世界遺産・仁和寺の宿坊「御室会館」に宿泊!歴史に触れる体験を

京都・仁和寺の御室会館に宿泊しました。水回りが共同だったり、朝風呂ができなかったりと制約はありますが、なんと言っても世界遺産の中に宿泊するという貴重な体験ができます。お坊さんに仁和寺の見どころや歴史についても伺いました!

無数の寺社が立ち並ぶ、京都。その中でも世界遺産に登録され、観光客からの人気も高いのが「真言宗御室派 総本山 仁和寺(にんなじ)」です。

『徒然草』や『平家物語』など多くの文学作品にも登場する仁和寺、そんな仁和寺の境内に宿泊できることをご存知でしょうか?

仁和寺の宿坊である「御室(おむろ)会館」に宿泊すると、

  • 朝のお勤め参拝
  • 精進料理(一泊朝食付き・一泊2食付きプランの場合)
  • 仁和寺御殿・庭園の無料拝観

など、仁和寺でしか得られない貴重な体験ができるんです。※精進料理は朝食のみ。夕食は京懐石料理となります。

そこで今回は、御室会館に宿泊し、その様子をお届けしていきます。また後半では、仁和寺の見どころや歴史について、お坊さんの解説を交えながら紹介します。

※この取材は7月末から8月初旬にかけて、十分な感染対策を施したうえで取材先の感染状況に配慮しながら実施いたしました。

御室会館に宿泊!朝のお勤め参拝・精進料理などを体験

御室会館は、JR京都駅からバスで40分ほど。バス停「御室仁和寺」を下車し、仁和寺東門を入ったすぐ近くのところにあります。

仁和寺・東門

御室会館

シンプルで清潔感ある客室

今回予約したのは、一泊2食付きのプラン。早速、受付でチェックイン手続きをします。

ロビーには自販機のほか、お土産コーナーなども充実しています。

チェックイン手続きを済ませた後、客室に案内いただきました。

清潔感ある、シンプルな和室(8畳・定員3名)です。

テレビや冷蔵庫、エアコンはもちろん、お茶セット、加湿器など、ひととおり揃っていました。

お風呂やトイレ、洗面所などの水回りは共同です。

蝉の声を聴きながらお風呂に浸かる

入浴時間は16:30〜23:00。夕食前にお風呂に浸かって、汗を流すことにしました。

ミニタオルはありますが、バスタオルはないので要注意。

御室会館には大浴場と小浴場があり、男性・女性のうち宿泊者数が多い方が大浴場を利用する仕組みなのだとか。この日は女性の方が多かったので、大浴場を使いました。

大浴場

湯船に浸りながら、蝉の声に耳を澄ませます。あぁ、疲労感やゴチャゴチャとした思考が、流れていく感覚……。

ちなみに小浴場は、こんな感じです。

小浴場

ボリューム満点! 夕食で京懐石料理を堪能

和食処「梵」

夕食は18:30から、御室会館内にある和食処「梵」でいただきます。京懐石料理ということで、期待に胸を膨らませながら会場に向かうと、

めちゃくちゃ豪華! テーブルいっぱいに料理が並んでいて、お皿が遠い(笑)

湯葉を使った料理が豊富です。

お鍋の中にも湯葉。湯葉で包んだ水菜を噛み締めると、口の中で出汁がジュワッと溢れます。

他にも、カツオや茶碗蒸し、天ぷらなど盛りだくさん!

