はじめまして。
ライターのシュゴウ(@shugou17)と申します。
みなさん、おうち時間楽しんでいますか?
私はめちゃくちゃ満喫しています。
一緒に出かける友達も彼女もおらず、「家にこもってばかりいないで外に出ろ」と言われて続けてきた私が、まさか世界の模範となる日が来るなんて思いませんでした。
今は動画配信サービスが充実しているので、どんなにステイホームしていても、映画やアニメやドラマなど、とにかく見るものがたくさんあって飽きませんね。
うそです、飽きました。
もう巣ごもり始めて2ヶ月ほど経ちますからね。映画もアニメも大好きですが、流石にちょっと見飽きました。TVは再放送や総集編が多いですし、もう見るものがないという方も多いのではないでしょうか?
もう家にいてもやることがない、かと言ってイベントや県外移動の自粛要請が出ている今外出するのはちょっと……
そんな人におすすめしたいのが、NHKのドキュメンタリーです!
私はNHKのドキュメンタリーを年に200本以上見るNドキュオタクなのですが、NHKのドキュメンタリーは映画以上にワクワクできる作品がとにかくたくさんあるんです!
というわけで、PRとかではなくNドキュオタクが勝手に選んだ、NHKオンデマンドで見られるおすすめドキュメンタリーを紹介していきたいと思います。
目次
NHKオンデマンドとは?
NHKオンデマンドとは、NHKが放送した番組が見られる動画配信サービスです。TVで放送している番組の中から毎月約500本の番組が追加されるほか、名作ドラマやドキュメンタリーなど約7000本の番組をいつでも視聴することができます。
料金は、月額990円で配信期間中何本でも視聴が可能になるまるごと見放題パックと、1本あたり110円~330円の単品購入の2通り。
クレジットカード払いなら、会員登録後すぐに視聴が可能。Amazon プライムビデオやU-NEXT内でもNHKオンデマンドサービスが展開されているので、テレビで見たい方はそちらを利用するのがおすすめです。
U-NEXTなら1ヶ月無料トライアルをすると、まるごと見放題パックの支払いに使える1000ポイントがもらえます。無料でどんなもんかお試ししたい人は、U-NEXTの無料トライアルを利用してみてはいかがでしょうか。
それでは、おすすめドキュメンタリーの紹介をしていきます!
大アマゾン 最後の秘境
まず紹介するのは、ネットでも話題になった『大アマゾン 最後の秘境』。アマゾンの奥地に未知の世界を追う全4回のシリーズです。
こういった未開の地に立ち入る系の番組や映画は、いわゆるフェイクドキュメンタリーやモンド映画的手法で作られたものが多く、結局なんの謎も明かされず消化不良な終わり方をするパターンがよくあります。
対してこの番組は、しつこく粘り強い取材でおなじみNHKが、ガチで秘境の謎を解き明かしにかかっています。
おすすめは第4集「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」。ブラジル・ペルー国境の森に生きるという、文明と接触したことのない先住民「イゾラド」を追い森の奥地へと潜入。ついにカメラは彼らの姿を捉えます。
文明に属する人々が暮らす集落に、弓を構えたイゾラドの集団が近づきパニックになる様子や、イゾラドと集落の人々が初めて交流を試みる際の独特の緊張感など、生々しい映像が続々登場します。フィクションでは味わえない、ドキュメンタリーの醍醐味を実感させてくれる番組です。
プラネットアースII
NHKとBBCが国際共同制作した全6回のネイチャードキュメンタリー。
NHKでは数多くのネイチャードキュメンタリーが放送されていますが、これほどのスケールで制作されたものは他にないでしょう。
ドローンや超小型防震雲台などの最新機材が使用された本作は、「コレどうやって撮影してるんだ?」と思わずにはいられない驚異の映像の連続で、見るものを圧倒します。
動物を撮影するドキュメンタリーは、逃げられないよう慎重に撮影する必要があるため、三脚で固定したカメラで遠くからズーム撮影したような単調な映像になりがちです。
しかし、プラネットアースIIはとにかく映像がシネマティック。まるで映画を見ているかのような映像体験ができます。
例えば、山の斜面に密集している住宅地を猿が飛び回っているシーン。
ネットで定期的にバズるパルクール動画みたいに、家の塀や壁を猿がアクロバティックに駆け抜けているのですが、その猿を真横から・真下から・真正面からと様々な角度・距離で撮影しており、非常に見応えのある映像に仕上がっています。
終いには、カメラに向かって猿が飛び込んできたり、真正面でキメキメの背面跳びをしていたり。一緒に見ていた兄に、「こんなの事前に猿と打ち合わせしてないと撮れないでしょ」って言ったら、「そりゃそうでしょ」って言ってました。
ブループラネット
プラネットアースIIの海編となる、全6回のネイチャードキュメンタリー。NHKとBBCが4年をかけ、地球のあらゆる海に潜り撮影した迫力満点の映像に息を呑むことでしょう。
おすすめは第2集「深海 最後のフロンティア」。光が一切届かない真っ暗闇の海底に潜水艇が降り立つ様子は、まるで未知の惑星に降り立つ宇宙船のよう。
奇妙でグロテスクな海底生物や、神秘的な光を放つ微生物などが登場し、SF映画を見ているようなワクワク感を味わえます。
このドキュメンタリー、個人的に驚いたのがSE(効果音)が多用されていることです。プラネットアースIIでもSEが使用されていましたが、殆ど音が存在しない海中を撮影したブループラネットでは、より多くの効果音が映像に付け加えられています。
例えば、クラゲが光を放つシーン。実際は音などしないはずですが、作中では光に合わせて「ビュフォォォン!!!」みたいな効果音がつけられているのです!
