名古屋嬢が教える、名物満喫フードファイト式大須商店街巡り

名古屋の大須商店街のおすすめグルメを紹介。名古屋出身、名古屋在住の筆者が教える「名物を満喫できるフードファイト式大須商店街巡り」。最高の串カツやピザ、食べ歩きにも最適なから揚げ・天むすのおすすめを紹介します。

『名古屋って……マジでなんもない……。』

 

「名古屋、案内して!」って言われた事のある名古屋居住経験者は皆絶対に一度は思った事があると思います。

名古屋出身、名古屋在住、名古屋嬢として正規ルートを辿った私ですら未だに困り果てます。

 

思い浮かぶ観光スポットは殆どが市外か、隣接する三重や岐阜にありますし、

他府県にもある動物園、水族館、科学館を提案しようもんなら思いっ切り顔をしかめられる始末です。

 

そのしかめっ面、やめて貰っていいですか!?

 

名古屋市科学館のプラネタリウムって実は世界最大だし、

東山動物園って実は展示種類数日本一だし、

名古屋港水族館って実は延べ床面積日本最大級なんですよ!?

 

「やめて……『延べ床面積ってなんだよ……。』って顔でこっち見ないで……。シャチに盛大に水かけられちゃえよ……。」

って毎回苦しみながらあるスポットを提案しています。

大須商店街

名古屋駅、金山、栄と名古屋の3大ハブ駅に囲まれた名古屋のど中心にある商店街。

いろんな名古屋人に「大須ってどんな場所?」と片っ端から質問しても答えが出ないぐっちゃぐちゃな商店街。

 

ある人は「ヲタクの街」と答え、
ある人は「ファッションの街」と答え、
ある人は「音楽の街」と答え……
ほんっとに人それぞれ多種多様な目的を携えて、集まる混沌とした街なのです。

 

かくいう私は「フードファイトの街」だと答えてます。

ムシャクシャすると、5000円ほど財布に入れて、目につくものをひたすら食べるという内的自傷行為を幾度となくこの大須商店街で繰り返してきました。

 

これがほんとに楽しいのです!!!

 

そして、地元民からも、観光客からも結構ウケがいいのです!

なので、今回は「名物を満喫できるフードファイト式大須商店街巡り」をしてきました!

ぜひぜひ参考にして名古屋の中心地、大須を、楽しんで頂けると嬉しいです!

 

わたし的に名古屋で1番美味しい味噌串カツのお店「串平」

大須商店街は2つの駅を結んだように広がっています。

その片方『大須観音駅』で降り立つと、その後の名古屋観光もスムーズになるからオススメです。

駅を出て、数分で辿り着く『大須観音』。

大須観音と言えば見渡す限りの……

鳩!

鳩!

ドバト!!!!!

鳩の餌売り場にたむろしている鳩は、名古屋人にとってもう見慣れ過ぎた風景になっています。

そんな鳩を掻い潜って、辿り着くのが……

私が『名古屋で1番美味しい味噌串カツのお店』とこよなく愛している『串平』です!

地元民からの人気が凄まじ過ぎて、行く度に満席で、待ってても空かなくて、今回の記事を書く為に6度も大須に足を運ぶハメになったくらいに人気です。

そんな串平のイチオシメニューであるどて煮と、味噌串カツの2つが味わえる『ちょい呑みセット』を注文しました。

 

先に出てくるどて煮に箸を通して、感じるのが「すじ肉以外の具の圧倒的少なさ」です。

もうほとんどが肉!肉!肉なのです……。

すじ肉は高価なので、家庭でも、お店でもどて煮を食べる時はこんにゃくや大根でカサ増しをするのが一般的ですが、

すじ肉ばかりがゴロゴロとろとろと……。

カサ増しに使われた大根やこんにゃくはむしろ大好きなのに、やはりすじ肉の姿ばかりが確認できてしまうと、興奮します。

 

食べてみると「甘ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい」と心の中の井戸田潤が大暴れするくらいに、

