※この取材は2020年1月に行われました。
あなたは大自然で遊んだことがありますか?
東洋のガラパゴスと呼ばれる世界遺産・小笠原諸島の大自然は想像を遥かに超える雄大な景色を見せてくれるでしょう。
こんな海に囲まれた絶景を独り占めしたり、
サンゴ豊かな小笠原の海に入ってみたり、
船に乗ってザトウクジラのジャンプを見たり、
缶ビールを片手に夕日を眺めたり、
夜は見渡す限りの星空をバックに大切な時間を過ごしたりする。
想像するだけで心がワクワクしてきませんか?
こんにちは!
SPOTライターのしげのゆうた(yuta3822)です。
ダイビングインストラクターでもあり小笠原フリークでもある僕が世界遺産・小笠原諸島の魅力をご紹介します!
1年を通して温暖な小笠原は夏だけでなく冬や春の観光にもピッタリ!
東京から24時間の船旅でしか行くことの出来ない小笠原だからこそ、手つかずの大自然が残り、人と人との繋がりを大事にする暖かい文化があるんです。
旅好きの方、絶景好きの方はもちろん、ちょっと現実逃避をしたいと思っている方にもオススメです。
目次
小笠原への行き方
小笠原諸島へ行く唯一の方法は東京都竹芝桟橋から出る小笠原海運の船「おがさわら丸」に乗って24時間の船旅をすることです。
しかもこの船が1週間に1往復しかしておらず、小笠原に行くには最低でも5泊6日の旅行になります。
この船旅の長さが小笠原への観光のハードルになって諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし、このおが丸での24時間の船旅は意外と快適で慣れてしまえば逆に楽しくなってくるんです!
おがさわら丸は東京都、浜松町駅にある竹芝桟橋から乗ります。
午前11時ぶおーーーんという大きな汽笛と共に出港します。
最初は東京湾を抜けていくのでレイボーブリッジの下を通ったり、お台場やスカイツリーなど東京の街を海から見ることができます。
ちなみに船室はこんな感じ。
2等和室という1番安いタイプの部屋を取りましたが、きちんと掃除されていて清潔感がありました。
料金は僕が訪れた2月は大人片道24000円でしたが、時期や燃油費により若干前後します。
ちなみに2月は比較的空いていたため隣の席に人がいなく広々と使うことができました。
もちろん1等室など個室の部屋もありますが、僕は旅の雰囲気を満喫したいこともあり、この2等和室をいつも選んでいます。
特に友人と訪れる場合などはこの部屋でトランプをしたり、お酒を飲んだりワイワイ楽しむことができます!
1人1人の席に付いた布団はこれくらいで、頭のところは仕切られていますがオープンスペースです。
僕は全然余裕ですが、クッションが硬いなと思った方や寒いと思った方は追加200円で毛布が1枚借りれます。
毛布を下に引いたり被ったりすることでより快適に過ごせます。
また、船内の消灯時刻が決まっているため昼寝をする時のためにノイズキャンセリング付きのイヤホンやアイマスクを持って来るとより快適です。
このオープンスペースな感じが嫌だという方は+4000円前後払って2等寝台以上の部屋にしましょう。
2等寝台からは個人個人カーテンで仕切られたベッドの部屋にできるので2等寝台以上の部屋に変更することができます。
共有の船内設備でいうと、左上からエントランスやお菓子やドリンク、雑誌などが買える売店エリア、最上階にある展望ラウンジや、自動販売機エリアなど船内で不自由しないための設備が整っています。
シャワーやトイレなども船の中とは思えないほどキレイで多くあるので、ホントに快適に過ごせるんです。
船内の様子もわかってきたところでお腹も空いたのでお昼ごはんを食べちゃいましょう!
竹芝桟橋を出発して3時間くらいは東京湾の中なので海が穏やか。
船が揺れだす前にお昼ごはんを食べちゃいましょう。
僕が頼んだメニューは島塩を使ったステーキ1500円と生ビール600円です。
船内とは思えない本格的なステーキで島塩とブラックペッパーが効いていて普通にレストランで食べるレベルで美味しい。
普通なら昼からビールを飲むことに罪悪感を覚えるのですが、おが丸では昼からビールを飲んで全然OKです!
だって24時間することないんですから…!
