【千葉】魚介類もトウモロコシもビワも!初夏の南房総で旬のグルメを食べつくす旅
千葉県南房総エリアの食いだおれ観光コースをご紹介。初夏にあたる今の時期は、海釣りでイサキを釣ったり、生食できるとうもろこしを農園で採れたてのまま堪能したり、びわ刈りを楽しんだりとグルメ観光が満喫できます。また、千葉県館山市「波奈総本店」の人気メニュー「館山炙り海鮮丼」もオススメです。南房総で、新鮮な魚介類から果物、野菜までたっぷり楽しんでみてはいかがでしょうか。
SPOTをご覧の皆さん、はじめまして。
お出かけブログ「東京散歩ぽ」を書いている中川マナブと言います。
突然ですが、ここはどこだと思いますか?
北海道のトウモロコシ畑?
いいえ、ここは千葉県の南房総、館山市のとうもろこし農園です。
今回、食いだおれ旅の舞台となるのは千葉県南房総エリア。
都心からなら東京湾アクアラインを経由して車で2時間足らず。神奈川エリアからなら、久里浜港から東京湾フェリーを経由して車で約2時間程度で行くことできます。
温暖な気候のこの季節、新鮮な海の幸やもぎたてフルーツ、野菜が存分に楽しめるグルメパラダイスに変貌します。
今回の旅では、東京湾フェリー株式会社主催のプレスツアーに招待していただきまして、初夏の旬な食材を求めて千葉県・南房総グルメ食いだおれの旅をご案内します。
目次
館山・相浜港から行くイサキ釣り体験
今回のグルメ旅は食べるだけでなく、自分たちで南房総の旬の食材をゲットすることにも挑戦していきますよ。
まずご紹介するのは館山市の相浜港から出ている釣り船「松丸」。こちらでは船に乗って沖釣りができます。
それでは6月に最盛期を迎えるイサキの海釣りに出発しましょう!
イサキ釣りで使用するのはリール付きの大きな釣竿。
仕掛けを海に投下して2つの針でイサキを釣りあげていきますよ。
港付近は穏やかな波でしたが、沖に出ると波が高く船も大きく上下します。
リアル兄弟船の世界や。
釣りポイントに到着すると船長さんから魚群探知機でイサキの位置を知らせてくれます。
この時、イサキは水深9m地点を泳いでいました。それよりも3m深い、12mまで仕掛けをおろしてコマセと呼ばれる撒き餌を撒きながらリールを巻くと釣れるそうです。
それではイサキ釣りスタート!
1投目と下ろすといきなり反応ありっ!
リールを巻きあげると大きなイサキがいきなり釣れました。これ楽しい!
エリアによっては一度に2匹釣る人もいて、初の海釣りはなかなかの釣果です。
釣れたイサキは船の上でそのまま新鮮ななめろうに調理。生臭さは全くなく滑らかな舌触りで美味。
南房総の海の幸をゲットしたところで、次は陸に戻って今度はとうもろこし狩り体験に出向きます!
相浜釣 松丸
- 住所:千葉県館山市相浜76-18
- TEL:0470-28-2007(予約・お問い合わせは電話で受付)
- 料金:1回9000円(6時間)~(貸し竿・仕掛け・オモリ・付けエサ等有り1000円〜)
- 参考サイト:松丸
生でも甘い!とうもろこし狩り体験が出来る農園「百笑園」
こちらは館山市のとうもろこし農園、安西農園・百笑園。
千葉県は北海道に次いでとうもろこしの産出量が多い、全国2位のとうもろこしの名産地なんです。
ここ安西農園・百笑園では冬場はレタス、夏場のこの時期は生でも食べられる「味来(みらい)」という品種のとうもろこし狩り体験をすることができます。
「南房総は日照時間も多く、とうもろこしがとてもよく育ちます。その代わりカロリーが高くて100kcal、糖度はメロンよりも甘い糖度15もあります」というのは安西農園の井上さん。
メロンよりも甘いとかちょっと信じられませんよね。
井上さん曰く、良いトウモロコシを選ぶコツは長いのではなく、太いのを選ぶこと。
早速、とうもろこし狩りスタート!
