【神秘の原生林】もののけの森を歩こう!白駒池周辺の楽しみ方を地元民がご紹介

白駒池(しらこまいけ)は長野県の東部・佐久穂町にある神秘的な苔の森に囲まれた池のこと。アクセスから、朝日、ハイキング、紅葉など100%楽しむ方法を地元民が解説いたします。「もののけの森」 そんな言葉の似合う、幻想の世界へいってみませんか?

 

「もののけの森」

 

そんな言葉の似合う、神秘的な苔の森に囲まれた池があります。

 

 

今回ご紹介するのは、長野県の東部・佐久穂町にある白駒池(しらこまいけ)

 

maya-yamamoto 長野

 

こんにちは、長野県のローカルメディア「Skima信州」代表の信州さーもん(@goshumemo )こと山本です。「信州のスキマを好きで埋める」をコンセプトに、日々長野県のニッチなスポットをうろうろしています。

 

 

今回狙うのは、標高2,225mから望む白駒池×朝日×雲海!!

 

思わず声をあげるとっておきの景色を体感してください!

 

北八ヶ岳・白駒池とは?その魅力をお伝えしたい

 

白駒池は、北八ヶ岳に広がる八千穂高原の一角にある原生林と苔に包まれた神秘の池です。白駒の池、ともよばれます。標高はなんと2,115m!標高2,000m以上にある湖の中では日本一大きいことでも知られています。

 

駐車場から徒歩15分という気軽さも魅力!道中は苔に包まれた原生林を歩きます。

 

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とにかくどこを撮影しても絵になる!どうですか?興味湧いてきましたか?

 

白駒池×朝日×雲海がオススメな理由!

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もちろん白駒池周辺を散策するだけでも充分楽しめます!あえて往復1時間半かけて高見石展望台を目指したい理由は、以下の3つ。

 

渋滞に巻き込まれずに観光できる!

夏場の日の出は5時前後。正直早すぎる時間ですが、その分人も少ないのでより絶景を独り占めしながら楽しめます!連休などは駐車場に入れないレベルで混み合う白駒池だからこそ、早めに行ってガッツリ満喫しましょう。

 

雲に浮かんだような白駒池を見下ろす感動を味わってほしい!

標高2,000m超の湖をさらに見下ろせる場所は、日本全国探しても白駒池周辺だけ!さらに朝日や雲海の条件が揃うと、思わず大声をあげる絶景が広がります。

 

プチハイキングにぴったりな距離感!

白駒池から高見石展望台までは片道30〜40分程度。体力不足な方や、普段登山をされない方には良い運動になります。わたしも普段は登山をするタイプではありませんが、そこまで疲れることもなくたどり着くことができました。

本当なら5,6時間は歩かないと見られないような山頂からの景色をズルして味わっているような、そんな気持ちになりました。ただし登山にはかわりないので装備はしっかりと、怪我や事故のないように細心の注意を払いましょう!

 

まるでジブリの森?!白駒池までのアクセスと基本情報

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白駒池までは車での移動がオススメ。電車やバスの場合、最寄りの佐久平駅か八千穂駅からは白駒線のバスで向かいましょう。

 

白駒池の基本情報

・所在地:長野県南佐久郡小海町大字千代里2090-2(駐車場所在地)

・駐車場:200台あり

・公式HP:https://yachiho-kogen.jp/article/shirakomanoike/

 

電車メインの場合

・東京駅 −(北陸新幹線)− 佐久平駅 −(バス)− 八千穂駅

・新宿駅 −(JR中央線)− 小淵沢駅 −(JR小海線)− 八千穂駅

・名古屋駅 −(JR中央本線)− 小淵沢駅 −(JR小海線)− 八千穂駅

 

車メインの場合

・東京方面:須玉インターから県道299号線を約1時間半(計3時間)

・名古屋方面:諏訪インターからメルヘン街道を約1時間(計3時間半)

 

白駒池の駐車場について

・営業期間:4月下旬〜11月上旬頃

・普通車:500円
※1日券は0:00から24:00までの料金となります。

・トイレ:あり(協力金50円)