しかも眠くなったら、そのまま昼寝が出来る。最高だ。
気付いたら夕日の時間になっていた。
船に揺られながら沈んでいく夕日を眺める。なんて贅沢な時間なんでしょうか。
この太平洋のど真ん中に沈む夕日が本当に絶景で、これを見ただけでも小笠原に来たかいが既にあったなと思います。
夕日が沈んだ後はシャワーに入り、夕食と同時に本日2度目の乾杯をするもよし、読書するもよし、映画を見るもよし、のんびり過ごします。
夜10時の就寝時刻になったら大人しく寝ます。
朝起きると、そこは空と海が溶け合うような青の世界に。
もう起きてしまえば小笠原諸島は目と鼻の先です。
気候も暖かくなっていて、遠くまで旅して来たな〜という感じ。
まあ寝てただけなんですけどね……!
小笠原諸島の玄関口、父島に着く1時間前くらいから小笠原のネイチャーガイドによる小笠原の自然や歴史に関する解説があります。
海の向こうに見えている島はケータ列島といって絶壁のような岩礁でできた島で無人島です。
他にも船の周りを飛ぶカツオドリや小笠原の固有の自然のことを紹介してくれます。
ちなみにこの頃には島にもだいぶ近くなっているので船の上からでもザトウクジラを観察することができました!
午前11時、いよいよ小笠原到着!!
24時間移動してきたのに、おが丸の中でよく寝たせいか全然疲れていない。
これが小笠原の良いところなんです。
どんなに疲れた状態で来ても小笠原に着くまでに、おが丸で強制的に休養を取らされるため、体力全快で小笠原を楽しむことが出来るんです。
※ちなみに船酔いが弱い人は酔い止め必須です。必ず飲んでおきましょう。
小笠原海運株式会社
電話番号:03−3451-5171
ホエールウォッチングでクジラに出会う!
小笠原諸島に訪れて1番やってほしいアクティビティはホエールウォッチングです!
小笠原には12月〜4月の時期にザトウクジラが子育てのためにやってきます。
親のザトウクジラは体長10m、体重30トンもある大きな体をしています。
そんなザトウクジラを間近で見られる感動は一生モノです。
ということで早速僕もホエールウォッチング船に乗ってきました!
半日コースの午後1時から約3時間かけてクジラを探すコースです。
簡単なクジラの行動や観察の仕方のレクチャーを受けてから出船します。
船が動き始めてから15分もしないうちにザトウクジラ発見!
こんなに簡単に会えちゃっていいの…?って思うくらい一瞬で見つかりました。
小笠原に訪れるザトウクジラの量は年々増えているそうで、特に2〜3月はザトウクジラのピークで遭遇率は90%を余裕で越えるそうです。
とか話を聞いていると横で別のクジラがフルークアップ(深く潜る時のポーズ)をしました!
いきなりのザトウクジラの行動に船の上は「わああーーーー!」っと歓声に湧きました。
お客さんの中には「ここが日本だなんて信じられない」と言っている方もいました。
ホントに凄すぎる!!
このあとハシナガイルカの群れに遭遇。
小笠原の周辺にはクジラだけでなくハシナガイルカやハンドウイルカが通年生息していてドルフィンスイムも人気のアクティビティなんです。
クジラと違ってイルカは船に興味を持って近寄ってくる姿が本当にカワイイ!
既に小笠原の大自然に心を奪われていましたが……
やばいの撮れちゃいました!!!!
親クジラの大ジャンプ!!!
水しぶきの量も半端ないし、水面にクジラが打ち付けた時のバーーンって音が何か爆発でもしたのかと思うほどの大きな音で大迫力!
船の上から見てても恐ろしさを感じるレベル。
あたかも写真は一発のチャンスをものにしたように話していますが、実は子クジラと一緒に何度もジャンプしている親子がいて、写真を撮るまでに10回くらいのジャンプを取り損ねています。
でも、それくらいクジラがアグレッシブなこともあるということ。
「望遠レンズがあるからクジラの写真が撮れるんでしょ。」という声が聞こえてきそうですが……
この写真はiPhoneで撮りました!
もちろん望遠レンズ付のカメラの方が良い写真は撮れますが、iPhoneの性能もすごく良いので意外とクジラの写真を普通に撮れちゃいます。
クジラの動きは予測しづらいのでオススメはビデオをずっと撮り続けて、1番良い瞬間を画像で切り取る方法です。
意外と良い写真になるので大きなカメラがなくても全然楽しめますよ!