本来、ありのままを見せるべきドキュメンタリーでは映像を加工することはご法度のはず。しかし、プラネットアースやブループラネットは見た人の心に強く訴えかける映像造りを重視しているようです。
「なぜスターウォーズでは宇宙なのに音が聞こえるのか?」という質問に対し「俺の宇宙だと音がするんだよ」と言い放ったジョージ・ルーカスと同じスピリッツですね。おかげで映像に迫力が出て没入感が高まります。
BGMもたいへん凝っていて、パイレーツ・オブ・カリビアンなどで有名な映画音楽の巨匠、ハンス・ジマーが本作の音楽を担当しています。贅沢すぎでしょ。
「戦後ゼロ年 東京ブラックホール」
個人的に大好きな番組。俳優の山田孝之さんが最新技術によって戦後0年の映像に合成されタイムスリップ。
秩序が崩壊し絶望と野望がせめぎ合う無法地帯となった東京で、米兵にゲラップ!って怒鳴られたり、闇市でフライパン売ったり、シラミまみれになったり、変な宗教に参加して踊り狂ったりする異色のドキュメンタリーです。ドラマパートもあるので、ドキュメンタリーが苦手な方にもおすすめ。
続編の「東京ブラックホールII 破壊と創造の1964年」では、東京オリンピックが開催された1964年に再び山田孝之さんがタイムスリップ。
この時代って、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のように夢と希望に満ちた高度成長期として描かれることが多いのですよね。しかし、このドキュメンタリーでは、東京五輪に向け破壊と創造が繰り広げられる熱狂の首都・東京で過酷な現実に向き合う若者たちの実態を浮かび上がらせています。
そして、相変わらず当時の映像に馴染みまくっている山田孝之さんが、当時のおばさんと一緒に汲み取り式便所の悪臭に鼻をつまんだり、夜の街で踊り狂ったりします。
「カラコルム・シスパーレ 銀嶺の空白地帯に挑む」
パキスタンにそびえる標高7611mの山、シスパーレ。その頂へと垂直にそびえ立つ人類未踏の北東壁からの登頂に、過去3度失敗したクライマー平出和也の4度目の挑戦に迫ったドキュメンタリーです。
このドキュメンタリー、とにかく見ていてハラハラさせられます。例えば映画だったら、別に主人公が雪崩に巻き込まれようがクレバスに落ちようが、実際に人が死ぬわけではありません。
しかし、ドキュメンタリーでは違います。作りものでない死と隣合わせの映像の連続に、画面の人間がいつ死んでもおかしくないと思い知らされ、見てるこっちまで気が抜けなくなってきます。
登山中の映像はヘルメットに備え付けられた小型カメラで撮影されているのですが、このカメラのおかげで登山中の平出達と同じ視点を共有することになり、スリリングさがより際立っています。
例えば雪崩に巻き込まれるシーン。一人称視点だと、どんどん自分に向かって雪崩が迫ってくるかのような迫力があり、恐ろしさを存分に体感させてくれます。前後編合わせて約2時間、映画を見たかのような満足感が得られます。スリルを求めてる方におすすめ。
ノーナレ
30分間ナレーションが一切ない新感覚ドキュメンタリー。ナレーションもなければ、テロップも殆どありません。ノイズとなる情報を徹底的に排除しているのですが、取材ビデオを淡々と流すだけではないのが、このノーナレの特筆すべき点でしょう。
音楽・カット・カメラワーク・再生速度などを恣意的に編集し、より印象的な映像に仕上げているのです。そうすることで、生々しいリアリティーはそのままに、見る人を引きつける独自の世界観を作り上げることに成功しています。
現在、NHKオンデマンドでは26本のノーナレを視聴することが可能です。「ナレーションがない」ということ以外は内容に共通点がなく、取材対象も場所だったり人だったり様々なので、個人的におすすめな3本をピックアップしてご紹介します。
「荒海ゴールドラッシュ」
月収250万! でも下手すりゃ死ぬ……。危険を承知で訳ありな男たちが一発逆転を狙い船に集まる!