 

登山装備は必須!渋滞にも注意しよう

白駒池までは駐車場から徒歩15分と一見気軽に行けそうな観光スポットですが、標高2,000mを超える山の中であることを忘れてはいけません。夏でも防寒着と登山装備をしっかりしていきましょう。

特に高見石など山を登る予定の方は、ぬかるんだ道を進む可能性も考慮する必要があります。

 

【白駒池散策に必要な装備】

・防寒着(脱ぎ着がしやすい格好)

・登山靴やスニーカーなど

・帽子(直射日光に注意)

・紫外線対策(日焼け止めなど)

まとめると、軽い登山をしに行く装備です!

 

連休は渋滞・混雑に注意!

お盆や紅葉シーズンには駐車場が埋まり、渋滞してなかなかたどり着けないこともあるそうです。早朝に到着しておくなど、時間にゆとりを持って行動しましょう。混んでいるときは白駒池の遊歩道も一方通行になり、ゆっくり見る余裕もなくなります。

 

白駒池×日の出を拝みに行こう!

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午前4時の白駒池。

 

午前4時過ぎ、白駒池の駐車場から真っ暗な中を白駒池まで15分歩きます。真っ暗なので写真はありませんが、めっちゃ怖かったです。

 

5月下旬現在の日の出は4時半!徐々に白ばんでくると、白駒池の勇壮な姿が目に見えてきました。風もなく、水鏡があまりにも幻想的。水面から顔を出す木の枝も、どちらが本物か分からないレベルです。

 

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このままここで朝日を見たい気持ちもありますが、雲海と白駒池を同時に見るため、さらに上を目指します。この時点ですでに4時20分、間に合わない気もしますが……、急ごう。

 

目指すは「高見石」!40分登山スタート

 

白駒池から登山道へ入り、高見石展望台を目指します。上のマップで見ると、白駒荘から高見石小屋に通じる道を通りました!

 

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さあ、ここからは少し登山が始まります。いつでも湿っていることが多いため、トレッキングシューズや滑りにくいスニーカーで挑みましょう。

 

5月まではガッツリ残雪あり!

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誰かがハマった雪の穴にインしてみた図。

 

ちなみに、5月下旬の時点でこのレベルの雪道を歩きます。夏には溶けますが、防寒対策もしっかりと!登山自体は雪道でも40分程度と大したことはありませんが、雨の日が続いていると足場はとてつもなく悪いので注意してくださいね。

 

やべ、朝日出た・・!

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よりにもよってこんな何も見えない場所で朝日が、の図。

 

時間配分を間違えて、歩いている間に朝日が上り始めました。想定内のミスです。急ぎましょう。

 

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幻想的なサンライズの風景。

 

徒歩40分で高見石小屋へ到着!さらに石場から高見石展望台へ

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小学生未満のお子さまやお年寄りにはキツイかもしれない?

 

1本道を40分ほど歩くと、高見石小屋が見えてきます。さらに奥にある石場へ!絶景ポイントはもう少し!

 

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石場は結構高くて怖い。

 

大きな岩を超えつつ、陽の射す方へ向かうと……、

 

見たかった白駒池×朝日×雲海。

 

標高2,225mの高見石展望台から、2,115mの白駒池がバッチリと!

 

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雲海アップ。

 

波のようにうねる雲海。駐車場から徒歩1時間弱でこの景色が見られるのも、長野県だからこそ!

