【全力で徳島観光してみた】徳島の魅力を堪能する一泊二日プラン!
徳島と言えば、阿波踊りや、鳴門の渦潮やすだち、鳴門金時(さつまいも)や、徳島ラーメン……なんかが思い浮かぶかと思います。 そのほかにも霊山寺や祖谷渓谷のかずら橋など、徳島には巡るべき観光地がたっくさんあるのですが、日本の主要な観光地に比べて行ったことある人も少ないのではないでしょうか?
こんにちは! ライターの佐々木ののか(@sasakinonoka)です。
今回、わたしは徳島1泊2日観光プランのご紹介を仰せつかることになりました!
徳島と言えば、阿波踊りや、鳴門の渦潮やすだち、鳴門金時(さつまいも)や、徳島ラーメン……なんかが思い浮かぶかと思います。
そのほかにも霊山寺や祖谷渓谷のかずら橋など、徳島には巡るべき観光地がたっくさんあるのですが、日本の主要な観光地に比べて行ったことある人も少ないのではないでしょうか?
というわけで今回は、徳島で1泊2日をまるまる楽しめるプランをご紹介! そっくりそのままマネできちゃう徳島大満喫プランをご紹介していきます!
というわけで、やってきました徳島阿波おどり空港!
わたし、徳島ってものすごく遠いと思っていたんですが、ヒコーキで1時間くらいのものなんですね。
しかも意外に本数が多くて、JALとANAを合わせてその数なんと1日11往復! 7時台からだいたい1時間に1本くらいずつ運航している計算になります。
もちろん日にもよりますが、2カ月前にとれば片道10,000円くらいで行けてしまいます。
10,000円なんて東京の飲み屋で2、3軒はしごしたら、一晩で飛んで行ってしまうお金ですよね。
そんなお金があるなら徳島行こうぜ、ってことです。
いやぁ、それにしても徳島旅行楽しみだなぁ……。
ラーメンとすだちと阿波踊りと阿波尾鳥でしょ? あ~、太っちゃうな。
あー、楽しみだなぁ……。
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お母さん(しょこたん)……!?!?!?
しょこたん(母)です。
しょこたん
ライター 佐々木ののかを産み育てた母親
現在51歳
私と楽しいことが大好きで、行く先々に出没する神出鬼没なパワフルお母さん。
私の留学中には、1人でフランスまでやってきた実績もある。
ののか「お母さん……どうしてここに?」
お母さん「あんた、徳島取材行くって言ってたから」
ののか「なぜ、時間まで!?」
お母さん「さりげなく聞き出したの覚えてない?」
ののか「覚えてないし、何しに来たの?」
お母さん「ん? 取材」
ののか「……お母さん、できることなくない?」
お母さん「……モデル?」
ののか「いらない」
お母さん「じゃあカメラマン」
ののか「手ぶれするの、知ってるよ」
お母さん「ドライバー」
ののか「まぁいいか……肩書きはどうするの?」
お母さん「ののかが体当たりライターだから、お母さんは体当たりババアで」
ののか「わかった……。絶っ対邪魔しないでね、仕事だから」
お母さん「はーい♡」
というわけで、体当たりライター佐々木ののかと、体当たりババアしょこたんの珍道中がスタートします!
