京都観光のついでに寄りたい日本三景「天橋立」で親子旅してきた
京都府宮津市の天橋立は日本三景に数えられ、有名な股のぞき台など、観光地として人気の高いおすすめスポット。俳優の河相我聞さんが親子で、天橋立と周辺の観光スポットを巡ります。カレー焼きそばや宮津のとり貝など、グルメ情報もご紹介。アーチェリーやモーターボートなど、アクティビティも。
「んぁぁぁあ、とり貝が美味いぃ!やっぱり宮津のとり貝は最高ですなぁ、いやぁ、これは貝が好きな人は一度は食べてもらいたい逸品ですわ」
どうも、かあいがもんです。
先日ですね、京都の宮津市にある「天橋立」に家族で行ってまいりました。
アマノハシダテ。
日本三景の一つでございます。
最近の若い人は学校では習わない事もあるからか日本三景をよく知らない、という記事をどこかで読んだので軽く説明しておきますと
宮城県の松島、京都府の天橋立、広島の宮島(巌島)の三つの場所をいいまして、海に囲まれた日本を象徴する絶景です。
江戸時代の儒学者の林春斎さんが「日本国事跡考」に記された
「松島、此島之外有小島若干、殆如盆池月波之景、境致之佳、與丹後天橋立、安藝嚴島爲三處奇觀」
というのが日本三景の発端らしいです。
とっても簡単に言えば、「松島 、天橋立、宮島この三つの場所は凄え綺麗な絶景の場所だよ、俺の個人的主観では日本の絶景ベスト3だな、つまりは要チェケラッチョ!」
みたいな事を林さんっていう学者が本に書いたところから日本三景と云われる様になったという解釈でほぼよろしいでしょうかね?
そして林さんの誕生日の7月21日は「日本三景の日」だそうです。
なにそれ!林さん凄えな。
私も今年で43歳ですので、そろそろ「日本三景の楽しみ方」を息を吐くように語れる様な大人になりたいものです。
で、その一つの「天橋立」に家族で行ってきたので、その時の私の個人的な楽しみ方をここに書いていきたいと思います。
目次
天橋立ビューランドで「股のぞき」を楽しむ
京都駅から特急で2時間ほどでいける天橋立。
天橋立駅から徒歩数分のところに絶景が見れる場所の一つ「天橋立ビューランド」があります。
入り口でチケットを買いまして、リフトかモノレールで頂上に上がりますと、絶景が広がります。
ちなみにチケットは、入園料とリフト、モノレールの往復で大人850円、小人450円です。
写真でよく見る事があると思いますが、こちらが飛龍観展望台のビューランドから見た天橋立。
夏の暑い日だからか少し水蒸気で霞がかかっていますが、なるほどなるほど確かに絶景。
自然の奇跡が作った、心を癒してくれる景色ですな。
一緒に来た長男(24歳)と次男(16歳)もしばしこの絶景をみながら
「おぉぉ、写真で見るのと生で見るのはやはりちがうなぁ、、、これが、これが絶景だよ、うん」
と呟いておりました。
ちなみに、次男に「日本三景って知ってるかい」と質問したところ
「ニホンサンケイ?あぁ、日本の経済か何かでしょ?」
と、日本三景を産経新聞か何かと思っている様でしたので、今回の旅でをきっかけに日本三景に興味を持ってくれる事を切に願います。
このビューランドには沢山の展望スポットや遊園地などのアトラクションもありまして大人も子供も楽しめる様です。
スロープや
アーチェリーがあったり
ゴーカートなんかがあったり
その他観覧車やレストランなどもあります。
一番のオススメはこちらですね。
と、いうか、ここに来たら間違いなくこれです。
海が空に見えて、龍が天に舞い上がるように見えると云われる「股のぞき台」
次男は「うん、その様に見えるっちゃ見える。」と、何度も自分の股を覗き込みボソリと呟いておりました。
ちなみに股の間から覗くとこう見えます。
(天橋立のついでに寄りたい観光スポット!京都北部・丹後の絶景を満喫する日帰り観光コースをご紹介 より)
https://travel.spot-app.jp/amanohashidate_yukigao/
もう16歳の年頃だからでしょうか、絶景を見てはしゃいだり、目をキラキラさせて感動はしてくれませんが、それなりに楽しんでいる様です。
映像制作が趣味の長男はカメラを片手に「うん、いい写真と映像が撮れた」と鼻の穴を膨らませておりました。
天橋立では2,000発の花火が上がる日もあるそうで、ここから花火の夜景が見れたら綺麗だろうな、と思いましたが、残念ながらビューランドの営業は夕方までだそうです。
花火の上がる天橋立の夜景は一度は見てみたいですな。
