大河ドラマ『麒麟がくる』で注目される岐阜市で戦国の世の歴史散策!

岐阜城の観光が盛り上がっています。大河ドラマ「麒麟がくる」で盛り上がる岐阜市の、おすすめ歴史散策コースをご案内!明智光秀をはじめ、岐阜市にゆかりある武将に関する展示やコラボスイーツ、期間限定で見られる貴重な展示も多数。岐阜市の歴史散策をぜひお楽しみください!

みなさん、こんにちは! 岐阜県在住のフリーライター、各務ゆか(@ykaka)です。

オンエア前から何かと話題になった2020年のNHK大河ドラマ、『麒麟がくる』がいよいよ放送開始となりましたね!

学生時代、歴史のテストはからっきしダメだった私ですが、フリーライターになって地元の岐阜に戻って来くると、地元・岐阜にはそうそうたる戦国武将が名前を連ねている場所なのだということに気づき、改めて岐阜の歴史深さに驚いています。

ドラマの主人公・明智光秀と関わりの深い岐阜市内には、「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」がオープンし、市を上げて、戦国武将を強く押し出した観光整備をすすめています。

今回は大河ドラマの主人公である明智光秀が仕えた、斎藤道三(さいとう・どうさん)や、織田信長などにもスポットを当て、岐阜市の歴史散策おすすめコースをご紹介したいと思います。
「歴史は苦手だ……」という人でも気軽に楽しめるコースですので、ぜひご一読ください。

 

黄金の信長像を拝みつつ歴史散策スタート!

岐阜市の玄関口、JR岐阜駅の北口を出ると、黄金の信長像がお出迎え。こちらは岐阜市制120周年を記念して建立されたものですが、金箔をまとった信長像の存在感は迫力満点!
ぜひ写真に収めてから旅をスタートしましょう!

岐阜駅からはバスで岐阜城を目指します。
岐阜バス市内ループ線(大人220円)は、なんと信長仕様! 車内のシートやつり革は大名屋敷をイメージして作られており、岐阜城に行くまでの道中も楽しむことができます!

こちらは信長の正室・濃姫(のうひめ)バージョンの「柳バス」。岐阜駅周辺と柳瀬を循環しているコミュニティーバスです。*バスのデザインは随時更新されます。

今話題の「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」とは?

岐阜市の歴史散策をする上で今、外せないのは、岐阜市歴史博物館の中にある「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」です。

大河ドラマの主人公・明智光秀と関わりの深い斎藤道三、織田信長にスポットを当て、ドラマに関する品々を展示。歴史博物館の所蔵品を活用し、岐阜市ならではの戦国時代歴史展示を楽しめます。

市内を散策する前に訪れておけば、岐阜市に関する歴史をざっと勉強できますの、事前準備にもぴったりですね!

▽ドラマのネタバレも!? 衣装や撮影小道具などの展示スポット

<写真提供:麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館>

ドラマ館の中には、地域にゆかりのある光秀や道三、信長、濃姫らのレプリカ衣装や小道具などが展示されています。
今回のドラマでは、映画衣装デザイナーに黒沢和子氏が起用されました。カラフルな色使いが特徴で注目を集めていますが、それら衣装の原画も見ることができます。

いろいろな資料を読み解くと、戦国時代の衣装は実際に大変派手なものが多かったのだとか。これまで歴史ドラマといえば、どちらかというと落ち着いた色で表現されることが多い傾向がありましたが、昔の人はカラフルな被服を着ていたという事実にとても驚きました!

ちなみに、衣装の展示エリアはドラマのネタバレになる場合もあるそうで、撮影はNGとのこと。今回は掲載OKのお写真をお借りしました。
詳細を知りたい方は、ぜひ現地へ行ってみてください!

▽大河ドラマのセットを忠実に再現! 「体感 道三の館」

続いては、撮影OKのスポット、「体感 道三の館」をご紹介します。

大河ドラマの中で何度も登場する稲葉山城内の「道三の間」も忠実に再現されています。ドラマの中で「道三の間」は、重要なシーンで多く用いられる場所でもあります。このセットを見れば、印象的なシーンを思い出すこと間違いなし、です!

濃姫と道三の等身大パネルを使い、ドラマの世界に入り込みましょう!