絶景の無人島・南島は外せない
小笠原といえば絶景の無人島・南島へも行っておきたいところです。
今回の滞在では海が荒れてしまって行くことが出来なかったのですが夏に訪れた時の写真を使って紹介させて下さい。
南島は小笠原の認定ガイドと一緒にしか入れない島で植生生物の保護のため決められたルートしか歩いてはいけない保護された島です。
サメ池と呼ばれる囲われた入り江から上陸し、丘を登ります。
その丘の上から見た絶景が先程のビーチの写真です。
そして後ろを振り返ると……
父島の1番南にある千尋岩(ハートロック)が一望できます。
写真の右側に赤っぽい色のハート型の模様がわかるでしょうか?
あの赤い部分が小笠原で人気のトレッキングコースになるハートロックです。
南島への上陸は半日ツアーからホエールウォッチングやドルフィンスイムとセットになって1日かかるものもあります。
その時々によって開催されているコースが異なっていたりするので調べて都合が良さそうなものを見つけると良いでしょう。
固有種だらけの森を歩く
小笠原諸島は1度も大陸と繋がったことがなく独自の生態系を築いています。
自生する植物の5割が小笠原にしかない固有種だと言われていて昆虫や鳥やカタツムリなど植物以外にもたくさんの固有種がいます。
東洋のガラパゴスとも言われる小笠原の手つかずの大自然をトレッキングしたら楽しいこと間違いないしということで行ってきました!
今回はパパスダイビングスタジオで水中ガイドや山ガイドを担当する吉田朋野さんに案内してもらいました!
「初心者でも気軽に登れて絶景がみたい」とリクエストしたところ案内してくれた場所は旭山に登るコースでした。
小笠原の山は生態系の保護のためガイドの同行なしでは立ち入り禁止の場所も多いですが、ここは観光客だけで登って良い場所だということ。
ただしルートを外れたり、自然を壊すような行為は絶対にしてはいけません。
これはタコノキといって根の部分がタコのように枝分かれして生えているのが特徴で小笠原の固有種なんだとか。
トレッキングの途中で吉田さんが特徴的な植物や昆虫を見つけては、豆知識や小笠原の自然について解説してくれるので面白い。
ふと気付いて上を見上げると緑に囲まれていて大自然の中にいることが実感できる。
小笠原は亜熱帯の森でなかなか本州にいると見ることのできない景色で、すべてが新鮮です。
そんなこんなで固有種の紹介や途中、鳥などを観察して立ち止まりながら40分近く歩くと旭山展望台に到着しました!
どうでしょう!!!
この小笠原の町を見下ろす絶景!
少し天気が悪い日で海が荒れていますが、夏の穏やかな日は真っ青な海と緑の森の対比がめちゃくちゃキレイなんだって!
この海と森が同時に見渡せるのは四方を海に囲われ絶海の孤島である小笠原ならではですね。
帰りは他愛もない話や島のオススメの居酒屋などを聞きながら降りていきました。
他にもこんなところもあるよ!と連れて行ってくれたのがガジュマルの木です。
ここは車を停める場所から歩いて10分ほどと非常に近い。
トレッキングツアーはお客さんの年齢や、どれくらいのコースを回りたいかに合わせてコースを選ぶそうです。
本格的な1日トレッキングコースから、今回訪れた旭山のようなお手軽なトレッキングコースまで自分の予定やレベルに合わせて選べるのは嬉しいですね!
小笠原の町歩き!活気ある雰囲気を楽しむ
ここまではツアーに申し込まないと行けないようなアクティビティを紹介してきましたが、もちろんツアーに申し込まず自分のペースで小笠原をのんびり過ごすこともできます。
小笠原の中心、大村地区には20店舗以上の飲食店が立ち並び、生協を始めとした3つのスーパーがあり宿泊施設も多く小笠原に滞在する人のほとんどがこの大村地区で過ごすことになると思います。
ちなみに小笠原で働いている人のほとんどが東京など本州から移住してきた人で、街には若い人も多く非常に活気のある場所です。
通りをふらっと歩けばお土産屋さんがあったり、
オシャレな雑貨屋さんがあったり、
オシャレなレストランがあったりします。
のんびり買い物などをして過ごすには最高のロケーションですね。
農協の売店をのぞけば小笠原名物のパッションフルーツが売ってたりもします。
