移住者がオススメする福井の定番・穴場観光スポット1泊2日の旅プラン!これであなたも福井通!?

福井の観光におすすめのグルメや観光地、定番から穴場のスポットを福井に移住したライターが現地で徹底紹介!東尋坊や永平寺が有名な福井ですが、実はご当地グルメも温泉も歴史スポットもなんでもある、見どころ満載の県なんです。1泊2日で旅するなら絶対に行ってほしい24スポットをご紹介します。

こんにちは、ライターの江戸しおりです。

3年間福井と東京を毎月往復した挙句、最近完全移住しました。「Dearふくい」という情報サイトも運営しています。

福井は里芋も有名だよ!

友人に「福井に住んでいる」と言うと、「東北?」「博多?」とよく言われます。

それは「福島」!博多は「福岡」!

そんなちょっと影の薄い福井県ですが、実は魅力的な観光スポットがたくさん!

東尋坊や永平寺なんかは聞いたことがあるのではないでしょうか?

有名どころはその2つがツートップですが、他にもすごいところがたくさんあるんです。

日本一のめがね産地でしょ、芸能人にも人気のご当地グルメでしょ、「日本のポンペイ」や「中世最大の宗教都市」の異名を持つ歴史スポットでしょ、それからそれから…。

と、挙げればキリがないくらい、おすすめしたい場所があるんです。

そこで今回は、1泊2日で福井の魅力を満喫できる旅行プランをご提案させていただきます!グルメあり、歴史あり、温泉ありの欲張りプランです!

さらに、まだまだ遊べるぞ!という方のために、+αのスポットもたっぷり紹介させていただくので、これを機に、福井にハマっていただければと思います。

目次

東京から約3時間半!福井は意外と近いんです

というわけで、まずは福井へ出発!

福井は東京から電車で約3時間半。意外と近くないですか?

方法としては、

「東京駅」–(東海道新幹線)–「米原駅」–(特急しらさぎ)–「福井駅」
「東京駅」–(北陸新幹線)–「金沢駅」–(特急サンダーバード)–「福井駅」

の2通りがあります。

時期やルートにもよりますが、だいたい東海道新幹線の方が安いです。ちなみに、割引があるので往復切符をまとめて買った方がお得です!(私はいつも東海道新幹線に乗っているのですが、先日GW中の切符を取ったら「北陸新幹線の方が安い」と言われてびっくりしました!)

実は、2023年には北陸新幹線が敦賀(福井県)まで延伸するんです。そうなれば、東京から福井は乗り換えなしで2時間50分で行けることになります。待ち遠しいですね〜。

電車以外だと、車や夜行バス、飛行機なんて手段もあります。車なら6〜7時間、夜行バスなら8〜12時間程度。

夜行バスは、バスによってはかなり長旅になりますが、平日なら片道3500円程度で行けることもあるので、コストを抑えたいなら断然こっち!

空港(石川県の小松空港)から福井までのアクセスが苦にならないなら、飛行機もおすすめ!乗っている時間は1時間程度で、場合によっては電車より安いこともあります。

福井の旅1日目 有名スポットと温泉は押さえておきましょう!

さて、いよいよ福井旅の始まりです!夜行バス以外なら、1日目はお昼くらいに福井着というスケジュールが無難ではないでしょうか。

福井駅に降り立ったら、そこはいきなり観光スポットです!

駅の壁には恐竜が!「DINOSAUR KINGDOM FUKUI」の文字もはっきり見えます。

実は福井は「恐竜王国福井」とも言われている恐竜の街。

昭和57年、福井県勝山市で中生代白亜紀前期のワニ化石が発見され、昭和63年には同じ場所で恐竜の歯などが発見されて以降、数多くの恐竜化石が発見されています。

駅前には、なんとこんなに迫力ある恐竜も!

こちらは2007年の夏に勝山市で発見された「フクイティタン」。日本で最初に学名がつけられた竜脚類です。実物大で、動くし鳴きます!あまりのリアルさに、泣いてしまう子供がいるほど。

この他にも、「フクイラプトル」「フクイサウルス」といった恐竜がいるので、フォトスポットとして見逃せない場所です。

このように、「フクイ」と名のつく恐竜(福井で最初に発見された)が多いのも、福井が恐竜王国たる証拠です。

地面には実物大の恐竜足跡の化石の複製もあるので、ここだけで博物館のよう!日本一時間を潰せる駅前だと思うんですが、どうでしょう?

