おっさんVS美男美女、しながわを遊びつくしてみた_PR
品川区の観光名所をおっさん二名と美男美女がぶらり旅。初代バチェラーの久保さんと、Twitterで話題の美女・たけもこさん、そしてライターpatoとその友人が、区内の素敵なスポットを巡りました。※この記事はしながわ観光協会の提供でお送りします。
AM10:00 品川駅
品川駅にやってきました。
いつもは「これ、ちょっとしたパワハラじゃないの?」と言いたくなるレベルの過酷な罰ゲーム取材を任されている僕ですが、なんと今回はそういった指令ではないようなのです。意味不明に新幹線に乗れという指令でもなく、意味不明に歩けという指令でもなく、理不尽に外国に飛ばされることもありません。
そう、かつて僕は東京の一戸建てを宣伝するためにシベリア鉄道に乗らされるという完全に意味不明な指令を受けたこともあるのです。編集部の連中は何を考えてるんだ。
そんな狂った編集部からチャットで指示が来たのは6月のとある日の事でした。
編集部
「patoさんpatoさん」
pato
「嫌です」
編集部
「拒否するの早くないですか。まだ何も言ってないじゃないですか」
pato
「どうせまたひどい企画でしょう。Tシャツとジーパンで南極に行けとか。いい加減死人が出ますよ。そうなってからでは遅いんですよ」
編集部
「いえ、今日はそうじゃないんですよ。これまでpatoさんに無理難題ばかり押し付けてきたので、ここらで「ご褒美」的な企画をお願いしたいなと思って。美女も登場する企画です」
pato
「美女!? そういうことははやく言ってくださいよ。あれでしょ、いよいよ稲村亜美さんと混浴ツアーとかそういうのでしょ」
編集部
「惜しい! ちょっと違います。なんと、今回は品川ぶらり旅です!」
なんでも、「しながわ観光協会」から「品川区の素敵なSPOTを紹介して欲しい」という依頼が来たそうなのです。
pato
「それはローラースケートに乗って、とか全部三輪車でまわれとか、2時間で記事を書けとか、そういう事でしょうか?」
編集部
「いえ、もう普通にpatoさん好みの場所に行っていただければそれで大丈夫です」
なんと、品川区内を好きにウロウロしてこいという菩薩のような指令をいただいたのです。
ということで、どこに美女要素があるのか分かりませんが、“おっさん品川ぶらり旅”を実行することになりました。といっても、おっさんが一人で徘徊するのも絵面的に辛いものがあります。このご時世、おっさんの単独行はまあまあ危ないです。そういった事情もありまして今回は友人である第二のおっさんに同行をお願いいたしました。
なぜファイティングポーズなのかちょっとよく分かりませんが、やる気十分ではあるようです。僕と友人のハル氏、2人で品川ぶらり旅をしたいと思います。
「今日はよろしくお願いします。それにしても品川駅、ビルが立ち並んで都会的ですね。どこにいきますか?」
「張り切ってるところ悪いけど、ここは品川じゃないよ……」
有名な話というか、良く語られる鉄道小話なのですが、様々な路線が入り乱れる巨大ターミナル品川駅ですが、住所的には品川区にはありません。品川駅は港区にあるのです。
様々な歴史的が経緯があり、本来の品川とは違う離れた場所に品川駅が作られたようなのです。そう考えると、今まであまり気にしていませんでしたが、品川駅の南側に北品川駅があるのも頷けます。
「ということで、ちょっと歩いて品川区に移動しようよ」
こうしておっさん二人のぶらり旅が始まったのでした。
近代的なビル群が立ち並ぶ華やかな地帯を歩いて行きます。
聞くところによると今日は別働部隊も品川を散策し、ぶらり旅を実施しているそうです。どうせ向こうもしょぼくれたおっさんでしょうから、どちらがよりおっさんか、どっちが早くモツ煮を食べ、どちらが早くキンミヤ焼酎を飲み干すか、一日歩き回ってどちらがより高度な加齢臭を放出するか、みたいな争いになるのではないでしょうか。
