こんにちは。インド人女性の集団に囲まれるあや郎です(写真中央)。
新しい元号が、決まりましたね!
2019年5月1日から新しい元号「令和」がスタートするわけですが、振り返って考えると平成ってまあまあ激動の時代でしたよね。大きな災害があったり、IT革命が進んで価値観の変革も多かったように思います。
そこで「次の時代は平和に、みんなハッピーに暮らしたい!」という願いを込めて、新元号の行く末を占ってみたいと思います!
【本日の流れ】
・困っている人がいたら可能な限り全力で助けて徳を積みまくる
・積みまくった徳を「おみくじ」に突っ込む
・良い結果が出て日本国民全員がハッピーになる
以上!
日本中を幸せにするために徳を積みまくるぞ~~~~!
※ちなみに本日の企画のスポンサーはメルカリさんです。メルカリさんありがとうありがとう……!
目次
フリーアシストはじめました
「フリーハグ」に対抗して「フリーアシスト」はじめました。
そんなわけで「ご年配の人も多そう」「困ってる外国人も多そう」という理由で上野公園で徳を積む事に決定。
果たして困っている人は現れるのでしょうか……!
「まあ、そんなに簡単に現れないでしょ」と、ボケーっとしていたら、
現れた。
順調な滑り出し
開始1分、「なんかこれ、ちょっと恥ずかしいな……」などと思いながら突っ立っていたらお婆さんから「荷物を持ってくれるかい?」と、声が。完全に不意打ちをくらいました。
もちろん快諾し、世間話をしながら階段をお婆さんのペースに合わせてゆっくり降りていきます。
初めてこういう事するから、なんか緊張したよ…!
無事に階段を降り切ったところで、「ありがとうね!」と言われて、私の心も温まりました。お婆さん、こちらこそありがとう。
なんかこれ、すごくいいな……。
ここから一生懸命、善人色に染まることを決意した次第です。
そして、お婆さんを見届けて再び階段の上まで戻ってきたところ
「คุณช่วยฉันได้ไหม」
?
「ฉันต้องการซื้อตั๋วชินคันเซ็น」
???
タイ人らしき若者の集団に話しかけられました。
なるほど。何を言うてるのか全然わからん。
そういえば、こんな時のために……! ガサゴソ…。(バッグの中を漁る)
じゃん!ポケトーク!
メルカリで中古品のポケトークを買いました。安かった。こんなのまで売ってるなんて、恐るべしメルカリ……!
CMもばんばんやってるのでご存知の方も多いかと思うんですが、ポケトークは74言語に対応したAI翻訳機なのです。タイ語にももちろん対応しているので起動してみると……。
「新幹線のチケットが買いたい」
うおーーー!ちゃんと翻訳出来てるー!
なるほど、新幹線のチケットが買いたいんだね!それなら任せて!
まさか、最初にタイ語を使うことになるとは思わなかったけど、ポケトークを持ってきて正解!
上野には外国人観光客が多いので、この後もだいぶ重宝することになる…。
「タイのどの辺から来たの?」
「駅の窓口で買えるんだけど、ここからの行き方は難しいから一緒に行こう!」
「プーケットって、物価とかどうなの?」
ちゃんとコミュニケーション取れてる……!
…ひょっとしたらつたない英語でも通じるレベルの会話かもしれないけど、お互い母国語のままコミュニケーションを取ることができて、思っていた以上に仲良くなれました!
ちなみに、意外とタイのみなさんはシャイでしたね。黄色いTシャツの男性に関しては、なぜかたまに私が話しかけても無視されました。流石、微笑みの国!(たぶん私が言ってることの意味がわからなかっただけだと思う)
記念撮影。タイ人女子かわいい。
みどりの窓口まで案内して、無事にチケットも買えたよ!
大阪、東京ときて、次は新潟へ行くんだって!
日本人以上に日本を満喫してて羨ましい。日本を楽しんでね!行ってらっしゃい!
だいぶ慣れてきて羞恥心が欠如しつつある。平常心で困っている人を探す能力を身に着けた。
いやー、順調ですね!このまま徳を積みまくれば「大吉」以上の「鬼吉」みたいなおみくじが出てきてもおかしくない。
度重なる異国人の来訪
今度はすっごい派手な人達が来た!