しかし、福井にはまだまだ見るべき場所がたくさんあるので、写真撮影はほどほどに、出発しましょう!

定番!ヨーロッパ軒でソースカツ丼

朝から何も食べずに来ちゃった、という方は、まずはお昼ご飯にしましょう。福井に行くなら一度は食べたいのが「ソースカツ丼」です。

福井では、「カツ丼」と言ったら卵とじではなくて「ソースカツ丼」のこと。ソースがかかったカツがご飯にのっているだけのシンプルなものなんですが、これがめちゃくちゃ美味しい!

最初はやっぱり、発祥のお店「ヨーロッパ軒総本店」に行きましょう。

ヨーロッパ軒は福井県内に19店舗以上を展開している、福井県民なら知らない人はいない有名店。福井第1号店の福井市片町通りのお店が総本店です。

店内にはかなりレトロな看板も。歴史を物語っています。

メニューはカツ丼(ソースカツ丼)の単品や定食、ハンバーグなどの洋食が数種類ありますが、最初は何をおいても「ソースカツ丼」!

写真を見ても、やっぱりシンプルすぎ!と思うかもしれませんが、一口食べてみてください。

薄めのカツに濃いめのソースがじーんわりしみて…

「美味しい!!!!!」の一言。

ソースがかかったご飯もまた美味しいんです。

福井県内ではいたるところで見かけるヨーロッパ軒ですが、敦賀市内にある店舗はいずれも「ヨーロッパ軒 敦賀分店」直営の支店のため、メニュー構成もちょっと違います。

ハマった方は、食べ比べしてみるのも楽しいかも。

ヨーロッパ軒総本店
住所:福井県福井市順化1-7-4
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜日
公式サイト:http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/
参考サイト:ぐるなび

めがね好きは鯖江に戻って!

この後、出来るだけゆったりしたい方はこのまま東尋坊へ行くのがおすすめですが、欲張っていろいろなところへ行きたい!という方は、かなりハードですが、鯖江市に行ってみてはいかがでしょうか?

福井駅から北陸本線で約15分。降り立つとそこには…

めがね!

そう、鯖江市といえばめがねなんです。福井県(特に鯖江市)は世界三大めがね産地にも数えられるめがねの聖地で、国産めがねフレーム製造シェアは実に96%!

最近では市役所が「めがねのまちさばえ」という名前を前面に打ち出して、街のいたるところにめがねのデザインを取り入れるなどしている“めがね推しのまち”です。

めがね製造をしているからこその技術や素材を使ったプロダクトや、毎年開催される「めがねフェス」など、めがねにまつわるお話はたくさんあるのですが、それはまた別の機会に。

めがねストリートで隠れめがね探し!

鯖江駅を出て左に曲がると、駅の向こう側に行ける地下通路があります。

あれ?もしかして……、もしかしなくても!めがね!!

実は鯖江駅周辺はめがねストリートとして整備されていて、いたるところにめがねが!

隠れめがねを探しながら歩くと楽しいですよ。

めがねの歴史も手作り体験もここで!めがねミュージアム

めがねストリートを歩いていると、10分ほどでめがねミュージアムに到着!

エントランスにも

一つ一つがめがねでできているの、わかりますか?

お手洗いにも

めがね!

まずはめがね博物館に行ってみましょう。

めがねって、いつ頃から存在していたか知っていますか?

実は、めがねが発明されたのは13世紀頃。昔は今とは全く違う素材、形で作られていました。日本には、1500年代にフランシスコ・ザビエルが伝えたと言われています。それから徐々に形や素材、製造の仕方が変わって、現在のめがねに至ります。

めがね博物館では、そんなめがねの歴史をさまざまな展示とともに解説しています。昔のめがねの作り方もわかりますよ!

さらに、ショップでは福井県内の40ものメーカーが作る、3,000本以上のフレームを展示販売しています。数多くの芸能人がここでめがねを購入している色紙もあって、ここが正真正銘の本場!?とテンションが上がっちゃいます。

さらに、「体験工房」では世界で一つ、自分だけのめがねを手作りすることができます。ただ、所要時間が5~7時間、金額も少々お高いので、観光の合間に挑戦するなら「めがね型ストラップ作り」がおすすめ。

めがねに使われるアセテートという素材をカットして削って、めがねの形のストラップを作ります。500円で1時間程度で作れます。旅の思い出にぴったり!

私はこの体験が好きすぎで、3回くらい行ったことがあります(笑)それくらい楽しいです!

