【閉園前に大調査】としまえんの魅力を忘れないため 1日で全アトラクション遊んできた日の記録

としまえんは2020年の8月末から段階的に閉園することが決定。全アトラクションを制覇することでその素晴らしさを後世に語り継いでいこうと考えました。1965年には世界初となる流れるプールが開業しており、2016年には遂に開園90周年という偉業を成し遂げました。

SPOT読者のみなさまこんにちは、ライターのたにやんです。

本日は、東京都練馬区のテーマパーク『としまえん』を取材した記事をお届けいたします。

(2020年3月に行った取材をもとに執筆しています)

この「としまえん」、東京近郊にお住まいだった方からは「子供の頃に親に連れて行ってもらった!」「学生の頃にみんなで夏のプールに訪れた!」なんて話しをよく聞きました。そんな方々が、大人になって子どもと一緒に行ったなんてことも多いのではないでしょうか。

そんなとしまえんですが、残念ながら2020年の8月末から段階的に閉園することが決定。

この衝撃的なニュースを聞いてじっとしていられる訳もなく、
全アトラクションを制覇することでその素晴らしさを後世に語り継いでいこうと考え、3月に取材を決行。

そして、落ち着いたら公開しようと思ってたこの記事ですが、2020年6月2日現在、コロナ禍により営業再開の目処がたっておらず「もしかしたらこのまま終わってしまうことも」と十分考えられるという状況に。

ですので、今回このタイミングで是非みなさまに「懐かしいなー」「また行けたらいいなー」なんて思いながら見ていただければと思い、公開させていただくことといたしました!!

それでは早速!

『としまえん』ってどんなところ?

まずはとしまえん の豆知識からいきます。(「そんなことより早く園内見せろ!!」って方は是非この辺りは読み飛ばしていただけると幸いです)

としまえんの歴史

 

※開園当初のマップ(提供:トライフル・西荻窪・時計修理とアンティーク時計の店  https://furudokei.exblog.jp/

 

『としまえん』の歴史は古く、創業はなんと大正15年

大正時代というと、今みたいにVRやプロジェクションマッピングなんてものがあるはずもなく、当時はプールや動物園といったアクティビティ施設だったようです。

その後、第2次世界大戦時には一時休園を余儀なくされたものの、終戦の翌年には営業を再開。
日本でカラーテレビが普及し始めた1965年には世界初となる流れるプールが開業しており、2016年には遂に開園90周年という偉業を成し遂げました。

このように何世代にも渡って人々と共に歩んできたと思うと、なんだか感情移入せずにはいられないというか、心にポッカリと穴が空いたような気持ちになっちゃいます。

※90年が経過し、リニューアルされた現在のマップ。

とにかく広い

『としまえん』がすごいのは歴史だけではなく、その広さにも定評があります。

総敷地面積は206,970㎡
東京ドーム約4.5個分我が家の4950倍にもなります。

実際、1日で回り切るにはかなりヘビーな広さでして、取材を終える頃には足がパンパンになっていました。

 

としまえん4つの特徴

高いユーザビリティ

※各言語に対応したパンフレット

日本語のみならず、英語、中国語のパンフレットが用意されておりインバウンド対策もバッチリ。

 

園内のいたるところにゴミ箱が設置してあり、100メートル歩いたらゴミ箱にぶつかるほど。ポイ捨ての余地を与えない徹底ぶりに、ちょっとした感動すら覚えます。

90年の歴史がつまった遊具で、大人も童心に帰れる

90年以上人々に親しまれてきた遊具には思い出がたっぷり詰まっています。
子どもたちだけでなく、親御さんもタイムスリップしたような気持ちで一緒に楽しめること間違いない無しでしょう。

アクセスが最高

池袋駅から15分でいけちゃうお手軽さは大きなメリットの一つでしょう。

桜が超キレイ!!(春限定)

こちらは春の期間限定になりますが、園内には桜の木がびっしり。荘厳な桜並木を堪能することができます。
アトラクションとお花見もたのしめて、まさしく一石二鳥!

