窓の外には関門海峡と横切る巨船!下関のゲストハウス「uzuhouse(ウズハウス)」がまるで海の上だった

こんにちは。福岡県在住のライター、大塚拓馬(@ZuleTakuma)です。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で数多くの宿泊施設をはじめとした「人が集まる施設」は苦境を迎えてしまっている現状にあります。

山口県下関市のゲストハウス「uzuhouse(ウズハウス)」も例外ではありません。宿泊施設はもちろんカフェにシェアオフィス、イベントスペースが揃った魅力的な複合施設です。

目の前には関門海峡、すぐそばには新鮮な魚が食べられる「唐戸市場」という下関観光には絶好の立地でもあります。

 

しかし現在(2020年4月)では、宿泊受付を一時休止しているほか、イベントスペースでは予定していたイベントが軒並み中止となっている状況です。

「ぜひ事態が収束し、観光できるようになったら下関に来てほしい」

そこで、この記事では「uzuhouse(ウズハウス)」が持っている魅力を余すところなくお伝えしていきます。

※本記事の取材は緊急事態宣言発令前におこなっています。

関門海峡を渡ったらすぐ!uzuhouseに到着

関門海峡のそばの「下関IC」で高速を降り、車で6分。唐戸市場から徒歩5分の距離にあり、かわいいふぐのマークが目印のゲストハウス「uzuhouse」です。

「uzuhouse」は2016年8月に誕生したゲストハウスです。

一級建築士であるuzuhouse代表の沖野充和(@mitsukazuokino)さんによって、築43年の割烹旅館だった建物を全面改装して生まれ変わりました。

それでは複合型ゲストハウス「uzuhouse」の館内をご案内していきましょう。

屋上からの絶景は圧巻

uzuhouseの屋上に出てみると、目の前には海。まるで、船に乗っているかのようです。

関門海峡を渡る関門橋。海の向こうには門司港。そして、行き交う船と汽笛の音。

関門海峡は航路なので、大きな船がけっこうなスピードで通過するダイナミックな光景を至近距離で眺められます。

「この船はどこから来たんだろう」
「この船は何を運んでるんだろう」

そんなことを考えながら、何時間でも海を眺めていられそうです。動きのある景色は楽しい。

屋上テラスのそばには、宿泊者用のキッチンやダイニングがあります。宿泊者はこちらで調理、食事ができるようになっているのです。

屋上はもともと宿泊専用のスペースでした。

しかし、現在(2020年4月)は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、カフェで購入した商品を屋上まで持って行って、楽しめるようになっています。

デラックスルームはまるでリゾート!uzuhouseの宿泊設備

「uzuhouse」は下関でなるべく安く泊まりたい人にはおすすめのゲストハウスです。宿泊設備がどのようなものになっているか、ご紹介します。

※2020年4月現在、宿泊受付は休止しております。最新情報はHPでご確認ください。

まるでリゾートホテルのスイート「デラックスルーム」

僕は沖野さんにデラックスルームに案内してもらって驚きました。僕が想像するゲストハウスのレベルを大幅に超えていたからです。

広々としたリビングダイニング。

京都の老舗メーカー「イワタ」の寝具を採用した、こだわりのベッドルーム。

豪華なバスルーム…。

――ここって宿泊費はいくらなんですか?