目次
渦の道
まずはやってきました、「渦の道」。
鳴門の渦潮を真上から覗くことが出来る、徳島の中でも指折りの観光名所です。
徳島阿波踊り空港から、車で40分程度。
駐車場からは5分ほどで、こちらの入り口に到着します。
ちなみに、徳島空港の到着ゲートを出るとすぐにレンタカー屋さんのブースがあり、営業所まで案内してくれます。
会社によっては、他の店舗で返却することもできるので、1日だけ利用してホテルの近くの店舗で返すのも手かもしれません。
ゲートでお金を払って、こんな道を進んでいきます。
ゲート前、案内所の入り口では大画面モニターで渦潮のライブ映像も確認することができ、期待が高まりますね。
渦潮がよく見えるように、床がところどころガラスになっているんですが、これが怖い。
なんていったって、渦上45mですからね。ガラスがあるとわかっていても、足がすくみます。
今回は悪天候のため、見ることができなかったのですが、運がよければこんな渦潮が見られます。
壁もなく、網で囲われているので、潮の匂いが感じられて臨場感たっぷり。
おまけにこの日は天気があまり良くなかったためか、風がものすごく強かったです。
このくらい。
女性はパンチラ注意です。
ののか「また、渦の道は全長450mありますが、途中で4カ所ほど休憩所があり、休み休み歩くことができます。ババアでも安心です」
お母さん「失礼だ」
また道行く先には音声ガイドとして利用できるQRコードもあります。
淡々と歩けば5分ほどで歩き切れてしまう距離なので、説明を聞きながら、ゆっくりと回るのも良いかもしれません。
そして歩ききった先、展望台から見えるのはこんな景色。
鳴門海峡が一望できます。
周りには老若カップルが連れそっていましたが、こちらはババアとアラサー独身女性。
良いムードに遠慮することなくはしゃぎたて、大満喫で渦の道を後にしました。
ちなみに渦潮が見られるおおよその時間は日によって変わりますが、事前にわかるのだそう。
プランを立てる前に一度、渦の道に電話をして確認してみると良いかもしれません。
また、渦の道に行き着くまでには渦潮についてアトラクションで楽しく学べる「エディ」や、渦潮がエスカレーターから臨める「エスカヒル」などもあります。
渦の道
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65
公式HP:http://www.uzunomichi.jp/
参考サイト:じゃらん観光ガイド
世界の美術品1,000点が原寸大で集結! 大塚国際美術館
お次にやってきたのは、「大塚国際美術館」。
先ほどの渦の道から800mほどと、かなり近くにあります。
駐車場は少し離れたところにあり、看板も出ていますが、若干見落としてしまいがち。
迷ったときは美術館の前にいる警備員さんに聞いてみてくださいね。
駐車場からは美術館との間を往復するシャトルバスに乗って行けます。
このとき、駐車券を持って行くのをお忘れなく。
館内で刻印を押してもらえば、駐車料が無料になります。
チケットを買って、いよいよ館内へ。エスカレーター、まじ高い。
美術館の展示フロアはB3~2Fまであり、階ごとに古代、中世、ルネサンス、バロック、近代、現代、テーマ展示と絵画の時代やテーマごとに分かれています。
大塚国際美術館に展示されている絵画は、実はすべて精巧に作られた複製。
「なんだ、偽物かよ」と思った皆さん、甘い!
▼以降、紹介する写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです。
大塚国際美術館がすごいのは、原画と同じ大きさのレプリカが作られていること。
通常は同じ大きさの複製を作るのは許可されていないのですが、この美術館の展示は全て陶板製のため、材質の違いから原寸大での展示をOKしてもらえたのだとか。
しかも陶板は2000年以上にもわたり退色せず、そのままの色と姿での保存が可能なんだそう。
ある意味、本物よりすごい。
それから、こちらも有名なフェルメールの真珠の耳飾りの少女 。
有名な絵画はガラスケースに入れられて飾られていたり、写真を撮るのを禁止されていたりしますが、近づいて記念撮影ができることも、この美術館ならでは。
ターバンとイヤリングを貸してくれて、絵画になりきれるコーナーまでありました。
ターバンはもちろん美術館スタッフさんの手作り。涙ぐましい企業努力が感じられます。
ののか「それにしてもお母さん、写りすぎなんですけど」
お母さん「体当たりババアモデルだから」
ののか「ニーズ、なさすぎない?」
絵画だけでなく、原寸大で再現している空間も魅力の1つです。
ちなみに、この「スクロヴェーニ礼拝堂」では、月に2回挙式を行うことができるのだそう。
有名なモネの「睡蓮」もありました。
かつて「自然光のもと、自分の作品を見てほしい」と言ったモネの願いをくみ取り、屋外で展示。
夏になると、絵画を取り囲むように約300株もの睡蓮が咲き渡ります。
絵画と合わせて花も魅力です。
焼失してしまったゴッホの「ヒマワリ」を再現したものもありました。
油絵ならではの凹凸まで再現されています。
文明ってすごい。
お腹が空いたら館内のレストラン「GARDEN」で、休憩。
「うずしお海鮮丼」(1,200円・税込)や「鳴ちゅるうどん」(700円・税込)など、気になるメニューがありましたが、
せっかく美術館に来たからと選んだのは「最後の晩餐」(1,800円・税込)。
晩餐なのに、ランチ? とツッコミが入りそうですが、館内に展示しているレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」を地元の食材を使ってアレンジしたメニューなのだとか。
お酒が飲めない人は、ワインをぶどうジュースに変えることもできるので、安心して注文できます。
モネが描いた「睡蓮」をイメージした「モネランチ」(1,000円・税込)もありました。
どのあたりが「睡蓮」なのかというと……
玉ねぎ!