ちなみに、山の上から天橋立を見る絶景の場所はいくつかありまして、対岸にある傘松公園から見る景色もオススメですと地元の方が話しておりました。
天橋立ビューランド
住所:京都府宮津市字文珠
電話番号:0772-22-1000
HP:http://www.viewland.jp/
モーターボートを貸し切って、天橋立を海から楽しむ
さて、次に、天橋立を海から楽しんでみようと思います。
ビューランドを出て天橋立に向かい観光船乗り場に着きました。
内海をゆっくりと遊覧船で楽しむコースか、外海をモーターボートでかっ飛ばすコースがある様でして、今回、私達はモーターボートで外海から天橋立を見るコースにしました。
ちなみに、モータボートのコースは少しばかり料金がかかりまして、15分の外海周遊は3人で3,500円です。
モータボートに乗り込みます。
3人だけの貸し切りです。
外海に出ると、とても風が気持ちよい。
T.M.Revolutionさんの曲を爆音で聞きたいくらいとても風が気持ちよい。
横から見た天橋立。
松の木がこの様に綺麗に沢山並んでいる美しい海岸は見た事ありませんな。
と、いう感じで15分程、海から見た天橋立を楽しみました。
次男は
「ヤベェ、生まれて初めてモーターボート乗ったけど、マジで気持ちがいい、モーターボート最高だわ。このぐらいの時間だと乗り物酔いやすい僕でも大丈夫だし、僕的には海から見る天橋立の方が好き」
長男は
「うん、いい映像と写真が撮れた」
とキメ顔で言っておりました。
天橋立ガイドクルーズ
料金:大人 3,500円(中学生以上)、子供 2,000円
所要時間:約30分
公式サイト:http://www.amanohashidate.jp/taiken/boat-plan/
天橋立のB級グルメ「カレー焼きそば」を味わう
さて、次に天橋立を歩こうかと思ったのですが、お腹が空いたので昼食に。
天橋立のグルメは何だろう?
ネットで調べると天橋立の宮津のグルメは日本海に面しているのもあり海の幸が有名なのですが、昼は濃いものをガッツリ食べたいからB級グルメを探そう、となりました。
駅前にいらしたタクシーの運転手さんに聞きましたら
「うーん、私はあんまり食べないけど、カレー焼きそばとかかなぁ」
と。
カレー焼きそば⁈
「いやいや、カレーって言ったら絶対にライスでしょ、流石にカレーに焼きそばは無いわ、カレーうどんならまだしも、カレーに焼きそばは無いわぁ、絶対に無いだろ」
としばらく次男と長男はブツブツと呟いておりましたが、B級グルメだし、とりあえず食べてみようという事になり宮津駅の近くにある「道の駅 海の京都 宮津」に。
宮津にはいくつかのカレー焼きそばのお店があるそうなのですが、私が聞いた地元の方々は食べた事がない人が多くて、とりあえず宮津を歩いていて目についたお店です。
ソウルヌードルオブ宮津
と、書かれておりますので、宮津のソウルフードと解釈してもよろしいでしょうかね?
そしてこちらがカレー焼きそば。
確かにカレー焼きそばですな。宮津のご当地グルメという事もあるのか海鮮が沢山乗っております。
では、早速食して見ましょう。
これがですね、なんといいますか、カレーと焼きそば、そのまんまなんですよ、味は?と聞かれましたら「カレーと焼きそば合わせた感じ」って言うぐらいそのまんまなんですけど、カレーうどんでは無い、何かこう、カレーの味の焼きそばなんですよね。
焼きそばのカレー味といいますか。
で、美味いのか不味いのか?と聞かれましたら、なんだかこれがパクパク食べてしまうんです。
カレーも焼きそばも好きな人には一度に味わえる幸せって、言うんですかね、別々に食べたいけど、二つは食べれない、でも二つとも食べたい時にはうってつけの一品ではないでしょうか。
そんな事は中々無いでしょうけど。
しかし、個人的にはかなり好きですね。
一応、息子達にも聞きましたら
長男「カレー焼きそば、ありだわ、これ」
次男「マジか、、、あり」
と、完全に上から目線で言っておりました。
しかし、食べ終わりましたら長男が突然に
「ぁぁぁあ、無いわぁ、これは無いわぁ」
と、言い出したので長男みたら
白いシャツにカレーがハネた様です。
ミートソースを食べた時の様な感じになっていましたので、カレー焼きそばを食べる時は白い服は避ける事をオススメします。
HAMAKAZE Cafe
住所:〒626-0012 宮津市浜町3008 道の駅「海の京都 宮津」おさかなキッチンみやづ内