「मैं शॉपिंग मॉल के लिए जाना चाहता हूँ」
「मैं आपका मार्गदर्शन करने के लिए चाहते हैं।!!!」
突然インド人の集団に囲まれる私。
すんごい、みんな眉間のあたりにホクロみたいなやつ描いててびっくりしたけど、そういう文化なんだね。観光でもこの格好なのかぁ〜。恰好いいな~~~!
そして、こんなときに限ってポケトークがなかなか起動しない。
なぬ、「ネットワークに接続できません」だと…?
インド人の集団から畳み掛けるように謎の言葉を浴びせられながら、ポケトークのエラー画面を見て少しイラッとしたが、ダメだ、ダメだ、キレちゃダメだ。自分は善人なんだと心を落ち着かせる。
その間にもインド人はどんどん増える。好き勝手話しててめっちゃうるさい。
とりあえず、持っていたおせんべいをあげました。
まさか、ポケトークよりおせんべいが役立つとは…。
あっ!やっとポケトークが起動した!
ポケトーク
「商店街に行きたい」
商店街?この辺の商店街って?
そしてこのタイミングで、このインド人団体の通訳さんが現れる。
通訳さん
「アメ横に行きたいんですよ〜!」
あー!アメ横か!なるほどなるほど!
どうやら通訳さんもアメ横の場所がわからないらしい。
さっきのおせんべいのお礼にと、謎の茶色いお菓子をくれました。
「アメ横ならすぐです!一緒に行きましょう!」ということで派手な人達を引き連れてアメ横に向かいます。
みんな自由すぎてまとめるのが大変!
さっき頂いた謎のお菓子ですが、「きな粉とカレー粉をギューっと押し潰した玉」っていう感じの味です。
私には余裕で美味しく感じられたので、インドに向いているのかもしれない。
そして、嬉しそうに食べる私に気を良くしてくれて、袋いっぱいにいろんなお菓子を詰め合わせてくれました。
なんか、あったかくて良いなぁと感動した。
そして無事にアメ横に到着~~~~!
行ってらっしゃい!スパイスでも買うのかな??
今後、需要が高まりそうな多言語での交流
ここまでタイ人、インド人と続いて、ちょいちょいアメリカ人やヨーロッパ系、中国人、韓国人etc…にも「ヘイ!」「ユー、クレイジー!」なんて具合に特に用事も無いのに声を掛けられまくったんですが、本当、外国人観光客が増えましたよね。グローバル!
これから2020年、オリンピック開催に向けてもっともっと外国人観光客が増えていきます。
日本語はもとより、英語のわからない外国人観光客も沢山いるでしょう。
そんな時、ポケトークを持っているとヒーローになれるかも…?
ちなみに、スマホの充電が切れて困っている人がいるかと思って、張り切ってモバイルバッテリーも準備してきました。
スマホの充電が切れると不安感はハンパないからね。メルカリなら家電製品もたくさん!
しかし使うことは無かったです。
2個も買って、あらゆる機種に対応できるようにケーブルも沢山買ったのにぃ…。無念。
【17:00】
そろそろ日が暮れはじめ、1人で寂しそうに立っているとなんか変な人達も寄って来はじめます。
「おねーさーん!何してんのーーーー!?」
「俺、彼女居なくて困ってるんだよね!お姉さん付き合ってよ~~!」
「シモの世話はしてくれるのーー?」
などなど。うるせえ!
今後私の真似をしたい女性がいたら、男性に同行して貰うか、グループでやることをお勧めします!
ちなみに今回の無駄な絡みNo. 1は「おしっこしたいんだけど」でした。この企画の間で、7人から「おしっこしたい」って言われましたからね。一見「トイレがなくて困っているのかな?」と思うじゃないですか。でも私が「トイレはあっちですよ!」って教えるとみんな、「我慢できないからこの場でしていいか?」って聞いてくるんですよ。なんなんだ。
私はその度に「じゃあ、この袋にしてください」ってビニール袋を差し出すんですが、
誰もしませんでした。根性無しめ!
昼と夜で異なる街の表情
段々と薄暗くなって街灯に灯りがつく。
花見に来た人たちは帰路に着き、仕事帰りのサラリーマンが飲み屋に向かい、ついさっきまでのほのぼのとしていた上野の街とは表情がだいぶ変わってきました。
そして、急に声をかけられなくなった。
あんなに色んな人に声をかけられてたのに!
