金足農業を応援しに甲子園へ行って、歓喜の輪とサウナに入ってきた

金足農業(かなあしのうぎょう)高校が近江高校にツーランスクイズで逆転サヨナラ勝ちした試合を甲子園球場から現地レポート。試合後に歓喜の輪に入ったあと、兵庫県神戸市中央区の「神戸サウナ&スパ」にも入ってきました。

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こんにちは。タカヤマ(@sauna_kurasu)です。金足農業高校が103年ぶりに甲子園決勝に進出、惜しくも大阪桐蔭高校に敗れ準優勝となりましたが、雑草軍団の名に相応しい公立校の健闘ぶりに、観客はみな心を奪われました。
実は私も、高校球児として白球を追いかけていた過去がありまして。元・高校球児の筆者が準々決勝の近江高校戦、球史に残る逆転サヨナラ劇を現地で観て参りましたので、その歓喜の模様をお届けさせてください!

“高校野球の聖地”阪神甲子園球場の紹介

野球好きなら夢見る憧れの地、甲子園。甲子園というと、「遠い」「選ばれた者のみ足を踏み入れることが許される」「甲子園を目指すという単語を口にするだけで周りに笑われる ※筆者は地方の万年初戦敗退のチームにいた」など、とてつもなく敷居が高い場所という印象がありました。

しかし甲子園に出ることと、甲子園に行くことは似て非なるということを、大人になってからはじめて知りました。

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球場の最寄駅まで足を運び、

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観客という身分で、

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チケットを買うことができたなら、

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誰でも足を踏み入れることが許されるのです。

そんな当たり前のことに気が付くまで、ずいぶんと長い時間がかかりました。

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2018年の今大会は、全国高校野球が始まってから100回目となる記念すべき大会です。人間の年齢でいうと、この世に存在していることすら奇跡のようなもの。もっと早く、足を踏み入れるべきであったかもしれません。

 

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球場の入り口付近には、まるで100歳のバースデーケーキかのように、歴代優勝校の校旗がズラリ。歳月の重みを感じます。

 

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100年間の歴代優勝校一覧も並べられています。直近10年間でみると、地元大阪桐蔭高校の優勝が3回も。(※8月21日に4回になりました!)

 

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※より詳しく甲子園の歴史に触れてみたい方は、球場併設の「甲子園歴史館」を訪れてみてください。100年間の間に繰り広げられた名勝負・名シーンの展示に触れられるだけではなく、VR等の最新テクノロジーが用いられた球場体験コーナーもあり、見応えがあります。

甲子園歴史館
営業時間:10:00~18:00(11月~2月は10:00~17:00)
※デーゲーム・高校野球開催時は9:00~18:00
※デーゲームは1軍公式戦のみ
※入館は閉館時間の30分前まで
※催し物により変動します。
休館日:月曜日
※試合開催日、祝日除く。また年末年始とメンテナンス時に休館あり。詳細は公式サイトにて
住所:〒663-8152 兵庫県西宮市甲子園町1-82
電話番号:0798-49-4509

 

“人気すぎて入場困難”なチケットを入手するまで

しかし今年は記念すべき100回大会。大会を通じた来場者数が史上初めて100万人を突破したという報道もありましたが、現場ではとんでもないことになっておりました。

平日・休日・お盆問わず、チケットは連日売り切れのアナウンスが。(前売りチケットは大会前のかなり早い時期に全て売り切れ)

試合の組み合わせによっては午前540分に満員札止めなどという日もあり、筆者も始発で球場を訪れることを検討したものの、SNSで発信される行列状況をみて断念。万年初戦負けチームならではの、筆者の心が早々に折れかけた瞬間です。

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入場券売場前には、チケット完売後に当日の再発売を待つ列。「前の試合が終了後、場内の状況によってはチケットが販売できない可能性がございます」「列にお並びの方は、それでも悪しからずお並びくださいませ」 球場アナウンスの乾いた声が周辺にこだまするも、それでも並び続ける来場者達。

 

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外気温35度近くの炎天下で待つこと2時間半。運良く、次の試合のチケットが再販されることが決まりました。しかし前の試合終了後に球場をあとにする観客達は少なく、チケット再販分はごく僅かでした。少し列が進んだだけで、すぐ売り切れになってしまうのも再販待ちの苦しいところです。

「ただいまおならびの~、とくべつじゆうせきは~、もうまもなくの~、うりきれとなりま~す!」

再販の列に並んだことがある方はご存知かと思われますが、関西なまりの言葉でアナウンスされるこの乾いた声は、トラウマになりかけるほどの衝撃がありました・・・

「うりきれとなりましても~、あしからず~、ごりょうしょうくださいませ~!!!!」

そして、恐るべきは売り切れ確定の瞬間。

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 写真のように、残り何名かが売り場に残っていても、容赦なくシャットダウンされます。その徹底振りはさながら有名アイドルの握手会のようで、売り切れの瞬間は辺りに怒号や悲鳴が飛び交います。

