こんにちは。福岡在住ライターの大塚たくま(@ZuleTakuma)です。
2020年3月27日、福岡市のアイランドシティに新たな施設がオープンしました。その名も「アイランドアイ」。ショッピングやグルメはもちろん、なんとホテルや歌劇場まであるという激アツスポットです。
この記事では福岡の新名所「アイランドアイ」の魅力を徹底的にご紹介します。
目次
「アイランドアイ」は福岡アイランドシティの未来を担う施設
福岡アイランドシティにある「アイランドアイ」。
福岡以外にお住まいの方は「アイランドシティ」と言われてもピンとこないと思います。まずはそこからご紹介しましょう。
福岡アイランドシティとは
「福岡アイランドシティ」とは、福岡市東区につくられている人工島です。1994年に着手され、25年以上経過した今でも整備が続けられています。
人工島の主な目的は「博多港の機能強化」です。その一方で「香椎照葉地区」と呼ばれる「まちづくりエリア」も存在しています。
写真提供:福岡市 撮影者:Fumio Hashimoto
大きな公園や病院や体育館、タワーマンションなどが立ち並んでいるほか、以前ご紹介した「照葉スパリゾート」もこの地区にあるのです。
博多駅から車で20分程度で到着する利便性もあることから、福岡アイランドシティの居住者や観光客の増加に寄与することを期待されています。
福岡アイランドシティの「中心」となるアイランドアイ
アイランドアイは、福岡アイランドシティの発展のカギとなる施設です。
福岡アイランドシティの居住者がグルメやショッピングに訪れることはもちろん、観光の拠点となることも期待されています。
アイランドアイは「いつ来ても、どこを歩いても『新しい一日』と出会える」がコンセプトです。地元民にも観光客にも愛される施設となるべく、年間来場者数300万~360万人、年約100億円の売り上げを目指しています。
期待のハードルはどんどん高くなるのですが、アイランドアイはこの期待に応えられるほどの施設なのでしょうか。オープン間もない、アイランドアイをレポートします。
アイランドアイの見どころ①グルメ
アイランドアイには「照葉ダイニング」というフードホールがあり、さまざまな美味しいグルメを楽しめます。
魅力的なお店が数多く並んでいるのですが、今回はその中でもとくに目を引いたお店を2店舗ご紹介しましょう。
SUSHI板前バル LIVE・FISH・MARKET
「SUSHI板前バル LIVE・FISH・MARKET」は東京で人気を集めている「板前バル」のお店です。
フードホール内の店舗でありながら、いけすを設置。子どもたちにも大人気でした。
いけす内の活魚を板前が目の前でさばいてくれます。こんな超新鮮な魚介を使ったお寿司がお手頃な価格で食べられるのです。
ぜひアイランドアイに来たときは、SUSHI板前バルの寿司を味わってみてくださいね。
SUSHI板前バル LIVE・FISH・MARKET
営業時間:平日11:00~20:00、土日11:00~22:00
鮮魚toおでん inase-de-iki
「鮮魚toおでん inase-de-iki」は新鮮な魚介のお刺身、丼、茶漬け、天ぷらが食べられるお店です。魚のアラでとったダシのおでんもウリです。
お刺身定食は自分の好きな魚を選んで、定食セットと購入するという形で注文します。
お刺身はどれもお手頃プライスでありがたいですね。海鮮丼セットとお茶漬けセットもあるので、好きな食べ方を選んでください。
どれを食べようかな~、と迷っていたところ、こんなものを発見。
なんと「ごまさば茶漬け」用のごまさばも取り揃えてありました!福岡らしくていいですね。これでいきましょう!!