もぎ方はとうもろこしの上の方を掴んで下におろすだけ。ポキっと簡単にもぐことができます。
このとうもろこしがかなり太そうだぞ!せいやっ!
とうもろこしゲット!
試食用で「味来」を生で食べさせてもらいました。
えっ!とうもろこしって生で食べられるの?
早速、いただきます!
甘いっ!!
シャキシャキのフレッシュなとうもろこしから出るジュースは渋みやえぐみ、青臭さは全くなく、上品で優しい甘みです。
冷蔵庫に入れておけば2日間くらいは生でも食べられるそうですよ。
こんなとうもろこしに千葉県で出会えるなんて。
この日は特別に焼きとうもろこしもいただきました。
(焼きとうもろこしは事前にTELで応相談)
醤油ダレの香ばしい香りがぷんぷんしてきます。
これ絶対美味しいやつだ!
生でも十分甘いのですが、焼くことで甘みがさらにパワーアップ。
焦げた醤油ダレの辛味とのバランスが最強で、あっという間に完食しました。
これ祭りの屋台で売っていたら絶対買っちゃうレベル。
体験料は2本で600円と超お得なとうもろこし狩り。家族や仲間と行けば、間違いなく楽しい思い出が出来そう。
安西農園・百笑園
- 住所:千葉県館山市藤原837
- とうもろこしの収穫体験は7月下旬頃まで
- 体験料:2本600円(焼きとうもろこしは事前にTELで応相談)
- TEL:0470-28-3200
- 参考サイト:安西農園・百笑園(HP工事中)
9万食売れた館山の人気沸騰グルメ「館山炙り海鮮丼」
安西農園・百笑園から車で約15分のところにある波奈(はな)総本店では、5年前に登場して先ごろ9万食を達成した「館山炙り海鮮丼」が楽しめます。
「館山炙り海鮮丼」は市内4店舗で提供されているご当地グルメ。
ここ波奈総本店では1日限定20食が提供されています。
前もってお伝えしますが、休日ともなるとかなりの人気になるそうなので食べに行く際は必ず予約してくださいね。
それほど、今館山では話題沸騰の人気グルメなんです。
「お待ちどうさま〜」と仲居さんが運んで来てくれたのは顔よりも大きなすり鉢なみの大きさの器。
その上にはたくさんの海の幸が飾り付けられています!
おお〜〜!これ全部丼になっているのかな?
器の上を持ってみると・・・外れるっ!!
実はこの「館山炙り海鮮丼」は三重構成になっていて、一番上の器は炙り海鮮、二番目の器は南房総で水揚げされた新鮮なお刺身、三番目の器には旬の具材で彩られた花ちらしが重なっているれっきとした一人前の海鮮丼なんです。
驚きなのがお値段、これで税込1,800円(1人前)ですよ。
ボリュームも価格設定もおかしいでしょ!
これ考えた人、大好き!
割と顔が大きい筆者よりも大きな器。
上に乗っているのは新鮮なお刺身(この日はヒラマサ、イサキ、ヒラメ)とアジのなめろうは特製の醤油でいただきます。
先ほどのイサキ釣りでも食べましたが、なめろうというと今まで生臭いというイメージがありました。しかし今回の旅で食べたなめろうはそのイメージを根底から覆すほど、生臭さは皆無で美味しかったです。これが本物のなめろうの実力か。
炙り海鮮は日によって内容が違いますが、この日は伊勢海老の串もあり超豪華版!
サザエの壺焼きも付いてます。
しいたけ、たけのこ、レンコン、みょうがに錦糸卵で飾られた色とりどりの花ちらしは味はもちろん、見てるだけでも楽しい。
豪快なあら汁もついてきます。
炙り海鮮丼ですから、美味しそうな具材の串をどんどん焼いていきますよ。
最後に自分で調理できる料理って楽しい!