 甲子園の熱戦はグラウンドだけではなく、球場の外においても繰り広げられていました。

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そうこうして、なんとか手に入れることができた入場チケット。しかしあまりの怒号に、筆者は半べそをかいてしまいました。次はもっと余裕をもって並ぶようにしたい…。

 

いざ、甲子園場内へ ~東洋一美しいといわれた球場~

グラウンド外での熱戦を経て、いよいよ甲子園球場内へ。既に一試合終えたような感覚すらありますが、そこは元・高校球児。気を取り直して聖地へと臨みます。

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高校時代。手が届くどころか、はるか雲の上の存在のように感じられた甲子園。

 

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夢にまで見た甲子園の光景が、

 

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いま、目の前に広がっています。

 

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「美しい・・・」

内野、外野のどこから見ても近くに感じられるグラウンド。そして世界屈指のグラウンド整備を誇る阪神園芸によって、鮮やかに彩られた緑と茶色のコントラスト。空には青と白のキャンバスが広がり、この光景は夢か現実か。元・高校球児は考えました。

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・・・

 

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・・・

紛れもない現実でした。「暑すぎて涼みたい」

 

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その後、凍ったレモンが折り重なった最強レモンサワーと唐揚げのセットをも口にし、
筆者は高校球児でなく、単なる中年である」という現実を思い知りました。

 

甲子園の熱戦を目に焼き付ける ~近江高校 対 金足農業~

 「金足農業の吉田輝星投手をとにかく生で観たい」
連日“熱闘甲子園”の放送を観ていた筆者は、吉田選手の150キロを超えるピッチングや投球術など、出場選手の中でも頭一つ抜けているその存在感に魅了されました。

SNSでも「吉田くん」がトレンド入りし、マウンド上での「侍ポーズ」や「あいつ半端ないって」というキーワードまでが飛び出す程、世間の話題を集めていきました。

その吉田投手を、生で観戦することが出来るのが甲子園球場の凄さです。

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写真ではわかりづらいのですが…

 

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めちゃめちゃ速い球を投げています!!!

 

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そして、金足農業の応援団席です。まるで乃木坂46のファンライブかと見間違うほどの紫色です。熱狂的な応援にもただただ圧倒されました。
肝心の試合は準々決勝、ベスト4がかかっているということもあり、両チームともに均衡した展開となっておりました。

 

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しかし大会前の優勝候補ともいわれた智弁和歌山高校を下し、甲子園での実績も豊富な近江高校がリード。2-1の僅差で、9回裏を迎えます。
けれども高校野球の面白さはここから。9回裏の甲子園は球場の雰囲気が変わるとさえ言われており、最後の勝負に挑む金足農業への拍手の数が自然と増えていき、異様な雰囲気となっていきました。

 

金足農業、勝利の瞬間

 

球史に残る、逆転サヨナラ劇が起こる前の球場の様子です。

そのまま球場の後押しに乗った金足農業が9回裏の猛攻へ。ランナー2,3塁となり、

 9番打者の「ツーランスクイズ」によって、金足農業が逆転サヨナラ勝ち!

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金足農業が劇的勝利・・・!ツーランスクイズから整列までが一瞬の出来事で、球場内はもちろん大歓声。しかし観客達も何が起こったのかが受け止めきれていなかったようで、しばらくざわめきが止まりませんでした。
ここで筆者は、ある気付きを得ます。甲子園までやってきた元・高校球児が気付いたこと・・・・

「夢か現実か。その境目が限りなく曖昧になるのが、
甲子園という場所の凄みなのかもしれない・・・」

金足農業による、背中を仰け反らせるほどの全力校歌。勝者・金足農業の応援席全体が夢心地にいるかのような、でもそれは確かな多幸感に包まれていたように思います。

そして球場を出た後に、更に信じ難いことが起こりました。

球場外で、ハイタッチの嵐が自然に起き始めたのです。
応援団、ベンチに入ることが出来なかった選手達、一般客。立場関係なく、まるでファミリーかのように、金足農業の勝利を祝う歓喜の輪ができました。

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(おそらく秋田弁と思われる言葉で)泣きながら電話で勝利報告するおじいちゃん、“KANAKO”と書かれたタオルを掲げ、渾身の笑顔を見せる子供たち。言葉が出ませんでした・・・。球場内での逆転サヨナラの瞬間も涙が出そうになりましたが、球場の外に出て、さらにウルっときてしまいました。

 

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応援団の方の粋な計らいで、金足農業の応援団幕を記念撮影。
「甲子園に来て、金足農業を応援できて良かった」

部外者、かつ万年初戦負けチーム出身の私ですが、このときは金足農業を応援できたことを心から誇りに思いました。

金足農業高校、準優勝おめでとうございます!!!