とうもろこしがアクセントの豆豆腐や、食べ応え抜群の茄子。どれもこれも、素材の味わいが感じられる味つけです。

※季節や仕入れによって、メニューが変わる可能性があります。

食べ終わる頃には、満腹感はもちろん、達成感で満たされました。

夕食後は、翌朝のお勤め参拝に備えるべく、22時に就寝。

早起きの甲斐あり! 早朝の境内散策

朝のお勤めは、6時から国宝の金堂で行われます。

※朝のお勤めの開始時間は、季節によって異なります。4月〜9月は6時から、10月〜3月は630分から。

御室会館から金堂までは、徒歩7〜8分ほど。

5時に起床した私は、早めに御室会館を出発し境内を散策しました。前夜に雨が降ったからか、肌に当たる空気がひんやり、清々しい。

正門はまだ閉まっています。朝早く、閉ざされた門の内側に立っているなんて……不思議な気持ちになりました。

重要文化財・中門

朝の空気を吸いながら、静かな境内を悠々と歩きまわります。

中門をくぐると左手に見える、御室桜の木々。御室桜は4月中旬に満開になる、遅咲きの桜です。

開花時の様子はこちら。

仁和寺提供:御室桜開花時

低木の御室桜から見える五重塔が幻想的です。ちなみに御室桜の品種は「御室有明(おむろありあけ)」。低木になるのは仁和寺の土壌が関係しているのだとか。そのため、他の場所に植えても低木にはならないそうです。

これは開花シーズンにも宿泊し、朝一番の御室桜を堪能したいものです。

国宝・金堂

散策するうちに、金堂に到着しました。通常、金堂内は非公開ですが、宿泊者は朝のお勤め参拝のときだけ中に入ることができます。

朝のお勤め参拝と法話で自分自身に向き合う

仁和寺提供:朝のお勤めの様子

朝のお勤め参拝では、お経を聴いたり、お焼香をあげたりしました。

ロウソクで照らされた荘厳な空間の中、よどみなく響き渡るお経。お経に重なる蝉の鳴き声。無心になって耳を傾けるうちに、お経と蝉の声が心と身体に染み渡っていきます。

お経の終盤では、新型コロナウイルスの終息も祈願されていました。

※仁和寺では、朝のお勤めのほか、11時と13時に新型コロナウイルスの終息を祈願されているそうです。(2021年8月現在)

参拝の後は、法話の時間。仁和寺の歴史や空海の教えを学びました。

印象に残ったのは、空海の「即身成仏−この身のままで仏になる−」という教え。そもそも私たちには、生まれながらにして悟りを開ける素質があるそうです。大切なのは、欲や嫉妬、怒りなどにとらわれないことです。そこで実践したいのが、真言宗の教え「三密」。

  • 身密(しんみつ)
  • 口密(くみつ)
  • 意密(いみつ)

正しい行い(身)と言葉(口)、心(意)を心がけると、いつか道は開けるはず。

このお話を聴きながら、日頃の自分を改めて振り返りました。家族に対して愚痴を漏らしてしまう自分。仕事で成果を出した人を妬む自分。

これからは、3密(密集・密接・密閉)を意識するのはもちろんのこと、三密(身密・口密・意密)を胸に抱き、心穏やかに過ごしていきたいものです。

もし今後、自分を見失いそうになったり、不安や焦りにとらわれそうになったりしたら、また来よう。そう思いながら、金堂を後にしました。

じんわり優しい精進料理

朝のお勤め参拝後、7:30から和食処「梵」で朝食の精進料理をいただきました。

精進料理なので、野菜や豆腐を中心としたメニューです。どれも優しい味つけで、するすると食べることができました。肉や魚は含まれていませんが、品数が多く、思った以上に満足!

朝食後一息ついて、チェックアウトしました。

※チェックアウトは9:00まで

会議や研修、修学旅行などで利用できる大広間

御室会館は昭和53年、青少年育成の場「青少年錬成道場」として建てられたのだとか。10年ほど前から修学旅行の受け入れもしているそうです。

今回紹介したのは一泊2食付きのプランですが、他にも朝食付き・素泊まりなどのプランがあります。

  • 一泊2食付き:11,300円(税込)
  • 一泊朝食付き:7,400円(税込)
  • 一泊素泊まり:6,300円(税込)

※大人の場合
2021年8月現在の情報です。詳細はホームページをご覧ください。

朝食付き・素泊まりプランは10,000円以下と、リーズナブル! 水回りが共同だったり、朝風呂ができなかったりと制約はありますが、なんと言っても、世界遺産の中に宿泊し貴重な体験ができるのです。
コンビニ(セブンイレブン・ファミリーマート)までは徒歩5分。バスを利用すれば京都の市街地(河原町三条や祇園四条など)にアクセスできますので、京都観光にもぴったりです。