▲ごまさば茶漬けセット 968円(税込)
ごまさば茶漬けセットが揃いました。だし汁がたっぷりついています。これをご飯の上にかけていただきます。
だし汁をかけると、だしの香りとさばの香りとごまの香りが湯気と一緒に立ち上ってきました。
1000円未満とは思えない、本格的で上品な味わいです。美味い!!次に行くときはおでんや天ぷらも食べてみたいと思います。
鮮魚toおでん inase-de-iki
営業時間:当面の間 11:00~20:00
麺処 直久 照葉アイランドアイ店
「麺処 直久」は山梨県甲府市で創業した中華そばのお店です。東京・銀座に出展すると、たちまち人気店となりました。創業106年という超老舗で、九州初出店です。
おすすめはこく旨ラーメン。
▲こく旨ラーメン 850円(税込)
こく旨ラーメンのしょうゆを食べたのですが、東京で人気を集めていることが頷ける味でした。豚骨ラーメンばかり食べている福岡県民の口にも合うと思います。
スープはあっさりなのに、コクがあります。名古屋コーチンを使った贅沢なスープで、うま味が濃厚で上品です。
特注の小麦粉を使って製麺したという麺の表面はなめらかで、適度な歯応えとモチモチ感がありました。
チャーシューにはなんと鶏肉を使っています。脂身が少ないお肉ですが、とっても柔らかく、生姜の風味が効いていて美味しかったです。
箸だけでなくれんげも止まらず、スープまで完食してしまいました。アイランドアイに来た時にはまた食べたいと思います。
麺処直久 照葉アイランドアイ店
営業時間:11:00~20:00
アイランドアイの見どころ②アイアイロードのショップ
アイランドアイの「アイアイロード」にはさまざまなショップや飲食店が立ち並んでおり、歩くだけでもけっこう楽しめるのです。
アイアイロードにある、おすすめのショップをいくつかご紹介します。
たとえば「NU DESIGN. FUKUOKA」。
こちらはデザインや縫製にこだわっている、国内外のキッズ向けブランドを集めたセレクトショップで、九州初出店です。
上質な素材感の洋服や小物が並んでおり、出産祝いなどのギフト選びにもおすすめできます。
革製品の専門店である「Leather Department Store」もおすすめです。
広い店内にたくさんの革製品があふれているので、きっと何かお気に入りの革製品が見つかるはずです。
メンズもレディースも、おしゃれな革製品を多数取り扱っています。
その他にも子どもが思いっきり遊べる室内遊園地「Kid’s US.LAND アイランドアイ店」があったり……。
アイランドシティをトゥクトゥクで走るサービスの受付もやっているカフェ「ROUTE CAFE AND TUK TUK」もあります。
トゥクトゥクをレンタルして海外線を走り、いつもと違った福岡アイランドシティの風景を楽しんでみるのはおすすめです。
アイランドアイの見どころ③ホテル「The358」
アイランドアイにはホテル「The358」が隣接しており、2020年秋ごろにオープンする予定で建築が進められています。
上記はCGの完成予想図で、2020年6月現在ではこのような状況です。
▲2020年6月のホテル「The358」の建築状況
1棟にタイプの異なる2つのブランドのホテルが存在するというユニークな形式のホテルとなっています。
「The358 SORA」はホスピタリティ溢れるおもてなし、非日常を味わえる贅沢なひとときを過ごせるように意識したホテルです。
「The358 UMI」はビジネス利用から団体まで、さまざまなニーズに応えることを意識したホテルとなっています。
広々とした大浴場を完備し、朝食にもこだわっているので、充実した滞在になるのは間違いありません。個人のビジネス利用はもちろん、団体ファミリー向けに楽しい部屋もあるので、さまざまな客層に対応できるホテルとなっています。
完成すれば、合計客室数358室となるそうです。今から完成が楽しみですね。
アイランドアイの見どころ④歌劇ザ・レビューシアター
アイランドアイのユニークな魅力として、絶対に外せないのは「歌劇ザ・レビュー」の存在です。
「歌劇ザ・レビュー」は2013年に長崎県のハウステンボスで「ハウステンボス歌劇団」として生まれた歌劇団です。
常設劇場はハウステンボスと、愛知のラグーナテンボスがありますが、歌劇ザ・レビューとしては、ここが初めての専用劇場となります。
「歌劇ザ・レビュー」はまだ歴史が浅い新しい歌劇団です。
「九州が生んだ九州を代表する歌劇団」として、「歌劇ザ・レビュー」は地域と劇場と一緒に成長、発展していこうと意気込んでいます。
ぜひ、アイランドアイに行く際には「歌劇ザ・レビュー」の公演予定も確認してみてくださいね。
コロナ禍での杮落し公演!苦境を乗り越えるアイランドアイの想い