 

熱戦の後に・・・サウナでさらに熱波を浴びる

しかし、まだまだ熱い夏は終わりません。

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甲子園球場から阪神電車で20分ほど。

 

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筆者にとってもうひとつの聖地・神戸サウナ&スパを目指します。

高校野球を卒業した筆者はその後、サウナの快楽=“ととのい”と出会い、全国各地のサウナを訪れては(個人的に)熱戦を繰り広げるようになりました。
※“ととのい”……深くリラックスした状態になること。詳しくはタナカカツキ『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』を参照

 

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“ととのい”を感じるためには、冷たい水風呂が欠かせません

高校球児が素振りやランニング練習を毎日継続することと同様に、筆者にとってサウナに入ることはもはや欠かせぬルーティンとなっており、こういった「何事も継続する」という点では、高校野球の経験が間違いなく活きております。

なんかこう、サウナのことを熱く語るだけでも、目から汗が流れ出てくるような気がしますね。いやぁ、ほんと中年になったなぁwww

※野球から突然サウナの話になり、何事かと思われた読者もいらっしゃるかもしれませんが・・・笑。実は野球とサウナの関係性は深く、たとえば関西では試合を観るためにわざわざサウナを訪れる方が多くいらっしゃるそうです。サウナ室のテレビでは野球中継の模様が流され、手に汗握る熱戦を(熱波を浴びながら)観戦することが何よりの楽しみなのだとか。

 

神戸サウナ&スパの紹介

さて、神戸サウナ&スパのどういった点が聖地と言えるのか?
例えば・・・

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入り口にはフィンランドサウナ関連の書籍、グッズがずらりと並べられており、

 

フィンランドサウナ協会会長のアドバイスを受け、本場顔負けのサウナ室を作ったり、

 

フィンランド人の湖に飛び込む習慣を真似て、湖さながらの水風呂を屋外に作ったり、

 

サウナ→水風呂後の休憩スペースまでも、フィンランドの光景を再現しようとしたり、

このように、フィンランドサウナへの並々ならぬ愛が、半端ではない!!!

神戸サウナ&スパを訪れたら、本場のフィンランドサウナに(ほぼ近いものが)体験出来ると言っても過言ではありません。

また、メインのサウナ室では・・・

従業員が熱波を注いでくれる「ロウリュサービス」を受けることができます。

特筆すべきはその回数。その数なんと、

20分おきに1回!
(1日のうち、ロウリュサービスが計61回も…!)、

 サウナ室内の体感気温110度は、甲子園球場よりも熱い・・・!

甲子園での熱戦が終わった後もまだまだ熱い夏を過ごしたい、過ごし足りないという方は、神戸サウナ&スパの熱波を受けてみることを強くオススメいたします。

神戸サウナ&スパ
営業時間:24時間・年中無休
住所:〒650-0011 神戸市中央区下山手通2丁目2-10
電話番号:078-322-1126
公式サイト:http://www.kobe-sauna.co.jp/

オススメサウナメシ ~ひょうたん 神戸三宮店~

甲子園球場の熱戦~神戸サウナでの熱波を経て、この旅もいよいよ〆となります。
神戸サウナのメインエントランスから路地を突き当たり、徒歩1分ほど。

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阪急電車の線路ガード下にある、「ぎょうざ専門店 ひょうたん三宮店」がオススメです。

 

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お店の中は昭和を感じさせるレトロな作りそのもの。この限られたスペースに、地元神戸のお客さんが連日ぎっしりと座ります。※三宮では有名な人気店でして、朝晩問わずひっきりなしに行列ができます。

 

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行列も出来る人気店のメニューはなんと、ぎょうざ一択のみ・・・!お店特製の赤味噌ダレをつけて食べるのですが、この特製ダレが唯一無二の絶品なのです。

この濃い目の味が、サウナ入浴後にはたまらないのであって。

特製ダレも含めて、まさに「ここでしか食べられない味」でもあるので、筆者が三宮を訪れる時は必ず立ち寄るようにしています。

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この唯一無二のメニューは、写真真ん中の初代店主が開発されたとのこと。現在の店主は二代目にあたるそうです。

 

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二代目店主は連日ぎょうざを焼き、数多くの接客をしていくうちに、自ずと人を見る目が磨かれていったとか。その能力を活かして、親しいお客さん相手に手相やタロット占いをみることもあるそうです。すごい店主だ・・・!

 

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筆者もそんな店主に敬意を称し・・・

 

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店主の似顔絵をプレゼントいたしました・・・!笑

(お客さんからの似顔絵の多さに、店主の厚い人望が伺えます。)

ひょうたん 三宮店
営業時間:
【月~金・土】11:30~24:00
【日】11:30~23:00
定休日:第4月曜・第2日曜(月曜日が祝日の場合は翌日)
住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通1-31-37
電話番号:078-331-1354
参考サイト:https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28000495/

(〆)