鎌倉に一泊したこと、ありますか?
例年2000万人近い年間観光客数をほこる超人気観光地でありながら、意外と泊まる人が少ない鎌倉。
首都圏の人にはなぜか鎌倉=日帰りのイメージが刷り込まれていますよね。
でもそれって、大きな間違いだったかもしれません……!
稲村ケ崎の夕焼け、神々しい夜の鶴岡八幡宮、朝焼けの由比ガ浜、独り占めできる大仏、並ばない美味しい朝食など……
人のいない鎌倉がこんなにも素晴らしいとは!
これから「鎌倉は夕方から朝にかけてが特別な時間だ」という話をしたいと思います。
目次
なぜ鎌倉に泊まる人が少ないのか?
神奈川出身都内在住の筆者にとって、鎌倉といえば小学校の遠足でも来た場所。
都内から1時間で来れる鎌倉は、あえて泊まらなくても……というのが正直なところでした。
一泊するなら温泉のある箱根や熱海が定番でしょう。
実際に鎌倉には泊まる場所がすくなく、コロナ前の段階で市内には1000室程度のホテルしかなかったといいます(観光客数が同規模の箱根は約8000室)。
建物の高さ規制が厳しく大規模ホテルを作れないという事情もあったのでしょう。
しかし今、交通渋滞の解消(分散)につとめる鎌倉市では、「日帰り観光」から「泊まる街」を目指しホテルの開業が相次いでいます。
日中は人!人!人!の鎌倉。だからこそ一泊すべき理由がある
休日の鎌倉といえば人も車も大渋滞。
東京周辺の観光地ってたいていどこもキャパオーバー気味ですが、特に鎌倉は若者~高齢者、パリピから文化系まで大人気の場所です。
そんな鎌倉ですが、そのほとんどは日帰り観光客。
夕方以降、人波は一気にひいていき、人口17万人の地方都市の素顔になるのです。
人のいない鎌倉観光は超快適。心の余裕が違います。
観光資源の本来のポテンシャルがみえてきて、鎌倉ってやっぱ凄いところだなあと思います。
そして夜の鎌倉は、一転して異世界に迷い込んだかのような厳かさがあります。
また、夜が明けた早朝の鎌倉も清々しくて最高です。
観光客がひいていく時間帯は、旅先の日常が垣間見える良さもあります。
そんな良いとこどりの鎌倉を、夕〜朝にかけて1日の流れに沿って話していきたいと思います。
皆が帰りだす時間帯から、旅ははじまる
江の島と富士山と夕陽……マジックアワーの稲村ケ崎を目指す
人混みを避けるのが今回の旅のテーマ。
この日、鎌倉駅についたのは午後4時半頃。日没は5時半。いきなりマジックアワーです。
江ノ電を使うのもいいのですが、夕暮れの雰囲気を味わいたくてシェアサイクルで向かいました。
鎌倉はハローサイクリングのスポットが多くてたいへん便利。
天然の要塞都市・鎌倉を走るには、電動自転車が圧倒的におすすめです。
夕方5時頃の由比ガ浜。
ああ、いいなあ……とここでぼーっと過ごしたくなりますが、丘を越えた先にはまだ大きな夕日があるはず。
さらなる絶景を目指して稲村ケ崎へ足を伸ばします。
由比ガ浜を抜けると稲村ケ崎の峠が待っています。
でも電動自転車ならば大丈夫。
その先には……
ついて1時間後にはこの景色。
いきなり旅のハイライトです。素直に来てよかったなあと思いました。
(……実際には、この景色を撮るために3回取材しています。あたたかい時期は富士山までくっきり見えない日も多く、事前にライブカメラなどで確かめてからいくことがおすすめ)
すこし余韻にひたりながら、次は夜の鎌倉へ。
まだまだ旅は始まったばかりです。
厳かな夜の鶴岡八幡宮
次は再び大通りをもどり鶴岡八幡宮へ。
控えめにライトアップされた神社は本来の威厳を取り戻したかのようです。
夜遅くにみえますがそこは鎌倉。夜7時頃にはこの雰囲気。
周りに気兼ねすることなくお参りできます。
地元の若者が階段に座って語り合っていたりして、せわしない昼間とはまったく違う空気感。ゆったりと時間が流れていました。
この時間帯はまだ壇上に警備の人がいて安心感もあります。
よりディープな夜を感じたければ妙本寺へ
鶴岡八幡宮からすこし南へ下り、若宮大路を東に入ったところにある妙本寺。
夜の妙本寺もまた、非常に印象深い空間でした。
門を抜け、暗く長い坂道を登っていった先にある大きな本堂。
ここは裏がすぐ山になっており、秋の虫の声が大きく響きわたるくらいの静かな世界。
鳥肌がたつくらい、本当に自分一人の空間。
自然と息をひそめてしまいます。
ここで誰かに出くわしたら……と思うと長居をする胆力がなく、足早に戻りました。
短いけれど忘れられない時間です。
夜の鎌倉は異世界
日中の喧騒が嘘のように、人が去り灯りが残された若宮大路。
『鎌倉ものがたり』みたいに、異世界へとふらっと通じるているかのような風情があります。
普段はおおにぎわいの豊島屋本店も夜7時までの営業です。
帰らなきゃ、という焦りがないと夜の散歩も悠々としたものに。ふだん気付かなかったものが自然と目に入ります。
静かな通りを思うままに歩いたのでした。
遅めの夕食はレトロな喫茶店「モア」で
夜の鎌倉、どこで食べればよいのか。
お酒を飲めれば地元の人に愛されるお店は沢山あるでしょうが、あいにく筆者はお酒が飲めない体質。
そんな時、遅くまでやっている喫茶店を見つけました。
2階の窓から、小町通りを眺めながら食べる遅めの夕食。看板に「サンドウィッチとクレープのお店」と書いてありましたが、洋食屋みたいに食事メニューも充実しており最高。
なお、ここのアイスはハーゲンダッツが使われているそうです!