スルーしがちですが農協の売店には島レモンや母島のトマトなど小笠原産の野菜や食品が並ぶことが多く、意外と侮れないスポットです。
【大村海岸】
大村地区メイン通りのすぐ横に大村海岸というビーチが広がっています。
このビーチは二見湾の中にあるので比較的穏やかで気軽に海水浴をするのに最適。
あずま屋などの木陰も多いので小笠原の海風を感じながら読書をするには最高の場所です。
冬の時期にはいませんが初夏から夏にかけてはウミガメが産卵に来るビーチでもあります。
こんな町の近くでウミガメの産卵が行われているなんて本当に驚きです。
小笠原の自然と人間の生活の調和がすごく素敵ですね。
ただし親のウミガメは光を嫌って産卵をやめたり、生まれたての子ガメは光に向かって走る習性があるためフラッシュの撮影や光を当てたりする行為は絶対にやめてくださいね。
【小笠原ビジターセンター】
小笠原ビジターセンターはクジラのモニュメントが特徴的な大村海岸に面した施設です。
館内では映像コーナーや展示資料を使って小笠原周辺で見れる鯨類のことや自然、歴史、文化について学ぶことができます。
展示施設はこんな感じ。
小笠原の山に登る際のコースや注意点なども細かく紹介されているので、自分で山に登ろうと考えている人は1度ビジターセンターを事前に訪れて、登って良い場所やコースを勉強しに行くと良いでしょう。
【洋風居酒屋CHARA】
大村地区には居酒屋さんや定食屋さんもたくさんあります。
その中でもオススメは洋風居酒屋CHARAさんです。
店内の雰囲気も良く個室からカウンターまであります。
料理は一通り何でも揃っていますがやはり食べたいのは小笠原の地のものですよね。
そんな中でも、もしメニューにあったら絶対に食べたいのが……
このアイッパラ(スマガツオ)のお刺身。
大変貴重な魚で、小笠原周辺で穫れる魚の中では1番美味しいと言われています。
味はまるで中トロのように口の中でフワッと溶ける脂のりに、カツオ特有の旨味がグッとくる独特な味!!!
一度食べたら止まらないというか一瞬で食べきってしまいました……!
他にも小笠原名物のカメ煮!!!
なんと小笠原諸島は世界でもめずらしいウミガメを食べる文化があります。
本当はアオウミガメの刺し身を頼みたかったのですが、シーズンではないらしく売り切れでした。
刺し身の代わりに、アオウミガメの肉や内臓をまとめて煮たカメ煮を頼みました。
ウミガメは特有の生臭さがあるのですが薬味でうまく消されていてコクの部分だけが残っていて癖の強いモツ煮を食べているような感覚でした。
正直僕はあまり得意ではないのですが、初めて小笠原に行く人は挑戦してもらいたい一品です。
【小笠原海洋センター】
小笠原海洋センターはカメの保護施設です。
ここは町中から歩いていくのはちょっと厳しい距離ですが、村営のバスや電動自転車や原付きバイクをレンタルすれば気軽に来れる場所です。
さきほど小笠原ではカメを食べるという話をしましたが小笠原ではカメの保護にも非常に力を入れているんです。
カメを獲るにはライセンスが必要で獲る時期や頭数まで決められています。
この施設ではウミガメの生態や小笠原とウミガメの関わりについて勉強できたり、保護された子ガメたちを見ることができます。
見て下さい!
この子ガメたちめちゃくちゃ可愛くないですか…?
孵化してから4ヶ月くらいの子どもだそうです。
プカプカ気持ちよさそうに泳いでいて、ついつい持って帰りたくなる可愛さ。
【境浦海岸】
境浦海岸はメインの大村地区からバスで10分くらいの場所にあるビーチで、電動自転車や原付きバイクで訪れることができます。
沖に見えるのは第二次世界大戦で沈んだ沈船で、ビーチからのスノーケリングで見に行くことができます。
小笠原には数多くの沈船が沈んでいますがビーチから気軽に行ける場所は境浦海岸だけ。
今は魚たちの漁礁になっていてカラフルな魚たちが住んでいて1度行って見る価値はありです。
【長崎展望台】
長崎展望台は原付きバイクかレンタカーでしか行くことができない展望台です。
父島の北の高台にあり兄島との間の水路と島の東側の海岸線を望むことができます。
展望台からは小笠原の絶壁と透き通るような青い海が見渡せる絶景ポイントです。
ウェザーステーションで太平洋に沈む感動の夕日を眺める
小笠原の1番の夕日の名所といえば三日月山にあるウェザーステーションです!