 

パーク全体図の紹介と入園料

としまえん最大の特徴が、その敷地面積を利用したアトラクションの多さ。
その数なんと32アトラクション

新型コロナウィルス感染拡大の影響もあって、今回は28アトラクションしか稼働していませんでしたが、
そんなハンデを感じさせないほどの圧倒的なボリューム感があります。

園内は大きく
『プールゾーン』
『お子さまが楽しめるのりものゾーン』
『風を切って疾走!ローラーコースターゾーン』
『スリルいっぱいワザありマシーンゾーン』
『ダークライドの不思議な世界ゾーン』
の5エリアに別れています。それぞれのエリアには年齢層に合ったアトラクションが並んでいるので、園内全体がとても回りやすく設計されているのです

入園料は、1日中遊べるフリーパスが4,300円
取材時はアトラクションが一部運休のため、2500円でフリーパスが買えました。

 

アトラクションに乗ってみよう!

としまえんについての勉強も済んだところで、さっそく遊んでいきたいと思います。一緒に回ってくれるのはこちらの2人。

一緒にきてくれる人紹介

 

中村 麻里子さん(@marikorima1216

2009〜2017年にAKB48に在籍。
僕の知り合いで唯一、ウィキペディアに載ってるスゴイ人。
AKB卒業後はサンテレビアナウンサーを経て、現在はSPOTでもライターとして執筆中。
https://travel.spot-app.jp/night_mariko/

好きなアトラクション:コーヒーカップ

ロペス岸(@hideaki_kishi)

TBS「金スマ」の社交ダンス企画でレギュラーを務めるマッチョ芸人。
遊園地で筋肉を活かす要素なんて全く無いが、
なんとなくボディガード的な意味でついて来てもらった。

好きなアトラクション:ジェットコースター系全般

 

集合は開園時間の午前10時。

朝早くの集合でしたが、思ってたより都心から近くて遅刻なくスタート

ちなみに僕も東京に住んで5年になりますが来たのは初めてなので、なんだか新鮮な気持ちです。さっそく回っていきましょう!

正面ゲートから入園する一向。

それにしても広い!

ほんとに今日1日で回り切れるか不安になってきたが、今日は『プールゾーン』と『ダークライドの不思議な世界ゾーン』がお休みだったので、もしかしたら早めに回り切れるかもしれない。

という訳で今回は、

風を切って疾走!ローラーコースターゾーン
お子さまが楽しめるのりものゾーン
スリルいっぱいワザありマシーンゾーン

の3ゾーンを回りながら、次の5つの基準で各アトラクションを評価していきます。

・スリル:どのぐらい絶叫したか
・懐かしさ(ノスタルジー):どれだけ童心に還れるか
・待ち時間
・料金
・身長制限

スリル ★★★
懐かしさ ★★★
待ち時間 ◯◯分
料金 ◯◯円
身長制限 ◯◯cm

 

風を切って疾走!ローラーコースターゾーン

ブラワーエンジン

入り口にスグ近くで待ち構える最初の関門。高速でコースを回転するジェットコースターが搭乗者を襲います。その激しさを物語るかのように、後ろの女子たちは”つけま”が飛ばないように目を押さえつけていました。

スリル ★★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 30分
料金 500円
身長制限 110cm

サイクロン

としまえんのメインアトラクションの一つであり、最恐の絶叫マシン。園内をグルリと1周するようにレールが敷かれており、2分以上猛スピードで引きずり回されるので、途中で2,3回お母さんの顔が走馬灯のようにちらつきます。

スリル ★★★★★
懐かしさ
待ち時間 30分
料金 500円
身長制限 90cm

フリュームライド

メインアトラクションの一つである「フリュームライド」にも挑戦してきました。何故か待ち時間に知り合った少年と同乗することに、こういう出会いがあるのも遊園地の醍醐味なのでは!?