甘く味付けされた味噌が喉をコーティングする。

比較的さらさらしているのに、濃い味噌。ちゃんと濃い。

それを泡が凍っているくらいキンッキンに冷えたビールでベリベリと喉から剥がし流す。

「ッンァァ……。」と思わず無駄に色っぽい声が漏れ出てしまう程の快感に見舞われます。

 

そんな快感に浸っていると、サクサクに揚げられた串カツが出てきます。

その時に「ソースで良いですか?」と聞かれるので、「はい」と答えましょう。

そうしないと、比較的さらりとした味噌を衣が吸ってしまい、サクサクじゃなくなってしまうので、

何もかけない状態で出して貰い、どて煮で余った味噌に串を浸しましょう。

そうする事で、サクサクなのに、濃い甘い味噌が絡みついた名古屋で一番美味しい味噌カツを堪能できます。

 

串平
住所:愛知県名古屋市中区大須2-17-1
営業時間:月火除く12:00~19:00
ぐるなび

世界一のピザ「ソロピッツア ナポレターナ」

串平を後にして向かったのは、大須名物!

世界一を獲った『ソロピッツア ナポレターナ』です!

ソロピッツアは「日本のナポリピッツア革命」を掲げ、いかに本場を味わって貰えるかに注力しています。

ナポリピッツァ世界職人選手権にて三度の受賞歴を誇り、日本で唯一の「ナポリピッツア親善大使」の牧島社長のナポリピッツァが味わえます!

こんな風に店内に釜があり、背中が大きく曲がったおじいちゃんが力強くピッツアを焼いてくれます。

 

ピザの種類も多く、私も定期的にここのピザは食べに行くのですが、3年前くらいにどれにするか悩みに悩み、

店員さんに「どれが一番オススメ?」と聞いてみたら、

『マリナーラ』(トマトソース、オレガノ、ニンニクのみの一番シンプルで安価なピザ)を勧められました。

 

その時の私は「一番安いピザを勧めてくれるとは、とてつもなく信頼できるな!」と惚れ込み、

それ以来マリナーラとコーラばかりを注文するようになったのですが、

先日友人に「これが世界一を獲ったピザだよ。」と

『マルゲリータエクストラ』(トマトソース、水牛モッツアレラ、バジル)のピザを教えて貰いました。

「圧倒的に!これが!一番!美味しいじゃん!!!!!」と絶叫しながら食べました。

 

薄いピザ生地にトマトソースとバジル…そこにこれでもかというくらい濃厚なモッツァレラチーズ……。

 

チーズってこんなに美味しかったっけ……。

というくらいにチーズ単体よりもチーズを感じる。

 

本当にマリナーラを食べ続けた3年間はなんだったのか……。

けど、マルゲリータエクストラの美味しさに気付く為の丁寧な前振りだったのかなと切り替え…………

られるように心掛けます。

 

ソロピッツア ナポレターナ ダ ピッコロ大須本店

住所:愛知県名古屋市中区大須3-36-44
営業時間:11:00~22:30
食べログ

大須名物!李さんの台湾名物屋台

腹がどう考えても6分を超えてきてはいますが、少し歩いて到着したのはまたもや大須名物。

李さんの台湾名物屋台』です!

大須名物なのか、台湾名物なのか分からなくなりますが、多分どっちもです。

 

大須商店街はあらゆる「流行りモノ」に乗っかる場所です。

タピオカが流行ればタピオカ屋が連立したし、パンケーキ、メロンパンもあらゆる店が挑戦していました。

 

それでも、大須は10年前からずっと『唐揚げ』が飲食店を支配しています。

大須で食べ歩きといえば……絶対に唐揚げなのです。

そして、その流れの火付け役は『李さんの唐揚げ』なのです。

プレーンの唐揚げを注文。

さらに辛さが4段階から選べます。

今回は「普通」にしました。(普通は4段階のうち3番目の辛さ。)

 

辛いものが得意でない私ですが、いけないことはない辛さです。

唇がピリピリし、喉が「火っ火火っ火」ってなるくらい。

辛いものが苦手な方は辛味なし、ちょっと辛いも選べるので是非。

 