南房総の海の幸をギュッと凝縮した館山炙り海鮮丼は南房総に来たなら食べなきゃ絶対損!と思ってしまうくらい新鮮で美味しかったです。
デザートもついてて税込1,800円は本当に信じられないお値段ですよね。
行く前に必ず予約してから行きましょう。
波奈総本店
- 住所:千葉県館山市北条2619-6
- 営業時間:11:00~14:00(ランチ)、16:00~22:00(ディナー/L.O.21:30)、土日祝 11:00~22:00(L.O.21:30)
- 定休日:第3月休(祝は営業)
- TEL:0470-22-1385
- 参考サイト:波奈総本店
みずみずしいびわ狩り体験ができる「里見農園」
お腹がいっぱいになったところで次はびわ狩りに出発!
こちらは波奈総本店から車で約25分のところにある里見農園。びわの直売とびわ狩り食べ放題体験(30分間)ができます。
JR内房線がほど近く通る直売所から農園のワゴン車に乗り換えて、ものすごく急な山道を登ること3分でびわ狩り会場に到着。
木に傷つかないように、収穫できるびわには全てカバーがかかっています。
もぎ方は農場のおじさんが教えてくれますよ。根元をクイッと曲げると簡単に取れるんですって。
早速、びわ取りに挑戦。
果実は一度触ったら取らないと傷んでしまうので外見で良さそうなびわをチョイスします。
これが大きそうだな。
袋を破ってみると大きなびわが登場!
こちらの農園では「福姫」という品種をはじめ4種類のびわが楽しめます。今年は例年より10日ほど育ちが遅いそうですが、それでも立派な果実をつけていました。
こんなに大きなびわは東京でもなかなかお目にかかれませんよね。
ちなみにびわの汁が服についてしまうとなかなか取れないそうなのでお気をつけを。
バナナのように皮を剥いてみると、宝石のように瑞々しい果実が登場。
早速いただきます!(顔でサイズを比較)
食べてみると想像以上にジューシーで瑞々しい。
酸味と甘みのバランスが抜群。もぎたてのびわってこんなに美味しかったんだ。
直売所ではお土産用のびわもお手頃価格で購入できますよ。
30分間のびわ狩り食べ放題。体験期間は約1ヶ月間と短いのですが、初夏の南房総に来たら是非体験してみてください。
里見農園
- 住所:千葉県南房総市高崎1417
- びわ狩り体験期間:5月下旬〜6月下旬(天候により変動あり)
- 料金:30分食べ放題:15名未満1人あたり2,000円(3歳以上)、15名以上1人あたり1,800円
- 営業時間:9時〜15時
- 定休日:期間中無休
- TEL:0470-57-2609(予約)
- 参考サイト:里見農園
レトロな宿で日帰り温泉「さゞ波館」
びわ狩りを楽しんだあとは日帰り温泉で汗を流しましょう。
こちらは富津市の大貫中央海水浴場から徒歩1分のところにある昭和6年創業の老舗旅館「さゞ波館」では日帰り温泉が楽しめます。
昭和初期にタイムスリップしてしまったかのようなこちらの宿。
その佇まいに思わず息を飲みます。
バーカウンターがある、こちらのさゞ波キャビンは、2015年にテレビ東京系で放映された「永遠の0」のロケ地としても使用されたそうです。
壁がけ時計やステンドグラスまで昭和全開で当時のまま。
懐かしさを感じる宿の奥にある温泉が日帰り利用できます。
広々とした大浴場も昔の趣そのまま。
お湯はコーヒーのような褐色の鉱泉です。
くーっ!気持ちいい!
ちょっと熱めのお湯ですが、お肌がすべすべになり旅の疲れも一瞬で吹っ飛びます。
今回は日帰り温泉でしたが、筆者はレトロな建物が好きなので次回は是非、宿泊してみたい。
※許可をいただいて撮影しています
さゞ波館
- 住所:千葉県富津市小久保2868
- 日帰り温泉:大人(12歳以上)700円、中人(6歳以上12歳未満小学生)400円、小人(6歳未満未就学児)200円
- TEL:04-3965-3373 ※受付時間 9:00~18:00(月~金)
- 参考サイト:さゞ波館
江戸前の絶品穴子丼が美味しい「いそね寿司」
夕食はさゞ波館から車で数分のところにある「いそね寿司」へ。
こちらでは「江戸前食材の宝庫」と言われる富津の江戸前穴子丼がいただけます。
富津産のあじ、青柳のお刺身、穴子の天ぷら、それから、はかりめ丼(穴子丼)。
富津フルスロットルの海鮮グルメをいただきます!