誰かを連れて、また来たくなるようなお店でした。
地元民のものになる江ノ電
鎌倉駅から今晩の宿を目指して江ノ電に乗ります。
夜の江ノ電は観光列車ではなく帰宅する地元の方たちの空間。
極楽寺駅で後方車両を切り離し回送になるというアナウンスが流れます。
うっかり乗り遅れた上品なご婦人たちが「わあ待って~」と小走りに。発車しだしながらも、車掌さんが顔を出し「すみませーん次の列車にお乗りくださいー」と声をかける。ああ、旅情……。
そういえば、1960年代には江ノ電は廃止が検討されていたそうです。
江ノ電が今のように観光列車として大人気となるきっかけになったのは1976年の青春ドラマ、『俺たちの朝』。極楽寺駅近くの古民家に下宿する若者たちの物語でした。
高度経済成長をとげた日本において、むしろ趣ある小都市の雰囲気に惹かれる若者が鎌倉に殺到したそうです。その時から江ノ電はレトロな存在なんですね。
途中、長谷寺の横を通りすぎます。昼間はエンターテイメントな魅力にあふれる長谷寺ですが、夜はひそやかな雰囲気。
失礼ながら、昼通ったときはよくある観光客向けのお店かな……と思っていたのですが、夜になると地元民でいっぱいに。
周りの観光客向けのお店が軒並み閉まっている中、ここだけ明るくにぎわっていました。
日中の観光だけじゃ見えないことって、たくさんありますね。
今回の旅に最適のゲストハウス SHIBAFU
実際に鎌倉に泊まろうとすると、まだまだ選択肢は多くありません。
お高めの高級ホテルに泊まるか、リーズナブルなゲストハウスに泊まるか、大船駅のビジネスホテルに泊まるか……。
今回は宿よりも街の雰囲気を楽しみたいため、ゲストハウスに。
早朝の鎌倉を味わいたいなら、ここSHIBAFUは最適な宿でした。
ゲストハウス=陽気なサーファーたちの交流スペースみたいな勝手な偏見があったのですが、利用の仕方はもっと自由でした。
21時のチェックインでオーナーさんから説明を受けた後は、部屋でシャワーを浴び速攻で就寝。熟睡できました。
チェックアウトもオートロックのため誰にも会わずに入り口から出ていくだけ。人に気を遣わずに過ごせる、一人旅に最高の宿でした。
捗りまくる”朝カマ”、早朝の鎌倉を歩く
始発の江ノ電に乗りたい
さて、夜の江ノ電の雰囲気を味わったら今度は始発の江ノ電にも乗りたくなりました。
この日は月曜日の朝。仕事へ向かうサラリーマンの方たちがポツポツと始発を待っています。江ノ電も通勤列車なんだなあ……。
まだ起きかけの街を走る江ノ電は、いつもよりダイナミックに感じます。
このまま鎌倉駅までいくつもりでしたが、やはり朝焼けの由比ガ浜を見たくなり途中下車。
早朝の鎌倉観光は、わりと行き当たりばったりでもしっかり捗ります。
朝焼けの由比ガ浜へ
すこし住宅地を散歩しながら砂浜へ。
このあたりは戦前から高級別荘地だったそうです。地元の人たちが犬の散歩の挨拶をしている横をそそくさと通り、まだ観光客には場違いな時間だなあと思いつつも清々しい朝。
この日はすこし雲が出ていましたが、それが朝焼けをやわらかく拡散していました。
犬の散歩をするご老人、ランニングをする色黒の人、キャリーケースを持ったサラリーマン、太極拳をするおじさん、スケボーに乗りながらゴミ拾いをする若者、集会をする烏たち……早朝の海沿いはさまざまな時間が流れていました。
人のいない小町通りを抜けて鶴岡八幡宮へ
さて、ここからは再びシェアサイクルを借りて中心部へ。早朝だと充電満タンの電動自転車が多くて嬉しい。
思った通り、人のいない小町通り。
不思議な世界に迷い込んだかのよう。
視界がひらけて、ほんとに様々なお店があるな……とあたりを見回しながら歩きます。
さて、今度は段葛を歩いて一晩越しの鶴岡八幡宮へ。
こちらも朝の清々しい空気感に感動。
昨日の夜と同じくらい人のいない鶴岡八幡宮。朝の澄んだ空気の中、主役はむしろ鳩です。
鶴岡八幡宮では鳩が神の使いとされていますが、おかげで野良鳩(?)もすごく人懐っこい。
特に白い鳩には、壇ノ浦の戦いで平家の入水を伝えたという伝説があり、今も境内で飼われています。この白鳩が鳩サブレーのモデルなのです。