めがねミュージアム
住所 福井県鯖江市新横江2-3-4 めがね会館
営業時間
めがねSHOP:10:00~19:00
体験工房/めがね博物館/SabaeSweets:10:00~17:00
MUSEUM CAFE:10:00~16:00
定休日 年末年始
公式サイト https://www.megane.gr.jp/museum/

つつじの名所!レッサーパンダも!西山公園

せっかく鯖江市に来たなら、もう一箇所くらい立ち寄っていきましょう。めがねミュージアムから徒歩30分、鯖江駅から徒歩20分くらいの場所にある、日本の歴史公園100選にも選ばれている公園です。

道中には親鸞ゆかりの誠照寺や数々の文化財など、歴史スポットもそこかしこにあるので、30分くらいは軽々歩けちゃいます。

西山公園は日本海側最大級のつつじの名所。園内に植えられたつつじの数はなんと約5万株。5月上旬が見頃です。

園内には鯖江の名物が買える道の駅や、鯖江藩第7代藩主によって創設された日本庭園などもあるので、いろいろ楽しめちゃいます!

中でもおすすめなのは「西山動物園」。

入園無料(募金に協力しましょう!)の日本一小さい動物園にも関わらず、レッサーパンダの繁殖では国内有数の実績を誇っているすごいところ!園内にある「レッサーパンダのいえ」などで、可愛いレッサーパンダが見られますよ。

しっぽがもふもふで本当に可愛いんです♡

西山公園
住所 福井県鯖江市鯖江市桜町3-7-20
URL https://www.city.sabae.fukui.jp/kanko/playing/nishiyama.html

天気がいい日は絶景にびっくり!東尋坊

さて、時間も限られているので、そろそろ福井の定番観光地「東尋坊」へ!

「福井駅」–(北陸本線で10〜20分)-「芦原温泉駅」-(タクシー、車で約20分/京福バス東尋坊線で約1時間)-「東尋坊」
「福井駅」–(えちぜん鉄道三国芦原線で約50分)-「三国港駅」-(京福バス東尋坊線で約8分/徒歩35分)-「東尋坊」

など、行き方はいくつかありますが、私のおすすめはえちぜん鉄道

1〜2両編成のローカル鉄道で、車窓からの景色もいい感じ。運がいいと車内にアテンダントさんがいます。バスガイドのように観光案内もしてくれるので、お話を聞くと面白いですよ。

終点の三国港駅からはバスもいいですが、時間があるなら歩くのもおすすめです!

東尋坊というとちょっと暗いイメージがあるかもしれませんが、実際に足を運んでみると、その賑わいにびっくりするはず!

近くにはお土産物店や飲食店が並ぶ商店街があります。そして、その先に見えてくるのが東尋坊です。

春夏の天気がいい日は、インスタ映えもバッチリな絶景が広がっています。日本海の荒波がうちつけ、重たい雲が漂う東尋坊をイメージしていた人にとっては拍子抜けするかも。

東尋坊は、波で削られた高さ約25メートルの岩壁が続いています。輝石安山岩の柱状節理(岩にある規則性のある割れ目のこと)で、これだけの規模を持つものはなんと世界に3ヶ所だけ!国の天然記念物及び名勝にも指定されている、結構すごい場所なんです。

そしてそして、お天気が良ければ遊覧船にも乗っちゃいましょう!

雄島(後半で紹介)、東尋坊周辺の自然を海から楽しめます!東尋坊のメインスポットは「大池」。東尋坊(東尋坊の名前の由来となった僧の名前)が突き落とされたとされている場所です。

サスペンスでよく見るのもこの場所。数々の芸能人たちがここで追い詰められてきました(笑)。

遊覧船に乗れば、大池を海側から眺めることができます。

このアングル!すごくないですか?波が穏やかな時は中まで入ることができるので、この景色をぜひ見て欲しいです!

東尋坊
住所 福井県坂井市三国町安島
営業時間 東尋坊タワー:9:00~17:00
東尋坊観光遊覧船:9:00~16:00(冬季11月~3月 9:00~15:30)
定休日 東尋坊タワー:無休(12/30、12/31、1/1のみ休業)
東尋坊観光遊覧船:12/29~1/4(海上の都合で欠航あり)
URL http://www.mikuni.org/tojinbo/

宿泊は芦原温泉で!