沖野さん:1~4名だと25,000円からですね。

――えー!! 4名だと1人6,000円からってことですか。それはヤバい……。

誰がゲストハウスにこんな豪華な部屋があると思うでしょうか。もちろん窓の外は海。


▲運が良ければこんな大きな船も見られる

ここで海を行きかう船を見ながら、ゆっくりと過ごすのは最高でしょうね……。

ちなみに空調システムには「光冷暖」を採用しています。

エアコンと違い無風で、肌の乾燥やのどの不具合などもありません。自然な温度変化でストレスなく過ごせます。

「uzuhouse」デラックスルームの宿泊料金
1~4名:25,000円~
5名:30,100円~
6名:35,100円~

uzuhouseのデラックスルームについて詳しくはこちらをご覧ください。

4名まで宿泊可能「スーペリアルーム」

スーペリアルームは2段ベッドが2つ並んでおり、4名まで宿泊が可能。

ベッドだけでなくソファーや、小さなテーブルがあるのがいいですね。女性同士のグループ旅行にもおすすめです。

窓の外からは海は見えませんが、赤間神宮が見えるようになっています。夜にはライトアップされた美しい姿を拝めます。

スーペリアルームの宿泊料金
1~2名:6,700円~
3名:9,090円~
4名:10,900円~

14畳の広々とした畳間「和室」

和室は14畳の畳が敷かれており、広々としています。

2名から5名まで宿泊できるようになっており、こちらも窓からは赤間神宮の景観を楽しむことが可能です。

和室の宿泊料金
2名:6,700円~
3名:9,090円~
4名:10,900円~
5名:12,600円~

2段ベッド型個室「洋室」

洋室は2段ベッドがついた、1名~2名で泊まれる小さな個室です。

小さなソファとテーブルがついているのはありがたいですね。

個室になっているので、ゲストハウスが初めての方でも渡来しやすいと思います。こちらは窓から関門海峡が見えました。

洋室の宿泊料金
1名:3,400円~
2名:5,650円~

ひとり旅で便利な「ドミトリー」

ゲストハウスでイメージするのは、このようなドミトリーですよね。

ベッドはカーテンで仕切られており、中も入ってみると意外と広くて落ち着きます。男女兼用のほか、女性専用のドミトリーがあるので安心です。

読書灯のほか、個人用コンセント、貴重品用ロッカーもあります。1人2,250円より宿泊可能です。

>>uzuhouse(ウズハウス)の宿泊予約はこちらから
※2020年4月現在、宿泊受付は休止しております。

絶景を楽しみながら一息…uzuhouseのカフェ&バー

「uzuhouse」の1階部分はカフェとしても営業しています。

旅行客はもちろん、地元の方も利用しているそうです。

もともとが料亭だったという面影は感じられないほど、現在はモダンなおしゃれな雰囲気に改装されています。

店内には見事なウォールアートが。「踊絵師」として活動されているアーティスト、神田さおり(@SAORI_An)さんの作品です。


▲チーズケーキ 420円

カフェでは飲み物だけでなく、チーズケーキやテリーヌショコラ、サルサ&チップスなどの軽食も準備されています。

カフェスペースは2階にもあり、海を臨める関門海峡側と、道沿いの赤間神宮側とで雰囲気が全く違います。

まずは赤間神宮側。

赤間神宮側は白を基調にした明るい雰囲気です。ソファに座って、ゆっくりとくつろぎながら、カフェタイムを堪能できます。

本棚にはさまざまな小説や漫画、実用書などが並んでおり、自由に読めるのです。

しかも、このノートに本のタイトルと名前を書けば自由に借りられるという素敵なスタイル。

とくに返却期限はないのだとか。また、返すために行こうと思えるだけで、なんだかいいものですね。

本棚の裏はそのまま吹き抜けになっており、とっても開放的になっていました。

そして、関門海峡側。

こちらはシックで、赤間神宮側とは真逆な印象の空間です。

赤間神宮側より席が多く、テーブルも広々としています。数人のグループで訪ねた場合は、こちらの関門海峡側がおすすめですね。

窓からはこの絶景ですよ。またデカい船が通ってる。

ベランダに出てみましょう。風が気持ちいい!

もうリゾートですよこれは。

ここカフェスペースなんですけど、もうここだったらもう何飲んでも美味いと思うんですよね。お冷でも格別ですよ。

1階のカフェではアルコールも買えるんで、ここでビールも飲めちゃうわけですよ。もう最高!!