朝食屋「COBAKABA」にて、すんなりと卵かけごはんを食べる
お参りの後はずっと食べたかった朝食のお店へ。
朝7時の開店と同時に入ります。
普段はずっと行列のお店も、朝イチならなんなく入れました。こちらの朝食は、さすが大人気なだけあってシンプルながらも味わい深いものです。特に味噌が独特で、柔らかい酸味が体にしみわたります。
朝イチの大仏さまと1対1で対峙する
海もみて、お参りもして、美味しい朝食も食べて、これでまだまだ7時半ばなんです。
一息ついてから、大仏を目指します。
ようやく鎌倉もせわしない平日の朝の雰囲気になってきました。
けれどこちらは旅行中。
地元の私立高校生が、ちゃんと2列に並んで信号待ちしているのを見てすごいなあと思ったりしながら、1人コンビニコーヒーを飲む。
余裕があるって、いいなあ……!
さて、次は朝8時から拝観開始する高徳院へ。
大仏さまに一番乗りで会いたい!
さあ、鎌倉の大仏は5年ぶりくらいのご対面。その時は世界中の観光客にもまれていましたが……
風雨に耐えながら、800年近くこうして佇んでいるんですね。
そういえば、平成初期の漫画『TOKYO TRIBE』に、主人公たちが夜通しドライブした後早朝の高徳院に忍び込むシーンがあります。
それももう30年も前ですけど、大仏にとっては30年なんてつい最近のことかもしれないな、と思いました。
今も昔も変わらずでっかく悠然と構えているのでしょう。
大仏まで来たら大仏切通にも足を伸ばそう
鎌倉らしさといえば、山合いを抜ける古道「切通(きりどおし)」も外せません。
大仏の近くにもその代表格があるんです。
舗装された道路から5分もせずにこの雰囲気。この先に本当に道があるのか……?と不安になる崖っぷりに、初めて行ったら驚くこと間違いなし。
ここは日中でも人が少ないため、気分転換におすすめです。
鎌倉らしさが引き立つ極楽寺と江ノ電
まだまだ9時前。鎌倉の細やかな通りを、登校中の小学生たちが手を上げて渡っていきます。
鎌倉といえば建長寺や光明寺のような大寺院もよいですが、こうした小さなお寺巡りもまたオツなものです。
極楽寺は小学校の遠足以来20年以上ぶり。班行動で、自分が推しまくって来た記憶があります。名前がかっこよかったんですよね。
変わらぬ境内を懐かしく散歩しました。
そのままふらふらと江ノ電を追って稲村ケ崎駅方面へ向かいます。
江ノ電を眺める定食屋「ヨリドコロ」の待ち時間に、ふたたび海へ
そうこうしている間に、有名な定食屋を見つけました。インスタグラムで見たことあるやつだ!と、店員さんに混み具合を聞いてみると30分程度とのこと。
待つスペースがないため、順番になったら携帯に電話を入れてくれるそうです。
ならば好都合とふたたび海へ。
どうせなら鎌倉高校前くらいまで行ってみたくなりました。
片道2kmほどですが、電動自転車かつ一本道なのですいすいと行って時間通りに戻ってこれました。
カルチャーショックだったのは、たまに目の前の線路を人が通ったりしていること。業者らしき人もいれば、あきらかに地元住民っぽい人も。江ノ電には線路を越えないと入れない民家があったりするようです。
まだ10時半頃でしたが、見た目のとおりに美味しいのでするすると食べられました。晴天の空の下食べる焼魚がうまい。そしてやはりCOBAKABAと同じで味噌汁がうまい。
シナモンロールが食べられる素敵なカフェ「シナモン&モア」に出会う
さて、稲村ケ崎を越えてまた長谷の方へ戻ります。あとで考えると行ったり来たりなのですが、全く気にならず。
景色が綺麗すぎるのでむしろテンションは上がりっぱなしでした。
実は夜にこのあたりを散歩していた際、灯りをみつけて気になっていたカフェでした。
店内の雰囲気に惹かれて、中へ入ってみます。
甘くしっとりとしたシナモンロールをいただきながら、てきぱきと働く女性店主に声をかけると、このカフェは定年退職後に開店して3年目だそう。
優しそうな雰囲気の店主さんで、常連さんも多い様子。
新しくお洒落なだけでない、この落ち着いた喫茶店のような空気感は店主のお人柄によるのかもしれません。
こうしてやっと12時に……!