品川のもう一つの顔
歩いていると近代的なビル群地帯が終わり、目の前に巨大な建物が現れました。たぶんマンションなのでしょうけどなかなかの迫力です。おっさん二人で上を見上げながら「でかいですなー」と声を上げます。
「そろそろ品川区に入りましたかね?」
入ったみたいです。
街の風景は近代的だったそれから打って変わり、一気に日常的なものになります。なんだかめちゃくちゃ落ち着く風景です。
品川浦と船だまりの風景です。僕はこれまで品川区に対しては品川駅のイメージを持っていました。近代的な街並み、高層ビル群、ツーブロックの営業ゴリラ、みたいなイメージを抱いていたのですが、こういった静かで心落ち着く風景が随所にある。それが品川区です。おっさんはこういった風景に癒される。
ビル群を臨む昔ながらの街並み、これも品川の魅力ではないでしょうか。
「いやーそれにしても今日は暑くもなく寒くもなく、最高の気候ですね。お酒を飲みたい気分ですよ」
「お前何言ってんだよ。今日は取材で来てるんだぞ。仕事中だって事を理解してんのかよ。プロ意識を持て」
「でも居酒屋を取材する時はお酒を飲みますよね?お酒を飲む事だって立派な取材じゃないんですか?」
「馬鹿野郎。しながわ観光協会の人に怒られたらどうすんだよ」
「いやっほー!」
こういうところがおっさんはダメなんですよ。
北品川通り商店街
昔ながらの商店街みたいな通りに出ました。どうやら「北品川本通り商店街」という場所のようです。歴史を感じる商店街ですが、舗装などは最近作り替えた感じでした。
全然関係ないですが「夏休み ドームに行くよ 巨人戦」の句がとても味わい深い。天才の句だ。
まだ朝も早いということもあり、開いてる店も少なく人通りも少ない。とても静かな風景が展開されていた。おっさん二人は「落ち着くわ~」と言いながらトコトコと歩いて行く。
パソコン教室の看板が目に留まった。ホントかよ。
「むちゃくちゃ優しい教室だな。100回きいても大丈夫なんて」「俺なら2回目に同じ質問されたらブチ切れる」「いや、3回くらいは我慢しましょうよ」などと訳の分からない会話に花が咲いた。
「そういえばお腹減りませんか? 朝ごはん食べてないですし」
「じゃあそのへんで適当に食べようか」
松屋で朝定食を食べることにしました。
しながわ水族館
松屋の朝定食は神だと思っている。そんな朝定食をオーダーして待っていると大変なことが起こった。
「うおおおおおおおおおおおお」
朝定食(ハムエッグとろろ定食)を待つ間、スマホを見ていたハル氏が雄叫びをる。
「ちょっとこれを見てくださいよ。別動隊がとんでもないことになってますよ」
企画のために作ったグループチャット内で共有された写真によって、別動隊の取材の様子が徐々に判明してきました。「どれどれ、あっちはどういうおっさんが品川を徘徊してるのかな。朝からホッピーでもキメてるのかな」その時はまだ、そんな風に思っていたのです。
「!!???!??!?!」
「いくらなんでも美男美女すぎるだろ」
「これデートだろ」
「しながわ水族館に行ってるみたいだね」
「おい、やっぱりこれ完全にただのデートだろ」
「あっちは美女としながわ水族館に行ってんのに、なんで俺はおっさんと松屋で朝飯食べてんだ」
「向こうは明らかにカメラマンついてる」
「俺らは自撮りなのに……」
〜編集部のワンポイント情報!〜
しながわ水族館はイルカ、アザラシ、ペンギンなどの人気のいきものや、クラゲやトンネル水槽などの写真映えする展示で人気の水族館です。最後、サメの水槽で待ち受けているシロワニも圧巻。大井町駅からも無料送迎バスが出ており、都心からのアクセスも良好なので、ご家族やカップルでもぜひ。