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 30分
料金 500円
身長制限 110cm

コークスクリュー

あえて多くは語りませんが、脳漿がでそうになるぐらい大変なことになります。ひとつ確かなことは、最高だったということ。

スリル 測定不能
懐かしさ ★★
待ち時間 30分
料金 500円
身長制限 110cm


お子さまが楽しめるのりものゾーン

スカイトレイン

スカイトレインは「空飛ぶ列車」と言うだけあって、地上数メートルを列車で旅できる気分は爽快でした。

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 5分
料金 300円
身長制限 110cm

バタフライダー

スカイトレインに続いて空飛ぶ系を攻めてみました。このバタフライダーにはペダルがついており、全力で漕ぐとなんかスゴイ上昇している感じがします。漕いだから上がっているのか、それとも係の人の掌の上で転がされているのか知る術はありませんが、信じて漕ぐしか選択肢はないのです。

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 5分
料金 300円
身長制限 90cm

スナッピー

スナッピーは新感覚シューティングゲームであり、なんと隠し要素として「チャージショット」を打つことができます。この記事を呼んでいる人だけにこっそり教えますが、ヒントはボタン長押し!ちなみに、特に点数が表示されたりはしないので、心の中でカウントしてください。

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 5分
料金 300円
身長制限 なし

模型列車

模型列車は園内に敷かれたレールを走る列車なのですが、完成度がめちゃくちゃ高い!お手軽に旅気分が味わえるお得なアトラクションです。

スリル
懐かしさ ★★
待ち時間 10分
料金 300円
身長制限 なし

ミニイーグル

ミニイーグルは園内最大級のアトラクション「イーグル」のキッズ版。でも嘗めてかかると痛い目をみるかも・・・。そのスリルまでは縮小されておらず、乗ると園内を見渡すことができます。小さいお子様でもお手軽に景色を楽しむことができるのでオススメ。

スリル ★★★
懐かしさ
待ち時間 10分
料金 400円
身長制限 90cm

アンチックカー

アンチックカーはハンドルを握って、手軽に中世の車を運転する気分が味わえます。運転免許もいらないので運転初心者にも安心、無事故無違反で罰金もない、まさしく理想的な乗り物ですね。目指せゴールド免許!

スリル
懐かしさ ★★
待ち時間 5分
料金 200円
身長制限 なし

こどもの森

こちらが入り口。こころなしかスタッフのお兄さんたちも和気あいあいとしているように見える。

そこはまさしく現代にあらわれた子ども達の楽園。巨大アスレチックや滑り台、親御さんと触れ合うことのできる広場など、少し普通のアトラクションに飽きたら目一杯からだを動かすのも良いかもしてません。むしろ、この「こどもの森」で遊ぶために来てもいいんじゃないかと思うぐらいボリューミーなアトラクションです。

※残念ながら大人だけでの入園はできませんでした。そりゃそうじゃ。

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 なし
料金 400円
身長制限 なし

フロッグホッパ

フロッグホッパーは手軽に絶叫体験が楽しめるアトラクションで、文字通りカエルになった気分でジャンプすることができます。たかが数メートルと思って乗ると不意打ちをくらうことに。

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 5分
料金 300円
身長制限 90cm

カーメリーゴーランド

カーメリーゴーランドは古今東西のあらゆる乗り物をたのしめる、車好きにはたまらないアトラクションです。装飾がとてもキレイなので大人でも十分楽しめますし、乗るたびに乗り物を変えれば何回でも新鮮な気持ちでドライブできます。もしかしたらお気に入りの1台が見つかるかもしれません。

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 10分
料金 300円
身長制限 なし

アニマルカップ

いわゆるコーヒーカップの進化版。背後に動物たちの気配を感じながら、アハハウフフな体験ができるって寸法です。中央のハンドルを回すとスピードアップすることもできるので、見た目とは裏腹にスリル満点な一面も。

スリル ★★
懐かしさ
待ち時間 5分
料金 300円
身長制限 なし

チャレンジトレイン

本格的な運転席にテンション↑↑

チャレンジトレインは筆者の一押しアトラクションのひとつで、実際に電車を運転して「駅にピッタリ停車する」「所定の場所で汽笛を鳴らす」「時間通りに駅に停車する」という3つのミッションをクリアする必要がある。としまえんの運営が西武鉄道なだけあってかなり本格的に作り込まれており、操作性も含めて忠実に電車の運転席が再現されています。