ちなみにソースはデミグラスソース。濃厚な睡蓮が楽しめますね。
大塚国際美術館は1日じゅういても楽しめる施設なのですが、今回はまだまだ回らなければならないところがあるので、ここでタイムアップ!
「海外で原画を見る前の予習としても、実際に現地で作品を見てきてから復習を兼ねるなど、陶板名画ならではの再現性の高さを見る楽しみ方もできますよ」と学芸員さん。
ちなみに、当日中なら再入館もできるので、渦潮の見られる時間だけ抜けて、また戻ってゆっくり鑑賞する、なんていうこともできます。
お時間に余裕がある方は、渦の道と美術館だけで1日過ごしてみてもいいかもしれません。
大塚国際美術館
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65−1
公式HP:http://o-museum.or.jp/
参考サイト:じゃらん観光ガイド
醤油の歴史を味わって! 撫養街道(むやかいどう)kurakura見学
次にやってきたのは、「福寿醤油(ふくじゅしょうゆ)」というお醤油屋さん。
大塚国際美術館から車で40分程度のところ、JRなら阿波大谷駅からも歩いて5分と、アクセスしやすい場所にあります。
ここでは事前に電話予約をし、空きさえあれば無料で蔵を見学させてくれるのです。
創業は文政9年。文政9年っていつ? という感じですが、西暦に直すと、1826年。
つまり190周年にもなる老舗の醤油屋さんなのです。すごい!
お醤油は香川県の小豆島が有名ですが、徳島も水が綺麗で、醤油づくりに適した気候なのだとか。
歴史が感じられるのれんをくぐると……
時代劇のセットのような建物が広がります。
ちなみに、この醤油蔵たちは100年以上前に建てられたもの。
今も変わらず、絶賛現役で醤油を作り続けています。
今回、案内してくれたのは、福寿醤油9代目の松浦さん。
正直、醤油の蔵を見学して楽しいの? と思っている方もいるかもしれませんが、これが予想以上に奥深いんです。
醤油ができるまでの工程を説明しながら、1箇所ずつ見せてくれるので、醤油の知識ゼロでも楽しく見学することができます。
まずは小麦を煎り、砕き、蒸した大豆と麹菌を合わせて麹を作っていきます。
3日ほどでしょうゆ麹が出来上がるそう。
そのしょうゆ麹に塩水を加え、
頻繁にかき混ぜながら発酵させて、
絞っていきます。
醤油の発酵させる期間は蔵ごとにまちまちですが、福寿醤油さんは完全自然発酵なので、1年以上もの時間を要するのだとか。
ちなみに全国の醤油屋さん1,300軒の中でも、最初の工程から作っているのは大手メーカーを含めても150軒ほどしかないそう。
その後、手作業で1つ、1つ容器詰めされていき、
手作業でラベルが貼られて、
ようやく完成!
配合される割合や作り方の違いによって、醤油の種類が変わってくるのだそうですが、できあがるまでに最長で2年以上もの月日を要するものもありました。
ちなみに、東京では珍しい瓶入りのお醤油は、徳島ではまだまだ現役なんだとか。
持ち帰るのが大変ですが、配送もできますし、お土産に良いかもしれません。
お母さん「手間をかけて育てた醤油が各家庭に嫁いでいくのは、さぞかし感動するでしょうね」
ののか「なかなか嫁がなくてすみません」
見学終了後は、ショップに移動し、
醤油のテイスティングタイムです。
醤油のテイスティングと言っても、お酒のように飲むわけではなく、スプーンにちょっとだけ醤油をつけて舐める、という感じ。
1つずつ試していくと、素人でも醤油ごとの特徴がわかり、醤油を“利きたく”なります。
とりあえず、どの醤油もうまい。
お醤油のほか、味噌やぽん酢、めんつゆなどのラインナップも充実している福寿醤油さん。
今回は時間がなかったのですが、福寿醤油さんのはす向かいにある銘酒「鳴門鯛」の蔵元である「本家松浦酒造」さんも、事前の電話予約で無料見学できる場所。
お酒好きな方は行ってみてくださいね。
福壽醤油株式会社
住所:徳島県鳴門市大麻町池谷大石8
公式HP:http://www.fukujyu1826.com/
参考サイト:食べログ
1460キロお遍路参りのスタート地点 霊山寺
さて、やってきたのは霊山寺(りょうぜんじ)
福寿醤油からは車で7分ほどの距離です。
霊山寺は全行程1460キロにも及ぶ四国八十八か所霊場のスタート地点!
