがオススメです。
焼き物だけでもこんなに種類が。大人になると焼き魚を食べる機会がめっきり減ってしまうので興奮します。
石巻と言ったら「金華サバ」。〆サバを目の前で炙りにしてもらいます。
〆サバは酢が効きすぎているものがあったりしますが、ちょうど良い〆加減。
海のものも美味しいですが、アスパラのわら焼きやとうもろこしの唐揚げなど季節の野菜の一品ものも多いのがここの嬉しいところ。
ご紹介したお店の他にもまだまだ石巻には力強い居酒屋や、ふらりと寄ってみたくなる濃いバーがたくさんあります。マスターや常連の方から地元のネタを聞いたりする時間が楽しくて、満足な旅になるはずです。
店名:炉ばた海彦山彦立町店
住所:石巻市立町1丁目2-5
公式サイト:http://umiyama-h.com
石巻いかがでしたでしょうか
今回はご紹介しませんでしたが、王道の観光地「石ノ森章太郎萬画館」やネコがたくさんいる「田代島」や「金華山」など見所もまだまだたっっくさんあります。
震災以降、この街から何か発信できることはないかと私と同じぐらいの世代の人たちがマリン体験やイベント開催、浜のゴミ拾い、ワークショップカフェの設立など新しい試みに挑戦していて街は常に進化し続けています。元気や活力が湧いてくるパワースポットのような街で応援したくなるんですよね。
近隣では女川の復興商店街も賑やかで楽しいスポットになっているのでそちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?