入り口のルール説明パネル

操作が本格的なので、乗り込む前にルールをキチンと読んでおいてください。ミッションをクリアするごとに点数が加点される仕組みなのですが、満点をとるのはめちゃめちゃ難しいんです!ちなみに満点は100点なのですが、筆者が初チャレンジしたときは驚愕の27点でした…..
もしこれが本物の電車だったらと思うと震えが止まりません。おそらく数億円規模の損害が生まれていることでしょう。

アトラクション内にある謎のオブジェクト。池袋の次が所沢だったらいいのに…という所沢市民の夢が具現化されている。

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 15分
料金 400円
身長制限 なし

ミニフリュームライド

流水系ジェットコースター「フリュームライド」のキッズ版。桜の季節であれば、花びらが舞い散る中を進んでいくので、なんとも風流な気分を味わうことができます。

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 5分
料金 400円
身長制限 90cm

ロッキンタグ

まるで荒波の中を船旅しているかのようなアトラクション。もしかしたら本当に船酔いになるかも!?

ちなみにロッキンタグの「タグ」は、船を牽引するタグボートが由来になっているようです。

スリル ★★★
懐かしさ
待ち時間 5分
料金 400円
身長制限 90cm

カルーセルエルドラド

カルーセルエルドラドは「としまえん」を代表するアトラクションの一つで、1971年に設置されました。

この回転木馬の歴史は驚くべきもので、なんと製造されたのは1907年! ドイツの名工ヒューゴー・ハッセによって作られました。

その後ヨーロッパやアメリカの各地を回り、現在はとしまえんで人々を楽しませています。内部の装飾は大変すばらしく、椅子のクッション1つとっても高級感が漂っています。

その歴史的な価値が評価され、2010年には日本機械学会により日本機械遺産として登録されました。

このように歴史的にも貴重なメリーゴーランドに乗れるのは、おそらく日本に『としまえん』だけでしょう。『としまえん』がなくなってしまっても、まだまだ多くの人を楽しませて欲しい、そんな気持ちになりました。

お土産コーナーには、このカルーセル・エルドラドの歴史を綴った絵本が販売されており、その歴史を知りたい方は是非読んでみてください。ちなみに、気になるお値段は1.100円(税込)。

この歴史を知って乗るのか、知らないで乗るのかによって有難みが違いますね。

スリル ★★
懐かしさ ★★★★★★★★
待ち時間 10分
料金 300円
身長制限 なし

【番外編1】ペットガーデン

以前もSPOTで取材させていただいたペットガーデンにも行ってきました!

としまえんの穴場すぎ!ワンちゃんたわむれスポットにいってきた

残念ながらワンちゃんと戯れることはできませんでしたが、代わりにアルパカさんにガン飛ばしてもらうことができました。

ミニサイクロン

としまえんを代表するジェットコースターの一つ「サイクロン」のキッズ版。夜になるとライトアップされ、より一層スリリングな体験ができます。

スリル ★★★
懐かしさ
待ち時間 10分
料金 400円
身長制限 90cm

スリルいっぱい!ワザありマシーンゾーン

トロイカ

上下左右縦横無尽にぶん回されるので、未知なる感覚が味わえるアトラクション。チンさむを超えて、もはや異次元に旅立ってしまいそうになりました。

一仕事終えた男達の形相がこれ

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 15分
料金 400円
身長制限 110cm

ブレイクダンス

「ブレイクダンス」は、まるでバックトゥザフューチャー2の1950年代を彷彿とさせるデザインのアトラクションで、文字通りニューヨークの街角でブレイクダンスを踊っているような自由自在な動きが特徴です。座席もどことなくデロリアンのような雰囲気が漂っていますね。

乗った人にしか見ることができない伝説の隠しキャラ「マイケル」(命名:ロペス)。見つけられるといいことあるかも?