しながわ水族館
住所:東京都品川区勝島3-2-1
営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:1月1日、毎週火曜日(春休み・GW・夏休み・冬休みは営業)
詳細:https://www.aquarium.gr.jp/
完全にムカついたので編集部にチャットで文句を言ってみました。
pato
「すいません、こっちはおっさん同士で自撮りしながら松屋で撮影してるのに、あっちは美男美女、しかもカメラマン付きってどういう事ですか?」
編集部
「すごいでしょう。あっちは初代バチェラーの久保さんと今Twitterで話題の美女、たけもこさんなんですよ」
お次はしながわ水族館〜
全体的にいきものとの距離が近めで刺激的🐠ニモもドリーもクラッシュもブルースも
いたので満足ですん!!#しながわ探検#しながわ観光PR pic.twitter.com/utJT7HUk5C— たけもこ (@moeko_takemo) 2019年6月23日
pato
「話聞いてんのか。なんでこっちにも美女を投入しないんだよ。なんでこっちに稲村亜美さんが居ないんだよ」
編集部
「まあまあ、patoさんに美女をあてがったら本当に変な所にばっかり連れて行きそうじゃないですか」
pato
「グウの音も出ない」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおお。向こうは美男美女! なんだか分からないけど無性に悔しいです!」
なんだか分からないけど、その気持ち、わかる。
「でも松屋の朝定食は美味しい」
その気持ちも分かる。
釈然としない気持ちがあるのですが、腹も膨れたことだし、気を取り直して歩いて行きます。
大井町周辺
歩き出してすぐ、京急線の青物横丁駅に到着しました。
なぜかまたファイティングポーズでパチリ。おっさんってけっこうよくわからないポーズで写真に納まるよね。
歩いていると、めちゃくちゃデカい樽がありました。どうやらここは“仙台味噌”と呼ばれる味噌を作っているようです。昔ながらの樽仕込みの味噌で、普通の店に比べて濃厚な風味だとか。
なぜ品川で“仙台味噌”という疑問が生まれるが、この周辺には“仙台坂”という坂もあることから、おそらくこの周辺に伊達藩の藩邸があったことに由来しているんだと思う。なんでも寛永2年から営業してるんだとか。
仙台味噌醸造所
住所:東京都品川区東大井4-1-10
営業時間:月〜水、金曜日 8:00〜19:00 木曜日 8:00〜17:00
土・日・祝日定休
詳細:http://www.tokyomiso.or.jp/member/yagi-sendaimiso/
進んでいくと、また商店街みたいなゾーンに出ました。どうも、品川区はこういった商店街が数多く存在するようです。
多くの地方では、大型のショッピングモールなどに押されて商店街がシャッターとなり、どんどん消えていますが、まだまだ品川には味わいのある商店街が数多く残されています。おっさんはこういうところを歩くとどんどんテンションが上がってくる。
スポル品川
JR大井町駅にやってきました。まあまあの距離を歩いてきたので疲れているのか、けっこう写真が雑になってきています。
駅から歩いていすぐ、多くの人が集まる刺激的なスポットがありました。
どうやらこれは“スポル品川大井町”という複合スポーツエンターテイメント施設のようです。2018年8月オープンとまだまだ新しい。
フットサルコートにバスケットコート、サーフィンやボルダリングアーチェリーなども楽しめるトレンディスポットようです。
施設内にはテント付きでバーベキューを楽しむことができるブースもあり、家族連れやサークルみたいな集団で賑わっていました。