宿泊特典の拝観券で仁和寺を拝観!見どころを徹底取材

御室会館に宿泊すると、特典の拝観券を利用して仁和寺の御殿・庭園を拝観できます。

拝観券はチェックイン日からチェックアウト日の拝観受付時間中まで有効。

  • チェックイン前に御室会館に立ち寄って拝観券を受け取り、拝観する
  • チェックアウト後にじっくり拝観する

など、柔軟に拝観券を利用できます。御室会館に手荷物を預けることもできるそうです。

新後さん

国宝や重要文化財など、貴重な建造物が立ち並ぶ仁和寺。そんな仁和寺の見どころや歴史について、お坊さんの新後(にいご)さんに伺いました。

仁和寺は888年、日本で初めての門跡となる宇多天皇によって創建されました。

門跡とは?

門跡とは、住職となられた皇室関係者を表す言葉です。天皇が位を辞して初代門跡となったお寺は、仁和寺だけなんですよ。

明治時代にいたるまで約1000年間、皇子や皇孫が仁和寺の門跡を勤めてきました。

仁和寺は、皇室と縁の深いお寺なんですね。

そうなんです。

ちなみに、仁和寺が最も繁栄したのは平安時代、白河天皇の皇子たちが門跡を勤めた頃です。当時、東西二里(約8㎞)、南北一里(4㎞)の境内地があり、境内には70以上ものお寺が建立されたと言われています。

ということは、当時の仁和寺は、現在よりもさらに広大だったんですね!

はい。ですが仁和寺は、応仁の乱で西軍の拠点となり、焼き討ちに遭ってしまいました。一部の宝物や経典は真光院に避難させましたが、お堂は全て焼けてしまいました。

今境内にある金堂や五重塔などは、徳川家光の時代に再建されたものなんですよ。
後水尾天皇の兄である覚深法親王(第二十一世門跡)が仁和寺の復興を願い出たところ、徳川家光が金20万両(約240億円)もの再建費用を仁和寺に寄進したそうです。家光の妹は後水尾天皇に嫁いでおりましたし、家光には「皇室との関係を密接にしたい」という狙いがあったのでしょうね。

圧巻の二王門

こちらが正門の二王門です。

間近で見ると、さらに迫力がありますね。吸い込まれそう! いつまでも眺めていたい。

平安時代の伝統をひく和様で統一されており、知恩院の三門、南禅寺の三門と並んで「京都三大門」に数えられています。ちなみに、仁和寺の二王門は、「仁王門」とは書かないんですよ。

あれ!? 言われてみれば、確かに! 

なぜ「二王門」と書くのか、理由はわからないんです。

拝観案内をご覧になって「漢字が違う」と指摘される方が多いんですが、どうしたらいいんでしょうね……。

左:吽行像 右:阿形像

※読者のみなさま、仁和寺の「二王門」は誤字ではないことを心に留めておいていただけると嬉しいです!

宿泊特典の拝観券で拝観できる御殿・庭園

重要文化財・本坊表門

宿泊特典の拝観券で拝観できるのは、こちらの御殿・庭園です。※通常は拝観料800円(大人)

御殿は皇室出身者の住まいだったことから、「旧御室御所」とも呼ばれています。

僧侶の住まいを室(ムロ)と呼ぶのですが、皇族の住まいでもあったため敬称をつけて御室と呼ばれるようになりました。御室はこの辺りの地名にもなっています。

ちなみに、「オムロン」という社名は、前身の立石電機株式会社が御室で創業したことが由来なんですよ。

ええ!? 初耳でした!

オムロンの本社には五重塔と御室桜の絵が飾られているので、機会があればぜひご覧ください。

こちらが南庭です。庭園には南庭と北庭があり、今年の3月、国指定名勝に指定されました。

そして今日は、とてもラッキーなんですよ。

勅使門が開いているんです!

えーっと、勅使門とはなんでしょう? 

勅使門はもともと、皇族や勅使(天皇の使者)しか出入りできない門だったんです。近年では年に一日、福王子神社(仁和寺の鎮守社)の秋季大祭のために開きます。

おお、それはラッキーだ!