全国から八十八か所霊場を巡る、いわゆるお遍路を始める方々が集まります。
長い道のりを歩くためには、決心と服装が重要。
ちなみに完璧な霊山寺コーデはこちら。(左)
カバンは2,000円(税別)で、
菅笠は小が1,500円、大が3,000円で販売されています。
はじめから全てを揃えなくてもいいようですが、お遍路さんだと周りにわかってもらえ、道を教えてもらえるなどのメリットもあるそうな。
パンダもいました。なんで。
鳥居をくぐって、中に入ると、
また門があり、
縁結び観音や、
1394〜1428年に建てられたと言われる多宝塔(たほうとう)、本堂のほかにもたくさんの仏像やお堂がありました。
一体どういう順路で巡ればいいのだと思い、聞いてみたところ「本堂だけでも、全部巡っても、お好きなようにお参りしてもいいんですよ」とのこと。
案外、自由なようです。
お遍路さんではありませんが、せっかくなのでお参りして帰りましょう。
ちなみに、この近くには「ドイツ村公園」があり、ベートベンの「第九」をアジアで初めて演奏したとされる「ドイツ館」などが残っています。
第一次世界大戦中に青島(チンタオ)から捕虜となったドイツ兵が過ごした収容所跡地が、ドイツとの親交に一役買ったのだそう。
ドイツ館は映画『バルトの楽園』で注目を浴びた施設。
霊山寺から車で本当にすぐなので、お時間のある方はぜひ。
霊山寺
住所:徳島県鳴門市大麻町板東字塚鼻126
1年中阿波踊りが見られる! 阿波おどり会館
霊山寺から車を走らせること、40分。
「阿波おどり会館」に到着しました。
「阿波おどり会館って何だか地味な名前」とお思いの方よ、侮るなかれ。
通常8月に開かれるお祭りでしか見ることのできない阿波踊りがなんと年中見られるとのこと。
平日昼間は14時、15時、16時からの各40分間の公演(※)、夜は有名連による公演が20時から50分間に渡り、繰り広げられるとのこと。これは見ごたえがありそうです。
(※)休日は昼11時~の公演もあります。
公演が見られる2階の「阿波おどりホール」のほかにも
1階にはお土産屋さん「あるでよ徳島」
3階には阿波踊りの歴史がわかる「阿波おどりミュージアム」
5階には徳島市がほぼ全て見渡せる「眉山ロープウェイ」があるなど、徳島の魅力をぎゅっと詰め込んだ重箱のような施設。
ね、早くもすごいでしょ?
公演までの時間があったので、まずは阿波おどりミュージアムへ。
念のためお伝えしておきますが、こちらの踊り子さんたちは人形なので、いつ来ても絵になる写真を撮影することができます。
この写真を撮れるだけでも、“徳島に来た感”を出すことができるのでオススメです。
ミュージアムというだけあって、博物館のように本格的なパネル展示や、
阿波おどりに使う楽器なども展示されていました。
世界の阿波おどりファンがとても喜びそうなマニアックな内容でしたが、ものすご~くかいつまんで話すと、死者を弔うために行われる盆踊りが戦後の混乱期を経て、今のスピーディーで激しい踊りに変わっていったのが、阿波踊りのはじまりなんだとか。
1箱分のティッシュに対し、ティッシュ1枚分の歴史も話せていませんが、気になる方はぜひ阿波おどり会館に来てください。
ミュージアムの終わりにはサングラスとスクリーン。これはまさか……。
そうです、これは3D映像。
踊っている映像を見ながら、阿波踊りの歴史などを解説してくれるもので……
ののか「……って、ちょっとお母さん、抜け駆けしないでよ!」
お母さん「あ、はい、これ、ののかのメガネ」
ののか「あぁ、ありがとう……」
促されるがままにメガネをかけて、スイッチをON……
おぉ~!