さて、せっかく来たので何か1つくらいは楽しもうと考えたのですが、フットサルは人数が足りないし、ボルダリングは大変そう、どうせトレンディな奴らはアーチェリーとか、アーチェリーとか、アーチェリーとかするんでしょう、と考えました。
ということで、脱出ゲームに挑戦することにしました。制限時間内に様々な謎を解いて脱出を目指すゲームです。スポーツだけでなく、こういったエンタメ施設もあるのですね。
ちなみに、おっさん2人での挑戦かと思われたのですが、開始直前になって若いギャル2人が電撃参戦してきて、途端に我々は色めき立ちました。
なにせ僕らは脱出ゲーム、けっこう得意ですからね。
「あーん、もうダメ、こんなの解けない」
「どれどれ、あー、これはこうやって解くんだよ」
「素敵」
「恋を恐れる、かたくなな君の心から脱出成功」
こういう展開は容易に想像できますからね。あれですよ、恋も謎解きも同じようなものですよ。
そんな感じでドキドキしていると、ゲームが始まった瞬間、バヒューンとギャル二人がプロの動きで進んでいき、我々おっさんはマゴマゴしているうちに制限時間、脱出失敗となりました。
「ちょっと待ってください美男美女チーム、大変なことになってますよ」
スマホを眺めていたハル氏が声をあげます。
「これ同じ場所じゃない?」
「スポル品川ですね。まさかのニアミス」
「被写体が違うと同じ場所でも全然違うね、ほんとに同じ場所かこれ」
「アーチェリーやってんぞ、アーチェリー」
「こっちは若いギャルにもズタボロにされたのになんなんだ」
「絶対に悪事を働いてる」
「老後に2000万円が必要って話を笑い飛ばしてる」
「構えがめっちゃキマってるから、普段からアーチェリーでカツアゲしてるんじゃないかしら」
そんな小学生みたいな悪口を言いながら、我々はスポル品川をあとにしました。
〜編集部のワンポイント情報!〜
スポル品川は、サーフィン、ボルダリング、バスケットボール、サッカー/フットサル、テニス、パデル、ソフトボール、アーチェリー、ボルダリングなど多種多様なスポーツを楽しめるスポーツエンターテイメント施設です!特に人工の波を起こせるサーフィンcitywaveはアジア初上陸です!品川で、しかも手ぶらでサーフィンが楽しめる!家族やカップル、友達グループでぜひ行ってみよう!
スポル品川大井町
営業時間:月~土 07:00~23:00 日 07:00~21:00
※各施設ごとに営業時間が異なります
入場無料(施設ごとに施設利用料が必要)
詳細:https://www.sporu.jp/
スポル品川をあとにして歩き続けるおっさん二人。大変な事件が起こりました。
「ちょっとお腹痛いかもしれない。トイレ行きたい」
「なんでスポル品川で行っておかないんですか。頭おかしいんですか?」
「どこかトイレに行けそうな場所ないかな。大変なことが起こるかもしれない」
「あ、この近くに、しながわ観光協会観光案内所「しなかんPLAZA」があるみたいですよ」
「え? この記事をスポンサードしていただいてるしながわ観光協会が運営する観光案内所「しなかんPLAZA」が!?」
「トイレ貸してくれるどうかは分かりませんけど、我々は依頼を受けて取材しているわけですから、事情を話せば貸してくれるかもしれませんよ」
「そうだな! 貸してくれるだろ! 時間が惜しい。とにかく急いでいこう! 漏れる!」
しながわ観光協会
しながわ観光協会では、品川エリアの観光スポットやイベント・お祭り情報、花便り、穴場グルメまで、品川観光やまち歩きに役立つ情報を発信しています。大井町駅西口徒歩4分のしながわ観光協会観光案内所「しなかんPLAZA」では品川区や東京都の観光パンフレットやマップを取り揃えています。品川観光の際は、ぜひお立ち寄りください。トイレも貸してもらえます!