お刺身はアジと青柳。アジは脂も乗っていて新鮮そのもの。
天ぷらははかりめ(穴子)、イワシ、なす、ピーマン。
穴子は天ぷらにするとふっくらとして、こんなにも身が柔らかくなるんですね。
こちらは「はかりめ丼(穴子丼)」。
富津では、穴子は「はかりめ」と呼ばれているのですが、これは市場や河岸で使用されていた「はかりめ(棒はかり)」に似ているためだそうです。
甘辛に柔らかく煮込んだ穴子は意外とあっさりしていて、味わい深く美味しい。
初夏から夏に向けて旬を迎える穴子にたっぷりと山椒をふりかけてご飯と一緒に食べれば、南房総初夏のグルメ旅はコンプリート。
もうお腹いっぱいです。
いそね寿司
- 住所:千葉県富津市岩瀬993-4
- 営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
- 定休日:毎週月曜日定休
- TEL:0439-65-3535
- 参考サイト:いそね寿司
12匹の看板猫がお出迎え「ヴィラ勝浦アヴェール」
1日で回れる南房総の初夏の旅はおしまいですが、もし宿泊するなら、おすすめの宿があります。
鋸南町にある「ヴィラ勝浦アヴェール」は看板猫が12匹いるという隠れ家的なお宿です。
入り口前では猫たちがお出迎え。
ネコ居すぎ。そしてかわいすぎ。
洋風の館内ですが、いたるところに和洋折衷があって、とても面白いお宿です。
レストランも経営しているこちらの夕食も南房総の海の幸、山の幸が満載の豪華フルコースです。
エスカルゴと海老を使った本格イタリアンもあれば、
名物の看板メニュービーフシチューはよく煮込まれていてトロトロとした絶品!
金目鯛や新鮮なお刺身がたっぷり盛られたこちらの舟盛りはコース料理に400円上乗せすれば付いてくるという謎仕様。
これ、頼まない理由が見つかりません!
お風呂は露天風呂、岩風呂の内湯など4ヶ所の温泉が楽しめます。
ここはかつて、源頼朝が戦で敗れて流れ着いた地。
それにちなんで名付けられた「頼朝の隠れ湯」なんて温泉もありました。
離れの貸切露天風呂の「雲上の露天風呂」は、緑に囲まれていて朝風呂に最高。
大浴場のこちらの露天風呂からは東京湾も望めます。
こちらの鉱泉の泉質はNa塩化物泉。効能は腰痛、美肌効果、疲労回復にもいいそうです。
食べすぎたので胃腸も回復するかな。
※許可をいただいて撮影しています
部屋によってはベランダに個室風呂が設置されていて、温泉好きには嬉しすぎるこちらのお宿。
体がぽかぽかと温まり、旅の疲れを癒してくれました。
翌朝、ベランダを見ると、人懐こい看板猫が起こしに来てくれました。
ワンちゃん専用の露天風呂やペットと一緒に泊まれる部屋もあり、動物好きにはたまらないお宿ですよ。
ヴィラ勝浦アヴェールからは徒歩5分ほど散歩すれば海岸までに出られました。
初夏の海風って、これ以上ないってくらい気持ちいい。
ヴィラ勝浦アヴェール
- 住所:千葉県安房郡鋸南町大六247−2
- TEL:0470-55-3464
- 参考サイト:ヴィラ勝浦アヴェール
まとめ
お伝えしてきました初夏の南房総グルメ・食いだおれの旅。
今回紹介したスポットはどこも、南房総の海をそばに感じながら旅が楽しめますよ!
採れたての海の幸、山の幸をすぐに食べられることほど贅沢なことはありませんよね。南房総はそれが存分に楽しめるうえに、温泉や海水浴場、潮干狩りといったファミリーで楽しめるスポットが充実しています。今年の夏休みは車やフェリーで千葉県南房総へグルメ旅に出てみてはいかがでしょう!