画面から踊り子さんたちが飛び出してくる……。
こんなに眼前まで迫られるのは現実じゃそうそうないんじゃないか。
このリアルを越えるリアリティを言葉で表現することができず、ライターとしての力不足を感じますが、まぁ自分の目で確かめてください、とはお伝えしておきましょう。
阿波おどりミュージアムを堪能したら、今度は2階の「阿波おどりホール」へ。
いよいよ本場の阿波おどりを見られるわけです。しかもホールはわりとこじんまりとしているので、ステージとの距離が近い。
阿波踊りは大きく3部に分かれているのですが、特に印象的だったのは男踊りと女踊りの違い。
まずは男踊りから。
とにかく激しい。
勢いよくステップを踏み、回転していきます。
対して女踊りは指の先までしなやかで優美な振り付け。凛とした強さもあります。
演舞の途中で、阿波踊り体験タイムもありました。
右足を出したら、右手を出し、左手を出したら左手を出し、が基本の動作。
座ったまま何度か実践したら、今度はステージに上がって踊ることに。
見よう見まねで、
やってみたけど、
どう見ても下手。
でも、本来はすっごく簡単ですし、下手でも何でもめちゃくちゃ楽しいので、気がねなく参加してください。
しかし、なぜか呼び止められ、表彰されることに。
私が表彰されたのは言うまでもなく、取材バッヂを付けていたからでしょうが、この表彰制度は毎回あるそうなので、我こそはという方はみっちり練習してから挑んでみてください。
体験した人の中から、優勝旗、または手ぬぐいと賞状が授与されます。
最後に締めのひと踊りを鑑賞して、40分間のショーは終了。
これだけ楽しめて、1人600円はお安いですよね。
夜20時からの公演も、体験コーナーがあり、昼と同じように表彰があります。
日によって変わる有名連の公演が見られるので、スケジュールと希望に合わせて選んでみるといいかもです。
お目当ての連がある方は、公演カレンダーをチェックしてみてくださいね。
ちなみに実際のお祭りの様子はこんな感じです。すごい行ってみたい。
阿波おどりの公演を見たら、5階に上がって「眉山ロープウェイ」に乗りましょう。
阿波踊りミュージアムにはじまって、阿波踊りの公演、そしてロープウェイまでが全て阿波踊り会館の中に入っているんですよ?
どうなってるんだ、阿波踊り会館、まじですごいな……。
こちらがゴンドラ。その名も「ひょうたんビュー」号です。
15分間隔で運転しており、1台につき最大で15人も乗れて、1度に2台運行しているので、団体様でも大丈夫。(※20名様以上のご予約はこちらから)
ののか「ロープウェイ内には椅子も付いており、このようにご老人でも安心して乗ることができます」
お母さん「やんわりご老人って言っても、失礼だぞ」
6分間の空中散歩を経て、見える景色はこんな感じ。
昼は徳島の街が手に取るように一望でき、
夜は夜で宝石のように煌めく夜景が見られます。
あー、お母さんとでなく、男の子と来たかった。
ちなみに4月~10月までの期間限定で、17時半以降21時までの料金がなんと半額になるんだとか(※お盆期間除く)。
昼も夜も、どちらも捨てがたくはありますが、お値段だけで判断してみるのも良いかもしれません。
おまけですが、展望台には眉山の“眉”をもじった万華鏡ならぬ、眉華鏡(まゆげきょう)がありました。
覗いてみると
はい、キレイ。
中身は特に眉毛と関係ないんですね。
ゴンドラから降り立って、大満喫の阿波踊り会館にさよならを告げます。
阿波おどり会館
住所:徳島県徳島市新町橋2−20
公式HP:http://www.awaodori-kaikan.jp/
参考サイト:じゃらん観光ガイド
徳島県民 青春の味! 麺王徳島駅前店
たくさん踊ったらお腹が空いてきました。
まだ飲みの時間には早いけど、腹ごしらえはしておきたいというときにはここ、「麺王本店」。
「徳島ラーメンでオススメを教えてください」と聞いたところ、「麺王は行かなきゃ損です!」と激推ししていただきました。