旅行といえばやっぱり温泉です!私なんて観光は全くせずに、昼過ぎからずっと旅館にいてもいいくらいの温泉好きなので、ずっとこもっちゃいますね(笑)

福井なら、あわら市にある芦原温泉が代表的。

あわら温泉は、1883(明治16)年に開湯して以来、多くの文人墨客、著名人、天皇陛下に愛されています。浴衣で歩けるような派手な温泉街ではありませんが、だからこその落ち着いた雰囲気が魅力。

無料の足湯「芦湯」や、地元民も観光客も入り混じってわいわい食事ができる「あわら湯けむり横丁」などもあります。

あわら温泉
URL http://www.awara-onsen.org/html/index2.html

福井の旅2日目 歴史とグルメを楽しみましょう!

2日目は壮大な歴史スポットに行ってみましょう!

曹洞宗の大本山を拝観!永平寺

朝9時15分。あわら湯のまち駅から出る直行バスに乗車。1時間ほどで、福井県を代表する観光地の一つ「永平寺」に到着します。

参拝前の最初の見どころ「唐門」

永平寺は、1244年に道元禅師によって開創されました。曹洞宗の大本山、つまり、曹洞宗ではトップのお寺。現在も多くの修行僧が修行をしています。

足を踏み入れる前の私は、「お寺?あんまり興味ないな〜」と思っていました。が!!ここは絶対に行った方がいいです。

まず、スケールが半端じゃない!

永平寺の境内はなんと約10万坪。その中に中心となる七堂伽藍、大小70以上の殿堂楼閣が立ち並んでいるわけです。「私の知ってるお寺と違う…」というのが最初の感想でした。お寺というより、もはやまちレベルのスケールです。

拝観料は大人500円。回廊で結ばれた「山門」、「仏殿」、「僧堂」、「大庫院」、「東司」、「浴室」、「法堂」の「七堂伽藍(しちどうがらん)」を中心に見学していきましょう。太い柱や彫刻など、いたるところに歴史の重みが感じられます。

また、「傘松閣(さんしょうかく)」(別名「絵天井の間」)も必見!

傘松閣

156畳の大広間の天井には、230枚の日本画がずらり。この中に「見つけると願いが叶う」と言われている絵があります。鯉×2、唐獅子×2、栗鼠(りす)が描かれた5枚。

天井をずっと見上げるのはかなり肩と首が疲れますが、全部見つけてみてください!

永平寺
住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15
時間:5月~10月 8:00~17:30
11月~4月 8:30~17:00
公式サイト https://daihonzan-eiheiji.com/

ランチは永平寺そばや胡麻団子がおすすめ

永平寺の周辺は門前町となっており、飲食店や土産物店が数多く立ち並んでいます。拝観を終えたら、お昼ご飯に永平寺名物を食べましょう。

福井県は日本有数のそば産地。それらは越前そばと呼ばれますが、永平寺周辺では「永平寺そば」と呼ばれることが多く、参拝客に愛されています。

胡麻豆腐は、精進料理を食べる修行僧たちの貴重なタンパク源。特に、團助ごまどうふでは、直売店でしか購入できない生ごまどうふが有名。イートインコーナーもありますよ!

日本のポンペイ!?一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉特急バスに乗ると、20分程度で一乗谷朝倉氏遺跡に到着!

地元の方におすすめの観光スポットを聞いても、なかなか名前が出てこないのですが、めちゃくちゃすごい場所です!

福井市の東南にある中世最大の遺跡。別名「日本のポンペイ」。福井市のやや東側にあり、戦国時代の城下町、館跡、背後の山城を含めた遺跡です。

なんと、遺跡全体が国の特別史跡、敷地内にある4つの庭園が国の特別名勝、出土品は重要文化財の指定を受けています。この3つの指定を受けているのは他に金閣寺や銀閣寺など、数えるほどしかありません。

戦国時代初期には全国でも有数の戦国大名であった越前朝倉氏の本拠地でしたが、1573年に信長の軍勢に火を放たれたことで消失してしまいます。

さらに驚くべきことに、それから400年以上もの間田畑の下に埋まったままで、発掘調査が始まったのは昭和42年と、かなり最近なんです。

かつては約1.7kmの谷間に城下町が形成されていました。現在は発掘結果や史料等を参考に、当時の町並みが200mに渡って復原されています。なんと、原寸大の立体模型はここが日本初!