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 10分
料金 400円
身長制限 110cm

フライングパイレーツ

別名「死のゆりかご」。としまえんが誇る最大級の絶叫マシンがこのフライングパイレーツ。頂点に達した時の角度はほぼ地面と直角なので、荷物が落ちそうな不安も含めて凄まじい恐怖に襲われます。

船尾に乗っているおじさん達の年季の入り具合も相当なモノ。ここだけの話、左のおじさんがどうしてもあしたのジョーに出てくるおやっさんに見えてしょうがないです。

スリル ★★★★★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 30分
料金 500円
身長制限 120cm

マジック

グルグル回されて、ギュンギュン上下させられて、、、色んな方向に進むので、降りる頃にはまるで魔法にかかったような感覚を味わうことができます。

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 15分
料金 400円
身長制限 120cm

イーグル

としまえん最高高度を誇るモンスターマシーンで、地上35メートルまで一気に上昇する恐怖は何物にも代えがたい。園内に入った時から「いやぁぁぁぁぁ!!」とか「降ろしてェェェェぁぁぁぁ!」みたいな悲鳴が聞こえるのは、どうやらこのアトラクションの仕業のようです。

スリル ★★★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 30分
料金 500円
身長制限 110cm

ウェーブスインガー

ほぼ生身の状態で高速回転する悪魔のようなアトラクション。お願いだから、もっとガッチリと椅子に縛り付けたうえでワイヤーも太いやつにしてほしい!!と懇願しそうになりました。でも、そこがいいんですよね・・・

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 15分
料金 400円
身長制限 120cm

スイングアラウンド

読んで字のごとく、スイング(ぶん回される)アラウンド(グルグルと/あちこちに)されるアトラクション。遠心力が凄まじいので、食後に乗るのはお勧めできないかもしれません。

スリル ★★★
懐かしさ ★★
待ち時間 20分
料金 400円
身長制限 120cm

オートスクーター

雨の日でも楽しめる屋内アトラクション。アクセルを踏んで自由に運転ができるので、日ごろのストレスを発散するにはもってこいかもしれません。大人も子どもも白熱できるので、親子で夢のカーレースなんてことも実現できます。

スリル ★★
懐かしさ ★★
待ち時間 20分
料金 400円
身長制限 130cm

【番外編2】 スーパーフィッシング豊島園

屋内の釣り堀で、実は『としまえん』に入場しなくても、隣接する施設からの入場が可能です。(ただし、料金は割増になります)様々な種類のお魚が放流させてあるので、もしかしたら予想外の大物が釣れるかもしれません。

屋外には金魚の釣り堀があり、約2000匹の金魚が放流されています。中には純白や漆黒のレア金魚がいることも。
金魚たちは常に腹ペコなので、餌を入れるなり入れ食いハーレム状態です。特に釣りスキルがなくても楽しめる良アクティビティと言えるでしょう。

試しに30分間遊んでみたのですが、いい大人が2人で熱狂してしまいました。

昼食グルメレポート

キュートリバティーベル

昼食は園内の「キュートリバティーベル」でいただきました。豊富なメニューと、どこかクラシカルな雰囲気の漂う店内でランチをいただこうと思います。

メニューはガッツリ系のラーメン、ご飯ものを中心としたラインナップ。各種アイスクリームやトラックを模したドリンクバーが子ども達の心を掴んできます。

レジで気になるメニューを発見。これは食うしかない

『としまえん』の名物といえば、なんといっても「デカカラ」。正直、いくらデカいと言っても大したことないだろうとタカをくくっていましたが、まさか顔よりデカいとは……

デカカラ:790円(税込)

カレーはオーソドックスながらもどこか懐かしい味。しっかりと煮込まれた野菜はとろける寸前のまさしく絶妙な歯ごたえで、おそらく人類で嫌いな人はいないであろう旨さ。

野菜カレーライス:790円(税込)

こちらは「サラダうどん」。ガッツリ系のメニューが多い中で唯一の良心と言えるでしょう。「うどんにサラダは邪道!」という意見もあるかもしれませんが、しっかりとした触感のうどんとドレッシングがマッチして美味しい。一度ためしてみる価値はある一品。

サラダうどん:870円(税込)

夜はイルミネーションと温泉でリフレッシュ

もう一つの顔

『としまえん』の真の魅力はアトラクションだけではなく、日が沈むにつれてもう一つの顔が姿を現します。

その真の魅力はそのイルミネーションの美しさ。この夜の姿を知らずして『としまえん』は語れないでしょう。もはやアトラクションよりもイルミネーションに力を入れているんじゃないかと疑ってしまうほど、完成度の高いイルミネーションを見ることができます。