居酒屋を思わせる渋めの店内ですが、18時頃と早めの時間だったせいか、学生さんが多い印象。
おいしさはもちろんですが、理由はきっとお値段。
徳島ラーメンが500円、まぜそばにいたっては450円で食べられてしまうんです。
これは部活帰りに通ってしまうこと必至。青春のソウルフードになるわけですね。
そしてこちらが麺王の徳島ラーメン(500円・税込み)。
こってり豚骨スープに豚バラ肉が入っている、徳島ラーメンの王道中の王道です。
麺王のすごいところは、自身のマイテイストを作れるところ。
まず麺の固さは「やわめん」、「ふつうめん」、「かためん」、「バリかためん」の4段階から選べます。
固さの種類数で言えば、歯ブラシをも凌駕する顧客への親切心。
それから、高菜、辛もやし、こしょう、にんにく、ゴマ、辛みといった豊富な無料トッピングから自分流の味をカスタマイズできるところが人気の秘密なよう。
450円(税込み)の混ぜそばはこんな感じ。
ワンコインでお釣りが来てこのクオリティ……。毎日でも食べたい。
夜にはなくなってしまうほど人気の自家製辛もやし
ちなみにこの辛もやしは商品化されていないので店舗でしか食べられないレアな逸品です。
腹ごしらえしたら、徳島の夜の街に繰り出しましょう!
今回はご紹介できませんでしたが、鳴門金時や季節の名産品を使ったカクテルを提供してくれる「Bar鴻(Kohno)」や、アニメの聖地ともいわれる徳島らしく、コスプレが手軽にできるバー、「あに☆らぼ」なんかも徳島駅周辺にあります。
1日じゅう運転で疲れていると思いますが、思い切りはしゃいで旅先で羽を伸ばす、っていう方法もアリなのかも。
実際、母はだいぶ遅くまでワインを飲んで1人ではしゃいでいましたが、私はすぐに寝てしまいました。次の日も早いので、お楽しみもそこそこに、おやすみなさい。
麺王 本店
住所:徳島県徳島市寺島本町東3丁目6 旭ビル
公式HP:http://www.uma-e.net/
参考サイト ぐるなび
2日目スタート
翌朝目覚めて、やってきたのは徳島駅! 9:04発の阿波池田行きの特急に乗ります!
車内はこんな感じ。特急ですが、ローカル感あふれる電車です。
途中の景色はのどかで心が現れるのですが、どんどん山奥に入っていき、不安になる方もいらっしゃるかと思います。
でも、大丈夫。あなたの行く先は、阿波池田で間違いありません。
徳島駅から約1時間後、阿波池田駅に到着です。この阿波池田駅で乗るのが、
ボンネットバス! どことなくカエルみたいな風貌がかわいい。
その日のお母さんの服と色が被りすぎてて笑った。
四国交通が運営するこのバスは、各施設の入場料やご飯代コミコミで大人7,500円!
慣ポイントを押さえて効率よく回れるので、徳島西部をぐるっと巡るには良い方法じゃないかなと思います。
ちなみに駅に着いたら、添乗員のおばちゃんが待っていてくれるので、駅にたどり着けさえすればOK。
慣れない土地でも安心ですね。
車内もレトロな雰囲気で、クーラーの代わりに扇風機が付いているというタイムスリップ感。
ちなみにこのバス、52年前から動いているそうです。
お母さん「やった、1歳年下だ!」
ののか「50のったら、1歳も2歳も変わらなくない?」
お母さん「うるさい」
途中、大歩危(おおぼけ)というものすごい崖や、吉野川を臨みながら、ぐるんぐるんと峠を登っていくので、車酔いする人は酔い止めをお忘れなく。
まず立ち寄ったのは小便小僧。ちなみにこの下すごい崖なんです。
崖からせり出すようにして、用を足す“小僧”が可愛らしいですが、昔はこの崖から肝試し的感覚で、オトナの男性がこぞって用を足していたのだそう。
ちなみに見える景色はこんな感じ。
想像するとえげつないですが、本人はさぞかし気持ちよかったんだろうなと思いました。
あっけなく思えるかもしれませんが、この時点でもう12時半くらいなんですよ。ランチタイムです。
というわけで、ホテルかずら橋へ。
食事は、「囲炉裏田舎亭」(いろりいなかてい)でいただきます。
いかにもリッチな雰囲気。料理も期待できそうです。
はい、来たー!