武士や町人に扮した人が当時の日常を再現していることもあるので、タイムスリップしたような感覚に。

唐門や庭園、朝倉館跡など、さまざまな見どころがあるので、ゆっくり歩いてみてください。

一乗谷朝倉氏遺跡
住所 福井県福井市城戸ノ内町28-37
営業時間 9:00~17:00(入場は16:30まで)
定休日 12月28日~1月4日
ガイド(平日):定時無料ガイド10:00〜、12:00〜、14:00〜(12月27日〜1月31日は休止)、集合場所:売店側の復原町並窓口のそば
ガイド(土日祝日):無料ボランティアガイドあり(10:oo〜15:30頃)
その他有料案内ガイドあり(予約制)

交通:一乗谷朝倉特急バス(2019年の運行は9/30までの予定)※この記事のプランだと12:35発または土日祝日限定ですが13:35発がおすすめ!詳しくはこちら

公式サイト http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/

まだまだ元気があるなら勝山市へ!

1泊2日コースなら、かなりぎゅうぎゅうに詰め込んで、以上のコースが限界だと思います。が、せっかく来たのだからまだまだ観光したい、もう1泊してもいい、という方におすすめしたいスポットをまだまだ紹介したいと思います!

続いては、えちぜん鉄道勝山永平寺線の終点「勝山駅」周辺にある見どころスポットです。

開山1300年の苔宮!白山平泉寺

説明不要!写真を見るだけでそのすごさがわかると思いますが、とにかく一面に苔が広がる神社です。2017年に開山1300年を迎えた歴史ある神社で、国の史跡にも指定されています。

中世最大の宗教都市だったとも言われており、当時は社堂四十八社、三十六堂、六千の僧坊(僧侶の家)があったという記録が残っています。

「東尋坊」の名前の由来となった僧侶「東尋坊」も平泉寺の僧でした。彼が住んでいたと言われている場所で、井戸跡を見ることもできます。

白山平泉寺
住所 福井県勝山市平泉寺町平泉寺
公式サイト http://heisenji.jp/

日本一大きい大仏と五重塔がある!?清大寺・越前大仏

スケール感が半端じゃないお寺です!敷地面積は22ha。東京ドーム4.7個分の広大な敷地を誇ります。

大仏殿

行くたびに「中国王朝みたい」と思ってしまうのですが、本当に映画のセットみたいなんです!

さて、大仏といえば奈良の大仏が有名ですが、越前大仏は像高が17mもあり、奈良の大仏よりも2m大きいんです。

越前大仏の周りには、1712体もの石仏が配置されています。かなり神秘的な空間です。

さらに、境内には日本で最も高い五重塔も。

五重塔といえば京都の東寺にあるものが有名ですが、こちらの五重塔は東寺よりも20mも高いんです!なんと、エレベーターが設置されているので、お参りも楽々。

こちらのお寺、一見してかなり派手であることがわかると思いますが、その成り立ちもかなり派手なんです。

清大寺が完成したのは昭和62(1987)年。勝山市出身の大実業家・多田清氏が私財を投じて建設したお寺なんです。その金額は480億円にも上ると言われています。

そのため、出世の象徴とも言われています。成功したい人はお参りしてみては?

大師山清大寺・越前大仏
住所 福井県勝山市片瀬50字1-1
公式サイト http://etizendaibutsu.com/

本物の恐竜化石もたくさん!恐竜博物館

本物の骨を使ったアロサウルスの骨格標本

福井県は、恐竜化石が数多く発掘される“日本の恐竜研究の中心地”です。特に発掘調査が盛んに行われている勝山市では、これまでに新種の恐竜などもたくさん見つかっています。

そんな勝山市にあるのが、世界三大恐竜博物館にも数えられる「福井県立恐竜博物館」。

世界的な建築家・黒川紀章氏設計の近代的な館内には、44体もの恐竜全身骨格が。しかも、そのうちの10体には本物の骨が使われているんです。

さらに、「野外恐竜博物館」として、北谷町にある日本最大級の恐竜化石発掘現場への見学、化石発掘体験ができるバスツアーも。

実際の発掘現場の石を使うので、歴史に名を残す大発見も夢じゃありません!

福井県立恐竜博物館
住所 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)※開館時間が拡大される場合あり。詳しくはこちら
定休日 第2・4水曜日(祝日の場合は翌日が休館、夏休み期間は無休)
年末年始(12月29日〜1月2日 ※2019年度は12月31日〜1月1日)
公式サイト https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

2日じゃまわりきれないけど!まだまだあるおすすめスポット9選

さらに、2泊3日でも到底周りきれませんが、福井にはまだまだ素晴らしいスポットがたくさん!それらをエリアごとに紹介します。

まずは福井駅がある福井市!

