新しくなった海ほたるが、パーキングエリアを超えていた
海ほたるは東京湾アクアラインの途上にあるサービスエリアで、最近リニューアルオープンしたと話題だ。一体どのように変わったのか、リニューアルした箇所を全部巡って、詳細にレポートしてきました。
いい眺めだ。
これは、東京湾アクアラインの途上にあるサービスエリア、「海ほたる」を上空から眺めた写真。海ほたるは、神奈川や千葉の特産品を生かしたグルメ、360度を海に囲まれたオーシャンビューの絶景が大人気で、多くのドライバー、観光客にとってのオアシスとなってきた。
そんな海ほたるが、
4月20日(土)に、リニューアルオープンする!
そして、それに先立った4月19日(金)にはプレスメディア向けの内覧会が行われ、ぼくはさっそく行ってみることにした。
その結果、分かったこと。
海ほたるはただのパーキングエリアではなくなった――
元々楽しいパーキングエリアでもあるが、リニューアルされてさらにパワーアップし、もはや海ほたるだけを目当てに来ても十分に満足出来るようになったのだ。
というわけで、今回はパーキングエリアとしてではなく、1つの観光地としてリニューアルされた海ほたるを紹介しようと思う。車に乗らない人も、高速道路に縁がない人も、みんな、海ほたるに行こう!
どこが新しくなったの?
細かい話をする前に、今回のリニューアルの大まかな要点を説明しよう。
今回、リニューアルされたのは【海ほたるの5階部分、および各階のトイレ】。海ほたるはサービスエリアなので、全面リニューアルが出来ず、すこしずつリニューアルを重ねている。今回で全てのリニューアルが完了し、とうとう新生海ほたるが現れる、というわけだ。
特に目玉となっているのは、【あたらしく新設された3つのレストランとシアター「うみめがね」】だ。
▲内覧会のときのリニューアル箇所。まだオープンしていない
また、今回のリニューアルでは、海ほたるの元々のテーマでもある「東京湾の上に浮かぶ豪華客船」という要素が強く打ち出された改装が行われており、内装にも非常にこだわっている。
天井にカモメが飛んでいたり、
壁に、船からの眺めを模したような小窓が付いていたりと、全体的に海ほたるのコンセプトである「豪華客船」が強く押し出されているのだ。
まさに、お客さんとなって大海原に繰り出しているかのよう。
ちなみに先ほど、車がない人も海ほたるに行こう!、と勢いよく書いたが、実際に車でなくとも、公共交通機関で海ほたるには行くことが出来る。
川崎駅と木更津駅からそれぞれ高速バスが出ているのだ。
川崎駅からは1,080円(子供:540円)・45分、木更津駅からは770円(子供:390円)・30分で行けるぞ。詳細は以下のリンクから!
http://www.kominato-bus.com/highway/high/kisarazu-kawasaki.html
では、さっそくリニューアルされた海ほたるをめぐってみよう!
あたらしいグルメを堪能する!
さて、さっそくだが川崎から高速バスに乗っていたら、おなかがすいた。
さきほども書いたように、今回のリニューアルの一つの目玉は、あたらしくできた3つのレストランだ。
その1つが、「海鮮三崎港」
なんだ、チェーン店じゃないか、と思ったあなた。実はこのお店、ただの「海鮮三崎港」ではないのだ。海ほたるの立地らしく、メニューでは千葉の地物の魚が多く供されている。
これがおすすめ一覧。千葉県産の魚が多い。最初は、活〆平目を頼んでみよう。
さっそくやってきた。おいしそうだ……。
ぱくり。
新鮮!!!!!
さすが、地物というだけあって、新鮮でおいしい。すぐに一皿食べてしまった。地物をもう一品。千葉といえば「あさり」。というわけで。
あさり汁(200円)を注文。
身がぷりぷりでこちらもおいしい…!
メニューにまた目を通す。どうやら、「本マグロ祭り」というのをやっているらしい。これは、本マグロを頼まないわけにはいかない……!
来た。
大トロ。
ぱくり。
ない…!大トロが、口の中に、ない…!