※この日は、工事車両が出入りするため開門したそうです。

宸殿(しんでん)

宸殿には、御所の名残が残っているんですよ。

例えば、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根。檜の皮をなめし、竹の釘で一枚一枚打ち付けています。

上:瓦葺 下:檜皮葺

へーえ! 手間をかけて作られたものなんですね。気が遠くなりそうです。

維持管理も、なかなか大変なんですよ(笑)

上下に開く扉「蔀戸(しとみど)」も、御所の建物の特徴です。

写真奥:蔀戸の上部が開いた状態

こちらが北庭です。

仁和寺提供:北庭

北庭からは、五重塔が見えるんですね。これは絶景だ……五重塔の手前に見える建物は?

飛濤亭(ひとうてい)という茶室です。第二十八世門跡・深仁法親王が、たびたび遊びにくる弟・光格天皇のために建てたと言われています。

霊明殿

霊明殿では、歴代門跡をお祀りしています。
霊明殿には、いくつかのエピソードがあるんです。
例えば、戊辰戦争での鳥羽・伏見の戦い。第三十世門跡・純仁法親王は僧侶を辞め、新政府軍の征討大将軍として出陣しました。出陣の際、霊明殿にかけられた水引を旗にしたと言われています。その旗が「錦の御旗」なんですよ。

仁和寺提供:霊明殿内部 戊辰戦争では、上部に見える朱色の水引が旗として利用された

大河ドラマとかで、「錦の御旗だ!! 」って叫ばれていた、あの旗ですか? 新政府軍が錦の御旗を掲げたため旧幕府軍は賊軍となり、徳川慶喜は戦意を喪失したんですよね。

そうです。当時の御旗は、霊宝館の収蔵庫で保管しています。

歴史の重要な瞬間に、仁和寺がこんなに深く関わっているなんて、思いもよりませんでした。

白書院の一室に飾られたゼロ・ヒガシダさんの作品「光明」

他にも、優美な襖絵が特徴的な白書院・黒書院、各室に置かれた芸術作品など、見どころ満載。

限定御朱印「夏もみじと五重塔」

御殿入り口では、限定御朱印「夏もみじと五重塔」をいただきました。

様々な名宝が展示されている霊宝館

※別途拝観料(500円)が必要です。

霊宝館では、様々な宝物を展示しています。

阿弥陀如来坐像(中央)および両脇侍像

中でも阿弥陀如来坐像は、現存する最古の作例として、国宝に指定されているんですよ。約1130年前に作られ、仁和寺を建立したときに本堂に納められました。ちなみに阿弥陀如来坐像は、仁和寺の建立を発願した光孝天皇の等身大と言われています。

おぉ! 静かな威厳を感じます。

これらの宝物のほか、半年に一回テーマを決めて、宝物や資料を特別公開しています。今季は、菅原道真が太宰府に左遷されてから1120年経つことにちなんで、道真に関連する資料を展示しています。

霊宝館の収蔵庫には多くの資料が保管されており、中には未調査のものもあるんですよ。

そうなんですね。今後の特別公開も楽しみにしています!

京都で一番高い? 五重塔

重要文化財・五重塔

こちらが、京都で一番高い五重塔です。

(あれ? 確か東寺の五重塔が、日本一高い木造建築物なのでは……? どうしよう、言いづらい……。)

本当は東寺の五重塔の方が高いんですよ。仁和寺の五重塔は約34メートルなのに対して、東寺の五重塔は約55メートルです。でも、標高が東寺よりも50メートルくらい高いので、京都で一番高い位置までそびえ立つ五重塔と言えるんです! 

なるほど。標高が大きなアドバンテージとなっているんですね。

そうそう。修学旅行生には、「テストで”京都で一番高い五重塔はどこにあるでしょう”って問題が出たら、仁和寺と書きましょう」と教えています。

……。(それ、大丈夫なの……? )

現存する最古の紫宸殿・金堂

国宝・金堂

金堂は、徳川家康の時代に作られた御所の「紫宸殿(ししんでん)」を移築し、建てられました。

現存する最古の紫宸殿として、国宝にも指定されているんですよ。上下に開く蔀戸や船底天井など、ところどころに紫宸殿の名残が見られます。

一方で、改築したところもあります。檜皮葺の屋根を瓦葺にし、内部のレイアウトを変えました。もともと内部はワンフロアでしたが、板扉を設けたり、壁図を描いたりしました。

なるほど。そもそも紫宸殿ってどんな建物なんですか?