こちらは「なれルンです」という、戦国武将にデジタルで顔ハメができるスペース。

ほかにも、戦国武将にちなんだおみくじコーナーなどもあり、それほど歴史に興味がない方でも楽しめますね!

■麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館
住所:岐阜県岐阜市大宮町2丁目18-1 岐阜市歴史博物館(岐阜公園内)
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし
料金:大人(高校生以上)600円、小・中学生300円
公式サイト:https://www.taiga-kirin-gifu.jp/

岐阜城の楽しみ方① 発掘調査が進む信長公居館跡を見る

岐阜市内観光で外せないスポットといえば、やはり岐阜城。岐阜城へ向かうロープウェイ乗り場は、ドラマ館のある岐阜市歴史博物館ほど近くにありますが、山頂に向かう前に……

ちょっと待った!

ほとんどの人はすぐに山頂にある城跡を目指してしまうのですが、ぜひ見てもらいたいのは、現在発掘調査が行われ、その存在が明らかになった「信長公居館跡」なのです!

岐阜城が建つ金華山(きんかざん)のふもとには、道三、信長の居館があり、特に信長はそこを絢爛(けんらん)豪華な場所にしていたと言われています。ここを訪れたポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスが「地上の楽園」と例えたほどの場所だったのだとか。

その痕跡の一つがこちらの岩盤。一見普通の岩盤ですが、調査によるとここには2本の滝が流れており、素晴らしい庭園が広がっていたのだそう。

そしてなんと!
2020年12月までの間、この滝の再現実験が実施されているのです!

高さ35メートルの岩盤から水が流れ落ちる様子をぜひ実際に見てみるチャンスです。毎時00分から15分間、午前9時~午後5時までですので、計画的に訪れてください。

岐阜城の楽しみ方③ 歴代城主も見たであろう雄大な濃尾平野を眺める

石垣のある場所には、ふもとからロープウェイで上がります。

■金華山ロープウェイ
大人片道630円 往復1,100円

岐阜城まではロープウェイの山頂駅から徒歩約8分。近くで見ると迫力があります。

山頂付近では発掘調査が行われていました。

こちらが信長時代に築かれた石垣とのこと(現在は一般公開はされません)。

岐阜城の中にも入ってみましょう。城内の展示スペースはリニューアルされ、2019年12月14日より、信長に関する展示が行われています。
展示品は信長居館跡から出土した金箔瓦の複製や、信長肖像画の複製品などがあります。

現在ふもとで発掘調査が進んでいる、信長が暮らしたとされる館の巨大復元図もありました。その前で写真を撮れば、信長気分になれるかも!?

こちらが岐阜城最上階からの眺めです。標高329メートルの場所に建つ天守閣からの眺めは圧巻! 濃尾平野(のうびへいや)全体を見渡すことができ、遠くは伊吹山や名古屋までも見渡すことができるのです。

信長もこんな景色を眺めながら、「美濃を制するものは天下を制す!」と「天下布武」を決心したのかもしれません……!

■岐阜城天守台
入場料 大人200円 子ども100円

若き光秀が仕えた斎藤道三ゆかりの寺「常在寺(じょうざいじ)」

岐阜城のある岐阜公園から南西へ徒歩約9分の場所に、「常在寺」というお寺があります。若き頃の明智光秀が仕えた斎藤道三ゆかりのお寺で、道三の菩提寺にもなっています。

本堂内には斎藤道三や、彼の長男である斎藤義龍の複製画などが見られます。

■常在寺
〒500-8017 岐阜県岐阜市梶川町9
拝観料 大人150円

小腹が空いたら「川原町まちあるきクーポン」がおすすめ!

岐阜駅から散策していると、そろそろおなかもすいてきました。

大河ドラマ期間に合わせて作られた「川原町まちあるきクーポン」を使って、ご当地スイーツはいかがでしょう。大河ドラマ館や岐阜城付近のお店でも使えますので、ぜひおトクに活用してください!