まず、目が行くのは、徳島名物「鮎の塩焼き」と、祖谷地方の名物「でこまわし」。
こんにゃく、豆腐、蕎麦だんごに味噌を塗って焼く“田楽”のことで、阿波人形浄瑠璃の木偶(でこ)人形に似ていて、串を回しながら食べることから、この名が付けられたのだとか。
それにしても、囲炉裏ですよ、囲炉裏。何か山奥の民泊にお邪魔しているような心地。なんだ、この満足感は……。
囲炉裏で焼かれた徳島名物、鮎の塩焼きや蕎麦だんごのほかにも、刺身こんにゃくを甘味噌で付けて食べる料理や、蕎麦雑炊などがありました。
ちなみに鮎のおいしい食べ方は、そのままかぶりつくこと。背脂が特においしいので、後に残しておくか、先に食べるかは、皆さんの気分と性格にお任せします。
〆には、祖谷そばも出てきて大盤振る舞い。
痩せた土地でも育つ蕎麦はいつしか祖谷の名物になったんだそう。
つなぎをほとんど使っていないため、他の地域の蕎麦よりもザラザラとしていて、切れやすくなっています。
あまり噛まずに食べられるので、お腹がいっぱいの状態でもサラサラいけちゃいますね。
余談ですが、この「ホテルかずら橋」さんにはケーブルカーがあり、
3階中庭には、「天空露天風呂のりば」なるものがあります。
通常の男湯、女湯のほかに、足湯や休憩所、貸し切り露天風呂などがあり、温泉に入りながら祖谷の山々が臨めます。何なの、天国なの?
お腹いっぱい祖谷を堪能して眠くなってきましたが、バスに乗ってゆったりと次のスポットに移動です。
ホテル かずら橋
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳33−1
公式HP:http://www.kazurabashi.co.jp/
参考サイト:Yahoo!トラベル・じゃらん・楽天トラベル
急いで渡っても地獄、ゆっくり渡っても地獄な「祖谷のかずら橋」
ホテルかずら橋から、車でものの5分程度で、祖谷の蔓橋(いやのかずらばし)に着きました。
重要有形民俗文化財に指定されているこちらの橋は、1185年の屋島の戦いに敗れた平家によって作られたもの。祖谷に逃げ込み、追手が来たらすぐに橋を切って落とせるよう、蔓(かずら)を束ねて橋を作ったといいます……。
え、普通に怖くない?
そんなに簡単に切り落とせちゃうような橋作らないでよ、平家さん!
ちなみに現在は3年に1度点検をして、安全性を保っているそうですが、それにしても……。
怖い。(母は高所恐怖症)
お母さん「わたし無理! あんた、取材なんだから行ってきなさいよ」
ののか「ちょっと! 体当たりババアやるんじゃなかったの!?」
お母さん「やっぱりお母さん、ただのババアでいい……」
ののか「いいな……わたしもただのライターになりたいな……」
とは言え、仕事なので渡ります。
最近は原稿料じゃなくて、体当たり料をいただいているんじゃないかって思ってきましたが、まぁこの橋を目の前にしたら、平家の諸行無常を思ったら、どうでもいいことです。
いざ……!
しかし、まぁ足がすくみますよね~!
安全性は担保されているとは言え、けっこう目が粗いんですよ。
しかも雨の日だったので、心なしか滑る気もするし、当たり前だけど、つり橋なので揺れる……。
本当は写真なんて撮っている場合じゃないんですが、ここで私の代わりに写真を撮ってくれて、「大丈夫だ! 絶対渡りきれるぞ!」って熱く励ましてくれる松岡修造がいたら結婚したいくらいです。
これがいわゆるつり橋効果っていうんですか? 皆さんは、くだらないこと言ってないで先に進んでくださいね。
てすりにつかまって……
もう何これ、ツタの域やん!