営業時間 9:30~17:00
休業日 日曜日/祝日 / 年末年始
品川区大井1-14-1 大井1丁目共同ビル1階 しなかんPLAZA
最寄り駅 JR京浜東北線、東急大井町線 大井町駅から徒歩5分
TEL 03-5743-7642
https://shinagawa-kanko.or.jp/
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
日曜日なので休業でした。
「ああああああああああああああああああああああああ」
戸越銀座商店街
トイレのことはいったん忘れて、気を取り直して歩いて行きましょう。なかなか綺麗な公園を横目に見ながら進んでいきます。
また商店街です。平和通り商店街という名称らしいのですが、住宅などに変化していったのか、営業している店はそう多くありません。そこまで人通りが多いわけでもありませんが、昔ながらの面影を残す静かな街並みでした。
平和通り商店街を通り抜けると、かなり大きな商店街に出ました。ほんと、品川は商店街が多い。しかもこれ、かの有名な“戸越銀座商店街”じゃないですか。
活気があって人通りも多いし、なによりめちゃくちゃ長い。全長1.3キロにもおよぶ長さで、関東有数の規模らしいです。
「いいかげん、お腹がすきましたね」
「そうだね、何か食べよう」
などと会話するのですが、決断力があまりないおっさん二人、さらに疲労からあまり脂っこいものはちょっと勘弁、おしゃれな店は入るの怖い、というおっさんムーブを遺憾なく発揮し、なかなか食べるものが決まりません。熟慮に熟慮を重ねた結果、このお店にしました。
「たいやき」
冷たいたいやきという初めて見るたいやきを食べたのですが、これがなかなか不思議な触感で美味しかったです。これなら暑い日でもモリモリ食べられる。
戸越銀座商店街ではこういった食べ歩きグルメ・スイーツなどが充実していますので、ちょいちょいつまみながらお店を眺めるのも楽しそうです。
戸越銀座商店街を抜けてしばらく歩くと、またもや、目の前にはアーケード商店街が。品川、多すぎだろ……。
先ほどの戸越銀座は観光客とか外部の人向けみたいなイメージもありましたが、こちらの「武蔵小山商店街パルム」は地域の人に向けた店舗が多いような感じでした。全長800メートルのアーケードが延々と途切れることなく続きます。
人がぎっしり。おまけにアーケードの先が霞んで見えないレベル。
「UFOキャッチャーありますよ」
「クジを取るシステムみたいだね。キャッチしたクジによって景品が当たるみたい」
「完全に豪華景品」
「プレステ欲しい」
ということで僕がやってみることに。
ウイーーーーーン
ドゴォ!
100円でむちゃくちゃ取れた。これ絶対にプレステ当たっただろ。
次々とクジを開けていくものの、全てが“ハズレ”。おまけにいちいちハズレの度に「諦めでないで再挑戦」とか「やっぱりハズレ」とか「当たりと思った?」「明けない夜はない」みたいに煽りメッセージがついているので腹が立ってくる。
それでも、この金のカプセルならきっとプレステが入っているに違いない。明らかに他のクジとは一線を画するこの輝き。絶対にプレステが入っているに違いない。
ままよ!
「4等」
きたーーーーー! ついに当たりきたーーー! なんだ、プレステか!? スイッチか!?
これでした。う、うん……。
住宅地の釣り堀
気を取り直して先に進んでいきます。アーケードが終わり、静かな住宅街のような佇まいが続きます。
「なんかこの近くに釣り堀があるみたいですよ?」
「は? そんわけないでしょ。だってこのあたり、大きな川も池もないよ。それに海だってめちゃくちゃ遠い。そんな場所に釣り堀があるわけないでしょ」
「でも地図に出てますし。行ってみましょうよ」
「何かの間違いでしょ。こんな街中に釣り堀があるわけない」
あった。え?マジで?