兼六園よりも高評価!?養浩館庭園

かつて福井藩主松平家の別邸だったところで、国の名勝に指定されています。成立時期は明らかになっていませんが、360年以上前からあったことは間違いないと考えられています。

北陸の庭園といえば、金沢の兼六園が有名です。しかし、海外からは養浩館庭園の方が評価が高いという情報も!

アメリカで発行されている日本庭園の専門誌「スキヤ・リビング・マガジン」の日本庭園ランキングで、2007年以降常に7位以内に入っています。2008年からは3年連続で3位にランクインしたことも。

そんな養浩館庭園の魅力は、回遊式林泉庭園(大きな池が中心にある)であること。岸辺からの眺め、船からの眺め、屋敷内からの眺め…。場所によって異なる景色を楽しむことができるんです。

屋敷の中も見学自由。

櫛形ノ間

障子の枠がまるで額縁のようで、庭園の景色が絵画みたい。観光客はそこまで多くはありませんが、そのおかげで静かな時間の流れを感じられる穴場です。

これが入館料210円(大人・個人)なんだから、かなりお得ですよね!

養浩館庭園
住所 福井県福井市宝永3-11
開園時間 3月1日〜11月5日 9:00〜19:00(入園は閉園時間の30分前まで)
11月6日〜翌年2月末日 9:00〜17:00(入園は閉園時間の30分前まで)
休園日 年末年始(12月28日~1月4日)
特設サイト http://fukuisan.jp/ja/yokokan/index.html

お堀に石垣に県庁!?福井県庁

続いては、養浩館庭園から10分ほど歩いて、福井県庁に向かいましょう。この界隈の道は「歴史のみち」として整備されており、至るところに福井の歴史を見つけることができます。

さて、観光に県庁?と思うかもしれませんが、福井県庁はれっきとした観光スポットです!

これが福井県庁!なんと、福井城址に県庁が建っているのです。

正面玄関に行くには、この御本城橋(ごほんじょうばし)を通ります。朝の出勤時はこの橋を県庁職員の方がたくさん渡るので、ちょっと異様な光景が広がります(笑)

福井城は、徳川家康の二男・結城秀康(初代福井藩主)が1606年に築城しました。当時は2km四方にも及ぶ大きな城だったと言われており、養浩館庭園や、歩いて10分ほどの福井駅周辺でも当時の門の跡などを見ることができます。

敷地内には天守台や、福井の名前の由来となったと言われる「福の井」という井戸跡があったり、復元整備された御廊下橋や山里口御門があったり、歴史スポットがたくさんあります。

福井県庁(福井城址)
住所 福井県福井市大手3
URL https://www.fuku-e.com/010_spot/?id=16

真っ赤な橋がフォトジェニック!雄島

続いて坂井市。こちらは東尋坊とセットで楽しむのがおすすめ。東尋坊からなら徒歩40分、車で7分程度、バスも1日に複数本出ていますが、東尋坊観光遊覧船に乗れば、船からも見ることができます。

雄島は、1,200万年前に噴出した輝石安山岩でできた岩石島。標高27m、周囲2kmで、越前海岸では一番大きな島です。橋で島に渡ると、頂上まで歩いて登ることが出来ます。天気のいい日は絶景!

雄島
福井県坂井市三国町安島
URL https://www.fuku-e.com/010_spot/index.php?id=468

天空の城!越前大野城

勝山市のお隣大野市にあるのは、雲海に浮かぶ天空の城「越前大野城」。

秋冬の寒い時期、前日の湿度が高い(前日に雨が降った日など)、前日の日中と翌日朝方の気温差が大きい(放射冷却が起こるような日)、風が弱いといった条件が揃って初めて天空の城が現れます。そのため、見られるのは年にたったの10回程度!

越前大野城自体は、標高249mの亀山にそびえる城郭。織田信長に仕えた金森長近によって、1575年頃に築城されました。現在は中が資料館となっています。

ただし、実際に天空の城が見られるのは、越前大野城から1kmほど離れた犬山から。20〜30分の登山をしてやっとビュースポットにたどり着けます。

天空の城が現れる時期は犬山に雪が積もっていることも多く、登山も早朝となるため、観光のついでに行くのはちょっとハード。ですが、これを見るためだけに遠方から何度も通う人もいるんです!