営業時間:10:00〜23:00(LO22:30) ※火曜日のみ10:00〜17:00
定休日:なし(貸切営業や施設整備などで休業する場合があります)
電話番号:0772-25-1080
HP:http://hamakaze-pjt.com/cafe/
参考サイト:ぐるなび
日本三文殊・智恩寺でおみくじを引く
お腹もいっぱいになったところで次に智恩寺に寄りました。
こちらは「三人寄れば文殊の知恵」の日本三文殊の一つとされるお寺です。
天橋立には観光スポットの寺社仏閣が沢山あるのですが、私達親子は学業がとてもとても苦手なので少しでも少しでも頭が良くなる様にと、こちらのお寺に立ち寄った次第でございます。
ほんと、うちの親子は三人集まっても何の知恵も生まれませんから、少しでも三文殊の知恵にあやかりたいものです。
三人で集まると大概「ウェーイ!もうゲームやろうぜぃ!」という感じになってしまうんですな。
それはさておきまして、このお寺の「おみくじ」が可愛いくてオススメなんですわ。
扇子のおみくじ。
ちなみに長男は中吉、次男は大吉、私は末吉でしてた。
私のおみくじには
「邪心は願い事の成就をさまたげます」
と書いてあったので、この日から邪心を持たない様に生きる所存でございます。
で、このおみくじ、持って帰るのも良いのですが
この様に松の木にかけるのがまた面白い。
ただ、松の木にかける時に気をつけてかけないと
「あぁぁぁぁぁあああぅぁううあ!痛ってぇ!」
と、この様に手に松がブッ刺さります。
ほんと、写真を撮った瞬間にブッ刺さるなんて、長男もなかなか持ってますな。
次男は長男を横目に刺さらない様に慎重にかけてました。
次男は本当に長男の失敗から学ぶんですなぁ。
智恩寺
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠466
電話番号:0772-22-2553
公式サイト:http://www.monjudo-chionji.jp/access.html
夕暮れの天橋立を自転車で渡る
さて次は天橋立を自転車で渡ろうと思います。
全長3.6キロの天橋立を対岸まで歩くのも気持ち良さそうなのですが、数百円で自転車のレンタルをしている場所が沢山あったので自転車で渡る事にしました。
歩くと約70分、自転車だと約20分で対岸に行けるそうです。
この天橋立の左右の海を眺めながら松林を自転車で抜けるのはとても爽快です。
そして、
私は個人的に、夕方がオススメです。
ほんと、夕日が沈んで行くのを眺めながら松林を駆け抜けるのはなんとも幻想的でカップルなら思わず告白したくなってしまうくらいロマンチックです。
この松の木の間から見える夕日を眺めながら自転車に乗って走るわけですよ。
「ねぇ、、、、夕日がとても綺麗、いつまでもこの道が続くといいのに、、、」
「そうだな、この天橋立の美しい松林を駆け抜ける様に、俺は、俺はお前と一緒に人生を駆け抜けて行きたい、ケッ、結婚しようぅ!」
「嬉しい、、、私、、嬉しいぃっ!私、あなたと一緒に人生を駆け抜けたい!タカシぃ、愛してる!」
みたいな、会話がカップルで交わされるのではないでしょうか。
失礼しました、私のつたない妄想です。
いや、ホントに夕景はオススメですから。
別格の美味さ…「宮津のとり貝」を味わう
そして、天橋立を様々な方向から楽しんだので宿に向かう事にしようと思いましたが、忘れてはいけないモノが一つありました。
宮津のとり貝
(天然とり貝は食べる事が出来る時期が短いため、食べにいく方は調べて行くことをオススメします)
はい、もうね、これだけはどれだけ値段が高くても食べたいのですよね。
この宮津湾で漁れる天然モノのとり貝はとても高級な貝でして大体一つ3,000円から5,000円します。
いやいや、そりゃ高すぎるだろ、と思うかもしれませんが食べるとわかります。
とにかく、宮津の天然のとり貝は別格!と思います。
とり貝を食べる事ができるお店は天橋立には結構あるのですが、この日は天橋立の駅の近くにある海鮮料理屋さんの「美加茂」さんというお店に行きました。
メニューを見ると「とり貝、時価」と書かれておりましてこの日の1番大きいモノは一つ4,000円。
私は迷わず一番大きいものを頼みました。
いやぁぁぁぁぁあ、とっても肉厚なとり貝ですなぁ。
とにかくね、養殖に比べて肉厚で甘みが凄いんですよ。
このとり貝を食べた次男は遠くを見るような目で