孤独の波が、一気に押し寄せてくる。
花見帰りの楽しそうな人達の笑顔を見てふと我に返り、「私…なにやってんだろう?」と、ここまで勢いでやってきた自分が不思議でたまらなくなった。
いや、普通に寂しいからね。暗がりで画用紙持つ仕事ってなんだし。寒いし。いや本当に寒い。
人助けスランプに陥った私は、街へと繰り出すことにしました。
そして、声がかからなくなったのは、暗い夜道に黒いジャンパーを着ているから目立たないんだ!という解釈の下、「なんでもやる係」なる腕章をつけることに。
(血迷って、目立つために全身タイツを買おうかと思ったけど、色んな人に止められた。)
ちなみに「なんでもやる係」の腕章は某激安の殿堂にて追加で購入しました。
そうこうしていたら、急に暗くなったのでメルカリで購入したLEDランタンを投入。
画用紙の文字が見えないと困りますからね。
素晴らしい!なかなかの発光!さすがメルカリ!
LEDランタンもガスランタンも、メルカリならバッチリ!
しかしながらみんな、帰宅か飲み屋だな〜。やっぱり夜になると人が少ない。
手持ち無沙汰なので、ゴミ拾いをすることにしました。
善行を積むぞ~~~!
筆者、ゴミ拾いにハマる。
ここからは、黙々と奉仕活動に励みます。
新元号「令和」をハッピーな時代にする使命が私にはあるのだ……!
「誰か困っている人が見つかるまでやろうかな〜」と思っていたのですが、結局1時間以上やっていました。
普段は街を歩いていると、吸い殻のカス一つでさえ、下に落ちているものをわざわざ拾うことなんてしませんよね。
だって、私が落としたゴミじゃないもーん!
私の敷地じゃないもーん!
誰かがやってくれるもーん!
みたいな。
階段を前にして、ベビーカーと荷物が多くて降りられず考え込んでいる人や、杖と手すりを駆使しておそるおそる登る人。明らかに困っている外国人観光客。
そしてその横を颯爽と抜き去る人々。
街をよーく見てみると、道端にゴミはまだまだたくさん落ちてるし、困ってる人達もたくさん居ます。
普段はこういう問題が全然見えてないんだなーとつくづく思いました。
ゴミ箱に入りきらず、溢れ出るゴミ達と、道端で困ってるたくさんの人達。
あそこで困っている人は、今私が何もせずここを去った後、どうなるんだろう?
だいぶ綺麗になった!これはかなり徳が溜まったぞ~~!
「よし、街に繰り出そう!」
でも寒い。(撮影時は3月)
終電間際。みんなが私を無視する。
やっぱり善人で過ごすのって、辛いわ。
2時間前にここに来たときと同じ場所で、同じ路上ミュージシャンが演奏している。
「お互い、大変ですな……!」みたいなアイコンタクトで意思疎通が出来たような(気がする)。
その時!
『なになに〜?俺の事も助けてよ〜!』
夜も人助けするぞ〜!
あや郎
「待ってました!なんですか?」
『お腹空いちゃったな〜。』
すかさず、おせんべいをあげました。
おせんべい大活躍!
また酔っ払いさんに絡まれたのかと(この1時間で困っていない酔っ払いさんに「飲みに行こうよ~~!」などと絡まれまくって疲弊していた)思ったら、謎の男性、おもむろにバッグから黒いカードを取り出して見せてくれました。
メンサの会員証じゃん!えっ、うそ!?本物???
こ、こんなにフランクな感じで見せてもらうと現実味ないけど、高IQのめちゃ凄い人ですからね。
メンサの人から低IQの私には程遠い世界の話を聞かせてもらおうとしていたら…。明らかにノリの違う集団に完全に話を遮られた。
お兄さん
「ねぇねぇねぇねぇ!おしっこしたいんだけど!」
でた。低IQだ。トイレの場所を教えてもここでする!って言うパターンの人や。
あや郎
「トイレならこの階段の下ですよ。」
お兄さん
「え!もう無理だわ〜。今ここでし…」
お兄さん、誰かに後ろから殴られる。
お兄さん2
「お姉さん!ごめんね!変な奴で!酔っ払ってるから許してな!」
ヤバい人達かと思ったけど、少し話してみたら結構打ち解けて、結論、3人の主張としては「俺たちは芸人のアイツらよりも先にTTポーズやってたんやで〜!」とのこと。
3人全員の頭文字がTだから、昔からやっていたんだそう。知らんがな。
でも、これを記事に書くことが俺たちを助けることになるんやで?ということになり、低IQで素直な私は、そのまま書きます。(彼らは低IQではなかったのかな?)