早朝からここまで行き当たりばったりの旅路でしたが、なんとここでやっと12時に。
まだそんな時間なの…!と自分でも驚き。かなり移動しましたが、電動自転車&超空いているため心も体もそれほど疲れていません。
観光客が押し寄せる頃にはもう満足度120%。
1時間後には東京に戻り、自宅で昼寝をしてもいいわけです。
……ということで、この記事の本題はここまでなのですが、実際には早めについて北鎌倉を観光したり、2日目の午後もまだまだ遊ぶ体力のある方もいるでしょう。
最後に、午後でも比較的空いている、個人的おすすめスポットを紹介したいと思います。
余裕があったら日中に行きたいところ5選
鎌倉寺院のラスボス、瑞泉寺
筆者が鎌倉で最も好きな寺院は、二階堂にある瑞泉寺です。
デートで来るには気がひける山道を登っていった先にある、別天地。あの吉田松陰も訪れた禅寺です。
ここの1番の見どころは、鎌倉〜室町時代にかけて活躍した禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)が作ったという庭園。
夢窓疎石といえば、日本の庭園文化の特徴である「石が主役の庭」の成立に大きな影響を与えた人物。
京都の世界遺産・天龍寺や西芳寺(苔寺)の作庭でも有名ですが、その原型がここにあるのです。
仏教の修行と優美な庭園って自分の中でいまいち結びつかなかったのですが、ここに来ると納得。右手の大きな穴は天女洞という坐禅道場の跡です。
このダイナミックな石の修行空間と、貴族たちの優美な庭園文化が出会い、室町期・京都の素晴らしい庭園の数々が生まれていったのでしょう。
豪華絢爛な貴族文化の残り香……平泉に憧れた頼朝が創建した永福寺跡
奥州征伐をした頼朝が、その鎮魂のためにつくったといわれる永福寺(ようふくじ)。
すごく大雑把に言えば、頼朝が平泉の貴族文化にあこがれて作ったでかい平等院鳳凰堂みたいなやつです。
意外に古いものが少ないと言われがちな鎌倉ですが、ここは別格。京都にも負けない古の雰囲気があります。
当時は極楽浄土のような美しい場所だったのでしょう。
第一級の史跡ですが、近所のおじいさんたちがブルーシートを広げてピクニック?していたり、ゆるい雰囲気が心地よかった場所でした。
駅前の憩いスポット、豊島屋の喫茶店「パーラー扉」
鎌倉のカフェや喫茶店、話題の店は激込みだしどこに入ったらいいかわからない……という方におすすめなのがこの場所。
訪れたのは日曜午後3時台でしたが、店内は地元の女性客が中心の様子。待たずに入れて、ゆったりと過ごせました。
古き良き喫茶店メニューが食べられる場所ですが、何より良かったのはこの窓側の席。景色に旅情があります。
北鎌倉駅前のレトロ&モダンな喫茶店、門
北鎌倉駅の臨時改札口の目の前にある喫茶店「門」。たまたま入ったお店ですが、60~70年代を思わせるモダンな内装がかっこよかったので紹介させてください。
見るからにノスタルジックな赤いビロードソファの喫茶店も好きですけど、こういう当時のイケてるインテリアがそのまま残っているような喫茶店はもっと好きです。
物腰柔らかな女性店主の接客もあたたかく、居心地のよいお店でした。また来たいところが多すぎる鎌倉。
鎌倉を代表する古刹、円覚寺&建長寺も案外空いてる
鎌倉唯一の国宝建造物をもつ円覚寺。もう説明不要ですね。ここも午前中~昼過ぎくらいまでは比較的空いており、境内も広いのでのんびり過ごせます。
もう一つは円覚寺からすこし南へ下ったところにある建長寺。こちらも説明不要の大寺院です。
北鎌倉は文化財の宝庫。それにしては中心部ほど混んでいないため、日中は北鎌倉駅でおりて散策することをおすすめします。
まとめ
ということで、書きたいことが多すぎて長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます(ほんとうに)。
鎌倉は人が多すぎてウンザリ、という方も一度泊まってみると見方が変わるかもしれません。
個人的には、また紅葉の季節に行こうかな……!