横から見てみると、こんな感じ。よ~く見ると、腰が引けているのがわかりますね。
そして、ようやくの到着。
出口へはコンクリート製の別の橋を渡って行けるので、蔓橋を渡るのが怖い人は母のように最後だけポーズして、あたかも渡り切ったかのように見せるのも良いと思います。
祖谷のかずら橋
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162−2
参考サイト:じゃらん観光ガイド
蔓橋から50mほど先には「琵琶の滝」もあります。昔、落ちぶれた平家がここで琵琶を弾いて自分を励ましていたことから、この由来がついたのだとか。
平家繋がりでご紹介しておくと、かずら橋から車で10分ほどのところにある「平家屋敷」には平家の資料や遺品などが展示されていて、当時の歴史について詳しく知ることができます。庭にある樹齢800年もの木も見どころの1つ。
ちなみに平家屋敷という名前ではありますが、家自体は江戸時代のもので、平家が住んでいたものではないのであしからず。
こなきじじいの生まれ故郷 道の駅 大歩危
小便小僧を見て、おいしいご飯に舌鼓を打ち、かずら橋で地獄を見たのですが、まだまだ見どころがある徳島西部。あと2つだけご紹介させてください。
まずは、「道の駅大歩危(おおぼけ)」。
「歩危(ぼけ)」とは、昔の言葉で、「崖」の意だったのだそう。
歩くと危険、確かに。
そして大歩危は、水木しげるさんの名作『ゲゲゲの鬼太郎』の「こなきじじい」の故郷でもあるんです。
こなきじじいのほかにも妖怪が住んでいたと言われているようで、至るところに妖怪のグッズや妖怪の置物が展示されていて、とにかく妖怪推し。
今回は時間がなくて入れませんでしたが、妖怪屋敷なるものも併設されています。そそられる……。
妖怪屋敷に入る時間がない人は、妖怪になりきって写真をとることもできますよ。
ののか「お母さん、それ砂かけ……」
お母さん「いい加減にしなさい」
おみやげコーナーも妖怪グッズが充実していたので、ぜひともリア充ならぬ“妖怪充”して帰ってくださいね。
道の駅 大歩危
住所:徳島県三好市山城町上名1553−1
公式HP:http://wx07.wadax.ne.jp/
天然記念物の○○を見に、舟で吉野川を下る
大歩危にはもう1つ、訪れるべきところがあります。それは大歩危舟下り。
階段を下りていくと、ボートがお目見え。舟下りと言っても、いかだ下りのように濡れる心配もないので、ご安心あれ。
チョッキをかぶって準備万端。ここから30分間のクルージングに出発します!
ボートが動き出すと、何だか不思議な形をした岩が見えてきます。実はこれが大歩危で見ておきたい砂質片岩(さしつへんがん)。砂岩が吉野川の激流に削り取られたものです。
実はこれ、2014年に史跡名勝天然記念物にも指定されていて、日本でも数か所しか存在しない非常に希少価値の高い岩。
舟下りの前の待ち時間や乗り終えた後に休憩したければ、お土産屋さんや食事処『大歩危峡レストランまんなか』で。
レストランでは定番の「みるくソフトクリーム」のほか、竹炭抹茶の粉を加えた「妖怪ソフト」が売られていました。
大歩危 川下り
住所:徳島県三好市山城町西宇1643-7
参考サイト:http://www.mannaka.co.jp/
最後に
はい、というわけで、体当たりライター佐々木ののかと、体当たりババアしょこたんの徳島1泊2日の旅はいかがでしたか?
今回は徳島市を境に東と西、徳島のやや上のほうを攻めましたが、サテライトオフィスで有名な神山町や、桜の名所でもある「八百萬神之御殿(やおよろずのかみのごてん)」など、観光名所が徳島県全域に散らばっています。
時間が無ければ、1日目の鳴門市と徳島市周辺だけを見るのもいいのかなと思いつつ、せっかくなら、祖谷のほうまで足を伸ばしてほしいなと思います。ボンネットバス、楽だったしね。
何度も言いますが、1日往復11本ヒコーキが通っていて、安いときなら片道10,000円、時間にして1時間で着いちゃうんだから新幹線で軽井沢に行くようなものですよ。
車があれば四国は巡りやすいので、他の県まで足を伸ばすもの楽しそうですが、まずは徳島県を余すところなく楽しんでほしいなと思います。