溶けた。溶けました。おいしいです。取り急ぎ。
海ほたるの海鮮三崎港は千葉の地物が贅沢に堪能できる、「海鮮千葉港」とでもいうべきお店だった。他にもいろいろなお寿司を食べ、大満足で店を後に。
ちなみに、「本マグロ祭り」は、海ほたるリニューアル記念として五月いっぱいまでやっているのでぜひ食べに行ってみてはいかがだろうか。
さらに、もう一店舗(おなか、入るのか)。
「海の見えるカフェ・レストラン オーシャン・キッチン」というレストランへ。
中に入ると、、、
東京湾の絶景を臨む席。こんな絶景を眺めながらゆったりと食事ができるのだ。
メニューのオススメはハンバーグとオムライスが入ったボリューム満点の「オム・ハンバーグプレート(1780円)」。食べたい!……が店員さんにサイズを訪ねると
「結構大きいですね」
とのこと。実際に回りで食べている人を見てみると、すごく大きくて、これは、食べきれない……。というわけで。
逃げの「あさりのクラムチャウダー」(480円)。
逃げ、とか書いてしまったがこれがまためちゃくちゃ美味しい。アサリだけでない、キノコなどのいろいろな食材がふんだんに使われていて、やさしいお味。このほかにも千葉県産の食材を多く使用したプレートが用意されており、海を眺めながら贅沢な時間が「オーシャン・キッチン」では楽しめる。
さらにもう一店舗。
旬のテーマやキャラクターとコラボしたテーマ型カフェ「HOTARU Cafe」。
第一弾は大人気アニメ『ONE PIECE』とコラボ!(期間:4/20~8/31)
こんな店舗もあるのだ。というわけで、それぞれに見所がある3店舗、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
さらに、すでにオープンされているが、リニューアルされた5階にはこれら3店舗以外にもフードコートがあり、
千葉の恵みをいっぱいに詰めた、「これぞ・ち~ば丼」や
あさりラーメンなどもある。千葉の名産を食べたいけど、少し時間がなくて……という人は、このフードコートで千葉の恵みを味わってみてはいかがだろうか。
海ほたるに思いをはせる体感型シアター
そういえば、一番最初に見せたこの写真。
これ、いったいどこで撮った写真なのか、気になった人も多いのではないだろうか。
実はこれ、あたらしく海ほたるにできた、アクアラインシアター「うみめがね」で撮ったもの。
とりあえず中に入ってみよう。すると、、、
トンネルがある!しかもなんだかとってもきれいなトンネル。このトンネルは「東京湾アクアラインビュー」といって、東京湾アクアラインを表している。時間によって、海の中の風景だったり、東京湾の風景がモニターに映し出される仕組みになっているのだ。
トンネルの先に見える丸いスクリーンは「海ほたる24」といって刻一刻と変化する海ほたるの景色が時計を模した丸型のスクリーンに映し出されている。
トンネルを抜けると5面のスクリーンで覆われたシアタールームが。さきほどの写真、このシアターで撮ったのである。このシアタールームで撮れた絶景写真をいくつか。
写真で見るだけでも分かるかもしれないが、このシアター、スクリーンが5面あるというだけあって臨場感がすごい。まるで自分が本当に鳥にでもなってアクアラインを眺めているような、そんな気分が味わえる。
このシアターでは、
・「未来へつなぐ道――東京湾アクアライン誕生物語」
・「東京湾アクアラインの技術-巨大な海の道への挑戦」
の2つの映像が、美しい映像美で楽しめる。
1997年に開通した東京湾アクアラインは、当時の日本の最先端技術を尽くして作られ、その大規模な計画から「土木のアポロ計画」と呼ばれたという。そんな高度かつ緻密な東京湾アクアラインはどのようにして作られたのか。2本の映像ではそんな海ほたる・東京湾アクアラインに秘められた物語も堪能できる。
こんなに美しく、楽しいシアターは他のパーキングエリアではなかなか見られないのでは?
ちなみに、アクアシアターとしての「うみめがね」は今回初めて作られたが、東京湾アクアラインの歴史を説明する技術資料館としての「うみめがね」は昔から海ほたるの傍らにひっそりと存在していたのだ。
それが、こちら。
ここでは模型や実際の工具などの展示を通してさらに詳しく、ディープに東京湾アクアラインのことが学べる。アクアシアターで興味を持った方はこちらも訪れてみてはいかがだろう?
技術資料館「うみめがね」のすぐ横には、こんなオブジェが。
これは、東京湾に穴をあけるときに用いられた巨大なマシーンの一部なのだ。これを使って東京湾の中を掘り進めていったそうな。
きれいになったトイレ
トイレ。今回のリニューアルで、各階のトイレがとってもきれいになったのだ。
中までは撮れないので、入り口の写真だけだが、
これを見ると分かるように、通常の男性トイレ・女性トイレのほかに子供用・多機能用など、より多くの人が使いやすいトイレがしっかり作られているのだ。
パーキングエリアには老若男女さまざまなひとが訪れる。そんなひとたちがより快適に、そして楽しくパーキングエリアが使えるようにトイレにまでホスピタリティが行き届いている。新しくなったトイレはそんな、ぼくたちの楽しい体験をしっかりと支えてくれているのだ。
最後にお土産を
というわけで、楽しく、おいしく、きれいになった海ほたるを巡っていったわけだが、いかがだっただろうか?
そうだ、最後に、せっかく海ほたるに旅をしに来たのだから、お土産を買って帰ろう。
今回のリニューアルに合わせて、あたらしく目玉となるお土産ものも作られている。それがこちら。
木更津名産のブルーベリークリームがいっぱいつまった、きさらづベリーヨーグルトロールケーキに、とろなまバウムクーヘンブルーベリー。それから、
高級感あふれるプティングキャラメリゼバーム、そして、
名産の小豆がしっかりと効いたしっとりとした羽二重餅「絹のしらべ」!!
それぞれに個性があって、千葉県のめぐみをしっかりと感じられる充実のお土産。海ほたるからお帰りの際は、ぜひ、どうぞ。
あたらしい地域型テーマパークへ
というわけで、あたらしくなった海ほたるを紹介してきたわけだが、いかがだっただろうか。
今回のリニューアルでは先にも記した通り、「東京湾に浮かぶ豪華客船」というテーマを意識した館内装飾が施されている。いわばテーマパークのような施設へと一段と近づいた。しかし一方では、海ほたるそのものの歴史を体感できるシアターだったり、千葉県産の地場のものを意識したグルメなど、東京湾、という地域を意識したお店も立ち並び、いわば「地域密着型テーマパーク」の様相を示している。
豪華客船にいながら、東京湾を眺め、地物を食べる――そんな経験がここでは可能なのだ。
今年のゴールデンウィークの予定がまだ決まっていない、というそこのあなた。ぜひ、都内からでもすぐに行ける海ほたるに行ってみてはいかがだろうか。