どうみても銭湯の佇まいなのに、「釣り堀」とのぼりが立っている。ついでに「お好み焼き」というのぼりまで立っていてもう何が何やら分からない。
本当に釣り堀みたいだな。おまけに「今日はあまり釣れません」と、親切な掲示まである。
中に入ってみると完全に銭湯。設備がそのまま残されている感じ。
どうやら、銭湯を改装して作った施設のようで、脱衣所があった場所がお好み焼きや鉄板焼きを食べさせるお食事処になっているようでした。さらにその先の浴場部分が改装され釣り堀になっているみたい。
番台では賢そうな犬が座っている。かわいい。完全に番台犬だ。
釣り堀部分。男湯と女湯に2つの大きな水槽があり、どちらでも釣りができる。家族連れがかなり多く、子どもたちの歓声で賑わっていた。
ミスター釣り、みたいなおじさんがエサのつけ方から釣り方まで親切に教えてくれる。
二人してかなりテンションが上がってしまい、かなり威勢よく挑戦するのだけど、全然釣れない。けっこう難しい。
「釣れないね」
「釣れないですね。でも、たぶん我々が下手というわけではないと思うんですよ。入口にも今日はあまり釣れませんって書いてあったし」
「だよね」
という言葉とは裏腹に、周りの子どもたちがバンバン釣り上げる。
めちゃくちゃ釣り上げる。
「今日はよく釣れるね、お兄ちゃん」
「すごいね。みんな釣れてる」
「釣れてない人いないんじゃない?」
周りの子どもたちのセリフもちょっと僕らに対する煽りみたいになってくる。
諦めて酒を飲み始めるおっさん。
注文すれば普通に生ビール持ってきてもらえるので、粋にビールを楽しみながら釣りを楽しむことも可能。極楽浄土かよ、ここ。
周りはバンバン釣れる。しかも大物。
僕たちの何が悪いんだ。と、この画像内に衝撃の情報があることに気が付く。
「ミミズ、5匹、100円」
通常は、ねり餌を使っているのだけど、これだとヒョイっと魚に取られてしまう。けれども100円課金することでミミズの使用が可能となり、練り餌ほど取られやすくなく、おまけに魚たちもがっつりいくので格段に連れやすくなるらしい。
「ミミズ課金しましょう!」
ミミズ課金するも、やはり釣れませんでした。
それでも周りの子どもたちはバンバン釣っていてめちゃくちゃ煽ってくる。子どもたちの中にミミズ課金をして釣り上げた子がいたのですけど、その子に向かって言うんですよ。
「ミミズ使えば誰でも釣れる」
「ミミズ使って釣れなかった人見たことない」
「ミミズ使えば番台の犬がやっても釣れる」
その子に向けた言葉というよりは完全にこっちを煽りにきてるんですよ。なんでこんなにも煽られているんだろうと不思議に思いながら、おっさん二人の釣り堀体験は終わったのでした。
煽られたけど酒飲みながら真剣にやっていたらあっという間だった。釣れなかったけどめちゃくちゃ面白かった。
旗の台つりぼり店
住所:東京都品川区旗の台2-4-4
営業時間:土曜・日曜・祝日のみ 午前10時〜午後7時まで(最終入場は午後6時)
詳細:http://www.yanagidakoumuten.com/turibori/index_turibori.html
天然温泉
「やたら煽られましたし、かなり歩いて汗もかきましたし風呂に入りたいですね」
「そうだね、風呂に入ろう。おっさんといえばサウナに風呂だよ」
良く分からない理論でお風呂屋さんを目指します。
やってきました。武蔵小山天然温泉清水湯
この清水湯の嬉しいところはかなりリーズナブルなところだ。入浴料は銭湯料金の460円でサウナをつけても860円と爆安。それでいて泉質も素晴らしく、サウナと水風呂の温度感も最高。申し分ない。
ただ、このような状況なため、かなり人気があるようで混みあっていることが多い。人が多い時間帯は湯船待ち、サウナ待ちみたいな状況になりそうだ。
それにしてもあまりに良い湯過ぎて完全に生き返った。
「いやあ、いい湯でしたなー」
と帰ろうとしたら入口に何やら異様な物体が。
にんじんサービス。なんで。
自由に持って帰っていいらしい。
何がどうなったらにんじんサービスでご自由にお持ち帰りください状態になるのかちょっと分からなかった。
帰り際、店の裏手の方でそのサービスのにんじんを補充すべく運び込んでいるおばさんがいたので、直撃して話を聞いてみた。
「すいません、どうしてにんじんサービスなんですか?」