紫宸殿は内裏の中心となる建物で、即位式や立太子礼など、重要な儀式が行われてきました。おそらく、家康や家光も、この建物の中に入ったことがあるのではないでしょうか。

限定御朱印「国宝・本尊阿弥陀如来」

金堂前にて、限定御朱印「国宝・本尊阿弥陀如来」をいただきました。

「一つだけ願いが叶う」一願不動尊 水掛不動尊

不動明王に水をかけて祈願することから、水掛不動と呼ばれているのだとか。

一願不動尊 水掛不動尊

台座の石は、菅公腰掛石とも呼ばれています。菅原道真が太宰府に行く前、お世話になった宇多法皇に挨拶するため、仁和寺を訪れたそうです。道真はこの石に腰をかけて、勤行中の宇多法皇を待ちわびたと言われています。

そうなんですね。
おお、柄杓が長くて、湧き水をすくうのが大変!

ヨイショ!

願い事は一つだけですよ。一つ願えば、叶うと言われています。

一つかぁ……何を願おうか、考えておけばよかった!

御所の面影が残る御影堂

重要文化財・御影堂

御影堂は、御所の清涼殿の部材を賜り、再建されました。檜皮葺の屋根や蔀戸など、御所の名残が随所に見られます。

お堂の中では、弘法大師空海や、初代門跡・宇多法皇、第二世門跡・性信(しょうしん)親王の像をお祀りしています。

第二世門跡をお祀りしているのはなぜですか?

仁和寺の法流における教義を体系化したのが第二世門跡・性信親王なんですよ。簡単に説明すると、仁和寺の外面を作ったのが宇多法皇、内面を作ったのが性信親王ですね。なので、お二人の像をお祀りしているんです。

圧巻の仏像と壁画を秘めた観音堂

重要文化財・観音堂

こちらが観音堂です。2012年から2018年にかけて、修復工事をしました。

6年がかりの大規模な工事だったんですね。ちなみに、お堂から出ている2本の紐はなんですか?

「千手ひも」です。本尊・千手観音菩薩の指に繋がっているんですよ。

内部は非公開ですが、こんな感じです。

仁和寺提供:観音堂内部

本尊の千手観音菩薩、脇侍の不動明王・降三世明王に、二十八部衆など、三十体あまりの仏像が安置されています。

仁和寺提供:観音堂内部 壁画

仁和寺提供:観音堂内部 壁画

壁画には、観音経の世界観や白衣観音などが極彩色で描かれています。

鮮やかな壁画の前に、ずらりと並ぶ仏像。圧巻ですね!いつか内部も拝観したいです。

ぜひ! 他にも、四国八十八ヶ所霊場のミニチュア版である「御室八十八ヶ所霊場」や比較的新しい「令和阿弥陀堂」など、まだまだ見どころがあるので、機会があれば参拝してくださいね。

おわりに

学生時代を京都で過ごした私にとって、仁和寺は馴染み深いお寺でした。御室会館の宿泊予約をしてからは、当日を心待ちにしたものです。

実際、御室会館に宿泊し過ごした時間は、想像以上に濃密でした。

朝のお勤め参拝で、自分の心や行動を見つめ直す。
境内の建物に刻まれた歴史を感じ取り、当時の人々の暮らしや願いに思いを馳せる。

そんな貴重な体験ができる、仁和寺・御室会館。これからも折に触れて参拝し、宿泊したいと思います。

仁和寺
所在地:〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33
電話:075-461-1155
御所庭園 拝観時間:3~11月9:00~17:00
         12~2月9:00~16:00
公式サイト:https://ninnaji.jp/

御室会館
所在地:仁和寺と同様
電話:075-464-3664
公式サイト:https://ninnaji.jp/syukubou/