危険と報酬、安全と欲の間のギリギリのラインを行く漁師たちに密着したドキュメンタリー。カイジのエスポワール号みたいな船が、現実の日本にもあったんですね。
「ほぼほぼ寝てない」「意識がない時がある」「人間のすることじゃねえ」。そう言いながら、荒れ狂う海の上でカニを取り続ける男たち。”金のため”という明確な”働く意義”をもつ人たちの、凄まじいたくましさを見せつけられる30分間です。
「“勝利”を売る男」
競馬に勝つやつは人生に勝つ! 競馬に勝って自由な人生を手に入れろ!
今までドキュメンタリーで様々な人を見てきましたが、こんなに強烈な語りをする人は他にいません。大井競馬場で1レース200円の着順予想を売り、年間1千万を稼ぐ競馬予想士 吉冨隆安(71歳)に密着。
とにかく予想の売り口上が凄いんです。人々を引きつけるその語りは、競馬予想というよりもはや人生哲学。そして当たり馬券の的中率も凄い。知られざる競馬予想士の世界を垣間見ることができます。
「ミアタリ」
たった一枚の写真を手がかりに、全国で指名手配を受けた700人の容疑者を追う捜査、通称“ミアタリ”。手配犯の顔を徹底的に頭に叩き込み、大都会の雑踏の中から、遭遇率0.00006%以下と言われる手配犯を見つけ出す刑事たち。
一日に4万以上の顔を見る、そんな地を這うような捜査を続けるミアタリの世界に迫ります。
密着取材のドキュメンタリーは、密着取材した際のビデオを編集して作成するのが一般的です。しかし、この「ミアタリ」は捜査班の視点を再現した映像など、彼らの心情を再現する映像が数多く挿入されており、ミアタリ刑事たちの葛藤がより印象的に伝わってきます。
世界はほしいモノにあふれてる
NHKのすべての番組の中で、最もおしゃれな奴がこの「世界はほしいモノにあふれてる」です。
毎回、すてきなモノを探し求め世界を旅するトップバイヤーが登場するのですが、北欧家具、テーブルウェア、アンティーク雑貨、オーガニックコスメなど、とにかくバイヤーが買い求めるアイテムがオシャレすぎです。
その他スタジオ、出演者、音楽、ロケ地、建物、現地の人のライフスタイルなど、とにかく画面に映るもの全てがオシャレ。インスタに投稿された映え写真みたいな映像が続くので、インスタ女子におすすめします。アンティーク雑貨とか古い家具とかが好きな人も楽しめると思います。
NHK総合/毎週木曜午後10時30分から放送されており、NHKオンデマンドでは最新3話分が視聴できます。
岩合光昭の世界ネコ歩き
世界的動物写真家である岩合光昭さんが、世界中の街で出会ったかわいい猫を撮って撮って撮りまくる番組。要するに、この番組を見るためだけに990円払う価値があります。
世界中を巡っているので、紀行ドキュメンタリーのような楽しみ方もできます。カメラ目線であざといポーズをしてる猫動画もいいですが、この番組に出てくる猫はみんな自然体でリラックスしており、ありのままの姿をまったりと堪能できます。
バックナンバーが70本以上あるので、ネットでバズ猫動画を漁ってる人や、私のように独り身で癒やしに飢えている人におすすめ。
テレビではNHK BSプレミアム/毎週火曜 午後10時から放送。
まとめ
「NHKのドキュメンタリー?どうせ社会問題とか歴史とかのお固い奴ばっかなんでしょ?」そう思っていたそこのあなた、NHKに謝りましょう。
ご覧いただいたように、NHKでは気軽に見れるドキュメンタリーがたくさんあります。むしろ、1時間猫を映し続ける番組なんてNHKにしかありませんからね。気になった人は是非、NHKオンデマンドを利用してみて下さい。
最後に一点、NHKオンデマンドのまるごと見放題パックは、月初めに加入しようが月末に加入しようが視聴期限は変わらず月末になってしまうようです。私は27日に加入した結果、5日間で990円払う羽目になりました。普通こういうのって30日間は見られるもんじゃないの?
ということで、私のようにケチな人はなるべく月初めに加入することをおすすめします。
さようなら。