「なぜって……たくさんもらったからねえ」
たくさんもらったのなら仕方がない。
とにかく、アットホームな雰囲気が最高の清水湯でした。
武蔵小山温泉 清水湯
住所:東京都品川区小山3-9-1
営業時間:
平 日 12:00~24:00
土曜日 12:00~24:00
日曜日 8:00~24:00
祝 日 12:00~24:00
定休日:平日月曜日(祝日の月曜日営業)振替休日なし。
焼き鳥屋
にんじんも貰ったし、最高の湯だったし、一杯飲みたくなったのでちょっとひっかけることに。
焼き鳥 酉の市。
完全に雰囲気ある佇まい。絶対に美味い。
愛想のいい店主にお任せすればいい焼き鳥がボコボコでてくる。
めちゃくちゃ美味い。
ぷへー。
風呂上がりのビール最高すぎるだろ。五臓六腑に染み渡るとはまさにこのこと。
焼き鳥 酉の市
住所:東京都品川区荏原3丁目22 3 STYビル 1F
営業時間:12:00~23:00(L.O22:30) 不定休
ディナークルーズ
ここでまた別動隊、美男美女チームの動向をチェックしたハル氏。
「ああっ、見てください。別動隊の美男美女。めちゃくちゃすごいですよ」
「う、うそだろ」
「ま、まさか」
「ディナークルージングだ!」
「あわわわわわわ」
「嘘だろ?」
「向こうの予算おかしくないか?」
「こっちはまだ5,000円くらいしか使ってねえよ」
「こんなの絶対におかしいよ。こっちなんてサービスのにんじん握りしめてんだぞ」
「ムカつくから勝手にアテレコしようぜ」
久保
「平均年収って今いくらだっけ?6億円くらい?(笑)」
竹本
「ウケる(笑)そういやアタシ彼氏の財布から3万抜いた(笑)」
久保
「やるじゃん(笑)ここ奢ってよ(笑)」
竹本
「うるせーバカ(笑)殺すぞ(笑)」
久保
「見て、あの明かりの下で社畜どもが馬車馬のように働いてるよ。俺年収12億だけど(笑)」
竹本
「ウケる。半分ちょうだい(笑)」
久保
「バーカ、黙れよ(笑)」
久保
「ごらんください。アーチェリーでカツアゲして稼いだ金で買ったクルーザーです」
竹本
「私のこのスカートは昨日万引きしました」
「アテレコしててもむなしいだけじゃねえか。船上でにんじんサービスとか絶対にしないよね。」
「なんだか悔しいですよ。俺だって綺麗な夜景みたいですよ」
「よし、わかった。じゃあ俺が連れて行ってやる!」
そして品川徘徊は最終ステージに……。
〜編集部のワンポイント情報!〜
天王洲アイルから出航するレストランシップで東京湾を周遊するザ・クルーズクラブ東京。レインボーブリッジや東京ゲートブリッジ、羽田空港などのランドマークを間近に、本格フレンチを楽しむ優雅な時間を過ごせます。カップルの記念日や、ワンフロアを貸し切っての祝賀会などに最適。揺れも少ない客船なので、デッキに上がって夕陽の沈む海を眺めるのもロマンチックです。
ザ・クルーズクラブ東京
住所:東京都品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア1階
電話:03-3450-4300
詳細:https://cctokyo.co.jp/cruise/
大井競馬場
大井競馬場にやってきました。
もちろん、こちらも品川区内の施設になります。ここ大井競馬場ではトゥインクルレースなるものを開催しており、ライトアップされた競馬場を疾走する馬を見られるだけでなく、特別なイルミネーションも見られるのです。
「ちょっと馬を見ていて思ったんですけど、この馬にガッツリ賭けて当たれば我々もディナークルージングいけるんじゃないんですか」
「いけるね。おっさん二人でディナークルージングという事実さえ気にしなければ」
「そうなると確実に当てたいですよね。何かいい方法はないんですか」
「あれなんかどうかな?」
予想屋の予想を真剣に聞く面々。ここでは百戦錬磨の予想屋たちの予想が聞ける。ここ大井競馬場には予想屋がたくさんいて、人気のある予想屋には人が集中するらしい。おっさんたちがワラワラいて死ぬほど落ち着く。
ここでお金を払えば”これぞ”という予想を売ってくれるそうだ。
早速、料金を払って予想を買ってみる。
どうやら6番の馬を中心に買えばディナークルージングにいけるらしい。簡単だな。
まってろよ、ディナークルージング!