「あぁ、、、なんだこれは、16年生きてきてこんな美味い貝を食べたのは初めてだ。これを食べるためだけに天橋立に来ても良いぐらいの美味さだ、、」
と言っておりました。
私もあまりの美味しさに顔がとり貝の様になってしまいました。
とり貝をたべて幸せそうな次男と私を見て、貝類が超絶苦手な長男は
「ねぇ、貝ってそんなに美味しいの?俺はこの海鮮丼の方がずっと美味しいと思うけどね」
と、心底、私達を理解出来ないという様な目で言いました。
さて、お腹もいっぱいになったところで宿へ向かいます。
美加茂
営業時間:11:00~17:00(LO. 16:00)※日曜営業
定休日:火曜日 ※月1回 水曜日との連休あり
住所:〒626-0001 京都府宮津市字文珠484-1
電話番号:0772-22-6918
参考サイト:ホットペッパーグルメ
「Siena Hills(シエナヒルズ)」でグランピングを楽しむ
泊まりはグランピング。
天橋立に今年の7月にオープンしたグランピングのリゾートSiena Hills(シエナヒルズ)に泊まりました。
Siena Hills
http://www.siena-hills.com/
グランピングとは最近流行り遊びでして、グラマラス(優雅、贅沢)とキャンピングを足した造語で、簡単に言うと、キャンプの用意をして来なくても、キャンプの良い所だけを楽しめる贅沢なキャンプという事らしいです。
料理器具も食材も用意されていて、テントには冷暖房が完備されております。
テントの中はこの様になっております。
いやはや、なんなんだろうこの空間は。
グランピングを体験したらキャンピングが出来なくなりそうなぐらいな快適でして、今まで味わった事の無い感覚になりました。
ちなみにテントだけではなく、プライベートプールや、プライベートガーデンのついた更に贅沢なスイートもあります。
特別に色々見せてもらったのですけど、これが驚くほど豪華でして、友人家族と大人数で遊びに来たいですわ。
なんだこれ。
(詳しくはホームページを見てください)
そして、こちらの施設に泊まるとガイドブックには載っていない体験ツアーがあります。
(期間や内容など詳しい事はシエナヒルズにお問い合わせ下さいませ)
漁師に弟子入りツアー
地元の漁師さんの漁船に同乗させてもらい、釣りやカゴ漁を体験し、宮津の新鮮な魚介類を最高な状態で食べるツアー。
舟屋アクティビティ
伊根町という海に浮かんでいる様に見える独特の景観の舟屋で新感覚アクティビティ体験を予定しているそうです。
この日の夜はバーベキューをして、キャンプファイアーをして就寝。
と、言うわけで、とても充実した、一泊二日の天橋立の親子旅でした。
Siena Hills(シエナヒルズ)
住所:〒626-0225 京都府宮津市字日置4045
電話番号:0772-45-1073
公式サイト:http://www.siena-hills.com/
おわりに 長男が天橋立をダイジェストでご紹介
いかがでしたでしょうか。
地元の人に情報を聞きながら天橋立を色んな場所から楽しむ旅をしました。
きっと息子達も、こうやって実際にその場所に行って体験して体感出来たことが胸に刻まれる事でしょう。
そして今の息子達は日本三景を少しは語れる様になっている事でしょう。
今年の春ぐらいから長男と次男が実家を離れて二人暮らしを始めたので、久しぶりに三人で一緒に過ごしたんですよねぇ、そんなこともあってでしょうか、なんだか私にはとても心にしみる親子旅でした。
彼らは私の知らないうちに色んな事を経験したり色んな人と出会ったりしていて、自分の人生を歩み始めているようで親子というより同じ男同士の友人と旅をしているような感覚もありました。
それは少し寂しくもあり頼もしくもありながら、そんな彼らと一緒に景色の綺麗な場所を観て「おぉ、すげぇ!」と感動したり一緒に美味しいものを食べて「おぉ、ウメェ!と」と舌鼓を打ったり出来る事がまたなんとも言えない感覚なんですよねぇ。
うまくは表現できないけど「オマイら本当にありがとな、父さんなんだかわからないけど嬉しいよ」みたいな感じです。
つまりのところ、天橋立の絶景と息子たちの成長が私の心にしみる旅。
子供が大きくなってからの親子旅もなかなかいいものですな。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後に、長男が撮影!編集した天橋立をダイジェストでお楽しみ下さい。
【取材協力】
Siena Hills
http://www.siena-hills.com/