 

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美しい……。

 

絶景を前に、しばらくぼうっと佇むばかりのわたしでした。行楽シーズンの昼間には人で賑わう高見石展望台ですが、5月の平日、しかも朝5時前は貸切状態!時間に余裕のある方は、宿泊からの朝日アタックもオススメです。

 

勾配の緩やかな道で帰路へ

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白駒池から高見石への道はふたつ。ひとつは駐車場近くから45分ほどかけてゆっくりと上る道、もうひとつは白駒荘を少し過ぎたところから少し急な登山道を30〜45分ほどで上る道です。

 

急な登山道は45分と書かれていましたが、わたしは30分くらいで登りました。朝日のために少し急いだことを考慮しても、慣れている方なら同じくらいか、もっと早く展望台まで着けるかと思います。

 

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緩やかな道はぬかるみも多く、一度盛大に転びました。

 

行きは急な道、帰りは緩やかな道を歩きました。溶けかけの雪道や泥がとにかく滑るので下りは特に注意が必要です。

 

改めて白駒池を周遊!40分ほどで1周できます

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青苔荘近くからの景色。

 

高見石を下りたら、早朝の白駒池をゆっくり周遊します。1周は40分ほど、勾配はほとんどなく気軽に歩けるコース。

 

 

白駒池周辺は原生林、昼間でも薄暗く、いたるところに苔が生しています。その数はなんと485種類!

 

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Photo by Shiokoh

 

苔と一口にいっても場所や生えている木、日当たりなどによって様々な種類に分かれます。図鑑やルーペを片手にじっくり観察しながら歩くのも楽しそうですね!

 

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キノコも発見。

 

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早朝5時、吐く息は白い。

 

たまに顔を出す陽だまりの下に立つと、なんとなく『もののけ姫』感が出る気がしてテンションが上がりました。とにかくどこを撮っても絵になる白駒池周辺です。

 

白駒池には4つの山小屋があります

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白駒池には周辺で楽しめるスポットがたくさんあるため、宿泊してじっくり遊ぶのもオススメ!近くの山小屋は4つあるのでいくつかピックアップしてご紹介します。

 

【白駒池周辺の山小屋】

・白駒荘

・青苔荘

・高見石小屋

・麦草ヒュッテ

 

駐車場からもっとも近い「白駒荘」

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駐車場から最初にたどり着くのが「白駒荘」。山小屋ではありますが、館内もキレイでおしゃれなランチも楽しめます。1泊2食付き8,500円〜とリーズナブル。ガイドツアーなどのオプションもあり。

 

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夜明け前の白駒荘から見た白駒池。

 

正直、湖畔のロケーションはここがいちばん!朝日と白駒池を真正面にとらえています。

 

白駒荘

公式HP:http://yachiho-montblanc.com/

 

 

青苔荘にはキャンプ場もあり!

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青苔荘(せいたいそう)」はキャンプ場も併設された山小屋。通年利用可能なため、冬キャンもできますよ。素泊まり大部屋5,000円〜、個室は1泊2食付き8,500円〜です。もちろんランチのみの利用もOK!

 

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青苔荘から徒歩1分、白駒池越しに白駒荘が対面しています。こちら側からの眺望もなかなか。

 

青苔荘

公式HP:http://seitaisou.jp/

 

 

高見石展望台から徒歩5分!高見石小屋

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石場から見た高見石小屋。

 

最後に先ほど高見石展望台へ行く際に通った高見石小屋をご紹介します。素泊まりは5,000円〜、キャンプも可能。高見石小屋の魅力はなんといっても、徒歩5分で絶景ポイントへ着くアクセスの良さ!

 

高見石小屋

公式HP:http://www.yatsu-akadake.com/takami-k.html

 

白駒池は秋の紅葉シーズンもオススメ!

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Photo by Shiokoh

 

白駒池は紅葉シーズンの撮影スポットとしても人気。鏡のようにリフレクションした紅葉が鮮やかです。ただし、一番混雑するのも紅葉シーズン!時間に余裕を持ってスケジュールを組むことをオススメします。

紅葉を撮る場合も、風が出ない早朝などを狙うと良いかもしれません!

 

もののけの森へ

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Photo by Shiokoh

 

地元ライターがオススメする、白駒池周辺の見どころや絶景スポットをご紹介しました。夏からは本格的な行楽シーズンが始まります。お盆などは特に混み合うため、こんな感じで早朝に行くプランをご提案してみました。

 

暑い日でも涼しい白駒池でプチハイキングを楽しみましょう!

 

 

 

 

 

運営サイト:Skima信州

一部写真提供:Shiokoh( @Salt_Island_