レースまでの間、競馬場内を散策します。
大井競馬場内は新しく近代的な建物がいくつかありますが、ものすごい昔ながらの面影を色濃く残す一角もあります。この一角はかなり雰囲気があるらしく、外国人の旅行客などもわざわざここを目指して来るそうです。
「モツも焼き鳥も完全に美味いでしょこれ」
「これで美味くないはずがない」
「世界一美味い」
いい雰囲気の中、モグモグと食べていたらレースの時間が来たので屋外へと出ます。
ついにレースが始まる。予想屋の有料予想によると6番の馬がくればディナークルージング。完全に競馬簡単すぎる。
うおりゃー!
いけー!
6番ーー!
ディナークルージング!
1着 10番
2着 5番
3着 7番
「6番走ってました?」
「さあ?」
「負けてしまいましたね。帰りましょうか」
失意のまま帰宅しようとしたその時、音楽と共にイルミネーションが始まりました。
「綺麗ですね」
「これはこれでいいもんやね」
「ディナークルージングに負けないくらいロマンチックですよ」
「6番さえきてたら……」
〜編集部のワンポイント情報!〜
東京シティ競馬(TCK)は、レースコースのナイター照明を一新した新しいイルミネーション演出が7月31日よりスタートします。本馬場、内馬場、スタンドを含めた競馬場内の広大なスペースをふんだんに活用した、日本最大規模の照明演出「LIGHTNING RUN(ライトニング ラン) ~光のレース、いざ発走!~」が楽しめます。開催日はTCKホームページでチェックしてください!
東京シティ競馬 大井競馬場
住所:東京都品川区勝島2-1-2
営業時間:開催日程による。詳しくはHPで。
詳細:https://www.tokyocitykeiba.com/
まとめ
品川とは不思議な街だ。
品川に対して抱く印象は人によって様々なのかもしれない。ある人にとってはオフィス街だったり、ある人にとってはおっさんスポットだったり、あるひとにとっては商店街だったり、インスタ映えするスポットだったり、人によって大きく異なる。そんな街もけっこう珍しい。おそらくではあるが、きっとそれが品川の魅力なのだろう。
おっさんがおっさんらしく楽しんでも受け入れてくれる。美男美女がトレンディに楽しんでも受け入れてくれる。そんな包容力のある品川。今度はおっさんとではなく美女とまわりたいものだ。
〜今回ご協力頂いたお二人〜
久保裕丈 さん
恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』初代バチェラーとして知られる実業家。現在は家具・家電・インテリアのサブスクリプションサービスを展開中。実際の久保さんはキックボクシングで体を鍛えている引き締まった身体に甘いルックス、物腰は柔らかでトークが面白いというイメージ通りの最強イケメンでした。twitter:@hiro_takebo
たけもこ さん
「熊本の芋野球少女から 表参道で撮影する女になっちゃったよ お母さん」ツイートで一躍注目を集めたインフルエンサー。現在は大手IT企業に就職しながらフリーモデルも続けている。その後もピッチングフォームの美しさなどが話題になりつつ活躍の場を拡大中。アーチェリーに真剣になるなどアスリートらしい一面のある爽やかで親しみやすい方でした。twitter:@moeko_takemo