■川原町まちあるきクーポン
3枚つづりで500円。全9店舗で使用可能。
https://www.kankou-gifu.jp/article/machiaruki/top/

▽歴史好きにはたまらない! 明智光秀好きの店主が営む「Café茶人」

次に、クーポン掲載店でもある「Café茶人」に伺いました。

こちらは明智光秀好きのご主人が営むお店で、店先にある光秀の水色桔梗紋(ききょうもん)が目印です。

▲明智~ズケーキ(単品350円・税込/クーポン2枚使用/数量限定)

「川原町まちあるきクーポン」を使って「明智~ズケーキ+ミニソフト」を注文!
桔梗紋入りのチーズケーキは、クリーミーなアイスクリームと相性抜群でした。

「Café茶人」で注目してもらいたいもう一つのメニューは、岐阜にゆかりのある武将や姫の名前が付いたドリンク類です。コーヒーの定番ブレンドは「光秀」、気まぐれブレンドは「信長」、完熟グルメブレンドは「道三」と名付けられています。

▲光秀「定番ブレンド」(450円・税込)

店内には、明智光秀やその他岐阜にゆかりのある戦国武将に関わる書籍も多数。謎の多い光秀について調べたい人は、ぜひこちらに訪れてみてください!

■Café茶人
住所:岐阜県岐阜市木挽町30
営業時間:9:00~16:00
定休日:水曜日・木曜日
公式サイト:https://cafe-chat.jimdofree.com/

▽古い町並みが続く川原町でユニークなメニューを展開する「緑水庵 川原町店」

岐阜城のロープウェイ乗り場から北へ5分ほど歩くと、町屋造りの商家が軒を連ねる川原町があります。江戸時代には川湊から陸揚げする木材や、美濃和紙などの商いで栄えた町で、日本家屋が並ぶ風情ある景観が楽しめます。

古い町並みの中に溶け込んで、オシャレなカフェやお店が点在。そんな中でも歴史ファンにおすすめの1軒、「和菓子処 緑水庵 川原町店」をご紹介します。

今でも夏から秋の鵜飼いシーズンには船がはしるのですが、その出発地となるのが「長良川鵜飼い乗り場」。和菓子処 緑水庵は乗り場の目の前にあり、古い町屋を改装した趣のあるお店です。こちらでも、「川原町まちあるきクーポン」を使ってユニークなメニューを楽しむことができますので、ぜひ活用してください!

注文したのは、「戦国武将もてなしの湯+団子1本」。お茶は以下の3種から選ぶことができます。
・明智光秀(抹茶入り煎茶の緑水茶)
・織田信長(ほうじ茶)
・斎藤道三(玄米茶)

運ばれてきてびっくり! 入浴中の武士が運ばれてきました!
そういえば、メニューの名前は「戦国武将もてなしの湯」……。納得です。

▲光秀「戦国武将もてなしの湯+団子1本」(550円・税込/クーポン3枚使用)

お茶うけには、岐阜県産「美濃ハツシモ」100%の米粉を使ったお団子がついてきます。みたらし、粒あん+きなこのどちらかの味を選べるのもうれしいですね。

お団子は注文が入ってから一つ一つ丁寧に焼くのだそうで、ふっくらもちもちの食感と、ほんのりとした甘さがたまりません。

まだまだおなかに余裕があったので、お持ち帰りで「家紋アイス」も購入!

▲「家紋アイス」(1本350円・税込、クーポン2枚使用)

サイダー味の明智光秀、いちご味の織田信長、ゆず味の斎藤道三の3種類。今回は、大河ドラマの主人公である光秀を選んでみました。

アイスといっても葛粉(くずこ)を使っているため、長く持ち歩いても溶けにくく、食べやすいのが特徴です。シャーベットとゼリーの間のような、独特の食感でした。

■和菓子処 緑水庵 川原町店
住所:岐阜県岐阜市湊町48
営業時間:11:00~16:00
定休日:水曜日
公式サイト:http://e-wagasi.co.jp/dango/index.html

2020年は岐阜がアツい!

お腹も満たされたところで、今回の岐阜市内歴史散策は終了です!

大河ドラマ『麒麟がくる』に合わせて、岐阜市内はアツく燃え上がっています!
明智光秀をはじめ、岐阜市にゆかりある武将に関する展示やコラボスイーツ、期間限定で見られる貴重な展示も多数あります。
ドラマの影響か、歴史好きらしき人々が散策する姿も増えてきました。

日本の歴史を大きく動かした武将が闊歩した、岐阜市の歴史散策をぜひお楽しみください!