この人たちは、TTポーズの先駆け的な人たちだそうです。どうでもいいわ!
テレビクルーも困ってた
24:30
「すみませ〜ん。何やってるんですか?」
活動をしながらチラチラ見えていた、テレビ局のクルーの方が、私のことを「変なやつがいる」と認識したのか、それまではただ遠巻きに見てるだけだったのが、ついに話しかけてくれました。
テレビの人達
「何してるんですか?」
あや郎
「新元号をハッピーにするために、徳を積んでいます。」
テレビの人達
「???」
全然伝わらなかったので「困ってる人を助ける、フリーアシスト運動をしている」みたいな事を細かく説明すると……、
テレビ局の人
「じゃあ、僕たち困ってるんで、助けてくれませんか?」
あや郎
「えっ、なんでしょう?」
テレビ局の人
「家、ついて行っていいですか?」
あれじゃん。
某、あれじゃん。
うわー面白そう!面白そうだし困ってる人を助ける事にもなる!
でも、この上野で人助けをするっていう企画を途中で放り出すわけにもいかないし。
うーん、うーん。
あや郎
「では、ついていける人が見つからなかったらまた声かけてください…!」と伝え、自分の企画を全うすることを決意。
その後クルーの人達がタクシーに乗り込む姿を見かけたので、だれかのお家に着いていく交渉が成立したのでしょう。
あれって、ガチで出演交渉してるんですね……!
私とのやりとりもその内テレビで放送されるかもしれない。
と、その時!
「オラー!テメーこの野郎~~~~~!」
「んじゃごるぁぼげぐおらぁぁぁああああああああああああああああああ!」
酔っ払い同士の大喧嘩が勃発!
これの間に入って、「やめてー!」
……って、できたらかっこいいのになぁ。と思いながら、側から傍観するしか無かった自分が悔しいです(すぐおまわりさんが来た)。
深夜の人助け
そんな落ち込む私に、助けを求める声が。
なにやら客引きのガールズバーのお姉さんが、お客さんをゲットしたのに、お店までの道のりがわからなくなってしまったのだそう。
え、そんな事ある?
客引きが迷子って…。面白いけども…。この先が思いやられる…。
そんな、超怪しいお姉さんと、お店に行く気満々なところでお預けをくらっていたお兄さん達を連れ、夜の街を歩く。
(普通にスマホで住所を検索すれば、お店まで余裕で行けた)
楽勝楽勝!とか思いながら向かったら、なんとお店まで徒歩20分もかかった…。
道中に安いガールズバーいっぱいあるのにわざわざ何故そこまで……!
完全にカオスだったけど、なんとかお店に到着!(結局1時間ぐらいこの人たちといた。)
値引き交渉も成立し、無事お兄さんたちを送り届けられました。
【25:30】
さて。こんな感じで終電の時間をだいぶ過ぎた時刻となりました。
・大きな荷物を持った高齢者の方のアシスト(多数)
・新幹線のチケットを買いたいタイ人グループ
・アメ横に行きたいインド人おばさま御一行
・トイレの場所が知りたい人々(多数)
・自主的に行ったゴミ拾い
・ガールズバーその他の道案内(多数)
などなど、10時間に渡って徳を積みまくってきました。
これだけ積んだ徳を、一気に開放すれば令和もハッピーな時代になるに違いありません。
一日善行まとめ
・「人助けをする」のは文句無しに気持ちが良い。お礼を言われるとほっこりしてこっちもハッピーな気持ちになる。
・街を良く見てみると困ってる感じの外国人は意外とたくさん居る。オリンピックもあるし助けていきたい。
・困ってる日本人だってたくさん居る。これを機に困っている人たちをどんどん助けていきたい。
・ただし酔っ払いに絡まれることもたくさん。こういう事をやりたい女性は、お昼限定にするといいかも。
・「フリーハグ」もいいけど、「フリーアシスト」はめちゃくちゃお礼を言われるのでおすすめ。
・メルカリは本当になんでも売っている。
いやー、疲れたけど良い1日だったな~~~~~!
では最後に、終電が過ぎてガラガラの浅草寺で、新元号の行く末を占ってみたいと思います。
ハッピーな時代に、なりますよーに!
【企画・編集】
SPOT編集部
【執筆】
あや郎
https://twitter.com/ayaro_oniku
【イラスト】
下村山知也
https://twitter.com/oiimo
【提供】
株式会社メルカリ