李さんの唐揚げは結構衣がゴツゴツした唐揚げです。

しっとりはしていなくて、サクサクというか最早「ザクザク」です。

このジャンキーさと、満足感と、ワンコインという手頃さが若者に広がり、愛され続いているのかなと思います。

 

ちなみに名古屋で外食が好きな人々はこの大須商店街に「my favorite唐揚げ」があるみたいですが、

私はここの辣醤唐揚げに、上前津駅4番出口すぐのトランクコーヒーアンドクラフトビアの缶ビールを合わせるのが堪らなく好きです。

ぜひ成人している方はお試しください。

李さんの台湾名物屋台 本店

住所:愛知県名古屋市中区大須3-35-10
営業時間:11:30〜20:00/年中無休
ぐるなび

 

めいふつ天むす 千寿

さて、満腹ですが、もう一軒紹介したい『偽りの名古屋飯』があるので、重たい腹を抱えて向かいました。

めいふつ天むす 千寿です。

今回千寿を訪れた理由は、グーグルで「天むす」と検索すると、一番上に「天むす 千寿」が出てくるからです。

なぜそのような検索結果になるのかというと、実は天むすの発祥がこの千寿だからです!

 

そして、なぜ「偽りの名古屋名物」なのかというと、天むすは「名古屋名物」を謳っていますが、実はお隣の三重県津市が発祥の地だからです。

以前芸人さんのラジオにてその事実を知った際は「またまた。戯言を。」と思っていましたが、今回訪れた千寿の本店がなんと三重県津市にあるらしく、本当に名古屋がジャイアンよろしく三重県から名物を奪っている事実が発覚致しました。

 

そんな事実に驚きながらも、今回初めて「高価な天むす」を自分で購入する私。

25歳手前にして、初めて買うって名古屋人にとって天むすってそんなに馴染みがないのかと問われそうですが、そうではなく、その逆なんです。

天むすって、近所のスーパーは5個300円くらいで売ってるし、なんならコンビニで「東海地区限定」と1個単位から買えるくらいに日常生活に馴染んでます。

小さいころから親にたくさん与えられてきてるし、お土産で貰うし、安価な天むすが出回っているから自分で高価な天むすを買うのは初めてなんです。

 

さて、千寿にて5個入り750円の天むすをテイクアウトしました。

一応店内で飲食も可能ですが、テーブルでおじいさんがせっせと海苔を切っていたので、言い出せなかったです。

店内飲食だと、赤だしの購入も可能。

名古屋名物「富士山滑り台」のある公園で天むすを頂きます。

包みを開けて……

わーーーーーーー!

コロンってしてるーーーーー!

小さーーーーーーーい!

 

小さいので、一口で頬張ってみます。

 

エビの弾けるような食感が生きているのと、スパイシーな味がします。胡椒的な味です。

結構天むすは甘辛く味付けされていることが多いのですが、千寿は塩と多分胡椒。

とってもシンプルで、素材勝負なことが伺える味です。

 

きゃらぶき(付け合わせの黒く煮詰めたふき)は今まで食べたものの中で、ダントツで味が濃かったです。

食べる時は絶対にお茶を新しく買いましょう。ちまちま飲んでいた水の残りでは足りないくらい味が濃いです。

 

「これが名古屋の味なのか」と問われたら、甘辛く味付けされた天むすで育った安上がりな私は「はい」とはっきり言う事ができませんが、それでもここの天むすが私の知っている天むすの始祖である事も確かです。

天むす千寿
営業時間:火曜、水曜を除いた8:30〜18:00
※イートインは12:00〜14:00
住所:愛知県名古屋市中区大須4-10-82

食べログ

炭水化物と、揚げ物をたんまりいただき、腹はもう15分くらいに達して、苦しいです。

でも、大須観音側から始めた事によって、今は『上前津』という駅方面まで来ています。

 

公園から、5分程歩いたら『久屋大通公園フラリエ』という入園無料のライフスタイルガーデンがあったり、10分程歩くと名古屋の若者のメッカ『栄』があったりと食べ物から離れた名古屋観光ができます!

 

そしてあなた自身の肌で感じてください。

名古屋って胃袋が満ちると、何もないんだな……。

と。