西側にひらけた展望台で1年を通して太平洋に沈む夕日を眺めることができます。
このウェザーステーションまでは30分くらいの上り坂を歩かないといけないため、レンタルバイクで行くのがオススメ。
大体日没の30分前くらいから徐々に人が集まってきて、いつの間にか多くの人で溢れている。
地元の人の憩いの場にもなっているようで、いろんなところで挨拶をしてる人や話してる人がいる。
毎日こんな美しい夕日を見ながら1日を終えられるなんて、どれだけ贅沢な生活だろう。
こういう景色や、何気ない人との繋がりから小笠原に移り住む人が後をたたないそうです。
結局、初日にウェザーステーションで夕日を見て以来、僕もこの夕日にハマって毎日見に行ってしまいました。
ナイトツアーで満天の星空を眺める
小笠原の夜はお酒を飲んでワイワイするのも良いし、ナイトツアーに参加するのもオススメ!
夕食後の2時間前後の時間を使って車で小笠原の夜の見どころを周るコースです。
僕がナイトツアーに申し込んだ日は生憎の曇り空だったため、夜明山という小笠原の星空スポットでの星の観察は出来ませんでした。
夏にウェザーステーションから撮った星空の写真です。
ちなみにナイトツアーで1番感動したのがこれ!
国立天文台のVERA小笠原観光局です!
夜の真っ暗な小笠原の山をナイトツアーの車に乗って揺られていると急にオレンジに光る巨大な建造物が現れます。
あまりの大きさと迫力に一瞬、異世界で文明を見つけたようなそんな驚きに見舞われました。
ナイトツアーの人気のスポットで、たくさんのナイトツアーの参加者がやってきてました。
他にも通称グリーンペペという緑色にぼんやり光るキノコを見たり(基本は5月〜10月くらいの夏が多い)
ちょっと画質は悪いけれど、国の天然記念物で小笠原固有種のオガサワラオオコウモリを観察しました!
光を嫌がるため赤い色のライトでしか照らせないため、こんな赤い写真になっちゃいますが肉眼だとハッキリ見えますよ。
小笠原には野生動物や蛇などが生息していないためオガサワラオオコウモリは危険に鈍感で結構近寄っても逃げないんです。
ナイトツアーのコースや内容は時期によって若干変わったりもしますが、野生動物から星空、天体望遠鏡までとにかく次から次へと楽しいです。
まるでジャングルのような小笠原の真っ暗闇の中をドライブするだけでもドキドキしますよ。
小笠原の宿・パパスアイランドリゾートに宿泊
今回小笠原の滞在中にお世話になった宿はパパスアイランドリゾートです。
小笠原では老舗なリゾートですが宿泊施設自体は新しくて非常にキレイ!
ペンション風の建物で青と白が貴重なオシャレな外観です。
町の中心に位置し、近くには夜12時までやっている商店や居酒屋さんがあり、町歩きにも便利です。
部屋はこんな感じで文句なしにきれい!
個人的にはロフトにテンションが上りました。これ家族で来たら絶対に楽しい。
離島の宿というと、ちょっと古びれた民宿のイメージがありますがパパスアイランドリゾートは本当に快適です。
今回は町の散策をしたかったので食事は朝食のみの予約にしましたが、毎日出てくる食事がオシャレで美味しい。
夕食も頼めば良かったなと後悔しました。
ちなみに今回行ったホエールウォッチングや南島のツアーからナイトツアーまで、すべてパパスアイランドリゾートのアクティビティでお願いしました。
アクティビティの時間に合わせて食事の時間を調整してくれるし、時間になると部屋まで迎えに来てくれるので無駄なく最高の時間を過ごすことが出来ました。
パパスアイランドリゾート
住所:東京都小笠原村父島字西町
電話番号:04998-2-2373
おわりに
小笠原は本当に日本かと思ってしまうような絶景の数々。
この大自然は訪れた人を優しく包んでくれて癒やしてくれます。
1週間に1往復しかない24時間の船旅でしか行くことのできない不便さがあるからこそ、手つかずの大自然が残り、その不便さが故に人と人とが助け合う暖かい日常や独特の文化があるんだと思います。
そして小笠原の人々は僕らが小笠原を離れる時、いつでも戻っておいでという意味を込めて「いってらっしゃい。」と声をかけてくれる。
最後は僕らの乗ったおが丸を追いかけるように多くの船が続きます。
そして船から「また来いよー」と大きな声が聞こえて来たかと思うと、乗っている人々が海に飛び込んで別れの挨拶をしてくれる。
これが小笠原流の別れ方らしい。
なんて人と人との出会いを大切にする暖かい島なんでしょうか。
必ずまた来ようと心に秘めて再び24時間の船旅で東京に帰ります。
最後の最後まで感動させてくれる小笠原諸島は人生観の変わるような旅になること間違いなしです。
ぜひ時間に余裕のある方は1度訪れてみると良いでしょう。