越前大野城
住所 福井県大野市城町3-109
開館時期 4月~9月 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
10月~11月 6:00~16時(入館は閉館30分前まで)
休館期間 12月1日~3月31日
公式サイト https://www.onocastle.net/

日本最大級のジップライン!ツリーピクニックアドベンチャー

続いては、福井市、鯖江市などと接する山あいのまち、池田町に行ってみましょう。人口2500人ほどの小さなまちですが、全国からコアなファンが集まるレジャースポットがあるんです。

それが、「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」。

池田町の自然をそのまま使ったアスレチック施設です。木々の間に設置されたエレメントを、頭と体を使って(勇気もだいぶ必要!)クリアし、ゴールを目指します。ハードなアドベンチャーゾーン、メルヘンなピクニックゾーンなど、さまざまなエリアがあります。

そして、人気の理由は日本最大級のジップラインにあります!

高さ約60m、全長約1kmのジップラインはスリル満点!しかも眼下には山や川が見えて、絶景まで楽しめちゃうんです。親子でもカップルでも年配夫婦でも楽しめますよ!人気施設なので、必ず事前予約を。

ツリーピクニックアドベンチャーいけだ
住所 福井県今立郡池田町志津原28-16
営業時間 10:00〜17:00
定休日 火曜(GW・夏休み期間は無休、12月~1月中旬および3月上旬は休業、1月中旬~2月は土日祝日のみ営業)
※アドベンチャーパークはグリーンシーズン(3月中旬~11月)のみ
※アドベンチャーボートは4月下旬~10月頃のみ
公式サイト https://www.picnic.ikeda-kibou.com/
チケット予約:https://www.asoview.com/

歴史と風情を味わう!熊川宿

ここまでは、福井県の代表的な観光スポット「東尋坊」や「永平寺」がある福井県北部(嶺北)をがっつり紹介してきましたが、ここからは福井県南部(嶺南)のご紹介。

嶺北ほど目立つ観光地はないと思うかもしれませんが、歴史と風情あるスポットが多いので、大人旅にはぴったりです。

熊川宿は、その名の通りかつての宿場です。嶺南(旧若狭国)は、平安時代まで皇室や朝廷に海水産物などを献上していた「御食国(みけつくに)」。

若狭湾(小浜)からは、特に鯖がたくさん運ばれたことから、その際に通った道の総称を「鯖街道」と呼んでいます。中でも最も使われていたのが、小浜から熊川宿を経由して京都に向かう「若狭街道」ルート。熊川宿は、若狭から京都を結ぶルートの中で重要な宿場でした。

現在も趣ある景色が残っており、番所や資料館など、見どころもたくさんあります。

熊川宿
住所 福井県三方上中郡若狭町熊川
公式サイト http://kumagawa-juku.com/

県内唯一の国宝建造物!明通寺

熊川宿から車で20分ほどの場所にある明通寺。こちらの本堂と三重塔は福井県内で唯一の国宝指定建造物。華美な彫刻が施されているわけではありませんが、木の表情がすごく芸術的です。

本堂では、平安時代後期に作られた3体の仏像(いずれも国の重要文化財)を前に、お寺の方から明通寺の歴史などの案内を聞くことができます。

明通寺
住所 福井県小浜市門前5-21
拝観受付時間  9:00〜17:00(年中無休)
公式サイト https://myotsuji.jimdo.com/

東尋坊に負けない絶景!蘇洞門めぐり

嶺南にも、東尋坊に負けない美しい風景が!明通寺から車で20分ほどの場所にある「若狭フィッシャーマンズワーフ」からは、蘇洞門(そとも)めぐり遊覧船が出航しています。

若狭湾国定公園を代表する景勝地であり、国の名勝にも指定されている蘇洞門(小浜湾の東側に位置する内外海(うちとみ)半島北側の海岸にある海蝕洞)をめぐる、50分間のクルージングです。

荒波によって削られた岩々の姿は、迫力があって美しい!

若狭フィッシャーマンズ・ワーフ
住所 福井県小浜市川崎1-3-2
営業時間 4月~11月 8:30~17:00
12月~3月 9:00~17:00
公式サイト https://www.wakasa-fishermans.com/sotomo

熊川宿、明通寺、蘇洞門めぐりの詳細は以下の記事でも紹介しています。

情緒あふれる街並みを歩く!福井県の熊川宿と周辺を巡る大人の日帰り観光プラン

旅の合間にこんなグルメはいかが?3選

旅の合間に時間がある、近くを通る予定がある方にオススメしたいグルメを最後に3つだけお教えします。本当はもっと紹介したい場所がたくさんあるのですが、超厳選させてもらいました!