「uzuhouse」がカフェだけで利用するお客さんも多いとのこと。ぜひ下関観光の合間に、こちらのカフェに立ち寄ってみてください。

※カフェは現在(2020年4月)も営業中です。

uzuhouseのシェアオフィスとイベントスペース

「uzuhouse」にはシェアオフィスとイベントスペースもあります。

一度は憧れるオーシャンビューのシェアオフィス

「uzuhouse」には、この絶景を拝みながら仕事ができるシェアオフィスも備えてあります。

固定デスクが12席で、フリーデスクが8席あります。複合機や打ち合わせスペースも備えており、申し分のない環境です。

フリーデスクプランなら、なんと1日800円で利用可能です。下関を訪れた際には、ここで仕事をしてみるのもいかがでしょうか。

固定デスクプラン
月額料金:19,800円(税込)
入会金:11,000円(税込)

フリーデスクプラン
日額料金:800円(税込)
入会金:なし

詳しくは「uzehouse」公式サイトをご覧ください。

開放的なイベントスペース

イベントスペースは40人ほど収容できる広い空間です。もちろん窓の外は、これまでご紹介してきた通り、関門海峡!

これまでヨガ教室や泊まり込みのセミナー、JAZZコンサートなど幅広いイベントが開催されているようです。

イベントスペースの利用料金
平日:1,500円/1H(終日 12,000円)
土日祝:2,000円/1H(終日 16,000円)

コロナの影響は?uzuhouseが考える「シェア」の未来

館内を見学させてもらったあと、僕はuzuhouse代表の沖野さんにお話をうかがいました。

――「uzuhouse」めちゃめちゃいいところですね! もともと下関の地でゲストハウスをやりたいと考えてらっしゃったんですか?

沖野さん:シェアハウスやゲストハウスに仕事で取り組んだことがありまして。地元で何かしたいというのが重なったんですよ。

――地元で何かしたいという考えは以前からお持ちだったんでしょうか?

沖野さん:東京に大学から出まして。毎年盆と正月に下関に帰ると「だんだん人が少なくなってきてるな」と感じるんです。「街が元気になることがないかな」という想いは、徐々に出てきました。

――なるほど。そうした想いが「uzuhouse」誕生につながったんですね。こちらの物件はもともと割烹料亭だったとのことですが、物件を選んだ決め手は何だったんですか?

沖野さん:海が近くて、海がどの階からも見えるじゃないですか。その景色が決め手です。

――そうですよね。もうとにかく本当に海がキレイで最高でした!

沖野さん:あとは、ただのオーシャンビューではなく「下関らしい景色」が見られる場所というのが大きな決め手ですね。

――たしかに。関門海峡に、門司港。そして、大きな船に唐戸市場。下関というヒントだらけですもんね。旅行客は驚きますね。

沖野さん:ただ今ではもう旅行客はほとんどいなくて……。今は宿泊客の受付は行っていないんです。

――やはり新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きいですよね。

沖野さん:そうですね。今は毎日いろいろできることを探している状態です。スペースがもったいないので、どうスペースを使うかを考えています。カフェスペースの方に、個室を貸す提案もしています。

――なるほど……。こちらは空間をシェアすることを前提とした場所ですから、なかなか難しいですよね。

沖野さん:そうですね……。たとえ感染拡大が収束したとしても、コロナ前と後では、考え方を変えないといけないと思っています。

――たしかに、収束した後も「感染症への不安」は残り続ける気がします。価値観も大きく変わりますよね。

沖野さん:人の感覚は変わってきていると思います。シェアというものへの考え方が変わってきています。前とまったく同じ形にしてもあてはまらないかもしれないと、考えているところです。