特に帰りの出口に向かう道中でのイルミネーションは、見る人に感動を与えてくれる荘厳な景色。

「今日は遊びにきてよかった」

「また必ず来よう」

そう思わせてくれる素敵な光景でした。
この素敵なイルミネーションがもう見られないかとおもうと、思わず目頭が熱くなってしまいます。

天然温泉「豊島園 庭の湯」

1日中歩き回ると足もパンパンで、自然と身体が癒しを求めるはずです。『としまえん』はアトラクションで楽しませるだけでなくアフターケアも完璧。
天然温泉と美味しい食事が楽しめる「庭の湯」で疲れた身体をリフレッシュしましょう。

施設内には温泉やサウナはもちろんのこと、バーデに岩盤浴、仮眠室やバーカウンターまで完備されており、一般的なスーパー銭湯とは一線を画す内容となっています。料金もリーズナブルなうえに、タオルや着替えもセットになっていて手ぶらでも行けてしまうという、まさしく至れり尽くせり。「庭の湯」あっての『としまえん』と言っても良いのではないでしょうか。

豊島園 庭の湯

住所:東京都練馬区向山3-25-1
営業時間:am10:00〜pm11:00(最終受付:pm10:00)
料金:平日:2,070円  土日祝:2,370円
HP:niwanoyu.jp/niwa/index.html

 

お食事処「緑水亭」

夕食は施設内の食事処「緑水亭」でいただきました。純和風な雰囲気の店内では、ちょっとリッチな和食を楽しむことができます。

一日動き回ったので、お腹のすき具合は限界状態。支払いも全て入り口でもらえるリストバンドをワンタッチするだけなので、金銭感覚がマヒしてどんどん注文しちゃいました。

タコポン酢:630円(税抜)
まぐろの山かけ:680円(税抜)
板わさ:550円(税抜)

そして一日の締めと言えば、なんといってもキンッキンに冷えた生ビール。しかも風呂上りという最高のコンディションでいただくビールは何物にも代えがたいものがあります。

生ビール大ジョッキ:870円(税抜)

単品だけでなくガッツリとした定食をいただくこともできます。もちろん大盛にもできるので、育ち盛りにはありがたい限り!

麦とろ定食:1,300円(税抜)

緑水亭

住所:東京都練馬区向山3-25-1(「豊島園 庭の湯」施設内)
営業時間:am10:00〜pm11:00(ラストオーダー:pm10:00)
HP:http://www.niwanoyu.jp/niwa/foods/ryokusuitei.html
※臨時休業中

 

終わりに

みなさまもご存知かと思いますが、このとしまえんの跡地、2023年にハリーポッターのテーマパークをオープンさせる計画があるそうです。

もちろんこれはこれでとても楽しみではありますが、今のとしまえんには、最新のテクノロジーを駆使した現代のテーマパークでは味わうことのできない、どこか子どもの頃に回帰させてくれるような不思議な魅力がありました。

この場所が消えてなくなってしまう。

そう思うと、なんだか遊具の一つ一つが「まだ一緒に遊びたい」と語りかけてくるような気がして、園の出口に向かう足取りがどこか重く感じました。

人間は、良くも悪くも失ってから物事の大切さや本質に気付く生き物です。今まで、気にもかけてこなかったものに急に愛着が湧いたりすることは、浅はかに見えるかもしれません。

しかし、我々日本人はそういった消えゆくものに哀愁を感じ、美化してきた歴史があります。例えば散りゆく花火や桜、沈んでゆく夕日もそうです。僕が今回『としまえん』に抱いた寂しさや儚さといった感情も、そういった哀愁を感じたことに起因するのでしょう。

また、そういった哀愁を感じると共に、詩や絵画といった形でその散りゆく魅力を保存してきたのです。

『としまえん』も今年で90年以上の永い歴史に幕を閉じますが、この記事がデータという形で残り、このテーマパークに刻まれた人々の想いと共に後世まで残ってくれればと思います。

今までみんなに楽しい思い出をありがとう。願わくば、もう一度訪れる機会があればいいなと思います。