行列ができる越前そば!八助

勝山市に行くならここでお蕎麦を食べて欲しいです!GWなどの観光シーズンには行列ができるほどの人気店です。

福井県は全国有数の蕎麦どころ。「越前そば」と呼ばれるそのお蕎麦は、一般的なお蕎麦よりも少し黒い&太め。大根おろしとだしをかけて食べるぶっかけスタイルが定番です。

また、勝山では各蕎麦店で、市内で設けている独自の基準に基づいた「勝ち山おろしそば」が提供されています。八助は元々製粉所。石臼で製粉をした勝ち山おろしそばを味わってみて!

八助
住所:福井県勝山市栄町1-1-8
営業時間:11:00~14:00 17:00~21:00(無くなり次第終了)
定休日:水曜夜・木曜日(木曜日は祝日の場合営業)
Facebook:https://www.facebook.com/hatisuke.8/
参考サイト:ぐるなび

これが蕎麦!?常識が覆る、塩だけで食べる佐野蕎麦

福井県といえばお蕎麦!なので、定番の越前おろしそばとは全く違うお蕎麦屋さんも紹介します。鯖江駅から西山公園に向かう間にある佐野蕎麦は、店主が「異次元」と言う通り、本当に異次元な、常識を覆すお蕎麦を提供しています。

9種類の十割蕎麦

どこから説明していいのかわからないくらい衝撃的なビジュアル!しかし、これが美味しいんですよ〜!!!

福井では二八蕎麦が多いのですが、佐野蕎麦は十割蕎麦を提供しています。

蕎麦は、「日本一」と言われる福井県丸岡産のものを使用した、

・豪胆蕎麦
・堂々田舎蕎麦
・すっきり蕎麦

の3種類。

それぞれ同じ蕎麦を、挽き方、切り方を変えてこのようにしています。写真は「9種類の十割蕎麦」ですが、これにさらに、3種類の蕎麦湯ならぬ蕎麦〜ジュ(蕎麦×ポタージュ)をつけて、12種類もの蕎麦を楽しむこともできます。

挽き方、切り方が違うだけで、食感やそばの香りが大きく変化します。香りを最大限楽しむために、塩をつけて召し上がれ。

佐野蕎麦
住所:福井県鯖江市本町2-2-22 藤田ビル1階
営業時間:土日祝 12:00~16:00
月金 12:00~14:00/18:00~20:00(売り切れ次第終了)
定休日:火・水・木曜日(祝日の場合は営業することもあります)
公式サイト:https://sanosoba.com/sanosoba/
参考サイト:食べログ

あの芸能人もお気に入り!サバエドッグ

佐野蕎麦のすぐ近くにあるお肉屋さんには、鯖江が誇るご当地グルメが!「YAHOO!特集 ご当地メシ決定戦2014」で優勝した「サバエドッグ」です。

サバエドッグ(チーズトッピング)

コンセプトは、「歩いて食べられるソースカツ丼」。福井県池田町状産のコシヒカリに国産豚肉をまき、衣をつけてあげています。注文が入ってから揚げてくれるので、いつでも揚げたてが食べられます。たっぷりのソースが美味しい〜。

さらに、温玉やチーズ、おろしポン酢など、トッピングも数種類あります。私のおすすめはダントツでチーズ!

鯖江市内には大きなライブも開催される「サンドーム福井」があるのですが、ここに来る人気芸能人たちも、サバエドッグの虜になって帰っていく人が多いんです。

ミート&デリカ ささき
住所 福井県鯖江市本町3-1-5
営業時間 9:00〜19:30(祭日は9:00~19:00)
定休日 日曜日
公式サイト https://www.meat-sasaki.com/
参考サイト:食べログ

一度行ったらきっとハマるはず!何度でも福井に来てください

福井のおすすめスポットをたっぷり紹介しましたが、これくらいじゃあまだまだ伝えきれません!本当はもっともっとたくさん素敵なスポットがあるのですが、今回はここまで!

福井県は知名度が高いわけでもなく、何があるかわからない、という方も多いと思います。が、行ってみればその良さがきっとわかるはず。

食べ物の美味しさ、景色の美しさ、歴史の深さ、人の温かさ…。

いろいろな魅力がありますが、きっと1つくらい、あなたの心に残るものがあるはずです!