――シェアというものを遠ざけるのか。それでも「シェアって良いものだよ」という発想でやるか……。

沖野さん:それでも人が集まって、話すことは楽しいことだと思います。それは変わらないと思うので。


▲「uzuhouse」はさまざまな策を試している途中

――そうですね。「人が人と関わらない」ということは、生きている以上、避けられないものだと思いますし。ウイルスに人と関わる楽しさまでは奪えないと思います

沖野さん:はい。だから、「uzuhouse」はこれまで通り人が集まる場所ではないといけないと思っています。そのためには今のままではいけないので、これからどうしていくのかはずっと考えていきます。

――なるほど。また新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、旅行ができるようになったときに、必ず「デラックスルーム」にうかがおうと思います。ありがとうございました!

uzuhouse(ウズハウス)
住所:山口県下関市阿弥陀寺町7-8

uzuhouse周辺の下関で必見の観光スポット

それでは「uzuhouse」の周辺にある下関の観光スポットをご紹介していきましょう。

新鮮な海鮮に舌鼓「唐戸市場」

唐戸市場は名物・フグをはじめとした、近海で採れた魚が集まっている大きな市場です。

市場価格で販売される鮮魚は見て回るだけでも、けっこう楽しめます。海鮮だけでなく、農産物の直売所などもあり、さまざまなおいしい食材がそろいます。

ちなみに市場の新鮮な魚は、唐戸市場内の食堂で食べるのがおすすめです。

「市場食堂よし」は市場で働く方々からも大人気の食事処です。新鮮な魚を使った絶品のメニューが地元価格で楽しめます。


▲よし定食 1,600円

よし定食はふぐの唐揚げ、えびフライにさらにお刺身までセットになっているお得な定食です。

新鮮なふぐを使った唐揚げはホクホクで絶品!

お刺身も鮮度抜群でおいしかったです。

よし定食の他にも生うに定食や海鮮丼など、市場ならではのメニューが揃っていますので、唐戸市場に行った際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

市場食堂よし
住所:山口県下関市唐戸町5-50唐戸市場2階
営業時間:6:00~13:30LO(土曜6:00~14:30LO、日曜・祝日8:00~14:30LO)
定休日:水曜
※市場食堂よしは現在(2020年4月)休業中です。
※唐戸市場は現在(2020年4月)、金土日の飲食イベントと日曜祝日営業を中止しています。月曜~土曜の通常営業のみとなっていますので、ご注意ください。

uzuhouseの目の前で鮮やかに輝く「赤間神宮」

赤間神宮は「uzuhouse」の窓から見える神社です。壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇を祀っています。

境内には安徳天皇阿弥陀寺御陵、平家一門の墓、「耳なし芳一」の木像が祭られている芳一堂、「源平合戦図」など貴重な資料のある宝物殿などがあります。

天気がいい時には境内から海が見渡せ、uzuhouseからの散歩コースとしてもおすすめのスポットです。ぜひ参拝してみてください。

赤間神宮
住所:山口県下関市阿弥陀寺町4-1

迫力ある大水槽「海響館」

海響館は「uzuhouse」から徒歩10分ほどの距離にある水族館です。

大迫力の大きな水槽や、世界一の展示種類数を誇るフグの仲間に関する展示は圧巻。

トラフグやハリセンボン、マンボウ(マンボウもフグ目)など多種多様なフグの仲間の展示は、下関ならではのこだわりを感じます。

また、ペンギンの展示施設は国内最大級となっており、必見です。

国内でも珍しいイルカとアシカの共演ショーも人気を集めています。

海響館
住所:山口県下関市あるかぽーと6-1
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
定休日:年中無休
※海響館は現在(2020年4月)新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館中となっております。

下関の「uzuhouse」の最新情報に注目!

現在(2020年4月)、「uzuhouse」は宿泊受付を行っておらず、イベントの予定もほとんどない状況です。

しかし、今後をどうすべきなのかを常に考えながら、新しい策を考えていらっしゃいます。

これからの最新情報に注目していくのはもちろん、事態が収束したらぜひ足を運んでみてくださいね。

 

「uzuhouse 」ホームページはこちら