2020年3月27日にオープンしたアイランドアイ。ぼくもオープニングイベントに取材に行きました。
しかしその後、新型コロナウイルス感染拡大により、緊急事態宣言が発令。オープンしたばかりにも関わらず、2020年4月11日から臨時休業となったのです。
本来「歌劇ザ・レビューシアター」の杮落し公演はアイランドアイの開業と同じ、2020年3月27日に行われる予定でした。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年4月17日に延期。その後再延期の処置を取り、いつ杮落しができるのかという状態が続いていたのです。
コロナ禍でたいへんな影響を受けたアイランドアイでしたが、2020年6月1日より順次営業再開。そして「歌劇ザ・レビューシアター」は2020年6月20日に杮落し公演となりました。
延期され続けた杮落し公演に行ってきました
約3か月越しの杮落し公演。ファンはずっとこの日を待っていました。
会場は席を空けて座る形をとっていました。ようやく「歌劇 ザ・レビューシアター」の幕が開きます。
歌劇ザ・レビューの魅力は「ライブ歌劇」。
生の歌とダンスは迫力がありました。正直観る前は「歌劇なんて、なんだかちょっと苦手かな」という気もあったんですが、やはりクオリティの高い生のエンターテイメントは違いますね。
映像や写真で見るのとも違います。劇場にはスターたちの情熱が充満していました。この情熱を直接キャッチできることが「ライブ歌劇」の一番の魅力ではないでしょうか。
なんとなく「歌劇」って、めちゃめちゃキレイな衣装着てるし、めちゃめちゃ化粧してるし、なんだか「つくられたかっこよさ」ってイメージがありました。
でも実際に生で観ると、スターたちの体温や鼓動を直接感じるようなアツいステージで興奮することができたんです。ライブはやっぱりかっこいい!!
毎日のステージに真っすぐに情熱を向けている、スターたちの熱演を、ぜひ「歌劇ザ・レビューシアター」に観に行ってほしいですね。素晴らしい公演でした!
アイランドアイ運営責任者・藏本さんにインタビュー
終演後、アイランドアイ広報の藏本さんにお話をうかがいました。
――ついに杮落し公演が実現できましたね。
藏本さん:ようやくこの日を迎えることができ感無量です。
――延期になった期間、歌劇ザ・レビューの方々はどのように過ごしてらっしゃったんでしょうか。
藏本さん:お客様にお会いできない間もいつ幕が開いてもいいよう、劇団生は毎日稽古を続けてまいりました。今は劇団生はじめ、歌劇ザ・レビューにかかわるものすべてがお客様の前に立たせていただけることに対して心から感謝いたしております。
▲終演後、この3か月の動きをまとめたムービーが上映された
――その成果もあってか、素晴らしい公演で感動しました!熱が入った演技が観られてよかったです。これからの歌劇ザ・レビューに期待したいです。
藏本さん:私達は、7月で7年目を迎えさせて頂く、まだまだこれからの歌劇団でございます。これからも多くの皆さまに応援して頂けますよう、劇団生一同精進してまいります。
――ようやく、アイランドアイも再スタートが切れるわけですよね。
藏本さん:はい。緊急事態宣言が解除されたものの、まだ油断はできません。安心安全を第一に考えながら、楽しんでいただけるように、各テナント含め力をあわせて乗り越えようとしているところです。
――アイランドアイを福岡の中で、どんな存在にしていきたいと思っていますか?
藏本さん:地域の皆様から愛される施設になることで、地域の活性化や豊かなまちづくりの一助になる存在となりたいです。将来的には「アイランドアイ」が福岡を代表する複合施設になり、皆様に愛される存在にしていきたいと思っております。
――最後に、アイランドアイに他県から行こうとする方々へメッセージをお願いします。
藏本さん:アイランドアイは、「いつ来ても、どこを歩いても『新しい一日』と出会える」をコンセプトに、子どもからご年配の方、地元住民の方々や観光客など、幅広い方々にお越しいただきたいという想いで作った施設です。アイランドアイと一緒に私たちも成長していきたいと思っていますので、是非足をお運びいただけると幸いです。
――本日はありがとうございました!
「アイランドアイ」で「新しい一日」と出会おう!
コロナ禍の影響をこれ以上ないほど受けながらオープンする運命となったアイランドアイ。
しかし、これからの福岡の発展を左右するポテンシャルを持った施設です。秋には358室も客室があるホテルも開業します。
ぜひ他県の方も福岡に行く際の目的地にしてみてくださいね。
アイランドアイ
住所:福岡県福岡市東区香椎照葉6丁目6-6
電話:092-405-0025
詳細:https://island-eye.com/